新生児に哺乳瓶は必要?出産準備で知りたい哺乳瓶の準備時期と注意点
臨月が近くなってきたら、そろそろお産の準備をしなくてはいけませんね。ママの着替えや退院時の赤ちゃんの服、タオルにオムツに…準備をしていくと、あれ?ミルクは?哺乳瓶はどうしたらいいんだろう?といった疑問が出てくるかと思います。でもその前に、哺乳瓶って本当に用意する必要があるのかどうか考えてみましょう。
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目次
産後は母乳?それともミルク?
妊娠してから、産後の生活をイメージした事はありますか?赤ちゃんとどのようなお部屋で過ごし、家事はどうしていくのか…産後にあたふたしないように、どなたにもぜひ、具体的な産後のイメージをしてみて欲しいと思うのです。中でも重要なのが赤ちゃんのご飯についてです。
新生児に必要な栄養はママから作られる母乳で全てがまかなわれます。母乳のみならず、ミルクで育てたいという方もいらっしゃるかもしれませんね。まずはご自身が、赤ちゃんを母乳で育てたいのか、ミルクで育てたいのか、混合でやっていきたいのか、ということを考えてみましょう。
母乳育児を目指すママは哺乳瓶は必要ない!?
結論からいうと、母乳育児を目指す場合はあえて哺乳瓶などのミルク用品を揃える必要はないと思います。産院によって方針は違うので必ずしも用意しなくていい! とは言い切れませんが、入院中にママがどれだけ母乳が出るのかということはやってみないと分かりませんよね。
せっかく用意しても、溢れるほど母乳が出る人は使う必要がありません。母乳の量が安定するまでには産後時間がかかりますし、入院中の期間で母乳のみで退院となるのは難しい場合もあります。しかし、それもこれもやってみてから分かること。
母乳育児の場合、むやみに哺乳瓶の乳首を使用する事で赤ちゃんがママのおっぱいと混乱することがあります。生まれた体重や日数によっても赤ちゃんのパワーは全く違ってきます。もしも哺乳瓶を使用する場合でも、その子その子に合った哺乳瓶がありますので、入院中に必要となれば、そのときに合ったものを購入する方が経済的かと思います。
哺乳瓶を使用するのであれば乳首選びを慎重に
母乳育児を目指すママで、一時的にミルクを使用するといった場合におすすめの哺乳瓶がピジョンの「母乳実感シリーズ」です。哺乳瓶といっても今やたくさんの種類がありますよね。新生児用の哺乳瓶もたくさんあるので、最初はどれを買ったらいいのか迷われるママも多いかと思います。
その中でもピジョンの「母乳実感シリーズ」は、母乳育児を応援する哺乳瓶として作られており、赤ちゃんがママのおっぱいと混乱しにくいと言われています。また、「母乳相談室」という母乳の練習には最適な哺乳瓶があります。業務用となっておりますので、一般にお店での販売はされていないようです。
早くに生まれた赤ちゃんや哺乳力がまだ弱い赤ちゃんには、もう少し柔らかめのタイプが良いかと思いますが、飲んでいる時に乳首がベコっと凹んだり、数分で飲み干してしまうような時は、赤ちゃんにとって乳首が柔らかすぎるかもしれませんので、硬めのものにステップアップしていきましょう。
本体素材:ほうけい酸ガラス
容量:160mL
付属のちくび:SSサイズ(0ヶ月~)
本体素材:ほうけい酸ガラス
容量:160mL
付属のちくび:SSサイズ(0ヶ月~)
授乳はママと赤ちゃんのスキンシップ。お腹を満たすだけでなく、安心と満足を得るといいます。様々な事情で母乳をあげられないときも、グッズを利用して母乳育児に近い授乳をサポートすることもできるのではないかと思います。ピジョンの「母乳実感」は、母乳育児に戻れるようにという商品コンセプトで、ママのおっぱいから飲むのと同じ口の動きで飲めるつくりになっています。長く愛されているのが納得できる商品だと思います。私は入院中に使用しました。洗いやすい広口なのもとても助かりました。
哺乳瓶選びは、容量と素材もチェック
哺乳瓶はさまざまな容量のものがあるので、もしもあらかじめ哺乳瓶を用意するのであれば赤ちゃんの飲める量に合った容量のものを選びましょう。生まれたばかりの赤ちゃんの胃の容量はたった数ml程度しかありません。
生後すぐにミルクを飲ませる方針の産院もあるようですが、この時期の赤ちゃんにはたくさんの量は必要ありません。赤ちゃんの胃は、少しずつ出てくるママの母乳に合った成長をしていきますので、胃の容量も少しずつ大きくなっていくのです。
哺乳瓶の素材にはガラスとプラスチックタイプのものがあります。どちらも消毒方法に違いはありませんが、ガラスの場合はより衛生的に保つことができます。ガラスの場合は重みが増す為、外出用であればプラスチックタイプのものを選ぶといいですね。
ミルクの場合は哺乳瓶以外にも色々準備物がありますよ
産後にミルクの使用を考えている方は、退院後に備えあらかじめミルク用品の準備をしておいて良いかと思います。哺乳瓶に関しては、生まれた子に合う合わないがありますので、入院中に産院のアドバイスをもとに哺乳瓶の種類を決めても遅くないかと思います。
ミルクを使用する場合は、ミルクそのものだけでなく、哺乳瓶を消毒する用品も必要になってきます。病院ではミルトンなどの消毒薬につけ置きするタイプが一般的ですが、ご家庭であれば電子レンジで消毒する方法もあります。
ミルクの使用が一時的であるなら、わざわざ消毒用品を購入せずに煮沸消毒で済ませる事もできます。鍋と菜箸があればできるので、ミルク用品を増やしたくない人には経済的ですね。
その他にも、ミルクを作る際には水や調乳ポットなどこまごました用品が増えてきます。産院によっては調乳指導をしてくれる所もありますので、初めてミルクを作られる場合は正しい作り方を聞いてみるようにしましょう。
赤ちゃんはスプーンやカップでも飲む事ができます。
赤ちゃんにママのおっぱい以外から飲ませる方法は、なにも哺乳瓶だけではありません。家にある小さなおちょこくらいのカップや、スプーンでも赤ちゃんは飲むことができますよ。
ママのおっぱいと混乱させたくない場合など、一時的に哺乳瓶のかわりとして使用することができます。哺乳瓶と比べ口からこぼしやすかったり、一緒に空気も飲みやすい為、飲んだ後はきちんとゲップをさせてあげることが大切です。また、たくさんの量を飲ませようとするとちょっと大変かもしれません。
この方法は病院でも赤ちゃんにK2シロップを飲ませる時に使用したり、災害時にも使用できる為ユニセフやWHOでも推奨している方法です。家で初めて行うのは緊張するかと思いますので、入院中にスタッフと一緒に練習しておくといいですね。
哺乳瓶の購入は慎重に...
産院によっては調乳指導の際に哺乳瓶やミルクをくれる所もあるようです。筆者個人の意見としては、哺乳瓶やミルクは必ずしも入院前に用意しなければならないものではないと思いますし、入院中に意外と母乳だけで大丈夫だったという場合もありますので、購入は入院中に考えるでもいいかなと思います。または、哺乳瓶を購入する場合、哺乳瓶の種類や売っている店舗などを把握しておき、必要になったら買いに行くということでもよいと思います。
助産師としてはやはり母乳のメリットをとても痛感しているので、最初から産後はミルクと決めずに、まずは妊娠中から少しでも母乳育児に興味をもっていただけたらと思います。