哺乳瓶のちくびを変えるタイミングはいつ?サイズや穴の種類の違いは?サイズアップの目安やおすすめ商品10選【助産師監修】
哺乳瓶のちくびは一見どれも同じように感じられるかもしれませんが、素材や形・サイズなどにたくさんの種類があります。赤ちゃんの成長に合わせて、ちくびはサイズアップしたほうが良いのでしょうか。ちくびを変えるタイミングについて、哺乳瓶のちくびの種類や選び方、先輩ママたちがおすすめする人気の商品とともに助産師監修で紹介します。
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この記事の監修
目次
哺乳瓶のちくびの種類と選び方
哺乳瓶のちくびは、各メーカーが素材や形状・穴の形、サイズなどにこだわったさまざまな種類のものが販売されています。それぞれに特徴があるので、哺乳瓶を嫌がる赤ちゃんでも、ちくびを変えるだけで飲んでくれるようになる可能性がありますよ。ひとつのちくびを拒否したからといって「この子は哺乳瓶では飲まない」と決めつけてしまわないようにしましょう。
適正年齢
赤ちゃんの哺乳瓶のちくびを用意するときに参考にしたいのが、商品に記載されている適正年齢(対象月齢)です。ただし、この適正年齢はあくまでも目安なので、「この月齢だからこのサイズでないといけない」と神経質になりすぎないようにしましょう。
手持ちの哺乳瓶にちくびが合うか
すでに哺乳瓶を持っていて、ちくびを新しいものに交換したいというときには、手持ちの哺乳瓶に合ったものを選びましょう。メーカーが違うとちくびと哺乳瓶本体が合わないことがありますので、同じメーカーのものの購入をおすすめします。
なお、同じメーカーのものであっても、細口タイプや広口タイプなど、哺乳瓶の種類はさまざまです。手持ちの哺乳瓶で使えるものか、購入前に確認するようにしてくださいね。
消毒方法
哺乳瓶は、少なくとも新生児期から4ヶ月頃までは毎回消毒して使いたいものです。消毒方法には、煮沸消毒、薬液消毒、電子レンジ消毒と種類がありますが、商品によっては対応していない消毒方法もあります。ママやパパにとって負担が少ない方法で消毒ができるかどうか、購入前に確認しておくようにしましょう。
赤ちゃんの発達・好み
哺乳瓶のちくびは、赤ちゃんの発達や好みに合ったものを選ばないと、赤ちゃんが哺乳瓶を拒否してしまう場合があります。赤ちゃんが気に入ってくれるかどうかは実際に使ってみないとわかりませんが、製品の特徴や口コミを参考に、まずは多くのママやパパに選ばれているちくびを試してみてはいかがでしょうか。
哺乳瓶のちくびの穴の種類
丸穴
哺乳瓶を傾けるだけで自然とミルクが出る丸穴タイプは、まだ上手にちくびを吸うことができない赤ちゃんにも使いやすいものです。新生児から使うことができますが、ミルクの出る量が決まっているため、成長に合わせてちくびをサイズアップしていく必要があります。
クロスカット
「X」のような形になっているクロスカットは、赤ちゃんの吸う力によってミルクの出る量が変わるため、成長に合わせたちくびのサイズアップは必要ありません。他の穴の種類のちくびよりもミルクが出る量が多いので、ミルクを飲む量が多い赤ちゃんや、飲むスピードが速い赤ちゃんにおすすめです。
繊維質が多く含まれる果汁など、ちくびの穴が詰まりやすいものを与えるときにも向いていますよ。哺乳力がついてきた生後2~3ヶ月以降の赤ちゃんにおすすめです。
スリーカット
「Y」の字に似た穴が特徴的なスリーカットは、クロスカットと同じく、赤ちゃんの吸う力に応じてミルクの出る量が変わります。月齢に応じてサイズを変える必要がないのがうれしいですね。クロスカットと比べるとミルクが出る量は少ないですが、ミルクの量をコントロールしやすく、むせにくいのが特徴です。生後2~3ヶ月以降の赤ちゃんにおすすめです。
哺乳瓶のちくびの素材の種類
天然ゴム
ママのちくびに一番近い素材だといわれているのが天然ゴムです。やわらかくて弾力があるので、ママのおっぱいと同じような感覚で飲むことができるのが魅力的ですね。ただし、ゴムのにおいが気になってしまうという声も少なくありません。熱にあまり強くない素材なので、繰り返し消毒をしていくと劣化しやすいのがデメリットです。
イソプレンゴム
イソプレンゴムは天然ゴムに似たやわらかさと弾力がある素材です。ゴム特有のにおいは天然ゴムほど強くはありませんが、まったくないわけではないので嫌がってしまう赤ちゃんもいます。耐久性はあまり強くないので、こまめに交換するようにしましょう。
シリコーンゴム
シリコーンゴムは熱に強く耐久性があるので、長く使うことができて経済的です。ゴムのにおいもほとんどないので、赤ちゃんが抵抗なく口にしてくれることが多いですよ。
ただし、天然ゴムやイソプレンゴムと比べると硬い感触なので、赤ちゃんが上手にミルクを飲むことができない場合があります。傷がつきやすいので、こまめに洗浄や消毒をして雑菌の繁殖を防ぐようにしましょう。
哺乳瓶のちくびのサイズアップと交換時期の目安
変えるタイミングは1~2ヶ月ごと
哺乳瓶のちくびには寿命があり、繰り返し使用していくとどうしても劣化してしまいます。メーカーのホームページなどで交換時期を確認してください。見た目は変わらないように感じても、1~2ヶ月に一度のペースを目安に新しいものに替えるようにしましょう。
また、毎回同じちくびを使っていると、赤ちゃんがひとつのちくびしか受けつけなくなってしまうことがあります。それを避けるため、2~3個のちくびを併用するのがおすすめです。
ちくびの交換をまとめて行ってしまうと、新しくなったちくびを赤ちゃんが嫌がってしまうことがあるので、ちくびはひとつずつ時期をずらして交換するようにしましょう。
哺乳瓶を嫌がるとき
哺乳瓶で赤ちゃんにミルクを与えようとしても泣いて嫌がったり、なかなかミルクの量が減らなかったりするときは、ちくびが赤ちゃんに合っていない可能性があります。その場合は、使い始めてから1ヶ月が経っていなくても劣化の有無を確認しましょう。丸穴の場合は、必要ならばステップアップを検討してみてくださいね。
哺乳時間が長くなったとき
ある程度上手に飲めるようになると、赤ちゃんの1回の哺乳時間の目安は15~20分程度といわれています。それよりも長く時間がかかってしまう場合は、赤ちゃんが上手にミルクを飲むことができていないかもしれません。ちくびが劣化してミルクが出づらくなっていないか、ちくびのサイズアップの時期ではないかをチェックしてみるようにしましょう。
丸穴の場合は月齢に応じて交換
丸穴タイプのちくびは、赤ちゃんの吸う力ではミルクの出る量が変わらないため、月齢に合わせてステップアップをしていく必要があります。月齢に合ったちくびのサイズの目安は以下の通りです。
サイズ | 月齢の目安 |
---|---|
SSサイズ | 新生児期 |
Sサイズ | 生後1ヶ月~ |
Mサイズ | 生後3ヶ月~ |
Lサイズ | 生後6ヶ月~ |
ただしこちらはあくまでも目安です。赤ちゃんの発達や哺乳時間、哺乳量などを考慮してサイズアップをするようにしましょう。メーカーによってサイズと月齢の目安が異なる場合があるので、購入前に確認してくださいね。
赤ちゃんが哺乳瓶のちくびを嫌がる原因
ミルクが出にくい
赤ちゃんがいくら吸ってもミルクが出てこないと、不満がたまって哺乳瓶のちくびを嫌がるようになってしまう可能性があります。赤ちゃんがそれまで哺乳瓶でミルクを飲んでいたのに急に嫌がるようになったら、まずはしっかりとミルクが出るかどうかを確認するようにしましょう。
ちくびの穴や台座にある通気孔にミルクのカスがたまっていると詰まってしまい、ミルクが勢い良く出てこなくなってしまいます。洗浄するときには、詰まりがないかを確認するのを忘れないようにしましょう。
また、哺乳瓶のふたをきつく締めすぎると、赤ちゃんが強い力でちくびを吸ったときに密閉状態となり、ミルクが出なくなってしまうことがあるので注意が必要です。中身が漏れない程度に少しだけふたを緩めてみると良いでしょう。
赤ちゃんが吸ったときにちくびがつぶれる、びんの中に飛び込んでしまうといった場合も、穴に詰まりがないか、ふたをきつく締めすぎていないか確認してみましょう。
ミルクが出過ぎる
ちくびをサイズアップした後、赤ちゃんが嫌がって哺乳瓶を受けつけなくなった場合は、ミルクが出過ぎていることが原因かもしれません。ミルクが出過ぎて口からこぼれてしまったり、むせてしまったりするようなら、サイズをひとつ下のものに戻してみるようにしましょう。少し時間をおいてから新しいちくびに挑戦すると、上手に飲めるようになる可能性があります。
ミルクが出過ぎて困るときには、クロスカットからスリーカットに変えるなど、ちくびの穴の種類を変えてみても良いですね。
ちくびの素材・形が嫌
ちくびに使われている素材やちくびの形が原因で、赤ちゃんが哺乳瓶を拒否してしまうことが考えられます。どうしても赤ちゃんが哺乳瓶のちくびを受けつけてくれないときには、素材や形を違うものに変えてみると飲んでくれるようになるかもしれません。
哺乳瓶のちくびのお手入れ方法
ちくびの洗浄には専用ブラシ・スポンジを使う
哺乳瓶のちくびは独特の形をしているので、普通のスポンジでは細かいところまできれいにすることができません。先が細くなっているスポンジやちくび専用のブラシを用意するようにしましょう。無理にちくびをひっくり返す必要がないので、傷をつけたり破ってしまったりするおそれが少なくなります。
ちくびにあった消毒をする
哺乳瓶やちくびの消毒方法には、煮沸や電子レンジ、薬剤消毒といった種類があります。ちくびの素材によっては対応していない消毒方法もあるので、説明書を確認し、その商品に合った消毒方法をとりましょう。
乳孔と空気弁のお手入れをする
赤ちゃんが哺乳瓶を吸ってもミルクが上手く出てこないときは、乳孔(ちくびの穴)や空気弁の開きが悪くなっていることが原因かもしれません。ちくびの側面をもんだり、空気弁をそっと指で広げたりしてみると、ミルクが出やすくなることがありますよ。ちくびはデリケートな素材でできているので、お手入れをするときはやさしく扱うようにしましょう。
おすすめの哺乳瓶のちくび6選(丸穴)
1.母乳との併用におすすめ
材質:シリコーンゴム
吸い穴:丸穴(SS、Sサイズ)、スリーカット(M、L、LLサイズ)
消毒方法:煮沸、電子レンジ、薬液
大手哺乳瓶メーカーのピジョンから販売されているこちらのちくびは、赤ちゃんのおっぱいの飲み方を研究して作られています。母乳育児との合わせ技がしやすいので、完全母乳を目指すママやミルクと母乳の混合育児のママにもおすすめです。
赤ちゃんが口を密着させやすいように口径が広めに作られています。弾力がありつぶれにいのでスムーズにミルクを飲むことができますよ。
サイズ | 対象月齢 | 穴の形 |
---|---|---|
SS | 0ヶ月~ | 丸穴 |
S | 1ヶ月~ | 丸穴 |
M | 3ヶ月~ | スリーカット |
L | 6ヶ月~ | スリーカット |
LL | 9ヶ月~ | スリーカット |
2.新生児の母乳移行のトレーニングにぴったり
材質:シリコーンゴム
吸い穴:丸穴
消毒方法:煮沸、電子レンジ、薬液
ピジョンの母乳相談室は「桶谷式母乳相談室」で授乳の訓練用として使われています。ママのおっぱいのトラブルで母乳を一時的にあげられないときや、赤ちゃんが上手におっぱいを飲めないときに役立ちますよ。母乳を飲むための訓練用なので、サイズは新生児期に使うことができるSSのみです。サイズアップが必要なときは「母乳実感」のちくびを使用することができます。
3.おっぱいに近い形状で母乳移行を目指せる
材質:シリコーンゴム、ポリプロピレン
吸い穴:丸穴(3つ穴)
消毒方法:煮沸、電子レンジ、薬液
上下非対称の形が特徴的なこちらのちくびは、赤ちゃんの口や授乳のメカニズムを考えて作られた商品です。小さな乳孔が3つあり、母乳と似た感覚で少しずつ飲むことができるのがうれしいですね。サイズはSSサイズからMサイズまであります。赤ちゃんの成長や発達に合わせてサイズアップしていくと良いでしょう。
サイズ | 対象月齢 | 穴の形 |
---|---|---|
SS | 0~1.5ヶ月頃まで | 丸穴(3つ穴) |
S | 0~3ヶ月頃まで | 丸穴(3つ穴) |
M | 2・3~18ヶ月頃まで | 丸穴(3つ穴) |
4.おっぱいと同じ飲み方を追求
材質:シリコーンゴム
吸い穴:丸穴(2穴、3穴)
消毒方法:煮沸、電子レンジ、薬液
こちらのちくびは、吸い穴がおっぱいと同じ多孔になっているのが特徴で、2穴タイプと3穴タイプがあります。3穴タイプは2穴タイプに比べてミルクが出やすいため、赤ちゃんの吸う力が弱い場合や上手に飲めるようになるまでのトレーニング用として使うのがおすすめです。
ミルクが直接喉にあたりにくく唾液と混ざりやすい構造なので、赤ちゃんがミルクの味を感じやすくなっていますよ。
サイズ | 対象月齢 | 穴の形 |
---|---|---|
S | 0~3ヶ月頃まで | 丸穴(2つ穴、3穴) |
M | 2・3~18ヶ月頃まで | 丸穴(2つ穴、3穴) |
5.やわらかく飲みやすい
材質:シリコーン
吸い穴:丸穴、クロスカット
消毒方法:煮沸、電子レンジ、薬液(トライタン製の哺乳瓶本体は電子レンジ消毒不可)
やわらかい感触のスタンダードちくびは、ミルクを簡単にゴクゴク飲むことができるので、飲む力が強くない赤ちゃんにもおすすめです。穴の大きさやシリコーンの柔らかさなど、さまざまな項目にこだわって作られたちくびで、モニタリングをした9割のママから「飲みやすそうだった」と好評だったようですよ。
吸い穴には丸穴とクロスカットの2種類があるので、成長に合わせて、3~4ヶ月頃を目安に丸穴からクロスカットにステップアップしていきましょう。
6.飲みやすくむせにくい
材質:シリコーン
吸い穴:丸穴
消毒方法:煮沸、電子レンジ、薬液
ママのおっぱいの形にこだわって作られたヌークのちくびは、やわらかさと伸びの良さが特徴的です。通気口つきなので、赤ちゃんが空気を吸い込んでしまうことが少ないのがうれしいですね。ちくびのサイズは2種類あり、0~6ヶ月のちくびは丸穴、6~19ヶ月用のちくびはスリーカットと、ちくびの種類によって対象月齢が異なるので注意しましょう。
おすすめの哺乳瓶のちくび3選(クロスカット)
1.固めのちくびであごの力アップ
材質:シリコーン
吸い穴:丸穴、クロスカット
消毒方法:煮沸、電子レンジ、薬液(トライタン製の哺乳瓶本体は電子レンジ消毒不可)
ベッタの「スタンダード」に比べて固めのちくびです。おっぱいを飲むときと同じように口とあごをしっかり動かして飲むように作られているので、赤ちゃんのあごの発達にも役立ちますよ。固めでの素材でありながら、よく伸びるようにできているので、赤ちゃんの口にしっかりとフィットします。
ブレインとスタンダードは同じボトルでちくびを取り替えて使うこともできるので、あわせてチェックしてみてくださいね。丸穴とクロスカットの2種類があるので、赤ちゃんの好みや成長によって使い分けると良いでしょう。
2.新生児~卒乳までワンサイズ
材質:シリコーンゴム
吸い穴:クロスカット
消毒方法:煮沸、薬液
ビーンスタークニプルの機能に加え、ミルクを飲む赤ちゃんの口の動きがより母乳の飲み方と近くなるように研究が重ねられて作られたのが「赤ちゃん思い」です。赤ちゃんのあごにフィットするように、ちくびの上下で形状を変えているのが大きな特徴ですよ。これにより、母乳と同じように上あごにちくびをしっかりと押し当てて飲むことができます。舌やあごの筋肉を使って飲めるため、そしゃくのトレーニングになりますね。
クロスカットを採用しているため、新生児期から卒乳までちくびのサイズを変える必要がないのもうれしいですね。ビーンスタークの哺乳瓶には広口と細口があるので、哺乳瓶本体に対応したちくびを用意しましょう。
3.もこもこの凹凸でしっかり飲める
材質:合成ゴム(シリコーンゴム)
吸い穴:クロスカット
消毒方法:煮沸、電子レンジ、薬液
やわらかい素材を使用しているため、赤ちゃんが吸う力に応じてちくびが伸び、ミルクを飲む動きをサポートしてくれます。段がついた特徴的な形状が唇を刺激するので、赤ちゃんがしっかりと吸いつくことができますよ。穴の形はチュチュベビー独自のスーパークロスカットで、赤ちゃんの吸う力によって出てくるミルクの量を変えることができます。そのため、卒乳まで哺乳瓶を変える必要がありませんよ。
スリムタイプ用と広口タイプ用があるので、哺乳瓶本体の形状に合うものを購入してくだいね。
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哺乳瓶のちくびはこまめな交換を忘れずに
赤ちゃんにぴったりのちくびを選ぶことも大切ですが、丁寧なお手入れとこまめな交換を忘れないようにすることも重要なポイントです。劣化していないように見えても、赤ちゃんにとって飲みやすさが大きく変わってしまうので、一定期間ごとに交換をするようにしましょう。
※この記事は2023年10月時点の情報をもとに作成しています。掲載した時点以降に情報が変更される場合がありますので、あらかじめご了承ください。