手づかみレシピ|軟飯でもべたつかない離乳食おにぎり!いつから?冷凍術&人気グッズを紹介
赤ちゃんが手づかみ食べを始めるころになったら離乳食におにぎりを取り入れてみましょう。ご飯に野菜や魚、肉などを混ぜるとおにぎりで栄養を摂ることができますよ。ただし離乳食用のおにぎりには軟飯を使うため、手にベタベタと付いてしまうのが難点です。べたつかない離乳食のおにぎりレシピや、おにぎりの食べさせ方のコツなどを紹介します。
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目次
おにぎりは手づかみ食べの練習に欠かせない食材です。赤ちゃんが安心して食べられるおにぎりの作り方を知り、手づかみ食べの楽しさを教えてあげましょう。
赤ちゃんのおにぎりはいつから?アレルギーは?
離乳食初期(ゴックン期)はひとさじのおかゆから始めるのが基本です。同じお米から作られるおにぎりは、いつから赤ちゃんに与えることができるのでしょうか。大きさやかたさの目安についても見ていきましょう。
おにぎりは離乳食後期ごろからOK
離乳食の時期 | 大きさの目安 | かたさの目安 |
---|---|---|
離乳食後期(カミカミ期) 9・10・11ヶ月頃 △ | 赤ちゃんが指でつまめるひと口大のおにぎり | 5倍粥~3倍粥程度 |
離乳食完了期(パクパク期) 1歳~1歳半頃 〇 | ひと口大、またはスティック状のおにぎり | 軟飯くらいのかたさ |
離乳食初期(ゴックン期)・離乳食中期(モグモグ期)の赤ちゃんにおにぎりを食べさせると誤嚥(ごえん)のおそれがあります。赤ちゃんにおにぎりを食べさせるのは、手づかみ食べが始まる生後9ヶ月頃の離乳食後期からにすると良いでしょう。
ただし、赤ちゃんによって食べられるご飯のかたさは異なります。離乳食の進み具合を見ながら食べさせてくださいね。
※誤嚥……食べ物をうまく飲み込めずに気管を詰まらせること
ふりかけや具材のアレルギーに注意
小麦粉などに比べると、お米によるアレルギー反応が起こることは多くはありません。しかし、おにぎりにはのりや野菜、お肉などの食材を混ぜ合わせたり、味付けのためにふりかけをかけたりすることがあるでしょう。
おにぎりに混ぜ合わせたものによっては、赤ちゃんにアレルギー反応が現れるかもしれません。おにぎりを食べているときや食後の様子など、赤ちゃんの体調に変化がないか確認することをおすすめします。
離乳食おにぎりのあげ方のコツ!
赤ちゃんが食べやすいおにぎりは、どのように作れば良いでしょうか。ここでは、離乳食のおにぎりを作るコツをご紹介します。
初めは軟飯でひと口サイズににぎる
離乳食のおにぎりは、初めのうちは赤ちゃんが食べやすいようにやわらかいご飯で作りましょう。赤ちゃんが手づかみしやすいように、赤ちゃんのひと口サイズくらいに小さくします。丸みのある小さなおにぎりにすると、赤ちゃんが手に取って食べやすいですよ。
のりは細かく刻む
大きく切ったのりは赤ちゃんが飲みこみにくく誤嚥のおそれがあります。おにぎりはごはんをのりで包むのが一般的ですが、離乳食のおにぎりののりは細かく刻むようにしましょう。離乳食用のおにぎりには、キッチンバサミで細かく刻むか手で細かくちぎったのりを貼り付けます。おにぎりの水分でのりがしっとりするので、赤ちゃんは食べやすくなりますよ。
味付けのりは赤ちゃんが食べるには塩分が高いので、1歳頃までは与えないほうが良いでしょう。初めて味付けのりを食べさせるときは小さく刻んだものを少量とし、赤ちゃんの様子をよく見るようにしてくださいね。
具材はすでにクリアした食材にする
安心して赤ちゃんにおにぎりを食べてもらうために、おにぎりに混ぜ合わせる具材は赤ちゃんが食べたことのある食材を入れるようにしましょう。
初めて食べる具材を入れてしまうと、アレルギー反応が起こった場合にどの具材が原因なのかわかりにくくなってしまいます。混ぜ合わせたい食材があるときは、まず単品で赤ちゃんに食べさせてみて問題がないかチェックするようにしてください。
おにぎりが手にくっつかないアイデア
離乳食期のおにぎりにはおかゆや軟飯を使うため、作るときにご飯が手にくっついたり、形がまとまらずグチャグチャになったりとママやパパを悩ませることが少なくありません。離乳食のおにぎりがベタベタしないアイデアはないのでしょうか。
のりやきなこを表面にまぶす
離乳食のおにぎりは、のりやふりかけ、きなこなどを表面にまぶすのがおすすめです。表面を覆うことでお米の水分がのりやふりかけなどに吸収され、ベタベタ感が減りますよ。炒ったパン粉をおにぎりの表面に付け、ライスコロッケ風にしても良いですね。
表面を軽く焼く
おにぎりの表面をフライパンやトースターで軽く焼くと水分が飛んでべたつきが緩和されます。形も崩れにくくなるので手でつかみやすくなり、赤ちゃんも食べやすくなりますよ。
ラップを上手く使う
離乳食のおにぎりは軟飯でやわらかいため握りにくく、素手で握るとベタベタくっついてしまいます。サランラップを使ってぎゅっと握ると形が崩れにくいですよ。手で直接握らないのでママやパパの手がベタベタしないだけでなく衛生的です。
離乳食おにぎりの冷凍保存のコツ!解凍法は?
離乳食用のおにぎりは、冷凍保存ができます。一度にまとめておにぎりを作って冷凍保存しておけば、食べさせたいときにさっと与えることができますよ。冷凍保存のコツを紹介します。
ラップにくるんで冷凍
ひと口サイズのおにぎりを作り、ひとつずつラップにくるんで冷凍しましょう。必要な分だけ解凍すれば良いので便利ですよ。
アイスボックスクッキーを作るときのように冷凍する方法もあります。スティック状におにぎりを成形してラップに包んで冷凍し、固まったらスライスしましょう。赤ちゃんが食べやすい厚さを考えながらスライスすると良いですね。
フリーザーバッグに入れて冷凍
ラップで包んだおにぎりをフリーザーバッグに入れて冷凍すると、おいしい状態が長持ちします。密閉容器などに入れて保存することも可能ですが、容器に入れるときは最初にひとつずつおにぎりをラップで包んでくださいね。フリージングするときは、あまり空気に触れさせないようにすると良いでしょう。
冷凍したおにぎりの解凍の仕方
冷凍したおにぎりは、自然解凍ではなく電子レンジで加熱して解凍しましょう。電子レンジによっては自動設定であたためる機能がありますが、離乳食用のおにぎりは一食分が少ないため加熱しすぎてしまう可能性があります。様子を見ながら加熱すると良いでしょう。
離乳食後期(生後9・10・11ヶ月頃)のレシピ
離乳食後期(カミカミ期)は手づかみで食べることを好む赤ちゃんが多い時期です。ひと口サイズに握ったり、のりやきなこをまぶしたりして赤ちゃんが食べやすいよう工夫してあげると良いでしょう。簡単に作れるおすすめのレシピをご紹介します。
のりおにぎり
※上の画像では、しらすご飯でおにぎりを作っています
■材料
・軟飯 50g
・焼きのり 1/4枚
■作り方
1.キッチンバサミでのりを細かく刻む
2.ラップを広げ、刻んだのりを3~4枚乗せる
3.のりの上にご飯を乗せ、その上からのりをまぶす
4.ラップで包み、丸めたら完成
のりを細かく刻むのが手間なら、市販のきざみのりを使うのがおすすめです。軟飯50gでだいたい8個くらいのおにぎりができますよ。
きなこおにぎり
■材料
・軟飯 適量
・きなこ 適量
■作り方
1.ラップや100均の「おにぎりボール」を使い、ひと口サイズの丸いおにぎりを作る
2.きなこを入れた容器におにぎりを入れ、コロコロ転がしたら完成
きなこの量が多過ぎると赤ちゃんがむせてしまうので、初めて食べるときは少量にしてください。きなこに粉ミルクを少量加えるのも良いですね。
パン粉と鮭のおにぎり
上の画像は炒ったパン粉です
■材料
・軟飯 子ども茶碗1杯弱
・パン粉 適量
・鮭(焼き鮭をほぐしたものや市販の鮭フレーク)※塩分が高くないもの 適量
■作り方
1.パン粉をフライパンやトースターで炒る
2.軟飯に細かくほぐした鮭を加え、混ぜ込む
3.スプーンでひと口分のご飯を取り、炒ったパン粉の上でコロコロ転がして完成
こちらではおにぎりの具に鮭を入れていますが、お好みでいろいろな具を入れてください。パン粉の上でコロコロ転がしていくと、おにぎりが自然と丸く整えられてきますよ。
離乳食完了期(1歳~1歳半頃)のレシピ
離乳食完了期(パクパク期)になるとチャーハンおにぎりや焼きおにぎりなど、味付きのおにぎりも食べられるようになりますよ。大人用のご飯を薄味で作り、赤ちゃん用に取り分けても良いですね。
薄焼き卵で巻いたおにぎり
■材料
・軟飯 適量
・卵(全卵) 1/2個
・砂糖 小さじ1/4
・水 大さじ2
・好みの具 適量
■作り方
1.卵、砂糖、水をしっかり混ぜてフライパンなどで加熱し、薄焼き卵を作る
2.ごはんに好みの具を入れて混ぜる
3.巻きすの上にラップを敷き、薄焼き卵、軟飯の順に乗せる
4.細巻を作ったら、2cmほどの間隔で切って完成
具は、にんじんやピーマンなどの野菜を入れるのがおすすめです。おにぎりに野菜を入れるときは、あらかじめ電子レンジでやわらかくしておきましょう。全卵1/2個を使用したレシピなので、赤ちゃんに作ってあげる場合は1歳以降の離乳食完了期を目安にしましょう。
焼きおにぎり
■材料
・軟飯 適量
・鰹節 少々
・味噌 少々
・しらす
・サラダ油 少々
■作り方
1.ボールに軟飯、しらす、鰹節、味噌を入れてよく混ぜ合わせる
2.1で混ぜたご飯をひと口サイズに丸める
3.フライパンにサラダ油を入れ、2のおにぎりを入れる
4.弱火で両面をじっくり焼き上げて完成
焼きおにぎりのできたてはアツアツなので、しっかりあら熱を取ってから赤ちゃんに食べさせましょう。味噌をしょうゆに変えてもおいしいですよ。テフロンのフライパンなら、サラダ油を使わなくてもOKです。
チキンライスおにぎり
■材料
・ご飯 適量
・鶏肉(もも) 20g
・玉ねぎ 20g
・ケチャップ 小さじ1
・顆粒コンソメ 少々
・バター 少々
■作り方
1.鶏肉は5mm角ほどの細かさに切り、玉ねぎはみじん切りにする
2.熱したフライパンにバターを入れ、鶏肉と玉ねぎを加えて炒める
3.鶏肉に火が通ったらご飯を入れてケチャップとコンソメで味付けし、チキンライスを作る
4.お皿によそい、あら熱が取れたらラップを使ってひと口大に丸めて完成
ケチャップを使う際はできれば減塩のものか赤ちゃん用のものがおすすめです。食塩無添加のトマトピューレに赤ちゃん用のコンソメを加えて使っても良いでしょう。
チャーハン風おにぎり
■材料
・軟飯 子ども茶碗1杯分
・卵(全卵) 1/2個
・にんじん 適量
・ピーマン 適量
・コーン(水煮)
・しょうゆ 小さじ1/4
■作り方
1.にんじんとピーマンはみじん切りにし、電子レンジで加熱する
2.サラダ油を熱したフライパンに、1のにんじんとピーマン、コーン、卵、軟飯の順に入れて加熱する
3.全体を混ぜ合わせて完全に火が通ったら、しょうゆを入れてよく混ぜる
4.あら熱が取れたらラップでひと口大に丸めて完成
にんじんやピーマンなどの野菜はあらかじめ多めにゆでて冷凍しておくと、いろいろなメニューに使えて便利です。
しょうゆは原材料に大豆や小麦粉が使われていますが、製造過程でアレルゲンのほとんどが分解されていて離乳食にも使用できるケースがほとんどです。しかし、アレルギー症状が起こらないとは言い切れないので、初めて使用するときは色味付け程度にしましょう。
おにぎりを握るのに便利なグッズ
赤ちゃんのお世話で忙しいママやパパにとって、離乳食作りの手間はできるだけ省きたいですよね。便利なグッズを使って、離乳食作りを楽しい時間にしましょう。
かたさと大きさを調節できる!ひとくちおにぎりメーカー
シリコンの容器にご飯を入れてひと口サイズのおにぎりを作るグッズです。持ち運び用のケースが付いているので、外食をするときにも使えそうですよ。
力を入れなくても取れやすい!離乳食小分け保存トレー
離乳食を一食分ずつ冷凍できる保存トレーです。離乳食を冷凍するときに100均の製氷皿を使うママやパパは多いようですが、凍らせた離乳食が製氷皿からなかなか外れず苦戦することもあるようです。こちらのトレーは容器の底面から押すだけで、凍らせた離乳食を簡単に取り出すことができますよ。
赤ちゃんにおいしいおにぎりを作ろう
離乳食のおにぎりは、ひと口サイズで赤ちゃんの手づかみ食べにおすすめのメニューです。手にベタベタつきやすいので、ラップを使ったりのりをまぶしたりして、食べやすいように工夫してあげましょう。
家ではあまりおにぎりを食べてくれない赤ちゃんでも、外出先など環境が変わることで食べてくれることもあるようです。ここでご紹介したレシピはどれも簡単に作れるので、赤ちゃんの月齢に合った食材を使うことに注意しながらぜひ作ってみてくださいね。
※この記事は2022年3月時点の情報をもとに作成しています。アレルギーに関する詳しい情報は、下記のリンクをご覧ください。