【9ヶ月~1歳半】離乳食の手づかみ食べレシピ17選!いつから?しないときのコツ&ポイントを紹介|管理栄養士監修
生後1歳頃になると、離乳食を手づかみで食べる赤ちゃんが増えてきます。ここでは、手づかみ食べを始める時期や目的、手づかみ食べの汚れ対策について管理栄養士監修で解説します。かんたんに作れて食べやすい「手づかみ離乳食」のレシピやメニュー、食べないときのコツについても参考にしてくださいね。
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この記事の監修
目次
離乳食の手づかみ食べはいつからいつまで?
生後9ヶ月の離乳食後期から始める
離乳食の進み具合によりますが、手づかみ食べは生後8ヶ月頃から9ヶ月頃に始まり、2歳頃まで続く食べ方です。離乳食中期(モグモグ期)頃からやりたがる赤ちゃんもいるようですよ。赤ちゃんが手づかみしやすいように、離乳食のかたさや大きさを調節してあげたいですね。
手づかみ食べに慣れたらスプーンやフォークを練習する
手づかみ食べはいつまでさせるべきという決まりはありませんが、スプーンやフォークを上手く使うための練習でもあります。手づかみ食べをさせながらスプーンやフォークを使わせるようにして、上手に使えるようになったら卒業と考えると良いかもしれません。
いつまで手づかみ食べをさせたほうが良いか明確に決まっていないので、楽しく食事をすることを第一に考えて、赤ちゃんのペースでスプーンやフォークに移行していけると良いですね。
離乳食の手づかみ食べの目的
食事の楽しさを学ぶ
厚生労働省が発行する「授乳・離乳の支援ガイド」では、手づかみ食べは自分で食べることを楽しむだけでなく、家族等で食卓を囲み、食の楽しさやコミュニケーションを図ったり思いやりの心を育んだりしながら進めるのが望ましいとされています(※)。
今までママやパパから母乳・ミルクや離乳食を与えられていた赤ちゃんにとって、自分で手づかみ食べをすることは新鮮な体験です。自分の手で食材の感触を確かめながら食べれば、食べることが楽しいと感じられることでしょう。
食事のための道具を使う練習
フォークやスプーンは生後12~18ヶ月頃に興味を持ち始めて、2歳前後でマスターする子どもが多いとされています。赤ちゃんが手でつかんで口に運ぶことに慣れたら、フォークやスプーンに移行していきましょう。手づかみ食べはフォークやスプーンを使って食べるための練習と考えると良いかもしれません。
脳の発達を促す
手で直接食べ物をつかむ手づかみ食べは、好奇心を刺激するといいます。興味のある食材をつかんで「食べたい」と思ったり、「これはどんな味かな」と考えたりすることが、子どもの脳を育むことにつながるようですよ。
お皿に盛りつけられた状態から赤ちゃんが手づかみ食べしやすいよう、レシピを工夫してあげると良いでしょう。なお、手づかみ食べをするかどうかには個人差があります。赤ちゃんがもし手づかみ食べをしなくても気にする必要はありません。
子どもがふたりいます。兄は手づかみ食べを嫌がってあまりやりたがりませんでしたが、弟は手づかみ食べが大好きでした。兄は手づかみ食べよりもフォークやスプーンを使って食べることが好きだったので、手づかみ食べをするかどうかには個人差があるようですね。
離乳食の手づかみ食べのポイント&進め方
食べやすい食材は少し大きめにカットする
手づかみ食べの進め方のポイントは、月齢にあわせて食材の形や大きさを工夫してあげることです。たとえば生後9ヶ月頃であれば、つかみやすいように形や大きさを調節してあげましょう。
生後1歳頃になると、個人差はありますが上下の歯が2本ずつ、計4本が生えそろう時期になり、歯の力も徐々についてくるので噛んでちぎる動作が上手になります。1歳頃からは、のどに詰まらせにくい食材は少しだけ大きめにカットして、噛んだりちぎったりしやすいようにしてあげましょう。
ただし、無理は禁物です。子どもが食べづらそうであれば、細かく切ってあげたり細長く持ちやすい形に変えてあげたりしましょう。
色あいやレイアウトを考えて盛りつける
1歳前後からは自分の好きなものを意思表示する赤ちゃんが多く見られます。赤ちゃんが好きなキャラクターや乗り物の食器に食材を盛り付けてあげると、食事の興味がわくかもしれません。
パンケーキを星形にカットしてあげたり、ハンバーグを動物の形にしてあげたりしても良いですね。ママやパパには少し手間がかかるかもしれませんが、子どもが自分の意思を持つことをプラスにとらえて、時間のあるときは子どもの好きなレイアウトで食事を楽しませてあげましょう。
食事の時間を決める
食事のリズムを整えることは、生活リズムを整えることにつながります。おおよその食事の時間を決めておくと良いでしょう。
しかし、1歳前後はまだ生活リズムが不規則になりがちです。食事がいつもの時間と少しずれたとしても、子どもにとってそれほど大きな影響はありません。ママは一日で食事をする目安の時間帯を把握しておいて、子どもの機嫌や遊び、予定にあわせた生活をしていけると良いですね。
冷凍でストックしておく
離乳食の時間になったらさっと赤ちゃんに食べさせてあげられるように、調理済みのものを冷凍しておくと便利ですよ。おやきやハンバーグなど、手づかみしやすいメニューを1回分ずつ冷凍してストックしておきましょう。冷凍した離乳食は1週間を目安に使い切るようにします。
【主食編】手づかみ食べ離乳食レシピ
赤ちゃんが楽しく手づかみ食べの練習ができるレシピを紹介します。さまざまな材料を使って、食材のおいしさも教えてあげましょう。
※以下、この記事のレシピでは600Wの電子レンジを使用した場合の加熱時間を記載しています。
ライスコロッケ
■材料(1食分)
・ご飯 60g
・じゃがいも 中1/3個
・絹ごし豆腐 1/6丁
・ささみ 5g
・好みの野菜 20g
・水 大さじ1
・パン粉 適量
■作り方
1.ささみと野菜はみじん切りにする。
2.耐熱容器にじゃがいもをすりおろして、パン粉以外のすべての材料を入れて混ぜる。
3.容器を600Wで5分程度、具材がやわらかくなるまでレンジにかける。
4.フライパンの上にクッキングシートを乗せて、その上にパン粉を広げる。
5.熱したフライパンに油をひき、具材を焼いて、パン粉に軽く焼き色がついたらできあがり。
手づかみの食べの定番とも言えるライスコロッケは、子どもが喜ぶ人気メニューです。フライパンの代わりにオーブントースターでも調理が可能なので、時短メニューとしても活躍しそうですよ。
具材は野菜の代わりに、ささみやしらす、ツナを使ってもおいしく食べることができます。子どもが手でつかんだときにまわりが汚れにくいのが嬉しいですね。
チキンライスのミニおにぎり
■材料(1食分)
・ご飯
・鶏肉ミンチ 20g
・玉ねぎ 30g
・ピーマン 1/4個
・ケチャップ 小さじ1~2
・バター 少々
・顆粒コンソメ 少々
■作り方
1.玉ねぎ・ピーマンなどの具材は細かく切り、ご飯は温めておく。
2.フライパンを熱してバターをひき、鶏肉のミンチ・野菜を炒める。
3.ケチャップと顆粒コンソメで味付けをする。
4.3にご飯を加え、全体に味が行き届くように混ぜる。
5.あら熱が取れたら小さなおにぎりにする。
1歳頃の1食分のご飯は80~90gが平均ですが、月齢や食欲にあわせて調整しましょう。コンソメ顆粒を使用することでケチャップの量が抑えられますよ。ケチャップは赤ちゃん用か減塩のものを使うと良いでしょう。
ご飯を丸めるときは、少し冷ましてからラップにくるむと形が作りやすくなりますよ。
卵おにぎり
画像は丸めたご飯を薄焼き卵で巻いたものです。
■材料(1食分)
・ご飯 適量
・卵(全卵) 1/2個
・砂糖 小さじ1/4
・水 大さじ1
・にんじん 少々
・ピーマン 少々
■作り方
1.にんじんとピーマンを細かく切って、耐熱容器に入れて2分ほどレンジにかける。
2.1のあら熱が取れたら、卵・砂糖・水と1を混ぜて薄焼き卵を作る。
3.巻きす→ラップ→薄焼き卵→ご飯の順に置き、巻いていく。
4.しばらくして形がくずれないほどに落ち着いたら、2cm程度に切り分ける。
卵は甘めにしておいたほうが子どもには食べやすく、ご飯に味がしみこみやすいです。ご飯を切るときはしっかりとあら熱をとったほうが切りやすく、仕上がりがきれいですよ。
カリカリチーズご飯
上の調理例ではひとつひとつを小さく成形して焼いています
■材料(1食分)
・ご飯 適量
・卵(全卵) 1個
・とけるチーズ 大さじ3
■作り方
1.ご飯・適度に割いたチーズ・卵を混ぜる。
2.熱したフライパンに油をひき、1を薄く広げて焼く。
3.あら熱をとったら、食べやすい大きさに切ってできあがり。
チーズを多くすると塩からくなるので注意が必要です。少し砂糖を混ぜると、子どもが食べやすいまろやかな味になりますよ。
きな粉サンド
■材料(1食分)
・8枚切り食パン(白い部分) 1枚分
・無塩バター 大さじ1/2
・きな粉 大さじ1
・砂糖 適量
■作り方
1.バターをレンジで10秒程度温めて溶かす。
2.1にきな粉と砂糖を混ぜてペースト状にする。
3.食パンの耳を切って、綿棒などで少し平らにする。
4.2で作ったきな粉ペーストをパンに塗って巻き、ラップでくるんでねかせたら完成。
パンは焼くと香ばしく食感が変わるので、味覚を楽しむことができます。きな粉をペーストにすることで手や食卓が汚れにくく後片付けが簡単になります。砂糖の量を調節すれば大人でもおいしく食べられますよ。
【おかず編】手づかみ食べ離乳食レシピ
つくね焼き
■材料(1食分)
・鶏ミンチ(むね) 120g
・絹ごし豆腐 50g
・しいたけ 2枚
・にんじん 2cm
・枝豆 適量
・片栗粉 適量
※残りは冷凍保存が可能です。
■作り方
1.しいたけ・にんじん・枝豆は細かく切ってレンジで2分ほど加熱し、やわらかくしておく。
2.材料を混ぜあわせて、熱したフライパンに油をひき、焼いていく。
3.焼き色が付いたら裏返し、蓋をして2~3分ほど焼いてできあがり。
あらかじめ根菜類をレンジで加熱しておくとやわらかくなり、子どもが食べやすいかたさになります。素材の風味をいかすためにあえて味付けをしないレシピですが、離乳食が進んで赤ちゃんが物足りないようなら、少しだしを加えると味に変化がつけられますよ。
カジキの唐揚げ
■材料(1食分)
カジキマグロの切り身 適量
しょうゆ 少々
片栗粉 少々
オリーブオイル 少々
■作り方
1.カジキを食べやすい大きさに切り、しょうゆで味をつける。
2.味をつけたカジキに片栗粉をまぶす。
3.熱したフライパンにオリーブオイルをひいて焼いていく。
焼いているときに片栗粉が粉っぽくなるようなら、少し油を足しても大丈夫です。中まで火が通るようにしっかりと焼き上げることがコツですよ。
しょうゆは原材料に大豆や小麦粉が使われていますが、製造過程でアレルゲンのほとんどが分解されていて離乳食にも使用できるケースがほとんどです。しかしアレルギー症状が起こらないと言い切れないので、初めて使用するときは色味付け程度にしましょう。
ポテトもち
■材料(1食分)
・じゃがいも 1個
・片栗粉 小さじ3~4
■作り方
1.じゃがいもは小さく切って水にさらしておく。
2.じゃがいもを耐熱容器に入れて3~5分レンジで加熱しやわらかくする。
3.2で蒸したじゃがいもをつぶして、片栗粉を混ぜる。
4.手づかみしやすい大きさに成形して、フライパンで焼く。
じゃがいもをレンジで加熱したら、かたいところがないようにしばらく時間をおいて蒸すとつぶしやすく食べやすいです。きれいな形を保つためには、フライパンで焼くときはなるべく触らないのがコツですよ。
ひじきの豆腐ハンバーグ
■材料(1食分)
・鶏ひき肉(むね) 200g
・絹ごし豆腐 150g
・ひじき 大さじ1
・にんじん 大さじ1
・片栗粉 大さじ1
※残りは冷凍保存が可能です。
■作り方
1.ひじきは水で戻して、みじん切りにする。
2.ボウルに材料をすべて入れて混ぜ、成形する。
3.熱したフライパンに油をひき、ハンバーグの両面をしっかり焼く。
ひじきは水に戻した状態で大さじ1を測るとちょうど良い分量になります。豆腐の水切りは不要なので、そのままボウルに入れて混ぜてくださいね。ベチャッとなって成形しにくい場合は少し片栗粉を足してみましょう。
豆腐とチーズのレンジ蒸し
上の調理例では豆腐を先にカットしています
■材料
・木綿豆腐 50g
・スライスチーズ 1/2枚
・めんつゆ 少々
■作り方
1.木綿豆腐を耐熱性のお皿に入れる。
2.その上にチーズを乗せて、様子を見ながら1分ほどレンジにかける。
3.冷めたらひと口大に切ってできあがり。
チーズは、とろけるタイプではなくスライスチーズを使うと、チーズが垂れるのを防げます。豆腐は冷めてから切ると形がくずれにくいですよ。木綿豆腐は栄養価が高いので、おいしく食べてくれる工夫ができると良いですね。
ピーマンとしらすの卵焼き
■材料
・卵(全卵) 1個
・しらす 適量
・ピーマン 1/2個
・めんつゆ 小1/2
■作り方
1.ピーマンのわたと種を取ってやわらかくなるまでゆでたあと、みじん切りにする
2.卵を割り、めんつゆ・しらす・ピーマンと混ぜる。
3.熱したフライパンに油をひき、卵焼きの要領でしっかりと火を通して焼いていく。
※卵焼きのあら熱を取ったら、赤ちゃんが食べやすい大きさにカットします。他のおかずとのバランスを考え、1~2切れあげると良いでしょう。
しらすに塩分があるので、あらかじめ湯通しをしておくと塩味を控えてあげられます。赤ちゃんが甘い卵焼きが好きならば、めんつゆの代わりに砂糖を入れてみてくださいね。
やわらか野菜スティック
■材料(1食分)
・にんじん 1/2本
■作り方
1.にんじんをスティック状に細長く切る。
2.炊飯器でご飯を炊くときに、1のにんじんをアルミはくに乗せて一緒に炊く。
離乳食にあと一品欲しいときの嬉しい時短メニューです。大根もにんじんと同様、この方法でちょうど良いやわらかさになりますよ。
【おやつ編】手づかみ食べ離乳食レシピ
さつまいもクッキー
材料
・さつまいも 110g
・サラダ油 25cc
・ベーキングパウダー(アルミフリー) 小さじ半分
・小麦粉 50g
■作り方
1.さつまいもの皮をむき、細かく切って水にさらす。
2.1を耐熱容器に入れ、3~5分レンジで加熱してやわらかくする。
3.ボウルに小麦粉とベーキングパウダーをふるい、サラダ油を入れて混ぜる。
4.3に2を入れて混ぜ成形したら、予熱して180℃に温めたオーブンで20分焼く。
※クッキーなどのおやつは一度にたくさんあげずに、赤ちゃんが食べやすい大きさのもの1枚を目安に与えましょう。さつまいもクッキーは、ママやパパなど大人とシェアしても良いですね。
さつまいものだまをなくすためにも、レンジにかけた後はしばらく蒸すとつぶしやすくなります。さつまいもの甘みがあるので、基本のレシピでは砂糖は必要ありませんよ。
にんじん蒸しパン
■材料(小カップ15個分)
・ホットケーキミックス 200g
・サラダ油 大さじ3
・卵(全卵) 1個
・塩 1つまみ
・すりおろしたにんじん 1/2カップ
■作り方
1.砂糖・サラダ油・すりおろしたにんじんをボウルに入れて混ぜる。
2.卵を卵黄と卵白に分けて、卵黄は1のボウルに入れる。
3.卵白は別のボウルに入れてピンとつのが立つまで泡立てる。
4.2と3、ホットケーキミックスを混ぜあわせて、生地を容器に入れる。
5.容器に入れた生地を蒸し器に入れ、中火で5~10分蒸してできあがり。
蒸すときはシリコンカップを使うと、くっつかず便利です。蒸し器がない場合は、レンジで1~2分、様子を見ながら加熱しても作れますよ。
野菜ジュースのパンケーキ
■材料(1人分)
・ホットケーキミックス 50g
・野菜ジュース 40g
■作り方
1.ホットケーキミックスと野菜ジュースを混ぜる。
2.熱したフライパンを濡れふきんの上などで一度冷まし、生地を乗せる。
3.弱火で生地を両面焼く。
野菜ジュースは乳幼児向けのものを使用すると味がきつくならずに安心です。ホットケーキが焦げないように、弱火で焼いていくのがコツです。生地の表面にプツプツと泡ができたらひっくり返してくださいね。
フルーツ寒天
■材料(1人分)
水 大さじ5
粉寒天 小さじ1/4
バナナやリンゴなどのフルーツ 適量
■作り方
1.水に粉寒天を入れて火にかけ、寒天が溶けたらフルーツを入れる。
2.型に入れて常温で10分ほど放置し、固まったら切り分ける。
缶詰のフルーツは糖分が多いので使用はできるだけ控えましょう。寒天は常温では溶けないという性質があるので、誤嚥(ごえん)を防ぐためにもやわらかめになるよう水加減を調整してくださいね。夏は冷やしておくと、のど越しがすっきりしますよ。
※誤嚥……食べ物をうまく飲み込めずに気管を詰まらせること
フレンチトースト
■材料(1食分)
・8枚切り食パン(白い部分) 1枚分
・卵(全卵) 1個
・牛乳 少々
・砂糖 小さじ1
・無塩バター 少々
■作り方
1.食パンの耳を切り取り、パンの白い部分を8等分にする。
2.卵・牛乳・砂糖を混ぜたボウルに1の食パンを入れ、ひたす。
3.熱したフライパンにバターをひき、弱火でじっくり両面を焼いてできあがり。
砂糖はお好みによって甘さを調節しましょう。砂糖が入っていると焦げやすいため、弱火でじっくりと焼いていくときれいにできあがりますよ。
手づかみ食べのデメリットとアドバイス
子どもの口や手が汚れる
手づかみ食べをさせると、子どもの手や口の周りや洋服が汚れやすいものです。しかし手づかみ食べには子どもの成長を促すメリットがあります。汚れるからといって手づかみ食べを避けるのではなく、子どもの手や口が汚れたらぬぐってあげながら、どんどん手づかみ食べにチャレンジさせてあげましょう。
手づかみ食べは、料理を床に落としたりする場合が多いです。少し多めに作って、落とした時に交換できるようにするのもいいですよ。残りは冷蔵や冷凍で保存して無駄のないよう、工夫しましょう。
ガーゼやハンドタオルを絞ったものを食卓に用意しておいたり、服が汚れないようにエプロンを着せたりするなど汚れ対策をしておくと安心です。
食卓周りが汚れやすい
手づかみ食べをさせると、子どもが食べ物を触った手であちこちを触ったりポロポロ落としたりと、食卓周りが汚れやすいのが悩みどころですよね。汚れ防止のために、ランチョンマットやトレー、新聞紙や敷き物を使って汚れを防止しましょう。ママの洗濯の手間を省くためにも、使い終わったら捨てることのできる新聞紙や紙を使うと便利ですよ。
遊び食べをする
つかみ食べをするころになると、食べないのに食べ物をベタベタと触るなど遊び食べをする赤ちゃんがいます。遊び食べをする原因のひとつに、子どものお腹が空いていないことがあげられます。生活リズムを見直して、遊ぶ時間とお昼寝の時間のメリハリが付いた生活を心がけてみましょう。
また、一般に遊び食べといわれている行動でも、子どもは食材の食感や温度、かたさなど、さまざまな情報を学習していることがあります。食感がサクサクしている、ベタベタしている、ザラザラしているなど、手や舌で触った感触や、固形物と液状のものの違いなどを少しずつ覚えていくのです。
遊び食べも学習の機会のひとつだと考えても良いかもしれません。そのようなときには、食べてほしい量をママやパパのそばに置き、少量を子どもの前に置くなど工夫してみてはいかがでしょうか。
手づかみ食べをしないときのコツ
手づかみ食べをしないときは、無理に促す必要はありません。もしかしたら、ママやパパに食べさせてもらうことが好きなのかもしれませんし、道具を使って食べたいのかもしれません。手づかみ食べをさせないからといって、赤ちゃんに悪影響があるわけではありませんので、食べないなら気にしなくても良いでしょう。
また、おやつのときにおせんべいをつかんだり、ボーロをつまんだりして食べることも手づかみ食べになります。食事のときに嫌がるのであれば、おやつの時間に手づかみ食べをさせあげてはいかがでしょうか。
手づかみ離乳食を楽しもう!
手づかみ食べは、赤ちゃんの発達に良い影響があるといいます。つかみやすいレシピや汚れ対策をして、手づかみ離乳食を食べさせてあげたいですね。
ただし、手づかみ食べを好まない赤ちゃんもいます。もし食べなくても不安になる必要はありません。手づかみで食べない場合は、ママやパパが食べさせたり、フォークやスプーンで食べる練習をさせたりしてみましょう。楽しく離乳食の時間を過ごせると良いですね。
※この記事は2022年3月時点の情報をもとに作成しています。アレルギーに関する詳しい情報は、下記のリンクをご覧ください。