赤ちゃん・子どものスプーン・フォークはいつから?慣らし方とポイントをご紹介!

離乳食が進むと、スプーンやフォークをいつから始めようか悩むママやパパは少なくありません。自分で食べたいという意欲が出てくると、赤ちゃんは手づかみ食べをしたり、スプーン・フォークに興味を示したりするので、慣れさせるチャンスです。ここでは、赤ちゃん・子どものスプーン・フォークの慣らし方とポイントをご紹介します。

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この記事の監修

河井 恵美
助産師・保育士
河井 恵美

目次

  1. スプーン・フォークを慣れさせるのはいつから?
  2. スプーン・フォークの慣らし方の流れ
  3. 赤ちゃんのスプーン・フォークの慣らし方
  4. 赤ちゃん・子どものスプーン・フォークの持ち方
  5. スプーン・フォークの慣らし方のポイント
  6. スプーン・フォークを慣れさせる際の注意点
  7. おすすめの子ども用スプーン・フォーク
  8. 赤ちゃん用のスプーン・フォークを楽天・Amazonでチェック!
  9. 赤ちゃんのペースでスプーン・フォークに触れさせよう
  10. あわせて読みたい

スプーン・フォークを慣れさせるのはいつから?

赤ちゃんは離乳食完了期を迎える1歳から1歳半頃には、大人の食事から取り分けたご飯が食べられるようになります。このころになると、赤ちゃんのスプーンやフォークをいつから始めるか悩むママやパパは少なくありません。赤ちゃん・子どものスプーンやフォークを慣れさせるのは、いつごろからスタートさせるのが良いのでしょう。

1歳~1歳半頃に始める子どもが多い

1歳~1歳半頃は、赤ちゃんが自分で手づかみ食べをしたり、ママやパパが赤ちゃんにスプーンで食べさせてあげたりすることが多いでしょう。赤ちゃんは、奥歯が生え始めると、食べ物を上手に噛んだり飲み込んだりすることができるようになります。

手づかみ食べは、自分でご飯を食べたいという欲求があらわれた動作です。最初は上手に食べ物を口に運ぶことはできませんが、慣れてくると自分のペースで口に運ぶことができるようになります。手づかみ食べに慣れてくると、スプーン・フォークを慣らし始めるケースが多いでしょう。

スプーンの開始時期はママ友とも話題に

もうすぐ1歳3ヶ月になる娘は、食事のときに自分からスプーンに手を伸ばすことが増えました。1歳を過ぎたあたりから、ママ友との会話でも「スプーンの練習」が話題にあがるようになり、練習をいつから始めるか悩みました。

上手に食べられるようになるのは3歳頃

スプーンやフォークを使って上手に食べられるようになるのは3歳頃といわれています。スプーンやフォークに慣れるまでは、ママやパパは子どもの食べこぼしにイライラしてしまうこともあるでしょう。時間はかかりますが、子どもなりに一生懸命食べようとしているので、焦らず見守ることが大切です。

スプーンやフォークで食べられるようになる時期には、個人差があります。上手に食べられない我が子にストレスを感じることもあるかもしれませんが、こぼしたり汚したりしたことを責めるのではなく、ほめてあげるようにすると良いでしょう。次は頑張ろうと意欲をわかせるためにも、「昨日より上手にできたね」「きれいに食べられたね」と声をかけてくださいね。

見守ることが大切だと実感

スプーンを使って頑張って食べようとしている子どもに対し、こぼしたり汚したりしないか、ついつい真顔で見つめてしまっていることにふと気づくことがありました。楽しい食事にしてあげたいのに、無言の圧力を加えてしまったかもしれません。これからは、子どもの成長をやさしく見守ろうと反省しました。

スプーン・フォークの慣らし方の流れ

1.大人にスプーンやフォークで食べさせてもらう

誰もが最初から、スプーンやフォークを上手に使いこなすことはできませんよね。最初のステップは、大人がスプーンやフォークで赤ちゃんに食べさせてあげることです。食べさせてあげることで、スプーンですくわれた食べ物を口に入れて飲みこむことや、フォークで口に運ばれたものを噛むことを覚えます。

ママやパパが、スプーンやフォークを使って食事する姿を赤ちゃんに見せることも大切です。赤ちゃんはママやパパの食べる姿を見てスプーンやフォークの使い方を学び、食べることへの意欲が増していくでしょう。

2.大人にスプーンやフォークで食べさせてもらいながら、手づかみ食べをする

赤ちゃんが離乳食を食べることに慣れてきたら、少しずつ赤ちゃんが手づかみで食べられるものを用意してあげましょう。手づかみ食べを通し、赤ちゃんは口まで食べ物を運ぶ一連の動作を身につけます。手で食べ物をつかむことで、食べ物の温度や感触を学ぶこともできますよ。

最初は赤ちゃんは手づかみ食べに慣れることが必要です。赤ちゃんに手づかみ食べをさせると同時に、ママやパパがスプーンやフォークで食べ物を口に運んであげます。赤ちゃんは失敗を繰り返しながら、徐々に自分のペースで食べることを覚えていくでしょう。

3.大人が使い方を教えながらスプーンとフォークを自分で使い、手づかみ食べと併用して食べる

赤ちゃんが手づかみ食べに慣れてきたら、赤ちゃんにスプーンとフォークを自分で使わせてみましょう。最初はスプーンやフォークを赤ちゃんに持たせ、大人が赤ちゃんの手を支えて誘導しながら、スプーンやフォークの使い方を慣れさせます。

自分でスプーンやフォークを使って食べたり、手づかみ食べをしたりすることで食べることへの意欲が増し、赤ちゃんは自分で食べたいものを選ぶことを学んでいきます。スプーンやフォークで食べやすい食事と手づかみ食べがしやすい食事を一緒に用意してあげると良いでしょう。

赤ちゃんは、最初は上手にスプーンやフォークを使えません。赤ちゃんの練習用のスプーンと、ママやパパが赤ちゃんに食べさせるためのスプーンの2本を用意しておくと、スムーズに食事が進むでしょう。

4.ひとりでスプーンやフォークを使えるようになる

大人がサポートしながらスプーンやフォークで食べることに慣れたら、赤ちゃんにスプーンとフォークをひとりで持たせてみましょう。最初は上手にスプーンやフォークを使えない赤ちゃんも、慣れていくとひとりで使えるようになりますよ。

スプーンやフォークを使うことに慣れてくると、一回で口に運べる食べ物の量や、一口で食べられる量を覚えていくでしょう。

赤ちゃんのスプーン・フォークの慣らし方

スプーン・フォークの使い方は、失敗を繰り返しながら上達していきます。赤ちゃんの様子を見ながら焦らず慣らしていきましょう。

■ステップ1.
スプーンやフォークに食べ物を乗せ、赤ちゃんに手渡します。

■ステップ2.
赤ちゃんにスプーンやフォークを持たせ、ママやパパの手を添えて食べものを口に誘導します。

■ステップ3.
赤ちゃんが食べ物を口まで運ぶのに慣れたら、手を添えるのをやめて赤ちゃんに任せます。

最初のうちは赤ちゃんの口にスプーンやフォークが入らず、食べ物をこぼすこともあるでしょう。しかし、赤ちゃんは繰り返すことで少しずつ上手にスプーンやフォークを使えるようになります。うまくできなくても見守ってあげてくださいね。

赤ちゃんがひとりでスプーンとフォークを使うのに慣れてきたら、次は食事のときに手に届く場所にスプーンとフォークを置いておきます。赤ちゃんの気が向いたときに、自分からスプーンやフォークを手に取るようになるでしょう。

赤ちゃん・子どものスプーン・フォークの持ち方

スプーン・フォークは、正しい持ち方を覚えさせてあげたいですよね。しかし、スプーンやフォークを使って自分で食べられるようになる時期には、個人差があります。正しく持つこと自体が赤ちゃんにとってはまだ難しいことです。焦らず食べることの楽しさから覚えさせてあげましょう。

~1歳半頃

1歳半頃までのスプーン・フォークの使い始めの時期は、持ち手の上の部分をギュッと強く握ります。慣れてくると、握るときの力加減を覚えていきます。最初は腕全体やひじを使って口へ運ぼうとしますが、徐々に手首を使って口元へ食べ物を運べるようになります。

1歳半~2歳頃

1歳半~2歳頃は、上からギュッと握っていたスプーン・フォークを下から指全体で持てるようになります。子どもがスプーン・フォークを持つときに、持ち方を誘導して覚えさせてくださいね。

食べ物を上手にすくえずにこぼしてしまうことも多いですが、少しずつ自分で食べる感覚を覚えていきます。口に運ぶのに慣れてきたら、片方の手を器に添えて食べることを教えてあげましょう。ママやパパが、食事のときに器に手を添えて食べる様子を見せてあげると、子どもも真似がしやすいですよ。

2歳頃~

2歳頃からは、いよいよ鉛筆持ちに移行しましょう。スプーン・フォークの正しい持ち方を覚えると、鉛筆や筆の握り方にも影響していきます。スプーンやフォークの持ち手を人差し指と親指でやさしく挟み、残りの指は軽く握り添えるようにします。

鉛筆持ちには指先の動きや力が必要なので、ブロックや粘土遊びなどのおもちゃを活用すると指先の運動に効果的です。子どものペースに合わせ、少しずつ鉛筆の持ち方を覚えさせてくださいね。

スプーン・フォークの慣らし方のポイント

スプーン・フォークを始める前に「手づかみ食べ」をさせる

離乳食中期である生後7~8ヶ月頃から、自分で食べたいという欲求があらわれます。赤ちゃんは自分から食べ物に手を伸ばし、手づかみ食べを始めます。手づかみ食べは、スプーンやフォークを使う前の大切なステップです。

手づかみ食べは、自分の力で食べる能力を育てます。手づかみ食べによって、赤ちゃんは食べ物の感触や温度を知ったり、自分で食べたいものを選んだりすることができるようになります。指先を使う手づかみ食べは、指先の運動や脳への刺激になるため、スプーンやフォークを使って食べる動作に移行しやすいといわれています。

赤ちゃんが手づかみ食べを始めると、床に食べ物を落としたり、顔や洋服が離乳食で汚れたりとママの苦労は増えますが、成長の過程として根気強く付き合ってあげましょう。

手づかみ食べで食べ方を覚えました!

手づかみ食べをする我が子は、食べ物を口に詰め込みすぎたり、口に入れたものをそのまま出してしまったり、失敗の連続です。しかし、失敗を何度も繰り返していくうちに、食べ物が大きすぎたら噛み切ることを覚え、飲み込むタイミングも上手になりました。

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スプーン・フォークが使いやすい環境を整える

スプーン・フォークを使うときは、初めから汚れることを前提として、カバーできるところは事前に対策しておきましょう。子どものお食事エプロンは、洋服が汚れないように袖まで隠れるスモックタイプや、洗いやすいシリコンタイプにするのがおすすめです。

食べこぼしによる床やカーペットの汚れを防ぎたい場合は、あらかじめ新聞紙やレジャーシートを敷いておくと安心です。ママやパパのストレスが少しでも軽減できるよう、赤ちゃんがスプーンやフォークを使いやすい環境を整えておくと良いでしょう。ママやパパも「また汚れた」「またこぼした」などと、余計なストレスを感じずに済みますよ。

ポケットタイプのお食事エプロンがおすすめ

わが家では、食べこぼしをキャッチするポケットつきのお食事エプロンを活用しています。離乳食初期は、ポケットがついていないお食事エプロンを使っていましたが、自分で食べるようになってからはポケットタイプが活躍しています。プラスチック製で汚れても洗えるので、清潔に保てますよ。

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赤ちゃんのペースを見守る

スプーンやフォークを使って上手に食べられない赤ちゃんを見ると、ついつい手助けしたくなりますよね。しかし、赤ちゃんは失敗を繰り返しながら初めての感覚を覚えているので、ママやパパは自由にやらせてあげることが大切です。赤ちゃんのペースに合わせ、焦らず見守ってあげましょう。

遊び食べから学ぶこともある

最初は、スプーンでテーブルをトントン叩いたり、フォークを落としたり、まるでおもちゃで遊んでいるようでした。「ダメでしょ」と言い続けるのも疲れてしまい、じっと耐えているうちに遊び食べが減っていることに気づきました。この時期の赤ちゃんは、いろいろと試しながら使い方を覚えているのかなと、見守ることも大切だと感じました。

食べることの楽しさを大切にする

赤ちゃんがスプーンやフォークが使えているか、じっと食事の様子を見つめ続けてしまうことがあるかもしれません。しかし、あまりにも見続けられると赤ちゃんは食事に集中できず、楽しいはずの食事が嫌いになってしまうこともあるようです。

早く上達してほしい気持ちになってしまいますが、食べることの楽しさをなくしてしまうと、スプーンやフォークを使うことをやめてしまうかもしれません。食事中はできないところをサポートしてあげるくらいの軽い気持ちで、楽しくご飯を食べられると良いですね。

スプーン・フォークを慣れさせる際の注意点

嫌がるときには無理にすすめない

赤ちゃんがスプーン・フォークを上手に使うえるようになるまで時間がかかるものです。その日の気分により、スプーンやフォークで食べるのを嫌がることもあるでしょう。

赤ちゃんがスプーンやフォークを嫌がるときは、無理に進めず様子を見ましょう。食事のときは、赤ちゃんの手が届くところにスプーンとフォークを置いておくだけにします。嫌がっていた赤ちゃんが、突然スプーンとフォークを使って食べようとすることもありますよ。

食べたい意欲があるときは苦手なものも食べてくれた

娘は現在スプーンとフォークの練習中ですが、上手くいくときもあれば、気分が乗らずに嫌がるときもあります。白ご飯が嫌いな娘は、スプーンを持たせるとなぜか自分からスプーンで白ご飯を食べようとすることもありました。食べたい意欲があるときとそうでないときがわかりやすかったので、娘の気分に合わせて練習を進めていました。

ママやパパもストレスをためないように工夫をして

スプーン・フォークを慣れさせることは、ママやパパが思い描くようにスムーズに進むわけではありません。食べこぼしがひどかったり、顔中や髪の毛に食べ物がついていたり、後片付けがストレスになったりすることもあるでしょう。

1日3食すべてをスプーンやフォークを使わせようとしてしまうと、赤ちゃんもママやパパもストレスを感じてしまいます。1日1回お昼だけにスプーン・フォークを使用させたり、おやつの時間は手づかみ食べにしたり、食べ方の工夫をすることも大切です。

おすすめの子ども用スプーン・フォーク

スプーンやフォークは赤ちゃんの口に入れるものなので、安心安全が第一です。やわらかい素材のシリコン製のものは口当たりが良く、スプーンデビューの赤ちゃんに選ぶママが多いアイテムです。

子どもの食器とスプーン・フォークのデザインを合わせたプラスチック素材のものや、安全性を重視した木の温もりが感じられる木製のスプーンやフォークも人気ですよ。赤ちゃんが握りやすく、口に運びやすい形状のスプーン・フォークを選ぶようにしましょう。

エジソンのスプーン・フォークは無理なく食べられる

【エジソン】フォーク&スプーン
¥709〜(2020/05/26 時点)

■対象年齢:1歳頃~
■素材:本体(ポリプロピレン)、先端部(ステンレス)

「エジソン」の「フォーク&スプーン」は、赤ちゃんが無理なく食べられるよう工夫されています。フォークの先端にはギザギザの溝が作られているため、麺をすべり落ちないようにすくうことができます。スプーンは、ヨーグルトなどの丸いカップでも最後まできれいにすくえる形状になっています。

口コミでも、すくいやすく「上手に食べられた」という達成感を感じられるなどと好評で、エジソンのスプーン&フォークは人気を呼んでいます。赤ちゃんの自分で食べたいというやる気が育まれますよ。

オクソー トットのスプーン・フォークは持ちやすい

【オクソー トット】 フォーク&スプーンセット
¥1,100〜(2020/05/26 時点)

■対象年齢:1歳頃~
■素材:ポリプロピレン、熱可塑性エラストマー、ステンレス鋼

「オクソートット」は、機能的かつポップなデザインがママから注目を浴びているブランドです。ひとりで食べやすいように、フォークとスプーンには小さな手でも握りやすいグリップがついています。

ステンレス製のフォークはしっかり食べ物を刺すことができますが、安全性を考慮して先端の歯は鋭すぎないように加工されています。スプーンは深めなので、食べ物がすくいやすく、口に運びやすいですよ。子どもにも持ちやすい重さで、ママやパパからは握りやすそうと好評です。

テーブルウェアイーストのスプーン・フォークは木製で手になじむ

出典:shop.r10s.jp
【テーブルウェアイースト】もこもこ幼児スプーン・フォーク
¥407〜(2020/05/26 時点)

■素材:サオ材、ウレタン塗装

「テーブルウェアイースト」は、木製のカトラリーを数多く取り揃えています。もこもこした持ち手が特徴的で、ほど良い厚みがあり、赤ちゃんが持ちやすいよう工夫されています。スプーン・フォークの表面はなめらかに仕上げられているため、口当たりが良く、天然木の風合いがママやパパに人気です。

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赤ちゃん用のスプーン・フォークを楽天・Amazonでチェック!

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赤ちゃんのペースでスプーン・フォークに触れさせよう

赤ちゃんが、手づかみ食べをしたり、スプーンやフォークに興味を示したりしたら、いよいよスプーン・フォークを使い始めましょう。だいたい3歳頃までにスプーン・フォークを使えるようになる子が多いようです。

失敗しながらスプーンやフォークに触れることで、赤ちゃんのスプーン・フォークの使い方はだんだん上達していきます。赤ちゃんの気分や成長過程により、スプーン・フォークの使用開始時期や、できるようになるまでの時間には個人差があります。焦る必要はありませんよ。

ママやパパは、少しずつスプーンやフォークを進めていきましょう。食べる楽しさを伝えながら、赤ちゃんの頑張りを気長に見守ってあげてくださいね。

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