【月齢別】離乳食を食べない赤ちゃんに効果的な10の対策!嫌がる原因と離乳食の進め方!
離乳食を嫌がって食べない赤ちゃんは珍しくありません。しかし初めての子育てでは、何が原因で食べないのか、どうしたら食べてくれるのかわからないというママも多いことでしょう。ここでは、赤ちゃんが離乳食を食べない原因と対処法について、先輩ママの体験談を交えて管理栄養士監修で紹介します。
本ページはプロモーションが含まれています
この記事の監修
目次
離乳食を嫌がって食べない赤ちゃんは珍しくない!
赤ちゃんの離乳食が始まると、ママやパパは赤ちゃんのために食べられるものを考えながら用意しますよね。しかし、離乳食の本やアプリ、サイトを参考にしながら一生懸命作っても、赤ちゃんが離乳食を食べないことに悩む方は多いようです。
赤ちゃんが離乳食を食べない9つの原因
離乳食を食べない、嫌がるときには、主に下記の9つの原因が考えられます。
月齢 | 離乳食を食べない原因 |
---|---|
生後5~7ヶ月頃 | 離乳食を警戒している |
生後5~7ヶ月頃 | 口や舌の動きに慣れていない |
生後5~8ヶ月頃 | 離乳食の進め方が赤ちゃんと合っていない |
生後5~8ヶ月頃 | 離乳食の食感や味付け・熱さが赤ちゃんの好みと合わない |
生後8ヶ月頃~ | 自分で食べたい |
離乳食期全般 | おっぱいやミルクが好き |
離乳食期全般 | スプーンや椅子の感触が嫌 |
離乳食期全般 | お腹が空いていない |
離乳食期全般 | 食事に興味がない |
それぞれの原因の具体的な様子を以下にご紹介します。
1.離乳食への警戒心(生後5~7ヶ月頃)
離乳食を始めたばかりのころは母乳やミルク以外のものに慣れていないため、離乳食を警戒して嫌がってしまう赤ちゃんは多いものです。しかし離乳食の初期の段階では、食べないことがあってもあまり心配する必要はありません。
慎重な性格の赤ちゃんの場合、離乳食が進んでからも、いつもと違うメニューや食材を見ると食べようとしないことがあります。
2.口や舌の動きに慣れていない(生後5~7ヶ月頃)
離乳食初期の赤ちゃんは、スプーンを使ってものを食べることにまだ慣れていません。赤ちゃんは少しずつ食べ物をゴックンと飲みこんだり、舌を使ってモグモグと食べ物をかんだりする動作に慣れていきますよ。
3.おっぱいやミルクが好きで離乳食に興味がない(離乳食期全般)
おっぱいやミルクが好きな赤ちゃんの場合は、母乳やミルクでお腹が満たされてしまい、離乳食をなかなか食べないことが多いようです。
4.離乳食の進め方が赤ちゃんと合っていない(生後5~8ヶ月頃)
離乳食は初期、中期、後期、完了期と大きく4つのステップに分かれており、月齢に合った食べさせ方や回数があります。個人差がありますが、赤ちゃんの発達に合っていない食材の大きさやかたさだと、赤ちゃんが上手に飲みこむことができない場合があります。
5.離乳食の食感や味付け・熱さが好みと合わない(生後5~8ヶ月頃)
いくらお腹が空いていても、赤ちゃんは好みでないものを食べたいとは思いません。母子健康手帳や育児書に書いてある離乳食の進め方はあくまでも目安であるため、赤ちゃんによっては合わないことがあります。離乳食が進まないときは、食材のやわらかさや歯ざわり、におい、味、温度など、赤ちゃんが好むものであるかを見直してみましょう。
熱いものや苦いものを食べたことでトラウマになってしまったというケースもあります。新しい食材や調理法を試すときは、赤ちゃんの様子をしっかりと観察しましょう。また、同じような味付けの離乳食が続くと、赤ちゃんが飽きて食べなくなることもあるようです。
6.スプーンや椅子の感触が嫌(離乳食期全般)
離乳食は好きでも、スプーンや椅子が自分に合わず、離乳食を食べたがらない赤ちゃんがいます。スプーンを見るだけで嫌がる、椅子に座らせるとすぐに立ち上がってしまうなどの行動が見られたら、スプーンや椅子を変えてみましょう。
7.自分で食べたい(生後8ヶ月頃~)
離乳食のステップが進むと、手づかみ食べを始めるようになります。良かれと思ってママやパパが食べさせようとすると、自分で食べたい赤ちゃんは泣いたり怒ったりして、離乳食を食べなくなることがあります。
8.お腹が空いていない(離乳食期全般)
離乳食の直前に母乳やミルクを飲んだり、日中の運動量が足りなかったりすると、赤ちゃんのお腹が空かず、離乳食を食べないことがあります。
9.食事に興味がない(離乳食期全般)
食べることにあまり興味がない、1歳頃になっても自分で食べようとしないという赤ちゃんは珍しくありません。食事に興味を持たないのは個性でもあるため、むやみに心配したり食べることを強要したりする必要はありません。
【月齢別】赤ちゃんが離乳食を食べないときの10の対策
赤ちゃんが離乳食を食べないときにおすすめの10の対策は下記の通りです。
月齢 | 対策 |
---|---|
生後5~6ヶ月 | 離乳食を始める時期を見直してみる |
生後5~7ヶ月 | 食べやすいスプーンや道具を取り入れる |
生後6ヶ月頃~ | 自分で食べさせてみる |
生後7ヶ月頃~ | 食材のかたさを見直す |
離乳食期全般 | 離乳食の食材や味付けを見直す |
離乳食期全般 | 離乳食の時間や生活リズムを見直す |
離乳食期全般 | ベビーフードを利用してみる |
離乳食期全般 | スプーンや椅子などの道具を見直す |
離乳食期全般 | 大人やほかの赤ちゃんと一緒に食べさせてみる |
離乳食期全般 | 楽しい雰囲気を演出する |
1.離乳食を始める時期を見直してみる(生後5~6ヶ月)
離乳食初期の赤ちゃんは、離乳食を口に入れることやスプーンを使うことに慣れていないため、離乳食を食べてくれないことがあります。もし離乳食を始めたばかりのころに赤ちゃんが食べるのを嫌がったら、少し時間をおいてみるのもひとつの手です。数日経つと、赤ちゃんの気分が変わることもありますよ。
2.食べやすいスプーンや道具を取り入れる(生後5~7ヶ月)
離乳食を始めてしばらくは、噛む・飲みこむという口の動きに赤ちゃんが慣れていません。スプーンは、舌触りが良い離乳食専用のものを使いましょう。最近では、赤ちゃんが離乳食を吸って食べることができるグッズも販売されています。
対象年齢:6ヶ月~
サイズ:4.5×5.8×9.5cm
重量:31g
材質:部品(本体):ポリプロピレン、ポリアミド、部品(サック):シリコン、部品(フタ):ポリプロピレン
モグフィは、赤ちゃんの「自分で食べる力」をはぐくむおしゃぶり型の離乳食フィーダーです。おしゃぶりをしゃぶることで、離乳食を噛んで食べる感覚を覚えることができます。赤ちゃんが食品をのどに詰まらせる心配もありません。
子どもがなかなか離乳食を食べてくれずに悩んでいたところ、同じく離乳食が進まないという友人からの紹介でモグフィにたどり着きました。子どもがおしゃぶりっ子だったので、モグフィについても違和感なく使ってくれました。バナナやマッシュポテトなど、スプーンでは食べなかったものをモグフィでは食べてくれたので嬉しかったです。
3.離乳食の食材や味付けを見直す(離乳食期全般)
赤ちゃんの味覚は敏感で、赤ちゃん一人ひとりに味の好みがあります。苦手なものが多い赤ちゃんには、好みの食材や味付けをベースにした定番の離乳食を用意してあげると良いでしょう。いつも同じ味付けで赤ちゃんが離乳食に飽きてきているときには、新しい食材や調味料を試してみても良いですね。
・甘みのある食材を取り入れる
母乳やミルクには乳糖という甘み成分が含まれているため、赤ちゃんは甘みのある食材を食べやすいと感じるようです。初めはかぼちゃやさつまいもをおかゆに混ぜ、慣れてきたらにんじん、かぶ、葉物野菜など、甘みの少ない食材に切り替えていきましょう。
・だしやスープで味を付ける
いつも同じ離乳食で赤ちゃんが飽きてきたようなら、だしやスープを加えて風味付けをしましょう。粉ミルクを活用したレシピも慣れ親しんだ味で食べやすいと感じるようです。調味料は離乳食の各ステップに応じて使えますが、薄味にすることが基本です。
素材そのものの味を好きになってほしいと思い、ほとんど味付けをしなかったり苦味がある葉物野菜を多用したりしていたら、食べてくれませんでした。かぼちゃやさつまいもを取り入れたり、かつお節で出汁を取ったり、塩やしょう油で少し味付けをした結果、食べてくれるようになりました。
4.食材のかたさを見直す(生後7ヶ月頃~)
食材がかたすぎたりやわらかすぎたりすると、赤ちゃんが嫌がって食べないことがあります。おかゆもドロドロすぎるとかえって嫌がる赤ちゃんがいます。また片栗粉などでとろみをつけたものを好む赤ちゃんもいます。月齢に合った食材のかたさを参考にしながら、赤ちゃんが好む加減を見つけましょう。
離乳食初期~中期はほとんど離乳食を食べてくれませんでした。生後7ヶ月頃に上の子のおやつに出したパンを渡してみると、パクパクと食べてびっくり。試しに軟飯をおにぎりにして食べさせてみると、食べてくれました。おかゆのドロドロとした食感が嫌いだったようです。離乳食は、育児書通りには進まないのだなと感じました。
5.離乳食の時間や生活リズムを見直す(離乳食期全般)
離乳食の時間になってもお腹が空いていないようであれば、離乳食の時間をはじめとした生活リズムを見直してみてはいかがでしょうか。日中は身体を動かして遊ぶ、食事や授乳の間隔を広げる、起床・就寝時間を決めるなど、赤ちゃんが食事の時間にしっかりとお腹が空くように工夫してみましょう。
運動量が足りず、あまりお腹が空いていなかったようです。ステップに合った目安量を食べることはほとんどありませんでした。歩くようになると運動量が増えてお腹が空くようになったのか、食べるようになりました。
6.ベビーフードを利用してみる(生後5ヶ月頃~)
先輩ママの体験談には、「手作りの離乳食は食べないけれど、ベビーフードなら食べた」という意見が多く見られます。ベビーフードは、赤ちゃんの月齢に応じたかたさや味付けで作られているため、赤ちゃんも食べやすいと感じるのでしょう。また、ベビーフードの味付けは少し濃いめに感じられるものもあります。その場合は野菜などをプラスしてカサ増ししてみると良いでしょう。
ベビーフードを赤ちゃんが進んで食べているようであれば、ママも味見をして、次からの離乳食作りに役立ててみても良いですね。
市販のレトルトはまあまあ食べたので、1品はレトルトや果物にするなど、子どもの好きなものを取り入れるようにしました。
7.スプーンや椅子などの道具を見直す(離乳食期全般)
赤ちゃんがスプーンを見るだけで嫌がる、椅子に座らせるとすぐに立ち上がってしまうなどの行動が見られたら、スプーンや椅子を見直してみましょう。スプーンを変えたら離乳食を食べるようになったという声も珍しくありません。
手づかみで食べるものは普通に食べていたのに、離乳食を食べないことがありました。嫌がった時期に子ども用のスプーンとフォークをプラスチック製から金属製に取り替えたことを思い出し、再びプラスチック製に戻したら食べてくれるようになりました。
8.大人やほかの赤ちゃんと一緒に食べさせてみる(離乳食期全般)
赤ちゃんの離乳食の時間は大人の食事の時間とずれていることがあるため、赤ちゃんだけで食べることが多いですよね。しかし、赤ちゃんはひとりで食べるよりも、みんなで食べるほうが楽しく感じられるようです。食事の時間を見直し、できればママやパパと赤ちゃんが一緒に食卓を囲み、楽しい雰囲気で食事を進められると良いですね。
また、支援センターなどでほかの赤ちゃんと一緒に離乳食を食べさせるのもおすすめです。周りの人が食べ物を口に入れてモグモグと噛む姿を見ると、自分も真似してみようという気持ちになる赤ちゃんも多いですよ。
自宅で離乳食を食べさせると残すことが多いのですが、ママ友同士のランチ会ではいつも以上によく食べていました。ほかの赤ちゃんの食べる様子に刺激を受けたのかもしれません。残さずに食べたことをほめられて、本人もとても嬉しそうでした。
9.自分で食べさせてみる(生後6ヶ月頃~)
赤ちゃんの中には、ママやパパに食べさせられることを嫌がる子がいます。赤ちゃんせんべいなど、自分で持って食べられるものであれば食べるというケースは珍しくありません。スプーンで食べさせると嫌がる場合は、手づかみ食べしやすい軟飯のおにぎりやおやきを取り入れて、自分で食べさせてみましょう。
スプーンで「あーん」をされるのが好きではなかったようで、早いうちから大人と同じご飯や食パンなどを手づかみで食べさせました。
10.楽しい雰囲気を演出する(離乳食期全般)
赤ちゃんの離乳食の時間には、大人と一緒に食卓を囲む、離乳食の見た目を工夫するなど、楽しい雰囲気を演出してあげられると良いでしょう。大人が先に一口食べて「おいしいよ」と言ってみる、赤ちゃんが食べたらしっかりほめるなど、ややオーバーな態度をとってみるのもおすすめです。
もし赤ちゃんが食べなかったとしても、楽しい雰囲気はきっと赤ちゃんに伝わるでしょう。食べ物への警戒心を薄れさせ、食べたいという気持ちを高めてあげてくださいね。
離乳食を食べない赤ちゃんに関するQ&A
初期から食べない赤ちゃんの離乳食の進め方は?
離乳食初期は、栄養のほとんどをミルクや母乳から得ているので、離乳食を食べないからといってあまり心配する必要はありません。ただ、食事に慣れることが大事なため、量が増えなくても少しずつ食材を増やしていきましょう。
離乳食中期以降は、食材のかたさを変えるといったステップアップをします。必要に応じて風味付けの調味料を活用し、食欲を持たせるように工夫しましょう。生後8ヶ月頃には離乳食を2回食にします。赤ちゃんが離乳食をあまり食べなくても、体重がきちんと増加しているのであればあまり心配はいりません。
離乳食を食べないときには断乳したほうが良いの?
赤ちゃんがおっぱいやミルクを好きで離乳食が進まない場合、断乳すると離乳食を食べるようになることがあります。赤ちゃんが1歳を過ぎているのであれば、断乳しても良いかもしれません。
しかし、赤ちゃんがしっかりと母乳やミルクを飲み、体重や身長が成長曲線に沿って増えているなら離乳食をあまり食べなくても大丈夫です。ママや赤ちゃんが授乳を続けたいのであれば、そのまま続けて問題ないでしょう。
息子はおっぱいがとても好きで、離乳食が全然進みませんでした。保育園の先生からも「そろそろおっぱい卒業しても良いかもしれませんね…」と言われたものです。しかし、しっかりと体重も増え元気いっぱいだったこと、保育園児で甘えさせてあげられる時間が短いことから、2歳までは授乳を続けました。
2歳で卒乳したとたん、とてもたくさん食べるようになったので、きっと母乳をいっぱい飲んでいたのだと思います。2歳半の現在は、4歳年上の兄とほぼ同じ量を食べており、離乳食を食べないことに悩んでいたことが嘘のようです。
食べないときには途中で切り上げたほうが良いの?
離乳食を食べない赤ちゃんのママやパパは、少しでも赤ちゃんに食べてもらうため、時間をかけてしまうことがあるかもしれませんね。しかし、ダラダラと時間をかけて離乳食を食べるのは、あまり良いことではありません。赤ちゃんが離乳食を残してしまっても、30分を目安に切り上げて片付けるようにしましょう。
食事の時間と遊びの時間をきちんと切り離し、メリハリを持たせることが大切です。時間を区切ることで次の食事のタイミングにはお腹が空き、しっかりと食べてくれるかもしれません。
赤ちゃんが離乳食を嫌がったときにはペースを見守ることも大切!
離乳期が始まると、ほかの赤ちゃんより食べるのが遅い、育児書通りに進まないなど、ママやパパの悩みや心配は尽きません。しかし、離乳食の進み方は赤ちゃんによって違いがあるものです。
授乳が好きで離乳食を食べない赤ちゃんや、食に興味がない赤ちゃんもいます。そういう赤ちゃんでも、そのうち必要な量の食事をとるようになるものです。赤ちゃんが離乳食を食べないからといってママやパパがイライラしてしまうと、赤ちゃんがますます食事を楽しめなくなります。焦らずに、赤ちゃんのペースを見守ってあげましょう。
※この記事は2023年11月時点の情報をもとに作成しています。掲載した時点以降に情報が変更される場合がありますので、あらかじめご了承ください。