赤ちゃんが太る原因はミルク?母乳との違い、正しい与え方と体重が異常に増えたときの対処法は?

ミルクは母乳より太りやすいといわれていますが、本当なのでしょうか。ここでは、ミルクと母乳の違いや肥満の判断基準、ミルクの適量について紹介します。赤ちゃんがミルクを飲みすぎるときの対処法も、ぜひ参考にしてみてくださいね。赤ちゃんの肥満が気になるからといって、自己判断でミルクの量を減らすことがないよう注意しましょう。

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この記事の監修

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小児科医
染谷 朋之介

目次

  1. 赤ちゃんが太りすぎ?肥満の判断基準は?
  2. 赤ちゃんはミルクで太る?
  3. 赤ちゃんのミルクのカロリーは?
  4. 赤ちゃんが太りすぎないミルクの量は?
  5. 赤ちゃんがミルクを飲みすぎるのを防ぐ方法
  6. 赤ちゃんの体重が増えすぎ・肥満と感じたら?
  7. ミルクの与え方に悩んだら、自治体や病院で相談してみよう
  8. あわせて読みたい

赤ちゃんが太りすぎ?肥満の判断基準は?

赤ちゃんが太りすぎではないかと心配するママは少なくありませんが、肥満の基準を知らない人も多いのではないでしょうか。

カウプ指数で判断する

赤ちゃんの肥満を判断する基準として「カウプ指数」というものがあります。カウプ指数の計算方法は、以下の通りです。

体重(g)÷(身長(cm)×身長(cm))×10

出てきた数字の判断基準は月齢や年齢によって異なります。たとえば、生後3ヶ月から1歳の場合に用いられるのは、 以下のような判断基準です。

・やせすぎ:14.5未満
・ふつう:16~18未満
・太りすぎ:20以上

カウプ指数から赤ちゃんが肥満でないかを判断する際には、月齢や年齢ごとのカウプ指数の平均値と比べたり、「パーセンタイル曲線」とよばれる、全体の中での順位を示した指標を用いたりすると良いでしょう。

成長曲線で判断する

赤ちゃんの体重が正常の範囲内かどうかは、成長曲線を参考にしても良いですね。成長曲線は、全国の乳幼児の身長・体重などのデータをもとに作成されており、2本の曲線の枠内におさまっていれば順調だといえます。

成長曲線は母子手帳に記載されているので、チェックしてみてくださいね。たとえ成長曲線の枠を体重が上回っていても、赤ちゃんが元気なら問題ないケースが多いようです。

出生体重や身長などにより、子どもの体重は大きく左右されます。どうしても気になる場合は、保健師や医師に相談してみても良いですね。

子どもの体重増加は、月齢を重ねるごとにゆるやかになっていきます。離乳食が始まる頃になると、体重増加が落ち着いてくる赤ちゃんも多いでしょう。寝返りやずりばいなどで運動量が増えると、体重も成長曲線の枠内におさまるようになるかもしれません。

赤ちゃんはミルクで太る?

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ミルク育児の赤ちゃんは将来肥満になりやすいという話を耳にしたことのあるママは少なくないでしょう。実際、母乳育児の赤ちゃんのほうが将来肥満になりにくいという論文(※1)(※2)があります。しかし、それに対して否定的な研究結果(※3)もあり、結論はまだ出ていません。

ただし、作ったミルクを赤ちゃんが欲しがっていないのに飲ませると肥満につながる可能性があるため、注意が必要です。また、哺乳瓶に入ったミルクは乳房から母乳を吸うよりも楽に飲むことができるため、新生児のうちから体重が増えやすいということはあるようです。

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「もったいない」は肥満の原因

完全ミルク育児をしていると、粉ミルクは値段が高いこともあり、赤ちゃんがミルクを残すともったいなく感じてしまいます。そのため、哺乳瓶が空になるまでミルクを飲ませていたのですが、子どもがやはりぷくぷくと太ってしまいました。
「もったいないから飲んで」と親の都合を押し付けるのは、肥満の原因となってしまうようです。

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赤ちゃんのミルクのカロリーは?

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赤ちゃんのミルクのカロリーは、メーカーや商品によって異なりますが、100mLあたり約66~68Kcalです。一方、母乳のカロリーは100mLあたり約66Kcalなので、あまり大きな差はありません。

ミルクのタンパク質は、100Kcalあたり2.2~2.4gで、100Kcalあたり1.7gの母乳と比較すると、やや多めです。母乳の赤ちゃんよりもミルクの赤ちゃんのほうがうんちの回数が少ない傾向があるともいわれています。これは、タンパク質は消化に時間がかかるからかもしれません。

母乳の詳しい栄養成分については、下記のリンクを参考にしてみてくださいね。

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母乳とは?おっぱいが出る仕組みと母乳の成分・栄養・カロリーを解説

赤ちゃんが太りすぎないミルクの量は?

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赤ちゃんに与えるミルクの量は、基本的に粉ミルクの容器に記載されている適量を目安にしましょう。最近では母乳同様、粉ミルクも赤ちゃんが欲しがるだけ飲ませて良いという「自律哺乳」という考え方もあります(※4)。1日の体重増加に問題がなければ、赤ちゃんが欲しがるだけ飲ませても良いかもしれませんね。

赤ちゃんの1日の体重増加の目安は、以下の通りです。

・生後0~3ヶ月:1日あたり25~30g
・生後3~6ヶ月:1日あたり15~20g
・生後6~12ヶ月:1日あたり10~15g

体重増加には個人差がありますが、上記を大きく上回って体重が増え続けるようなら、医師や保健師にミルクの量を相談するようにしましょう。1日に与えたミルクの量を記録しておくと、スムーズに相談できます。

赤ちゃんがミルクを飲みすぎるのを防ぐ方法

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赤ちゃんが本当にミルクを欲しがっているのかを見極める

赤ちゃんが泣いたからと、安易にミルクを与えてはいないでしょうか。泣いている赤ちゃんにミルクを与える前に、本当に空腹で泣いているのかどうか見極めることが大切です。赤ちゃんが泣く理由は、空腹以外に以下のようなものがあります。

・おむつが汚れている
・うんちが出ない
・眠い
・寒い、暑い
・服や布団が苦しい
・痛い、かゆい
・「寂しい」などの精神的な不安

理由がなく泣いていることもあるため、赤ちゃんが泣いたらまず抱っこをして、泣いている原因を探してみましょう。おむつが汚れていれば取り換え、汗をかいているなら着替えさせてくださいね。前回のミルクから間隔があまり空いていない場合は、空腹が原因でない可能性が高いでしょう。

赤ちゃんがミルクを飲みすぎると、お腹が張ってしまうことがあります。お腹が張ると赤ちゃんがうなったり力んだりすることがあるので、注意が必要です。

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哺乳瓶のちくびを変えてみる

赤ちゃんがミルクを飲みすぎるときは、哺乳瓶のちくびを替えても良いですね。ミルクが出にくいタイプのちくびにすると、ミルクを飲むのに時間がかかるため、飲みすぎを防ぐことができます。子どもの月齢や発達に合わせて最適なちくびを選んであげましょう。

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赤ちゃんの体重が増えすぎ・肥満と感じたら?

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赤ちゃんの体重が増えすぎているように感じたら、肥満にならないようにミルクや母乳の量を減らしたくなるかもしれません。しかし、素人判断でミルクや母乳の量を減らすと、赤ちゃんにとって必要な栄養が摂れなくなってしまう可能性があります。

赤ちゃんの体重増加や肥満が気になる場合は、医師の指導のもとで適正な措置をとるようにしましょう。

ミルクの与え方に悩んだら、自治体や病院で相談してみよう

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赤ちゃんの肥満を気にするママは多いようですが、乳児の場合はあまり心配しなくても良いことが多いでしょう。それでも体重増加や肥満がどうしても気になってしまう場合は、ひとりで悩まずに病院や自治体の育児相談などに足を運んでみても良いですね。

自己判断でミルクの量を減らしてしまっては、赤ちゃんの健やかな成長をさまたげてしまいかねません。プロの意見を参考にするようにしてくださいね。

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