0歳〜2歳までの赤ちゃんの成長過程一覧!月齢ごとの発達目安まとめ|小児科医監修

自分の意志でうまく身体を動かせなかった赤ちゃんが、数ヶ月もすればあちこち動き回れるほどに成長する様子は目を見張るものがありますね。0歳から2歳までの赤ちゃんがどのように成長・発達していくのか、項目や月齢ごとに図を使ってわかりやすく解説します。赤ちゃんの成長過程は個人差があるため、成長段階の目安として参考にしてください。

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この記事の監修

眞々田 容子
小児科医
眞々田 容子

目次

  1. 赤ちゃんの成長過程【運動能力の発達】
  2. 赤ちゃんの成長過程【手の動きの発達】
  3. 赤ちゃんの成長過程【心や言葉・社会性の発達】
  4. 【月齢別】0歳〜2歳の赤ちゃんの成長と発達一覧
  5. 赤ちゃんの成長はひとつの目安に
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赤ちゃんの成長過程【運動能力の発達】

赤ちゃんの成長には個人差がありますが、おおむね図のような段階を追って運動能力が発達します。体格や発達の速度は赤ちゃんの個性でもあるので、ほかの赤ちゃんより遅いからと言ってあまり神経質になる必要はありません。

首すわり

生後1ヶ月頃から少しずつ首すわりが始まり、うつ伏せにすると頭を持ち上げるようになります。完全に首がすわるのは、生後3~5ヶ月頃です。

赤ちゃんがうつ伏せの状態で自分から首を持ち上げ左右に動かせるのであれば、首すわりが完了しています。仰向けに寝かせ、赤ちゃんの両腕を持ちながらゆっくり引き起こしたときに頭が自然とついてくる場合も、首がすわった証拠です。

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寝返り

寝返りの時期には大きな個人差があります。赤ちゃんは、生後5~6ヶ月頃までに寝返りをするのが一般的です。早い赤ちゃんは首すわり前の生後2~3ヶ月頃から寝返りを始めます。

一方で、身体が大きめの赤ちゃんは、体重が重い分、身体を動かすための筋力が必要になるので、寝返りに時間がかかりやすいと考えられます。うつ伏せが苦手な場合も寝返りを始めるのが遅い傾向があります。

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お座り

赤ちゃんは生後5~6ヶ月頃から少しずつお座りができるようになります。最初は支えがないと不安定で横に倒れることもありますが、徐々にお座りは安定していきます。生後7~8ヶ月頃には、ほとんどの赤ちゃんが背筋を伸ばしてお座りします。

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ハイハイ

生後8ヶ月頃になると、ハイハイを始める赤ちゃんが多くなります。しかし、生後9ヶ月以降にハイハイを始める赤ちゃんや、ハイハイをせずにお座りからつかまり立ちに移行する赤ちゃんもいます。赤ちゃんの成長は一般的な成長過程をたどらないことも多く、あくまで目安ととらえましょう。

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つかまり立ち

つかまり立ちは、一般的に生後8~9ヶ月前後から始まります。早い子は生後6ヶ月頃につかまり立ちをするようです。なかには、ハイハイをせずにつかまり立ちをする赤ちゃんもいますが、特に発育上の問題はありません。

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つたい歩き・たっち(ひとり立ち)

赤ちゃんがつかまり立ちに慣れると、徐々につたい歩きをしたり、ひとりで立ったりすることができるようになります。つたい歩きは、つかまり立ちができて数週間~1ヶ月ほどで始める赤ちゃんが多いようです。

赤ちゃんがたっち(ひとり立ち)を始めるのは生後10ヶ月~1歳2ヶ月頃が一般的です。さらに足の筋肉がついてくると、座った状態から手を使わずに立ち上がるようになります。

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ひとり歩き

1歳前後になるとあんよが始まります。最初は転んだりしゃがんだりして、なかなか前に進みませんが、慣れると長い距離を歩けるようになります。1歳半頃までに歩けば問題ないといわれています。

赤ちゃんの成長過程【手の動きの発達】

赤ちゃんの手や指先の力は、成長とともに発達します。ねんね期は、手のひらに触れたものを握るだけですが、生後8ヶ月頃になると指先でものをつまめるようになります。1歳半頃になると、積み木を積んで遊ぶ、クレヨンで殴り書きを始めるなど、手や指がますます器用になります。

赤ちゃんの成長過程【心や言葉・社会性の発達】

赤ちゃんは月齢が上がるとともに、情緒や感覚が発達し、言葉や社会性を獲得していきます。月齢に応じた働きかけ、声掛けをして、心の発達を促しましょう。赤ちゃんの心の発達について知っておきたいポイントは次の通りです。

人見知り

人見知りは生後9ヶ月頃から始まります。人見知りが激しいと、知らない人に会うだけで大泣きしてしまい、ママを悩ませることもありますよね。人見知りは、ママとそれ以外の人を区別できるようになった成長の証です。人見知りがあるのはとても自然なことなので、温かく見守ってあげましょう。

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言葉の発達

生後3ヶ月頃から「あー」「くぅー」など、クーイングとよばれる発語が見られ、成長とともに「ばーばー」「あーあー」など、繰り返し音が出ます。1歳頃になると「まんま」などの意味がある言葉を話す赤ちゃんが多くなります。ただし、言葉の発達は個人差が大きいので、ほかの赤ちゃんより言葉が遅くても、あまり心配しすぎる必要はありません。

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【月齢別】0歳〜2歳の赤ちゃんの成長と発達一覧

新生児から2歳頃までは、人間が一生の中でもっとも急激に成長する時期です。身長・体重はもちろん、運動能力や情緒についても、めざましく発達します。

ここでは、赤ちゃんの成長過程と発達段階の目安について、月齢ごとに説明します。成長のスピードは赤ちゃんによって個人差があるので、あくまでも目安として参考程度にとどめておいてくださいね。

生後0ヶ月(新生児)

生まれてから生後4週間までの赤ちゃんを新生児といいます。新生児期は、新しい環境に適応するための大事な時期です。赤ちゃんは2~3時間ごとに授乳を繰り返しながら、1日のほとんどを寝て過ごします。

生後3~4日頃までに出生体重の3~10%程度が減少し、その後、1日15~30g程度のペースで体重は増加します。視力は0.01~0.02程度で、これは目の前のものがぼんやり見える程度です。

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生後1ヶ月

出生時に比べ体重が500~1,000g程度増え、身長が5cm以上伸びていれば、順調に発育しています。個人差があるので、母乳やミルクをしっかり飲み、うんちやおしっこがでていればあまり心配する必要はありません。

生後1ヶ月頃になると、赤ちゃんをうつぶせにすると少しずつ首を持ち上げるようになります。あやすと微笑んだり、クーイングという周りに話しかけるような発語が見られたりします。

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生後2ヶ月

赤ちゃんの首が少しすわり始めます。自分のこぶしを口に入れる、おもちゃに手をのばすなど、自分の意思で手を動かすようになります。口の筋肉が発達して母乳やミルクがたくさん飲めるようになり、授乳のリズムができてきます。

視力が発達し、ものを目で追う範囲も広がります。自分の手を見つめる(ハンドリガード)子もいるでしょう。呼びかけると、声が聞こえた方向に身体を向けるようになります。

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生後3ヶ月

体重は生まれたときの約2倍に成長し、しっかりした身体つきになります。首の筋肉が発達し、腹ばいにするとだんだん胸を上げるようになります。手先が器用になり、ガラガラをにぎったり、揺らしたりして遊ぶ子どももいます。さらに、感情が豊かになり、あやすと声を出して笑うようになります。

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生後4ヶ月

ほとんどの赤ちゃんの首がすわる時期です。昼夜の区別がつき始めるので、昼寝や授乳、入浴など生活リズムを身につけるよう意識しましょう。好奇心旺盛な時期で、おもちゃに手をのばしたり、何でも口に入れたりします。夕方になると激しく泣く、いわゆる黄昏泣きが始まる子もいます。

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生後5ヶ月

体重の増加がゆるやかになり、発育のスピードが落ち着いてきます。筋肉がついて、うつ伏せの姿勢で過ごしたり、寝返りをしたりする子もいます。情緒面が発達し、大きな声で笑う、怒って泣くなど、感情表現が豊かになります。ママやパパの食事に興味を持ったら、離乳食を始めても良いでしょう。

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生後6ヶ月

多くの子どもが寝返りを始めます。行動範囲が広がるので、周囲に危険がないかチェックが必要です。手が器用になり、ものを手から手へと持ちかえるようになります。そのため、だんだんとひとりで遊べる時間が増えますよ。

ママやパパとほかの人の区別がつき、人見知りが始まる赤ちゃんも多い時期です。ママからもらった免疫がなくなり、病気にかかりやすい時期なので、赤ちゃんの体調に十分注意しましょう。生後7ヶ月になる前に離乳食をスタートさせることが一般的です。

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生後7ヶ月

腰がしっかりしてお座りができるようになります。赤ちゃんによっては、ずりばいやつかまり立ちを始める子もいます。何かしてほしいときは訴えるように声を出して注意をひこうとします。夜泣きが始まることも多いので、ママやパパの睡眠不足に注意しましょう。

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生後8ヶ月

お座りが安定し、座ったまま両手を使って遊ぶようになります。ずりばいやハイハイを始める赤ちゃんが多く、体形がスリムになる子もいます。

離乳食は2回食が定着し、舌を使って食材をモグモグとつぶしながら食べるころです。食事量や食べ物の好みには個人差があるので、ほかの赤ちゃんより離乳食の進みが遅くてもあまり心配する必要はありません。

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生後9ヶ月

ハイハイが上達するほか、つかまり立ち・つかまり歩きを始める赤ちゃんもいて、ますます目が離せなくなります。引き出しの中身を出すなど、いたずらが多くなりますが、これは好奇心旺盛な証拠です。𠮟ってもあまり意味がないので、危険なものは手の届かないところにしまっておきましょう。

離乳食は3回食になります。自分で食べたいという気持ちが強くなるころなので、手づかみ食べを試しても良いでしょう。

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生後10ヶ月

ハイハイのスピードが速くなり、高ばいやつかまり立ち、つたい歩きを始める子もいます。転倒することも多くなるので、テーブルの角や段差など、危険なところがないかチェックしましょう。

ママの姿が見えないと、後追いをするようになります。そのため、黙って急に目の前からいなくならないようにしてくださいね。

バイバイ、いただきますなど、周囲の大人の仕草を真似し始めます。好奇心がさらに強くなるので、絵本やおもちゃなどを使ってママやパパも一緒に遊ぶと良いですよ。

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生後11ヶ月

つかまり歩きが上手になり、ひとりで立てるようになる子どもが多い時期です。なかには歩き始める赤ちゃんもいます。ママやパパの言葉を理解するようになり、少しずつコニュニケーションがスムーズになります。

生活リズムが整い、夜はまとまった時間眠るようになります。一方で、昼寝は日中に1回になることが多いようです。家族が遅くまで起きていると、赤ちゃんもつられて夜ふかししてしまいます。ママやパパも早寝早起きを心がけたいですね。

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1歳0ヶ月(生後12ヶ月)~1歳2ヶ月

少しずつ言葉が出始める時期です。「マンマ」「ちょうだい」など意味のある言葉を話す赤ちゃんもいます。しかし、まだ話さない子が多いので、言葉が出なくても心配いりません。

上下の前歯が生えそろい、3食+おやつで栄養を補うようになります。赤ちゃんとママのペースで卒乳を考えても良いでしょう。

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1歳3ヶ月~1歳5ヶ月

小走りやあとずさり、階段の上り下りなど、生活に必要な動きができるようになります。リズムに合わせて手や足を動かす様子も見られますよ。運動が活発になるので、体重があまり増えないことがあります。心配になるかもしれませんが、発育曲線に沿って少しでも増えていればあまり気にする必要はありません。

自我が芽生え、何でも自分でやらないときが済まず、「イヤイヤ」や癇癪を起こす子もいます。自己主張が強くママやパパを困らせることもありますが、情緒が発達している証拠なので、温かく見守ってあげてくださいね。

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1歳6ヶ月~1歳8ヶ月

離乳食を卒業し、幼児食に移行する時期です。味付けは大人の1/3~1/2程度を目安にし、バランスの良い献立を心がけましょう。奥歯が生えてくる時期なので、早めに歯磨きを習慣づけておくと安心です。

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1歳9ヶ月~1歳11ヶ月

1歳後半になると、1日10~12時間程度寝るようになります。音楽に合わせて身体を動かしたり、ジャンプしたり、ますます活発に動き回ります。「ママ おいで」など、二語文で話す時期です。おしゃべりがますます楽しくなりますよ。ままごとや電車遊びなど、ごっこ遊びなど、ママやパパも一緒に参加して楽しみましょう。

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2歳

2歳頃になると今まで以上に好奇心が旺盛になります。着替えや食事など何でも自分でしたがりますが、うまくできずに癇癪を起こすこともあります。ついイライラしてしまいますが、ママやパパがなだめるなど、自我の芽生えとなるこの時期を乗り切りましょう。

いたずらや遊びがダイナミックになる時期です。天気の良い日は公園で思い切り遊ばせてあげましょう。言葉が上達し「これなに」などの質問をし始める子もいます。同世代の子どもと遊ばせることで、子どもは少しずつ社会性を身につけられますよ。

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赤ちゃんの成長はひとつの目安に

子育てをしていると、ほかの赤ちゃんより小さいのでは、言葉の発達が遅いかもしれないと心配になるママもいるでしょう。赤ちゃんの成長には個人差があるので、育児書の通りに発達するとは限りません。あくまでも目安として参考にしましょう。赤ちゃんの成長を焦らずに温かく見守ってあげてくださいね。

※この記事は2023年5月時点の情報をもとに作成しています。掲載した時点以降に情報が変更される場合がありますので、あらかじめご了承ください。

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