【小児科医監修】ママの疑問を解消!1歳8ヶ月の赤ちゃんの成長とお世話のポイントは?言葉や食事・夜泣きについて徹底解説!
1歳8ヶ月頃は、走ったり飛んだりして運動量が増え、どんどんできることが増えていく時期です。しかし、言葉の発達や夜泣き、好き嫌いなど、子育てに悩みはつきものですよね。ここでは、1歳8ヶ月頃の赤ちゃんの身長や体重、しつけや生活リズムのポイントなどについて、先輩ママの体験談を交えながら説明します。
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目次
1歳8ヶ月の赤ちゃんの身長・体重は?
1歳8ヶ月頃は、赤ちゃん体形から子どもらしい身体つきに成長していく時期です。1歳8ヶ月頃の赤ちゃんの身長・体重の平均や、服や靴のサイズの目安について、順に見ていきましょう。
身長・体重の平均
厚生労働省が発表した平成22年乳幼児身体発育調査報告書 (※1)によると、1歳8ヶ月の赤ちゃんの身長・体重の平均値は次の通りです。
男 | 女 | |
身長の平均値 | 82.5cm | 81.1cm |
体重の平均値 | 10.80kg | 10.16kg |
女の子では、1歳8ヶ月頃に体重の平均が10kgを超えるというデータになっていますが、数値はあくまでも平均値です。実際の身長・体重の値が母子健康手帳に記載されている成長曲線から大きく外れていなければ、あまり心配する必要はありません。
服や靴のサイズの目安
服のサイズは80~90cmが一般的です。じっとせずに動き回る時期なので、着替えやおむつ替えをしやすいように、ロンパースではなく上下で分かれるトップス・ボトムスをそれぞれ選ぶと良いでしょう。
トップスはやや大きめを選んでも問題ありません。ボトムスは大きいと下にずり落ちたり裾を踏んだりするため、基本的にはジャストサイズを履かせます。ただし、ボトムスがあまりぴったりしすぎると活動しにくくなるため、ストレッチの効いた素材や足回りに余裕があるデザインの商品を選ぶと良いですよ。
靴のサイズは12~14cmが一般的です。靴選びのポイントは、赤ちゃんの足にフィットしているかどうかです。子どもの足はすぐに大きくなるからと、大きめの靴を履かせていると、偏平足や外反母趾になる可能性があると指摘されています。
反対に小さい靴を履き続けると、靴の中で足の指が丸くなり、骨の成長に悪影響をもたらすといわれています。赤ちゃんの足のサイズに適した靴を選んであげましょう。
1歳8ヶ月の赤ちゃんの言葉の発達は?
1歳8ヶ月頃は二語文で会話ができる赤ちゃんもいれば、ほとんど言葉が出ない赤ちゃんもいます。言葉の発達状況に個人差が大きく現れる時期ともいえるでしょう。ここでは1歳8ヶ月頃の赤ちゃんの言葉の発達の様子や、言葉を促す方法について説明します。
言葉の発達の目安
1歳8ヶ月頃になると、日に日におしゃべりが上達し、新しい単語をどんどん吸収する時期です。なかには「おちゃ とって」「おもちゃ ちょうだい」などの二語文を話し、自分の要求を上手に伝える赤ちゃんもいるでしょう。また、ごっこ遊びや歌を歌うなど、言葉をともなう遊びを楽しむようになります。
息子は言葉が早いタイプだったため、1歳8ヶ月頃には二語文が出始めていました。朝、仕事に行く夫に向かって「おとーしゃん、ばっばーい!」と言っていました。まだ発音がはっきりしないところが、とても愛らしかったです。
まだ喋らなくても心配はいらない
1歳8ヶ月で言葉を話さないと、ほかの赤ちゃんより言葉の発達が遅いのではと心配になりますよね。しかし、言葉の発達には個人差があるので、2歳頃までまったく喋らないという子どもも多くいます。ママやパパの声掛けを理解し、相応の反応を示していれば問題ないことがほとんどです。
息子は1歳8ヶ月頃には、「まんま」「ねんね」「わんわん」程度しか話せず、息子より月齢の低い子たちにどんどん追い抜かされている状況でした。しかし、はっきり言葉が出ないものの、喃語で何かを訴えていたり、私たちが言うことに反応したりしていたので、あまり心配はしませんでした。その後、1歳9ヶ月頃に、劇的に言葉が増えて、しばらくすると二語文が言えるようになりました。突然の成長に驚きましたね。
女の子は言葉が早いと言われることがありますが、娘は1歳8ヶ月頃になってもまったく言葉が出ませんでした。周囲の娘より月齢の低い赤ちゃんがどんどんおしゃべりが上手になっていくのを見ながら、不安と焦りを感じたことをよく覚えています。しかし2歳になるころから少しずつ言葉が出始め、4歳になる今では大人顔負けなほどおしゃべりしています。
言葉の発達をうながす方法
赤ちゃんの言葉の発達をうながすには、赤ちゃんの興味に合わせて声をかけることが大切です。赤ちゃんが花を見ていたら「これはお花だよ」「いっぱい咲いているね」と短い文章で話しかけてあげてくださいね。
「ドンドン」「ガタンゴトン」「モーモー」などの擬音語や擬態語は、赤ちゃんにとって楽しく真似しやすい言葉のため、積極的に使いましょう。同じ単語を繰り返し使うこともおすすめです。
赤ちゃんが何か言いたそうにしていたら、ママやパパが言葉にしてあげましょう。ただし、言葉を覚えさせよう話させようと、無理に質問することは逆効果です。まずは赤ちゃんに、おしゃべりは楽しいことだと教えてあげてくださいね。
1歳8ヶ月の食事の様子は?
1歳8ヶ月頃の赤ちゃんは、離乳食を卒業し幼児食に慣れてきたころです。なかには、母乳を与えているママもいるでしょう。1歳8ヶ月頃の赤ちゃんの食事の様子について、ひとつずつ説明します。
離乳食から幼児食へ
一般的には1歳6ヶ月を目安に離乳食を卒業し、幼児食に移行します。幼児食は、大人と同じ食事に近づけるための準備期間です。
1歳8ヶ月頃は第一乳臼歯(手前の奥歯)が生え、食べ物を奥歯で細かくかみ砕けるようになります。赤ちゃんの様子を見ながら、食材の大きさやかたさを調整しましょう。
献立は大人の取り分けメニューがおすすめ!
献立の基本は主食+主菜+副菜+飲み物で構成します。1歳8ヶ月頃になると、食べられる食材の種類や調理方法のバリエーションが増えるので、大人の食事からの取り分けメニューが作りやすくなりますよ。調味する前に大人用のものから取り分けて、香辛料や塩分量を調節しましょう。
幼児食開始直後は、お肉を食べさせても繊維を噛み切れずに吐き出すことがほとんどでした。ひき肉であれば、赤ちゃんでも食べやすく、火の通りが早いため、食卓に並ぶ回数が増えましたね。とりそぼろや、ハンバーグ、肉団子などは子どももパパも喜んで食べてくれました。
特によく作っていたのが、キーマカレーです。ひき肉とみじん切りにした野菜を炒めて、トマトの水煮と子ども用のカレー粉で仕上げます。おにぎりの具にしたり、野菜をディップしたりして食べていました。野菜が苦手な息子もパクパク食べてくれました。大人用は辛口に味付けします。パパのお弁当のおかずにも重宝しました。
食事量の目安は大人の半分ほど
1歳8ヶ月頃の赤ちゃんの食事量は、大人の半分ほどが目安です。ただし、赤ちゃんの食事量は時間帯やメニューによって食べムラがあるので、毎回同じ量を食べるとは限りません。また、食事量は赤ちゃんによっては個人差がありますので、あくまでも目安として認識しましょう。
このほか、1歳8ヶ月頃の赤ちゃんにはおやつも必要です。おやつは不足している栄養を補うための補食です。果物やいも類、おにぎり、パンなど、塩分・糖分・脂質が少ないものを選びましょう。
食べないときの対応方法
赤ちゃんが幼児食を食べてくれないと悩むママやパパは多いでしょう。お腹が空いていない、食事のほかにしたいことがあるなど、さまざまな理由で食べないことがあります。1歳8ヶ月頃の赤ちゃんに、食べムラや遊び食べが見られても不思議ではありません。
食べないときは、食事やおやつの時間を見直す、テレビを消して食事に集中できる環境を整えるなど、さまざまな工夫をしてみましょう。どうしても食べないときはさっと切り上げるのもおすすめです。食事量が少なくても、健康に問題がなければあまり心配はいりません。
授乳はいつまで続ける?
1歳8ヶ月で赤ちゃんの授乳を続けている場合には、授乳をいつまで続けるか悩むママは多いでしょう。卒乳・断乳の時期は、赤ちゃんやママが決めて構いません。ちなみにWHO(世界保健機関)は2歳までの授乳をすすめています。母乳ばかりで食事量が増えない場合には、断乳を検討してみても良いかもしれませんね。
1歳7ヶ月まで母乳育児を続けていました。子どもは母乳が大好きで、離乳食がほとんど進まず、幼児食の時期になっても食が細いままでした。このまま食事を食べないでいると発達に影響があるのでは、と心配に思い、1歳7ヶ月に断乳を決行しました。
しかし、母乳への強い執着からか断乳後も幼児食を嫌がり続けました。かろうじて食べられる麺類とバナナで10日間ほど過ごしました。以降は少しずつほかの食べ物に手を付けるようになりました。
1歳8ヶ月の睡眠時間はどのくらい?
1歳8ヶ月頃になると、生活リズムがしっかり身につき、起床・就寝時間が決まっていることが多いでしょう。ここでは睡眠時間の目安や、夜泣き、夜寝ないときの対処法について説明します。
睡眠時間の目安
1歳8ヶ月頃の赤ちゃんの睡眠時間は、11〜14時間が目安です。規則正しい生活は心の健康や身体の成長と大きく関係しています。眠るときは部屋を薄暗くして睡眠を誘い、良質な睡眠がとれるように意識しましょう。朝になったらカーテンを開けて日光を部屋の中へ取り込むと、心地よく目覚められますよ。
夜泣きが続く赤ちゃんも多い
一般的に夜泣きのピークは生後8~9ヶ月頃といわれていますが、2歳頃まで夜泣きが続いているという赤ちゃんも多いものです。また、これまで夜泣きがなかったのに、1歳後半から突然夜泣きを始める赤ちゃんもいます。
夜泣きの原因は、日中の刺激が強い、寝言で泣いている、暑い・寒いなどの不快感を訴えている、体調不良など、さまざまなものがあげられます。
基本的な対処方法は、早寝早起きで生活リズムを整えることや、部屋を暗くするなど寝る環境を整えることです。1歳8ヶ月頃の夜泣きは、背中をさすったり飲み物を飲んだりすることで落ち着くこともあります。授乳中の場合は、授乳によって眠りが浅くなることで夜泣きを引き起こしている場合もあるため、断乳を検討してみるのも良いでしょう。
しかし、何をしても泣き止まない子どももいます。夜泣きは成長とともに落ち着いていくものなので、夜泣きの期間はママやパパも上手に息抜きしてくださいね。
長女は感受性が豊かなためか、乳児期から毎晩夜泣きがありました。1歳8ヶ月頃は、夜泣きのたびに抱っこやおんぶをして、夜風に当たりながら落ち着かせていました。夜泣きは赤ちゃんのあいだだけと思っていたのですが、結局3歳頃までほぼ毎晩のように続きました。
夜寝ないときの対応方法
赤ちゃんが夜に寝てくれない、夜中に起きることが多いと悩むママは多いでしょう。赤ちゃんが夜になっても寝ないときは、朝は早い時間に起こす、お昼寝の時間を調節するなどして、早起きの習慣を取り入れましょう。
日中はしっかり身体を動かして遊ばせると、寝つきが良くなりますよ。また入浴後にマッサージをしてあげると、リラックスして熟睡する赤ちゃんもいます。
ただし、赤ちゃんによっては睡眠時間が少なくても平気な場合があります。ママやパパが寝かしつけで疲れてしまわないように、上手にやり過ごすのもポイントです。
体調を崩したのを機に生活リズムが乱れて、23時ごろになっても赤ちゃんが寝てくれない日が続きました。早く寝かせようと寝室に行っても興奮して眠れず、こちらもついイライラしてしまいました。決まった時間に寝かせないと、と神経質になっていたのだと思います。
しかし子どもにしてみたら、眠くないのに寝ろと言われてもつらいと感じ、開き直って夜中に子どもと楽しく遊びました。一時間ほどおもちゃで遊び、最後にDVDを見せました。鑑賞途中で私が先に眠ってしまったのですが、気付くと子どもも爆睡していました。その後しばらくして、元の生活リズムに戻りました。
〇時に寝ないといけない、というルールにこだわるとどちらも疲れてしまいます。どうしても寝ないときは、寝かしつけをあきらめて自然に任せています。
1歳8ヶ月のイヤイヤがひどいときには?
1歳8ヶ月頃になると、いわゆるイヤイヤ期を迎える赤ちゃんもいます。イヤイヤ期は赤ちゃんの自我の芽生えに関係しており、順調に発達している証拠ともいえるでしょう。
イヤイヤが強くなると、ママやパパもストレスを感じてしまいますよね。しかし、ママやパパも感情的になってしまっては、赤ちゃんが癇癪を起こすなど状況を悪化させかねません。
イヤイヤがひどいときは赤ちゃんの気持ちを受け入れたり、ほかに興味をそらせたり、選択肢から選ばせたりすることで、うまく乗り切りましょう。ただし、赤ちゃんが危険な行為をしたときには、毅然とした態度で対応してくださいね。
1歳8ヶ月の赤ちゃんにおすすめの遊びは?
1歳8ヶ月頃になると、身体や指先を自由に動かせるようになります。身体を動かすのが好きな子どもには、ボールや乳児用のジャングルジム・アスレチックなどで遊ばせると良いでしょう。
細かい遊びが好きな赤ちゃんには、紐通し・連結ブロック・楽器遊び・型はめパズルがおすすめです。おもちゃは危険がない限り、間違った使い方をしても問題ありません。そのまま自由に遊ばせてあげましょう。
また、1歳8ヶ月頃になるとごっこ遊びをする赤ちゃんもいるでしょう。お買い物ごっこやままごとなど、赤ちゃんはママやパパの普段の行動を参考にしながら遊びに取り入れていきます。ママやパパも参加して、赤ちゃんの遊びの世界を広げてあげましょう。
1歳8ヶ月のしつけとお世話のポイントは?
1歳8ヶ月頃に意識しておきたいしつけとお世話のポイントについて、それぞれ解説します。
生活リズムを整える
1歳8ヶ月頃の赤ちゃんのお世話で大切なことは、生活リズムを整えて、規則正しい生活を送ることです。起床・食事・お昼寝・入浴・就寝の時間をおおまかに決めておき、なるべく流れにそって1日を過ごしましょう。
特に、夜型の生活は自律神経やホルモンバランスに悪影響を与えかねません。赤ちゃんの健全な成長のためにも、早寝早起きを心がけてくださいね。
歯磨きの習慣をつける
乳歯は永久歯に比べて虫歯になりやすいものです。早い段階からしっかりと歯磨きの習慣をつけておきましょう。1歳8ヶ月頃は、第一乳臼歯(手前の奥歯)が生えそろう時期です。歯ブラシやフロスを使って、歯の表面や溝・歯と歯のあいだに付着した汚れを落としてあげると良いですよ。
指しゃぶりは心配ない
1歳8ヶ月頃の赤ちゃんは、指しゃぶりをしていても問題ありません。指しゃぶりは気持ちを落ち着かせるという側面があるので、無理にやめさせると赤ちゃんが混乱してしまう場合があります。成長とともに自然に指しゃぶりの癖がなくなることも多いので、温かく見守ってあげましょう。
トイレトレーニングをスタートしても◎
1歳8ヶ月頃になると、おしっこが出る感覚がわかり始める時期です。おしっこの間隔が2時間以上あけば、膀胱におしっこをためられている証です。トイレトレーニングを開始しても良いでしょう。
まずはトレーニングパンツをはかせて、おしっこが出る感覚を教えましょう。同時に寝起きなど、おしっこが出やすいタイミングに、おまるや補助便座に座らせます。開始直後はうまくいかないことがほとんどですが、繰り返し行うことでタイミングが合うようになりますよ。
ただし、まだおむつを履いている子どもが多い時期です。あまり失敗することが多いようであれば、中断するのもひとつの手です。
トイレトレーニングは2歳過ぎから、と思っていました。しかし、1歳8ヶ月に保育園でほかのお友だちがトイレトレーニングを始めたことに感化され、子どもから「自分もおまるに座ってみたい」と強くアピールされました。
まずは、寝起きにトイレに座らせる、という簡単な練習からトイレトレーニングを始めました。最初はただ座っているだけだったのですが、数日後、保育園でお昼寝の後におまるでおしっこができたのです。偶然とはいえとても驚きました。先生にも喜んでもらえて本人も嬉しかったようです。
その後は、失敗したり、成功したりを繰り返して、2歳3ヶ月のときにはパンツで日中を過ごせるようになりました。
赤ちゃんは毎日少しずつ成長していくもの
1歳8ヶ月頃になると、身体の成長や言葉の発達などに差が現れはじめるので、ほかの赤ちゃんとつい比べてしまうママやパパも多いでしょう。しかし、赤ちゃんの顔が一人ひとり違うように、成長の過程もそれぞれ違います。
ママやパパは赤ちゃんの成長を信じて、焦らずに見守ることが大切です。赤ちゃんが一歩ずつ成長していく様子を温かい気持ちで一緒に喜んであげましょう。
※この記事は2023年9月時点の情報をもとに作成しています。掲載した時点以降に情報が変更される場合がありますので、あらかじめご了承ください。