1歳11ヶ月の赤ちゃんの発育・言葉の発達は?ママの気になる話題をQ&Aで解説!
赤ちゃんが月齢に合わせて、成長や発達しているのかどうか、心配するパパ・ママは多いのではないでしょうか。ここでは、1歳11ヶ月の赤ちゃんの発育・発達について紹介します。言葉の発達や食事量、睡眠時間など、パパ・ママが気になる情報が満載です。イヤイヤや癇癪の対処法も、参考にしてみてはいかがでしょうか。
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目次
Q.1歳11ヶ月頃の身長・体重は?
1歳11ヶ月頃の赤ちゃんの成長が気になるというパパ・ママは少なくありません。厚生労働省「平成22年乳幼児身体発育調査」によると、1歳11ヶ月~12ヶ月未満の赤ちゃんの平均身長・平均体重は以下の通りです(※1)。
男の子 | 女の子 | |
---|---|---|
平均身長 | 84.3cm | 82.9cm |
平均体重 | 11.18kg | 10.54kg |
男の子のほうが、女の子と比べて身長・体重ともに大きめのことが多いでしょう。しかし赤ちゃんの成長は個人差が大きいため、成長曲線の範囲内であれば問題はありません。赤ちゃんの身長・体重が平均より大きい・小さいと心配しすぎないようにしてくださいね。
1歳11ヶ月頃の赤ちゃんの服のサイズは80~90cm、靴のサイズは12~14cmが目安です。ただしこちらはあくまで参考程度に考え、赤ちゃんの成長に合ったサイズの服や靴を選ぶようにしましょう。
Q.1歳11ヶ月頃の言葉の発達は?
1歳11ヶ月頃になると、上手におしゃべりを始める赤ちゃんが増えるため、我が子の言葉の発達に不安を感じるパパ・ママは少なくありません。1歳11ヶ月頃の赤ちゃんの言葉の発達の目安を紹介します。
少しずつ二語文を話し始める
1歳11ヶ月頃の赤ちゃんは、喃語や言葉、身振りやものまねを混ぜて、自分の気持ちを他人に伝えようとします。パパ・ママにとっては理解が難しい言動もあるでしょうが、注意深く観察していれば赤ちゃんの気持ちをおおまかに理解することができるかもしれません。
またこのころになると「ワンワン」などの名詞だけでなく、動詞や形容詞、否定の「ない」などを理解し始め、少しずつ二語文を話し始める赤ちゃんがいます。言葉の発達が早い赤ちゃんの場合、三語文を使うこともあるでしょう。
言葉が遅いと心配?
1歳11ヶ月頃になってもしゃべらない赤ちゃんに、パパ・ママは不安に感じてしまうかもしれません。しかし、2歳頃までまったくしゃべらない赤ちゃんもいます。呼んだら返事をするなど、赤ちゃんが周囲の言葉の意味を理解しているようなら問題ないケースがほとんどです。
また赤ちゃんが意味のわからない「宇宙語」を話すことに困惑するパパ・ママもいるでしょう。日本語の発音は赤ちゃんにとっては難しいため、発音しやすい言い回しをすることがあります。それが大人にとっては宇宙語のように聞こえるのです。
赤ちゃんは宇宙語を繰り返しながら徐々に日本語らしい発音ができるようになっていくので、パパ・ママは宇宙語を否定しないようにしましょう。また宇宙語を注意深く聞いていると、意味するものがわかるかもしれませんよ。
まだしゃべらない原因は?
赤ちゃんの言葉の発達は、まず言葉を理解することから始まります。言葉を話す能力は、言葉を理解する能力と比べてゆっくりと発達するため、子どもによっては発達に時間がかかることも珍しくありません。
また赤ちゃんがおしゃべりよりも先に上達したいことがあったり、話す必要性を感じていなかったりすることが原因で、なかなかおしゃべりをしないケースがあります。子どもの性格による影響が大きいため、焦って練習させる必要はないでしょう。
子どもの言葉の発達を促したいときは、パパやママがゆっくりと大きな声で声掛けをしたり、赤ちゃんの気持ちを代弁してあげたりすると効果的です。絵本の読み聞かせの機会を増やしても良いですね。
私の娘は、1歳11ヶ月になっても言葉が出ませんでした。娘よりも月齢の低い赤ちゃんがどんどんおしゃべりできるようになっていき、焦りを感じたことを覚えています。大人の言っていることは理解しているようでしたが、不安は募る一方でした。
しかし1歳11ヶ月の終わりごろ「ママ」「パパ」という単語が出たかと思えば、一気に言葉が増え始めたのです。日に日に話す単語が増える娘を見て、うれしくてたまりませんでした。
Q.1歳11ヶ月頃の食事は?
赤ちゃんの食事の量が月齢に合っているかどうか、授乳はいつまで続けるべきなのかなど、赤ちゃんの食事に関する悩みを抱えているパパ・ママが多いでしょう。1歳11ヶ月頃の赤ちゃんの食事は、どの程度を目安にすれば良いのでしょうか。
食事量の目安
1~2歳児の1日に必要なエネルギー量は、男の子は950Kcal、女の子は900Kcal程度です(※2)。大人の半分程度の量を目安に、食事を準備してあげましょう。
小さな子どもは1日3回の食事だけで必要な栄養を摂ることが難しいため、おやつで不足する栄養を補うことが大切です。おやつは「第4の食事」と考え、お菓子よりもおにぎりやフルーツなどを与えることをおすすめします。
娘は食べムラが激しく、大人の半分ほどの食事をぺろりと平らげることもあれば、一口だけ食べてごちそうさまをすることも珍しくありませんでした。1歳11ヶ月を過ぎても授乳を続けていたこともあり、多少は仕方がないと思っていたのですが、体重がなかなか増えずに心配していました。行政の育児相談で相談してみたところ、成長曲線内で発達しているため問題ないとの言葉をもらえて安心しました。
食べないときの対応方法
大人でもよく食べる人とあまり量を食べられない人がいるように、赤ちゃんの食事量にも個人差があります。また食べることにあまり興味がない子どももいるため、健康や発達に問題がなければ子どもの食事量が少なくても心配いらないでしょう。
また野菜が苦手で食べない子どもは多いですが、無理強いせず、調理方法などを工夫してあげると良いですね。子どもの成長とともに少しずつ食べられる野菜が増えていくかもしれません。
しかし子どもは苦手なものを食べられるようになるまでに数年単位で時間がかかることもあるため、パパやママは焦らず気長に付き合ってあげましょう。
授乳はいつまで続ける?
このころになると、必要な栄養を食事だけで摂ることができるようになります。しかし授乳をやめる時期に決まりはないので、いつまで授乳を続けるかはママと赤ちゃんの気持ちで決めるようにしましょう。
WHOでは、2歳またはそれ以降も授乳を続けることを勧めているので、ママは断乳を焦る必要はありません。
ただし子どもが母乳ばかり飲んで食事量がなかなか増えない場合、授乳をやめると食事量が増える可能性があります。日々の食事量や子どもの成長に不安があるなら、断乳を検討してもよいですね。
Q.夜泣きや睡眠の様子は?
お昼寝を嫌がったり、夜泣きをしたりと、赤ちゃんの睡眠を心配するパパ・ママも多いのではないでしょうか。睡眠時間の目安や夜泣きの対処法などを紹介します。
睡眠時間の目安
1~2歳児の睡眠時間の目安は、1日11~14時間程度です。しかし必要な睡眠時間は赤ちゃんによって異なるため、赤ちゃんが元気で機嫌良く過ごせているようなら、睡眠時間が長め・短めでも心配いらないでしょう。
お昼寝のリズムをつけよう
1歳11ヶ月頃になると、だんだん体力が付いてきてお昼寝を嫌がる赤ちゃんも出てきます。しかしまだお昼寝が必要な時期なので、午前中身体を動かす遊びを取り入れ活動量を増やすなど工夫し、お昼寝のリズムを付けてあげましょう。
お昼寝によって子どもの夜の就寝時間が遅くなる場合は、お昼寝の回数や時間を調整することをおすすめします。午後遅い時間にお昼寝をさせると、子どもが夜眠れなくなってしまうかもしれないため、15時ごろまでには切り上げてくださいね。
夜泣きへの対処法
小さいころから夜泣きが続いている子どももいれば、1歳11ヶ月頃から突然夜泣きを始める赤ちゃんもいます。この時期は精神的にも肉体的にも成長する時期なので、日中の出来事に興奮して夜泣きをすることもあります。
赤ちゃんが夜泣きをする場合は、早寝早起きを意識して生活リズムを整えたり、子どもが安心して眠れる環境を整えたりするのが基本の対処法です。赤ちゃんが夜泣きをしても、飲み物を飲んだらすぐに寝るケースがあります。刺激を与えると夜泣きが悪化することがあるため、注意しましょう。
授乳を続けている場合は、断乳することで夜泣きがおさまる可能性があります。赤ちゃんの夜泣きがパパ・ママの大きなストレスになるようなら、断乳を検討してもよいかもしれません。
私の子どもは完全母乳で育て、1歳11ヶ月になっても授乳を続けていました。添い乳で寝かせる習慣がついていたせいか、寝かしつけたあとそばを離れると、30分から1時間程度で泣きだしてしまうこともしばしばでした。
断乳を考えたこともありましたが、無理な断乳は子どもにとっても自分になってもストレスになると判断して行いませんでした。授乳は2歳7ヶ月頃まで続けましたが、卒乳後も夜泣きが続いたため、無理に断乳せず良かったと感じました。
Q.しつけのポイントは?
1歳11ヶ月頃になると、イヤイヤ期がピークを迎える子どもが多いでしょう。子どもの自我が芽生え始める時期には、どんな点に注意してしつけを行えば良いのでしょうか。
イヤイヤや癇癪は成長のひとつ
2歳頃になると子どもの自我が芽生え始め、イヤイヤ期のピークを迎えます。パパ・ママにとって大変な時期ですが、イヤイヤや癇癪は成長過程のひとつととらえ、子どもの気持ちを受け入れてあげましょう。
選択肢を用意して自分で選ばせたり、可能なことであれば子どもがやりたがることをとことんやらせたりすると癇癪の機会を減らせるかもしれません。子どもが癇癪を起したら、気持ちが落ち着くまで待ってあげることが大切です。そのためにも、パパ・ママが余裕を持って行動することを意識しましょう。
子どもが危険をともなう行動をしたときは、毅然とした態度でいけないことだと教えることが大切です。どうしてだめなのか、簡潔にわかりやすく伝えるようにすると良いですね。
子どものイヤイヤ期は、覚悟はしていたものの大きなストレスでした。何をするにもとにかく嫌がり、癇癪を起こして大泣きする子どもに、私のほうが泣きたかったです。思い通りに動いてくれない子どもにイライラし、怒鳴ってしまうこともしばしばでした。
どうしても我慢できないときは、娘の安全を確認してからその場を離れるようにしていました。チョコレートを一口食べたり、お茶を飲んだりして気分を落ちつけると、少しは冷静に対応できた気がします。
子どものやる気を尊重しよう
1歳11ヶ月頃になると、自我が目覚めるとともに手先を器用に使えるようになってきます。靴の脱ぎ履き、スプーンを使うなどの日常生活の動作を自分で少しずつできるようになる子どもが多いでしょう。
初めのうちは時間がかかったり、うまくできなかったりするかもしれませんが、子どものやる気を尊重して、パパ・ママが手出ししすぎないように注意してくださいね。時間に余裕がないと、子どもの行動を待つことが難しいため、余裕を持ってスケジュールを組むようにしましょう。
生活リズムを意識して
この時期の赤ちゃんは、毎日の生活パターンがわかり始め、普段と同じリズムで生活することで安心感を覚えます。急激な生活リズムの変化に抵抗を感じる時期なので、子どもが安心して生活するためにも生活リズムを意識するようにしましょう。
早寝早起きを心がけ、食事やお風呂などもなるべく決まった時間に行うことをおすすめします。
トイレトレーニングを始める子も
このころになると、トイレトレーニングを始める赤ちゃんもいます。おしっこの間隔が2時間程度あく・おしっこやうんちを知らせることができるなどのサインが見られれば、トイレトレーニングを開始しても良いですね。
トイレトレーニングの進み方は個人差が大きいので、周囲と比べて焦らないように注意しましょう。子どもの発達や季節を考慮し、赤ちゃんとパパ・ママにとって進めやすいタイミングで、トイレトレーニングを始めるのがおすすめです。
Q.発達が遅くて心配なときには?
赤ちゃんの成長は個人差が大きいため、発達が遅くても心配いらないケースが多いです。しかし自閉症などの発達障害の可能性がある場合は、早い時期に療育を始めることで子どもが社会生活に対応しやすくなるかもしれません。
文部科学省「通常の学級に在籍する発達障害の可能性のある特別な教育的支援を必要とする児童生徒に関する調査」によると、発達障害は珍しいものではないようです。小中学校の児童のうち約6.5%の割合で、通常学級に自閉症などの発達障害のある子どもが通っている可能性が示唆されています(※3)。
「発達障害」「自閉症」などという言葉を耳にすると、ショックを受けるパパ・ママが多いですが、赤ちゃんの発達に不安を感じる場合は、病院や行政などに早めに相談するようにしましょう。
私のママ友のひとりが、2歳前頃から子どもの発達が遅れているのではないかと心配していました。傍目から見ていると、そこまで変わった言動や目立った遅れは感じなかったのですが、3歳児健診で自閉症だと診断を受けたそうです。
ママ友は早くから子どもの発達に疑問を感じ、行政に相談して療育をスタートしていました。そのおかげかママ友の子どものコミュニケーション能力は、会うたびに発達しているのを感じます。
1歳11ヶ月頃の赤ちゃんの育児にストレスをためこまないで
赤ちゃんのイヤイヤ期がピークを迎え始める1歳11ヶ月頃は、パパ・ママにとってストレスがたまりやすい時期かもしれません。気分転換する時間を作ったり、家事の手を抜いたりして、頑張りすぎないようにしましょう。
パパ・ママがイライラしていると、それが赤ちゃんに伝わってより癇癪やイヤイヤなどが悪化する可能性があります。落ち着いて赤ちゃんに向き合えるよう、パパ・ママの心のケアを意識してはいかがでしょうか。