【小児科医監修】1歳半の体重・身長は?どんなことができる?みんなの1歳6ヶ月の発達の様子をご紹介
1歳半頃は歩行が安定したり、指先が器用になったりと、さまざまな成長が見られる時期です。ここでは1歳半の赤ちゃんの発達状況について、身長、体重、運動能力、言葉などさまざまな側面から小児科医監修で説明します。1歳半頃の赤ちゃんが身に付けたい生活習慣もあわせて参考にしてくださいね。
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目次
1歳半頃の赤ちゃんの体重・身長
1歳半頃の身長や体重、服や靴のサイズについて順に見ていきましょう。発育状況は赤ちゃんによって個人差があるので、多少差があってもあまり神経質になる必要はありません。あくまでも参考程度にしておきましょう。
1歳半頃の体重・身長の平均は?
1歳6ヶ月~7ヶ月未満の平均身長・体重について、厚生労働省が発表した平成22年乳幼児身体発育調査報告書(※1)のデータを紹介します。
男の子 | 女の子 | |
平均身長(cm) | 80.6 | 79.2 |
平均体重(kg) | 10.41 | 9.79 |
上記の数字はあくまでも平均値です。母子健康手帳に記載されている発育曲線の範囲から大きく外れていなければ、あまり心配しなくても良いでしょう。
特に1歳半頃は運動量が増えるため、身体つきが細くなる赤ちゃんも見られます。これまでのように体重が増えないので、心配に思うママもいるでしょう。しかし、発育曲線にそって少しでも増えていれば、問題ないといわれています。
【体験談】みんなの1歳半の体重・身長は?
ほかの子どもより背が小さい、体重が増えないなど、ママやパパにとって子どもの発達に関する心配はつきものですよね。しかし、子どもの身長・体重には個人差があって当然です。ここでは、実際に子育て中の先輩ママから集めた、4名の子どもの1歳半時点の身長・体重のデータをご紹介します。
出生時から2,600g台と小さめで、一時期は成長曲線の下限ギリギリとなり、健診で「要観察」と言われたこともあります。1歳半の頃には、身長・体重ともに成長曲線の中に収まっていたものの、やせ型でした。
子どもがやせていることで、まわりから「細い」「やせてるけど大丈夫」とつねづね驚かれ、心配されたことが私としてはプレッシャーでした。実母から「手も足も細いわねえ。もっとちゃんと食べさせないと…」と言われたときは本当につらかったです。
ムチムチの赤ちゃん友だちと一緒にいるときに、見知らぬおばさまから「ぽっちゃりしいてたほうが赤ちゃんらしくてかわいいよね」などと言われ、切ない思いをしたこともあります。
良かったのは、軽くて細いから抱っこするのが楽だったことです。素手にしろ抱っこ紐にしろ、とにかくたくさん抱っこしてあげられたとは思います。
出生時は身長・体重ともに成長曲線の上限くらいだったので、大柄なのかなと思っていました。しかし、生後10ヶ月頃には身長・体重ともに成長曲線のちょうど真ん中くらいに。その後は身長高め、体重標準で落ち着いています。
けっして太っているわけではないのに、白パンのようにふくらんだ丸顔のせいでぽっちゃり体形のイメージを持たれているのがママの悩みです。
1歳から1歳6ヶ月にかけての半年で、身長は9cm伸びたのに、体重が1kgしか増えませんでした。成長曲線内ではあったものの、このペースで問題がないか心配でした。
1歳半の時点で息子の体重は約12kg、身長は87.5cmありました。歩き始めたのも比較的早かったため、出かけた際には、実年齢よりお兄ちゃんに見られることが多かったです。しかし、言葉が出てくるのが遅く「見た目が大きいから会話が可能だろう」と話しかけてくる人には気まずい思いをしました。見た目は2・3歳に見えても、中身は1歳児だったので…。
1歳半の服のサイズは?
服のサイズは80~90cmが一般的です。トップスはジャストサイズよりやや大きめを着せても違和感がないでしょう。ボトムスは大きいと、裾が長すぎて転倒したり、下にずり下がったりするので、ジャストサイズをはかせてあげてくださいね。
1歳半の靴のサイズは?
1歳半になると歩行にも慣れ、多くの赤ちゃんが外で歩くようになります。靴のサイズは赤ちゃんによって個人差がありますが、12~14cmが一般的です。
赤ちゃんの足はすぐ大きくなるからといって、大きめの靴を履かせると転倒の危険があります。また、靴が小さいことに気づかずにいると、足の発達をさまたげることが考えられます。数ヶ月に一度、靴のサイズが合っているか確認し、適正なサイズの靴を履かせましょう。
どのような靴が良いかわからないという場合は、子ども用の靴を多く扱う靴屋さんに相談し、つまさきからかかとまでの長さや、甲の幅のサイズをしっかり測ってもらいましょう。店員さんに赤ちゃんに合った靴を選んでもらうのもおすすめです。
1歳半頃の赤ちゃんができるようになること
1歳半頃になると、赤ちゃんの運動能力や指先の器用さが向上し、できることが増えます。どのような成長が見られるのか、ひとつずつ紹介します。
歩行が安定してくる
1歳5~6ヶ月頃になると、ほとんどの赤ちゃんが歩けるようになります。なかには階段を上ったり、勢いよく走ったり赤ちゃんもいます。
しかし、まだ身体の割に頭が大きいので、バランスを崩して転倒することが多いものです。好奇心旺盛な赤ちゃんでは、ママが目を離したすきにどこかへ走り出す危険があるので、外出時は特に注意しましょう。
赤ちゃんの歩行には個人差があります。ただし、1歳半の時点でまったく歩かない場合は、1歳半健診や専門機関で相談してみると良いですね。
言葉の数が増える
言葉の発達には個人差がありますが、「ママ」「パパ」「ブーブー」「ワンワン」など、複数の単語を言える赤ちゃんも多いです。赤ちゃんが興味を示すものについては、積極的に名前を教えてあげましょう。
1歳頃から娘には絵本を多く読み聞かせてきました。1歳半頃になると、絵本で聞いた言葉を自分の中に取り込めるようになっていました。「ろぼっと」「きょうりゅう」「こんぶ」「こんにゃく」など、普段の生活では子どもがあまり耳にしない単語も、絵と一緒にすっと覚えていて、単語数が飛躍的に増えておしゃべりが上手になった時期でした。
手先が器用になる
指先の力を少しずつコントロールできるようなり、おもちゃや道具をうまく使えるようになります。スプーンやフォークの扱いに慣れる赤ちゃんも多いでしょう。型はめパズルや積み木、ブロック遊びなど、知育おもちゃに集中して取り組む姿も見られます。
自我がはっきりし、癇癪を起こすことも
1歳半頃の赤ちゃんは、自我がはっきりして自己主張が強くなります。やりたいことや伝えたいことがあるのに言葉でうまく表現できないため、癇癪を起こすことが多いでしょう。お友だちをたたいたり、お友だちに噛みついたりしてしまう赤ちゃんも珍しくありません。
欲しいものがあれば「ちょうだい」と手を差し出すようにするなど、ベビーサインを教えるのも良いでしょう。「○○してほしいのかな」と、周りの大人が赤ちゃんの気持ちを代弁してあげると、気持ちが落ち着くこともあります。
イヤイヤ期を迎える赤ちゃんもいますが、正常な発達の証拠です。ママやパパも上手にイライラを解消しながら、温かい気持ちで見守ってあげましょう。
1歳半から身に付けたい生活習慣・しつけ
乳幼児期に身に付けた習慣やしつけは、将来の生活の基礎になるといわれています。1歳半から意識したい生活習慣について順に見ていきましょう。
歯磨き
1歳半頃は、上下の前歯が生えそろう時期です。早い子では奥歯や糸切り歯(犬歯)が生え始めることもあります。
虫歯にならないように、食後の歯磨きを習慣づけておきましょう。まずは、赤ちゃん用の歯ブラシを自分で持たせ、歯ブラシに慣れるところから始めます。赤ちゃん用の歯ブラシは、のどをつかないようにストッパーがついているものや握りやすいものを選びましょう。
私自身が虫歯で悩んだ経験があるため、子どもに嫌な思いをさせないように1歳半から保険適用の範囲内で歯科健診に通わせています。内容はお口の健康と歯並びチェック、フッ素塗布、仕上げ磨き方法の指導です。
初めて受診したときは、直前に歯磨きをしていたのに、前歯の裏に汚れが残っており、歯ブラシの持ち方や口に入れる角度まで細かく指導されました。歯と歯のあいだに隙間がないため、歯並びが悪くなるかもしれないといわれました。
6歳頃になったら歯科矯正も検討しています。現在まで、歯科健診は年3回のペースで受診しています。虫歯になってから治療を受けると痛みをともなうこともありますが、健診を受けるだけなら痛みもまったくなく、子どもも楽しそうにしています。
早寝早起き
1歳半頃の睡眠時間の目安は11~14時間といわれています。規則正しい生活リズムは、赤ちゃんの健全な発育や将来の生活習慣と関係します。夜ふかしは自律神経やホルモンバランスの乱れをもたらすともいわれているので、乳幼児期から早寝早起きの生活習慣を意識しましょう。
1歳半頃になると、お昼寝の回数が1日1回程度になります。夜は8時ごろから部屋を暗くし、9時までに寝るのが理想です。1歳半頃になると体力がついてなかなか寝ない子どももいますが、まずは早起きを心がけると良いですよ。就寝の1時間くらい前までにお風呂を済ませると寝つきが良くなります。
朝は、7~8時頃までには子どもを起こすようにしましょう。カーテンを開けて部屋を明るくすると目覚めやすくなりますよ。
大人の生活リズムに子どもが慣れてしまうと、夜ふかしをしたり、朝起きられなかったりするため、私が子どもの生活リズムに合わせるようにしました。夜は9時までに布団に入り、子どもと一緒に寝ます。朝は5時ごろに起き、朝食の準備と洗濯を済ませます。
コーヒーを飲んでひと段落したところで子どもが起きてくるので、朝にバタバタすることもなく、自分の時間も確保できるのが良いですね。私も健康的になった気がします。
1歳半は心も身体も大きく成長する時期
1歳半頃は、好奇心旺盛でどんなことにもチャレンジしたい時期です。運動能力が向上するので、テーブルによじ登ったり、突然走り出したりすることもあります。こわいもの知らずな部分もあるので、決してひとりにさせず、危険がないようにママやパパが見守りながら遊ばせてあげましょう。
2~3ヶ月前までと様子が変わり、怒る、すねる、などさまざまな感情が生まれ、ときに癇癪を起こすこともありますが、自我が芽生え、心が成長している証拠ともいえます。赤ちゃんの素直な感情を受け止めながら接してあげてくださいね。
※この記事は2023年8月時点の情報をもとに作成しています。掲載した時点以降に情報が変更される場合がありますので、あらかじめご了承ください。