うちの子は遅い?早い?1歳半の言葉の発達や教え方を解説【体験談あり】

1歳半頃になると言葉の発達が進み、複数の言葉を話せる赤ちゃんが多くなります。一方でまったく喋らない赤ちゃんもおり、我が子の発達がほかの赤ちゃんより遅いのではないかと心配する方もいるでしょう。ここでは、1歳半の赤ちゃんがどれくらい言葉を話せるか、理解の目安、言葉の教え方や促し方についてわかりやすく説明します。

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この記事の監修

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小児科医
眞々田 容子

目次

  1. 1歳半の言葉の発達の様子
  2. 1歳半で言葉が出ない原因は?
  3. 赤ちゃんへの言葉の教え方
  4. 1歳半健診で言葉の遅れを指摘されたら?
  5. 赤ちゃんの言葉の発達には個人差がある
  6. あわせて読みたい

1歳半の言葉の発達の様子

1歳半頃になると、複数の単語を話す赤ちゃんもいれば、まだ言葉が出ない赤ちゃんも多くいます。パパとママは、ほかの赤ちゃんより言葉の発達が遅いのではと心配になることもあるのではないでしょうか。

赤ちゃんの発達過程にはさまざまな道のりがあります。どの部分がどのように発達していくかは赤ちゃんによって個人差があるので、あまり神経質になる必要はありません。ここでは1歳半の言葉の発達について、ポイントを説明します。

3~10語程度の単語を話す子どもが多い

1歳前後になると、「ママ」「ワンワン」など、意味のある単語を話す赤ちゃんが多くなります。3~10語程度の言葉が出ることが一般的です。多少聞き取りにくいこともあるかもしれませんが、声帯や口腔などの発声器官が発達するにしたがって声に抑揚が生まれ、はっきりと発音できるようになりますよ。

まだ言葉が出ない子どももいる

1歳半頃であれば、まだ言葉が出ない子もいます。名前を呼んだら振り返るなど、ママやパパの言葉に対してしっかりと反応しているようであれば、ゆっくりと経過をみていきましょう。発声器官が発達するとともに、「語彙爆発(ごいばくはつ)」と呼ばれる急激な言葉の成長を迎えることもあります。

ママやパパの言葉を理解していない、反応がない、言葉が出ないという場合は、小児科や一歳半健診で相談してみても良いかもしれませんね。

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【体験談】1歳7ヶ月まで話せなかった

現在2歳半の男の子がいます。1歳半のときはまだ言葉が出る様子がなく、何か欲しいものがあると「あーあー」と喃語で訴えるだけでした。ようやく言葉らしい言葉が出たのは1歳7ヶ月頃で「まんま」といえるようになりました。

そこからは、「ちょうだい」「ばあば」「おちゃ」と、単語は順調に増えました。言葉の出始めはほかの赤ちゃんより遅かったものの、話し始めたら言葉をどんどん吸収し、すぐに二語文に移行しました。

早い子では二語文を話し始める子も

言葉の発達が早い場合、「ママ どこ」「まんま ちょうだい」というように、言葉を組み合わせてニ語文で会話をする赤ちゃんも見られます。言葉をどんどん吸収する時期なので、赤ちゃんとのおしゃべりがますます楽しいものになるでしょう。ただし、悪い言葉も覚えてしまうため、ママやパパは普段の言葉遣いに十分気を付けてくださいね。

1歳半で言葉が出ない原因は?

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1歳半で言葉を話さないのはどうしてでしょうか。考えられる原因について、わかりやすく説明します。

言葉を話す能力が身につくには時間がかかる

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言葉の発達には段階があり、最初に言葉を理解する能力が発達してから、次に話す能力が比較的ゆっくりと発達すると考えられています。

1歳半の時点で言葉を話さないのは、まだ言葉の意味を考えながらストックしている段階だからかもしれません。ペースは遅くても、着実に言葉の能力は発達しているので積極的に話しかけてあげることが大事です。

言葉の発達は、口数が少ない、大人しいなど、子どもの性格による部分も大きいようです。ほかの赤ちゃんよりペースがゆっくりだからといって、一概に問題があるとはいえません。

話す必要性を感じていない

言葉は相手に気持ちを伝えるための道具です。コミュニケーションを必要とする場面が多いほど、赤ちゃんが言葉を発するきっかけが増えるといえるでしょう。

反対に、何でも先回りして赤ちゃんのお世話をすると欲求を伝える必要がなくなるため、言葉を話す機会が少なくなってしまいます。赤ちゃんが何かを要求する素振りをしたら「まんまかな、それともお茶かな」などと言葉に出し、コミュニケーションを図ってみてはいかがでしょうか。

耳の聞こえが悪い場合も

赤ちゃんの耳の聞こえが悪いために、言葉の発達が遅れるケースもあります。出生後は問題なくても、中耳炎や耳垢のつまりが原因で耳が聞こえにくくなることがあるため、注意が必要です。

軽度の難聴では大きい音に反応するため、ママやパパも難聴であると気づかずに、見過ごしやすいようです。赤ちゃんの日常の様子をよく観察し、異変を感じたら耳鼻科で詳しく診てもらいましょう。

赤ちゃんへの言葉の教え方

赤ちゃんに言葉を教えるときは、赤ちゃんの発達や興味に合った声かけをすることが大事です。赤ちゃんのペースを意識せず話しかけすぎると、話し始めていた赤ちゃんの言葉が出なくなることがあるので注意してくださいね。言葉の教え方のポイントをひとつずつ見ていきましょう。

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1.赤ちゃんの興味に合わせて声をかける

1歳半頃の赤ちゃんはさまざまなものに関心を向ける時期です。ママやパパは、赤ちゃんが今何に興味を持っているかをしっかり意識し、その都度必要な言葉をかけてあげましょう。

たとえば、絵本に出てくる動物を指さしていたら「これはうさぎだよ」と名前を教えてあげます。もっと詳しく知りたそうにしていたら、「うさぎさん、ご飯食べているね」「お耳が長いね」と続けて話しかけても良いでしょう。言葉を覚えるだけでなく、コミュニケーションの楽しさを感じることが大事です。

2.短い文章で話しかける

長い文章で話しかけると、赤ちゃんは混乱してしまいます。「パパが 帰ってきたよ」「ワンワン かわいいね」など、短い文章で話しかけるとわかりやすいですよ。

3.擬音語や擬態語を使う

擬音語や擬態語は、赤ちゃんにとって注意をひく面白い言葉です。声を聞くことが楽しいと感じられるでしょう。通常の会話ではあまり登場しない語音を聞き分けるのにも役立ちます。

「メェメェ」「モーモー」など赤ちゃんが発音しやすいものも多いので、真似をして言えるようになる赤ちゃんも多いです。特に日本語は英語に比べて擬音語や擬態語が豊富にあります。状況に合った擬音語や擬態語を積極的に使ってみてくださいね。

4.ゆっくり大きな声で話しかける

早口や小声で話されると、大人でも聞き取りにくいと感じますよね。相手が赤ちゃんであればなおさら言葉を理解できないでしょう。赤ちゃんに話しかけるときは、ゆっくり、大きな声が基本です。抑揚をつけるとより聞き取りやすくなりますよ。早口で話す癖がある方は、特に意識してみてくださいね。

5.繰り返しを使う

英語を勉強するときに、同じ単語を何度も繰り返して聞いて覚えたという経験はありませんか。赤ちゃんも、言葉を繰り返し聞くことで言葉の正しい音を習得していきます。

言葉の理解力を促すには、同じ単語をさまざまな場面で使うことが大事です。たとえば、おもちゃ箱にあるぬいぐるみのうさぎと、写真で見る本物のうさぎと、テレビに映っているアニメのうさぎは、それぞれ見た目も、登場する場所も違います。しかし、どれも「うさぎ」と呼ばれていることから、耳が長い生き物=うさぎ、と少しずつ理解するようになります。

同じ言葉を繰り返して何度も使うことを意識し、語音や言葉の理解力を助けてあげましょう。

6.赤ちゃんの言いたいことを代弁する

赤ちゃんは、ママやパパに言いたいことがあっても、それを伝える言葉がわかりません。赤ちゃんの気持ちを読み取りながら、その都度言いたいことを代弁してあげましょう。コップを指さしていたら「お茶が飲みたいのね」、玄関までママの手を引いていたら「お外に行きたいのね」と、赤ちゃんの気持ちを言葉にしてあげましょう。

言葉が出始めたころの赤ちゃんが、ママのことを「マー」などと喃語交じりに話していたら、「”ママ”よ、呼んでくれてありがとう」というように、赤ちゃんの言葉を明瞭にして教えてあげましょう。

7.質問をしない

赤ちゃんが言葉を話し始めたころは、子どもに言葉を話させようと「これはなに?」「○○って真似してみて」と質問ばかりしてしまうことはありませんか。

しかし、赤ちゃんにとっては、興味がないことを質問されてストレスに感じたり、答えられなかったときに嫌な思いをしたりと、良いことがありません。必要のない質問や、言葉を無理に言わせる行為は控えましょう。

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【体験談】無理に言葉を言わせないように注意しています

娘が1歳半頃のことです。言葉を話し始めたことが嬉しくて、私の両親にも言葉を聞かせてやりたいという思いがありました。しかし、人見知りなこともあり、両親を目の前にするとほとんど話しません。質問もしましたが、ストレスからか泣く手前のような不安な表情をしました。

両親が「あまり無理に言わせないで、自然に任せた方が良いよ」と言ってくれました。しばらくしてその場の雰囲気に慣れると、少しずつ言葉を話すようになりました。娘の成長をほかの人に見せたいというのは親のエゴでもあるのかと反省しました。

赤ちゃんは、自分が話したいことがあれば勝手に話すものだと思い、言葉を無理に言わせないように気を付けています。

1歳半健診で言葉の遅れを指摘されたら?

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多くの自治体では1歳半前後の赤ちゃんを対象に、1歳半健診を行っています。健診項目のひとつに言葉の発達があり、指差しができるか、複数の言葉を話せるか、などをチェックされます。

1歳半健診で言葉の遅れを指摘されても、その後に言葉の発達が進み、ほかの子どもに追いつくケースは少なくありません。しかし、専門家のアドバイスや療育プログラムを受けることが望ましい赤ちゃんもいます。心配な方は、療育センターなどの専門機関に相談すると良いでしょう。

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【体験談】1歳半健診で言葉が遅いと言われました

1歳半健診では、身体の発達に問題はなかったものの、「言葉を話さないこと」「指差しができないこと」の2点から、保健師に言葉が少し遅れていると心配されました。

順調に育っていると思っていたので、少しショックを受けました。「言葉が心配な子どもを対象に、任意で2歳のときに健診を受けられますがどうしますか」と言われ、とりあえず資料だけ受け取りました。その後は言葉をよく話すようになったので、健診は受けていません。

赤ちゃんの言葉の発達には個人差がある

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親になると、つい自分の赤ちゃんとほかの赤ちゃんを比べてしまいますよね。自分の子どもが、ほかの赤ちゃんより話さない、言葉を理解していないのでは、と焦ってしまうかもしれません。

しかし、赤ちゃん一人ひとりの顔が違うように、言葉の発達のペースはそれぞれ異なります。ママやパパが言葉を話させようとすると、かえって言葉が出ないことがあります。

大事なのは、話すことが楽しいと赤ちゃんに思ってもらうことです。まずは、赤ちゃんが何に興味を持っているのかをよく観察しましょう。次に、赤ちゃんに伝わるような話し方で、赤ちゃんが興味を持っていることについて、語りかけてあげましょう。

言葉の発達について不安なことや心配なことがあれば、小児科医や専門機関に相談するのもおすすめです。あまりひとりで抱え込まないようにしましょう。

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