子どものおしっこが茶色い!?おしっこが変な原因と症状、対処法

赤ちゃんのおむつ替えや子どものトイレの付き添いの際に、おしっこの色やにおいがおかしいと感じたことはありませんか。子どもの体調不良や病気が原因になっていることもあるので、ぜひおしっこの色を注意して見てあげてください。ここでは、子どものおしっこの色が変な場合の原因と対処法について、医師監修の記事でお伝えします。

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この記事の監修

千葉 智子
小児科医
千葉 智子

目次

  1. おしっこはなぜ出るの?
  2. 子どものおしっこが茶色い
  3. 子どものおしっこが黄色・オレンジ
  4. 子どものおしっこが赤い
  5. 子どものおしっこが出ない
  6. 子どもの頻尿(頻繁におしっこが出る)
  7. 子どもも膀胱炎になる?
  8. 子どもに多い尿路感染症とは
  9. 子どものおしっこに異変を感じたらすぐに受診しよう
  10. あわせて読みたい

おしっこはなぜ出るの?

そもそも、正常なおしっことはどのような状態をいうでしょうか。普通のおしっこの色は、無色~淡黄色か黄褐色です。薬の服用や食べているもの、そして水分の回数によって色も多少変化しますが、淡黄色か黄褐色であれば心配いりません。

産まれてまもない赤ちゃんは、1日約20回くらい少しずつおしっこをします。その後、少しずつ回数は減っていき、2歳では1日に約6回ほどになります。ただし、大人と同じく、水分を多く摂ったときにはおしっこの回数や量も多くなります。

赤ちゃんや子どものおしっこには、病気のサインが現れることがあります。子どものおしっこの変化に気付いてあげられるのも、お世話をしているママだからこそ。おむつ替えやトイレの付き添いの際に、普段から観察してあげると良いでしょう。

子どものおしっこが茶色い

考えられる原因

子どものおしっこが茶色い場は合、脱水気味だということが考えられます。通常のおしっこは薄い黄色をしていますが、体の水分が足りていない場合や激しい運動をした後は、おしっこが濃縮されて濃い黄色や茶色になる場合があります。

子どもは大人が考えている以上に代謝がよく、体内に水分を必要とします。そのため、その時の子どもの体調や体内の水分量によって、おしっこの色が濃くなってしまう場合があるのです。

濃い茶色のおしっこが続く場合は、以下のような病気が考えられるので、早めに小児科を受診しましょう。

・溶血性貧血
・ポルフィリン症
・横紋筋融解(おうもんきんゆうかい)

対処法

茶色いおしっこが出たならば、まずは水分補給をしっかりとしてあげましょう。夏場の汗をかきやすい時期や激しい運動をした後は、体内の水分が失われやすくなっています。1~2回茶色いおしっこが出ても、その後の水分補給で元の透明~薄い黄色のおしっこになっていれば、心配はいりません。

子どものおしっこが黄色・オレンジ

考えられる原因

おしっこが、黄色、もしくはオレンジの場合は、薬の服用による影響が考えられます。下剤によって尿がオレンジっぽくなったり、ビタミン剤を服用した場合は、尿が鮮やかな黄色になる場合があります。いつもと違う色のおしっこが出た場合は、薬やビタミン剤を服用しなかったか思い出してみましょう。

こちらも、一度や二度の尿の色の変化ならば心配いりません。黄色やオレンジの色のおしっこがずっと続く場合、肝臓や胆管の病気が疑われますので、早めに小児科を受診するようにしましょう。

対処法

鮮やかな黄色やオレンジ色のおしっこの場合、薬を服用した時やビタミンを多く摂った時に起こることがほとんどです。できるだけ水分を多めにとるようにして、様子を見てください。

子どものおしっこが赤い

考えられる原因

子どものおしっこが赤い場合、ママは血尿かと思って驚いてしまうかもしれません。子どもが激しい運動を行った後に、茶色だけでなく赤っぽい濃い色のおしっこが出ることがあります。また、赤色の色素の強いベリーなどを大量に摂取した時も、赤色のおしっこが出やすくなります。

ただし、赤いおしっこは以下の病気の疑いもあるので、軽視はしないでください。

・尿路感染症
・腎臓や膀胱の結石
・前立腺肥大
・良性または悪性の腫瘍(がん)の初期症状

おしっこの色が赤いのか茶色いのか、判定が難しい場合もあります。しかし、重大な病気が潜んでいるかもしれませんので、子どものおしっこが「赤っぽい」と思ったなら、すぐに小児科を受診するようにしましょう。

対処法

おしっこが赤い場合は、できるだけ早めに小児科を受診しましょう。重大な病気の発見が遅れるといけないので、茶色か赤かどちらか判定がしづらい場合は、ひとまず小児科を受診して適切な指示を仰いでください。

子どものおしっこが出ない

考えられる原因

子どものおしっこが出ない場合、まずはしっかりと水分補給ができているか見直してみましょう。子どもは、大人よりもたくさんの水分を必要とします。遊びに夢中になって水分補給を見落としていて、おしっこが少ない、という可能性もあります。このような場合、脱水症状を引き起こす原因にもなりますので、気を付けて水分補給をしていきましょう。

ただし、腎臓に何かしらの疾患がある場合もおしっこがでなくなります。あまりにもおしっこが出なくて、子どもの機嫌が悪かったりぐったりとしているようであれば、早急に小児科を受診して事情を説明しましょう。

対処法

おしっこが出ない場合は、脱水気味になっている可能性が高いですので、まずは水分補給をしっかりしましょう。

しっかりと水分は摂れているのにおしっこがでずに、顔や手足がむくんでいる、と言う症状であれば「腎炎」や「ネフローゼ症候群」という病気の可能性があります。おしっこが出ているかということと、子どもの顔や手足のむくみの症状をあわせて確認するとよいでしょう。

子どもの頻尿(頻繁におしっこが出る)

考えられる原因

子どもの頻尿には「ストレス」と「病気」が原因として考えられます。また、子どもの腎臓の機能と膀胱の発達にずれが生じると、頻尿になる場合があります。

子どもがストレスを感じているような場合は、ストレスをできるだけ取り除いてあげる必要があります。子どものストレスは、外部から与えられた刺激によるものだけではありません。ママとのスキンシップであったり関わりであったり、もっと構って欲しいというサインである場合もあります。子どもの頻尿で困っている場合は、できるだけママとの関わりを増やしてみてくださいね。

頻尿の原因として考えられる病気は、下記になります。

・尿路感染症
・過活動膀胱
・小児糖尿病
・膀胱がん
・尿崩症(にょうほうしょう)

子どもとの関わりを増やしても頻尿が続く場合、安易にストレスだと軽視するのも良くありません。病気の疑いもあるので、早めに小児科を受診するようにしましょう。

対処法

頻尿がストレスからくるものであれば、ママとのスキンシップや関わりを増やしてあげることで、徐々に治まっていく子どももたくさんいます。ただし、ストレスと病気の見極めは、医師でないと難しい場合も多いです。子どもの様子をよく見て、頻尿が続くよであれば、早めに小児科を受診するようにしましょう。

子どもも膀胱炎になる?

子どもも大人と同じように膀胱炎になります。一度膀胱炎になると繰り返すことがあるので、できるだけ膀胱炎にならないように気を付けてあげましょう。

膀胱炎は、大腸菌が主な原因となって発症します。何らかの原因で大腸菌が尿道から膀胱へ入って炎症を起こします。おしっこをするたびにひどい痛みを伴い、子どもは痛くて泣いてしまうことも多いでしょう。

膀胱炎の予防方法として、下記の点に注意してみてください。

・おちんちんを汚い手で触らせない
・おしっこを長時間我慢させない
・おむつでうんちをしたら、早めに取り替える
・うんちを拭く時は、前から後ろに向かって拭く

膀胱炎が疑われる場合は、すぐに小児科を受診しましょう。抗生物質などを処方してもらい治療をすれば、すぐに症状が改善されますよ。

子どもに多い尿路感染症とは

尿路感染症は、おしっこの通り道である尿道に雑菌が繁殖し、炎症を起こすものです。免疫力の弱い赤ちゃんや、高齢者がかかりやすい病気のひとつです。炎症の原因は大部分が大腸菌になりますので、オムツの中の清潔を保ったり、ウンチの後はしっかりおしりを拭いてあげるように気を付けましょう。

・何をしても機嫌が悪い
・高熱
・嘔吐
・下痢
・おしっこがピンクがかっている(血尿)
・おしっこやうんちに異臭がする
・お腹が膨れている

上記のような症状がある場合は、尿路感染症の疑いがあります。早急に小児科を受診するようにしましょう。

子どものおしっこに異変を感じたらすぐに受診しよう

いつも見ている赤ちゃんや子どものおしっこ。おしっこの色や症状によって、様々な病気が疑われます。ママが少しだけ意識することによって、子どもの状態や病気にすぐに気がつくことができます。おむつ替えやトイレのときに、子どものおしっこのようすも気にかけてくださいね。

※この記事は2024年3月時点の情報をもとに作成しています。掲載した時点以降に情報が変更される場合がありますので、あらかじめご了承ください。

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