【助産師監修】布おむつ育児の体験談!紙おむつと比較したメリット・デメリットは?
布おむつに挑戦してみたいけれど、そのメリットや使い方などがよくわからないという方は多いのではないでしょうか。ここでは、布おむつを使うメリットやデメリット、気になる費用について、実際に布おむつ育児をする先輩ママの体験談を交えて助産師監修でご紹介します。
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この記事の監修
目次
布おむつのメリット
布おむつには、紙おむつと比べてどのようなメリットがあるのか、意外と知らないパパやママも多いのではないでしょうか。布おむつのメリットを紹介します。
長く使うと費用を安く抑えられる
布おむつは紙おむつと比べて初期費用が掛かりますが、一度一式そろえるとそれ以降はあまり費用が掛からないのが魅力的です。長く使えば使うほど、費用を抑えることができるでしょう。
紙おむつは使い捨てですが、布おむつは洗濯して繰り返し使用することができるので、下の子が生まれてからも重宝します。
布おむつを母から大量にもらったため、購入したのはおむつカバーとバケツ程度でした。紙おむつに比べて経済的な負担が軽く、助かりました。
買い足す手間がない
紙おむつは使い捨てなので、定期的に買い足す必要があります。紙おむつのパックは大きくかさばるため、買い物に苦労したり、買い置きした紙おむつの収納に困ったりすることもあるでしょう。
布おむつは洗濯して繰り返し使うことができるので、買い足す手間がないのがうれしいですね。「うっかりおむつを切らしてしまい、慌ててお店に買いに行くはめになった」などという事態にもなりませんよ。
普段は紙おむつをメインに使っていましたが、紙おむつを買い忘れたときには布おむつが便利でした。
デリケートな赤ちゃんの肌にも優しい
布おむつは紙おむつと違い、赤ちゃんがおしっこするたびにおむつ替えをするため、おむつの中がおしっこで蒸れてしまう心配がありません。布おむつは通気性に優れているため、赤ちゃんが汗をかいても蒸れにくいでしょう。
紙おむつを使っていたときに気になっていたおむつかぶれが、布おむつに変えてから気にならなくなったという声も多いようです。
夏は特に、布おむつが汗も吸収してくれるせいか、子どものお尻が心地良さそうでした。冬は冬でお尻が布に覆われて温かそうで安心でした。
おむつのゴミが出ない
紙おむつは使い捨てなので、使用後はゴミとなります。使用済みおむつのゴミはかさばり、とくに夏場などはにおいが気になるというパパやママも多いでしょう。おしっこをたくさん吸ったおむつは重く、ゴミ捨ての負担も大きいですよね。布おむつは毎日洗って使うためゴミが出ず、においも気になりません。
使い捨てのおむつライナーを活用する場合は、使用後のライナーをゴミとして出すことになりますが、紙おむつと比べてゴミの量は大きく軽減されます。
おむつはずれの時期が早くなりやすい
吸水力の高い紙おむつは、赤ちゃんのおしっこを素早く吸水してくれるのが魅力的です。しかしその吸水力の高さゆえ、赤ちゃんがおしっこの感覚をつかみにくいという意見もあるようです。布おむつは濡れた感覚がわかりやすいため、トイレトレーニングが進みやすいといわれることもあるようです。
布おむつは洗濯の手間がかかるため、パパやママが早めにトイレトレーニングを始めるケースが多いことも、おむつ卒業の時期に影響を与えているのかもしれませんね。
布おむつはとにかく手がかかるだけでなく、子どもが大きくなり排せつ量が多くなると布おむつだけではカバーできなくなります。昔の人は子どもが1歳前後におむつを外していたと聞いて驚いていましたが、実際に布おむつを使ってみると妙に納得してしまいました。
布おむつのデメリット
経済的で赤ちゃんの肌に優しい布おむつですが、メリットだけでなくデメリットを頭に入れてから使用するか検討したいものです。
布おむつを使うことに手間が多く大変だと感じるようなら、紙おむつと併用してもよいですね。
装着の手間がかかる
布おむつはおむつカバーと重ねて使うため、紙おむつと比べて装着が大変です。特に子どもが歩けるようになると、立った姿勢でおむつを替えるのが大変になるかもしれませんね。
保育園に登園する前の朝の忙しい時間帯に、ジタバタ暴れる赤ちゃんに布おむつをセットするのがとても大変でした。毎朝一苦労していたのが布おむつの思い出です。
洗濯の手間がかかる
布おむつは、使用後に洗濯しなくてはなりません。特にうんちのときには手洗いが必要なため、負担に感じるママやパパが多いようです。
自宅の洗濯機で布おむつを洗うことに抵抗がある場合や、洗濯の手間が面倒な場合は「レンタル布おむつ」を利用してはいかがでしょうか。レンタル布おむつなら汚れた布おむつをそのまま回収し、クリーニング済みの清潔な布おむつを定期的に配送してくれるので便利です。
洗濯が大変だというイメージがありましたが、考えていたほど手間はかかりませんでした。使ったおむつをバケツに入れて浸け置きしておき、翌日洗濯機を回すだけだったので「タオルが増えた」という程度の印象でした。
おむつ交換の回数が多い
紙おむつは、数回分のおしっこを吸水してもサラサラの状態を保ってくれるものですが、布おむつは、一度おしっこをしたら不快感があるためおむつ替えをすることになります。月齢が低いうちはおしっこの頻度が多いため、頻繁なおむつ替えを負担に感じるパパやママも少なくありません。
また、布おむつは、こまめに替えれば赤ちゃんのお尻がかぶれることはありませんが、おむつ替えをしないでいると、逆にひどいおむつかぶれを引き起こすことがあります。おしっこだけでも2~3時間以上放置してしまうと、紙おむつ利用時よりも広範囲にわたってひどくかぶれてしまうので要注意です。
紙おむつよりも頻繁におむつ替えをするため、子どもの排せつ物の量や様子を把握しやすいと感じました。体調の変化などを観察するきっかけになりました。
特に冬には、おしっこが冷えると紙おむつを使っているときよりも子どもが不快そうにしていました。
うんちやおしっこが漏れやすい
布おむつの吸水力は紙おむつに劣るため、うんちやおしっこが漏れやすく、おむつカバーや衣類まで汚れてしまうことがあります。また布おむつは紙おむつよりズレやすい点も、漏れが多い原因のひとつといえるでしょう。
布おむつをあてるときに、おむつカバーからはみ出すとおしっこが漏れるということを知らず、何度か洋服までおしっこが漏れました。遊びに来た実母に注意されましたが、母世代では当たり前でも私たち世代では知らない知識だなと感じました。
装着したときにかさばる
布おむつは装着したときにかさばるため、着せている洋服のデザインに影響することがあります。1歳を過ぎて排せつ量が多くなると、布おむつを2枚あてるようになるため、赤ちゃんのお尻が特に大きく見えるというのも難点です。
ロンパースの股下ホックが届かず、ちぎれそうになったことがあります。夏場は特に暑そうなので、ロンパースではない肌着を着せるようにしていました。また、外出時は見た目がスッキリする紙おむつを利用していました。
外出時にかさばる
布おむつは紙おむつと比べてかさばるうえ、おむつ替えの頻度が高いためにたくさん用意しなければならず、外出時の荷物が多くなってしまいます。使用後のおむつは自宅に持ち帰って洗濯するため、外出先で処分できないのも難点です。
長時間の外出時には紙おむつを使うなど、臨機応変に対応できると良いかもしれませんね。
布おむつと紙おむつの費用を比較!
布おむつと紙おむつでは、実際にどのくらいかかる費用が違うものなのでしょうか。購入するおむつのメーカーや種類によって料金は異なりますが、1年あたりのおおよその金額を計算してみましたので、参考にしてみてくださいね。
布おむつ | 紙おむつ | |
---|---|---|
おむつ替えの頻度 | 1日20~30回程度 | 1日10~20回程度 |
おむつ | 6,000円(1枚あたり約150円・40枚用意した場合) | 73,000円(1枚あたり約20円・1日10枚使うとして考えた場合) |
おしりふき | 36,500円(80枚入り1パック約200円・1回のおむつ替えに2枚程度使うとした場合) | 18,250円(80入り1パック約200円・1回のおむつ替えに2枚程度使うと考えた場合) |
おむつカバー | 5,000円(3枚用意した場合) | |
合計 | 47,500円(水道代・洗剤代・バケツ代別) | 91,250円 |
1年間の金額を比べただけでも、紙おむつと布おむつでは大きな差があることがよくわかりますね。布おむつの場合、おしりふきを紙ではなく布にするとより費用を抑えることができます。ただし上記には水道代や洗剤代、バケツ代、おむつライナー代は含まれていないので注意しましょう。
2年目以降は、紙おむつは同程度の金額がかかりますが、布おむつの場合はおしりふきの費用程度しかかからないのがうれしいですね。
みんなの布おむつ育児の体験談
布おむつ育児を実際にした感想
最初は布おむつを使うつもりはまったくありませんでした。産院では紙おむつを使っており、便利な紙おむつを活用しようと思っていたからです。しかし、母から手製の布おむつを大量にもらい、使わないわけにはいかなくなってしまいました。
最初はどう使えば良いのかわからず、すごく戸惑ったことを覚えています。おむつカバーが必要なことさえ知らなかったのです。ネットでいろいろなサイトをめぐり、自分なりに使ってみるようになりましたが、想像していたよりも手軽に使うことができました。
自宅では紙おむつでしたが、0歳から通っていた保育園の方針が布おむつだったため、毎日布おむつを併用して使っていました。
保育園から毎日汚れにまみれた布おむつカバーを何枚も持ち帰って洗うのが大変でした。予備洗いと浸け置きをしてから洗濯機に入れる一連の作業は、働く母にとっては重労働でした。
おむつ外れが早くなるといったメリットもあるようですが、使い勝手に慣れず私には布おむつは負担でした。
初めての子を妊娠中、布ライナーを使ってみたら通常の紙ライナーより着用感が温かく心地良く、赤ちゃんにも布おむつを使ってみたいと思いました。
布おむつを利用していると子どもの肌への優しさが感じられ、使うこと自体が気分良く感じられます。紙おむつのようにひんぱんに購入する必要がなく、ゴミも出ないので快適でした。
また、洗濯して干したとき、ベランダにはためく布おむつを見るのが爽快でした。遠目に見ても「ここに赤ちゃんがいます!」という感じがして、とても幸せな気分になったのを覚えています。
長男のときは紙おむつのみでしたが、布おむつ育児に憧れて、次男のときには布おむつと紙おむつを併用して使っていました。
洗った布おむつをお日様の下に干している様子を見ると、自分が育児を頑張っている気分を味わえました。ただ、ずぼらな私の場合、育休中だからできたことだと思います。
おむつなし育児の本を読んでいて、布おむつは紙おむつよりおむつが外れが早いという説に触れ、ぜひやってみたいと思いました。実際は、息子・娘ともに、保育園で家庭でも紙おむつを併用していたので、おむつ外れは特に早くはならなかったと感じます。
布おむつ育児を上手に続けるための工夫は?
布おむつ育児に興味を持ち試してみる人は多い一方で、手間がかかるために挫折してしまう人が多いようです。布おむつ育児を長く続けるためには、ママやパパの負担が大きくならないように、無理せず布おむつを取り入れるのがコツのようです。
新生児のころはおむつ替えがひんぱんなうえ、うんちもゆるゆるで洗濯が大変です。産後の自分の回復も大事だと思い、布にこだわらず紙おむつにしていました。新生児のころにがんばってしまって挫折する人が多い気がします。
布おむつ・紙おむつ、良いとこどりで併用しました。体調が悪いときや疲れたとき、おでかけ時や就寝時にも紙おむつを使って、無理なく布おむつを取り入れるというのも、続けるコツだと思います。
布おむつを購入する経済的負担を軽減するためには?
布おむつは長く使えば費用を安く抑えられますが、一方で1枚1枚の価格は紙おむつよりも高いものです。得におむつカバーは1枚2,000~3,000円するものも珍しくありません。そのため、先輩ママたちはお下がりやフリマアプリを上手に利用しているようですよ。
ほぼ未使用の布おむつやおむつカバーを友人やいとこからたくさん譲り受けました。みな、布おむつ育児を試みたものの挫折したとのことです。周囲に布おむつ育児を挫折した人がいないか、確認してみてはいかがでしょうか。
布おむつ育児を続けられる自信がなかったので、たくさん揃えるのはもったいないと思い、初めはネットでお試しセットを購入しました。また、メルカリなどのフリマアプリでは、ほぼ未使用の布おむつやおむつカバーがたくさん出品されていたため、フリマアプリを利用して布おむつを買い足しました。
おむつカバーは結構値が張るものです。50~60cmの新生児サイズのおむつカバーは、すぐに使えなくなるのでもったいないと思い、買いませんでした。新生児のうちは紙おむつを使っていましたよ。
布おむつ育児に必要なものは?
布おむつを始めるとき、いったいどのようなものを用意すれば良いのか悩むパパやママも多いでしょう。布おむつ育児に必要なものや用意しておくと便利なアイテムは下記の通りです。
【必要なもの】
・布おむつ(成形おむつ or 輪おむつ)
・おむつカバー
【あると便利なもの】
・おむつライナー
・バケツ
布おむつが気になるママは一度試してみよう
布おむつというと手間がかかるイメージが強く、気になるけれど敬遠しているパパやママが多いかもしれません。しかし実際に使ってみると、意外と負担が少なく感じることが多いようです。イメージにとらわれ、使わないまま「面倒だろう」と判断してしまうのはもったいないので、興味があれば一度試してみてはいかがでしょうか。
レンタルおむつやお試しセットを使うと、自分に合わないと感じたときに布おむつを辞めやすいでしょう。布おむつを気に入った場合には、パパやママがストレスを感じない程度に取り入れることをおすすめします。必要に応じて紙おむつと併用すると、布おむつを気軽に続けやすいのではないでしょうか。
※この記事は2022年6月時点の情報をもとに作成しています。掲載した時点以降に情報が変更される場合がありますので、あらかじめご了承ください。