【助産師監修】生後10ヶ月・11ヶ月の夜泣きの原因は?夜間断乳は効果的?つらい夜泣きを乗りきるための対策5選!
赤ちゃんの夜泣きは、ママやパパを悩ませる子育ての難所ともいえます。大きくなるにつれてだんだんとおさまる子もいれば、生後10ヶ月頃に突然始まる子もいて悩みはさまざまです。ここでは、生後10ヶ月・11ヶ月頃の夜泣きの原因と、夜中に何度も起きる赤ちゃんに効果的なママ&パパ必見の対策5つを助産師監修で解説します。
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目次
生後10ヶ月・11ヶ月の赤ちゃんの成長と夜泣き
生後10ヶ月・11ヶ月頃の赤ちゃんはつかまり立ちやつたい歩きが上手になり、なかには歩きだす子もいるなど、運動量が増える時期です。手先が器用になり、「バイバイ」や「パチパチ」などのまねっこ遊びもできるようになり、成長を強く感じるでしょう。
人見知りや後追いが激しくなるのもこの時期です。ママはトイレにもゆっくり入れない大変な時期ですが、ママを「特別な人」と認識した成長の証ともいえます。
このように、生後10・11ヶ月頃は赤ちゃんが運動面でも精神面でも大きく成長する時期です。成長とともに大きな刺激を受けるためか、夜泣きをする赤ちゃんは少なくありません。「生後11ヶ月なのに、夜中に何度も起きる」と悩むママは多いのです。
夜泣きは、脳が急激に発達する8ヶ月頃をピークに、1歳頃までに落ち着く傾向があります。生後10ヶ月・11ヶ月にはまだ夜泣きが続いている赤ちゃんは多くいます。この時期突然夜泣きが始まる赤ちゃんもいて、夜泣きの様子には大きな個人差が見られます。
生後10ヶ月・11ヶ月の夜泣きの原因
赤ちゃんがなぜ夜泣きをするのかははっきりとわかっていませんが、以下のような原因が推測できます。
・生活リズムが整わず睡眠のサイクルが乱れている
・昼間の刺激が強過ぎて興奮が続いている
・夜中に不安な気持ちがあらわれている
・歯が生える痛みやむずがゆさ(歯ぐずり)
赤ちゃんが起きるたびに添い乳で授乳をしている場合は、眠りが浅くなるとおっぱいを探して泣く癖がついている場合もあります。風邪をひいたり、旅行などでいつもと環境が変わったりしたときにも夜泣きが激しくなる傾向があります。
生後10ヶ月・11ヶ月の夜泣きへの5つの対策
1.生活リズムを整える
朝起きて日中は活動的に過ごし、夜になったら寝るという生活リズムを整えてみましょう。まずは、朝起きる時間とお昼寝の時間、夜寝る時間をできるだけ一定にしてみます。お昼寝は2時間ほどで切り上げ、長く寝させ過ぎないことがポイントですよ。
日中は太陽の光を浴びて身体を動かすようにし、暗くなったら静かに過ごします。眠るときは電気を消し、静かな環境にすることも大切です。昼夜のメリハリをつけて、夜には眠るリズムが身につくように環境を整えてあげましょう。
2.お風呂の時間を早くする
1日フル回転させた脳や身体を休めるために、睡眠中の体温は下がります。赤ちゃんが眠くなると、手足があたたかくなるのは、体温を下げるために熱を放出しているからです。
こうした身体の仕組みから、寝る直前にお風呂に入ると体温が高いためにスムーズに寝つけず、眠りが浅くなりがちです。お風呂は早めの時間に入り、適度に体温を下げてから寝かしつけるようにしてみましょう。
3.睡眠と授乳を切り離す(夜間断乳)
授乳しながら寝かしつけることが習慣になっていると、夜中に目覚めたときに赤ちゃんひとりでは再入眠できなくなってしまう場合があります。添い乳の大きなメリットは、ママの身体が楽だということです。
しかし、赤ちゃんが1時間おきに起きて泣くなど、ママやパパがつらいと感じている場合は、夜間断乳を決行してみても良いでしょう。最初こそ激しく泣きますが、だんだんと夜にはおっぱいを飲めないことを学習し、赤ちゃんなりの入眠方法を見つけてくれたら大成功です。
ただし、赤ちゃんが明らかに「お腹が空いている」「喉がかわいている」と思われる場合には、授乳したり水やお茶を飲ませてあげたりすると良いでしょう。1歳未満の場合、身体が欲しているときに母乳や水分を与えないと脱水傾向になることがありますので、注意が必要です。
夜泣きとは「原因がわからない泣き」ですが、赤ちゃんの様子をよく見て考え、判断することが大切です。
息子の場合、入眠儀式は指しゃぶりと私の手を触ることでした。寝かしつけるときは必ず腕を差し出すことになり、姿勢が固定されてつらいときもありました。しかし、夜中に手を求められることはあっても、夜泣きに悩まされることは少なかったです。今思えば親孝行の入眠方法を身につけてくれていたのだなと感じます。
4.赤ちゃんが泣いてもしばらく様子を見る(ねんねトレーニング)
赤ちゃんが夜中に泣くとママは反射的に抱き上げたり、トントンしたりしますよね。しかし、赤ちゃんが泣いてもすぐに反応せず、しばらく様子を見ることは、赤ちゃんがひとりで眠るトレーニングになる場合があります。
体調が悪くなく、お腹が空いたりおむつが濡れたりして泣いているのでなければ、5~10分ほどそのまま様子を見ても大丈夫です。寝言のようにぐずっただけなのに抱っこして目覚めさせてしまい、本格的に泣き始めることもあるので、場合によっては有効な方法といえます。
赤ちゃんが泣いてもなにもしないことに罪悪感を抱くかもしれませんが、赤ちゃんが自分で眠れるようになることを大事な成長過程ととらえ、愛情を持って見守っていれば大丈夫です。もちろん、泣いている赤ちゃんを抱っこしたり、授乳したりすることは良いことなので、無理にする必要はありません。各家庭の考え方に合った方法を選ぶことが大切です。
5.赤ちゃんを一度完全に起こす
夜泣きにも個性があり、眠りながら大声で泣き続ける赤ちゃんもいます。寝ぼけながら大声で泣いている場合は、一度完全に目覚めさせてから改めて寝かしつけるとすんなり眠ってくれることがあります。
起こしたときにはお茶を飲ませたり、少し遊ばせて気分を変えたりしても良いでしょう。30分程度で落ち着けば、1時間以上泣かれるより楽に感じるかもしれませんね。
赤ちゃんの夜泣きに関するQ&A
夜泣き対策で生後10~11ヶ月で断乳してもいい?
断乳の時期や理由はさまざまですが、次のことができるという条件もあります。
1.母乳以外で水分が摂れている
2.離乳食3回+補食1~2回の栄養が摂れている
3.ひとりでしっかりと歩き、外遊びができる
この中でも、栄養がきちんと摂れているかは大事な点です。ママがしっかり観察する必要があります。一般的に離乳が完了するのは、12~18ヶ月とされています。1歳未満の時期に断乳する場合には、ミルクを与えるようにしたほうが良いですね。
水分が多く必要な夏季や、保育園に入園するなど環境の変化がある時期は避けたほうが良いでしょう。ストレスが少なく、赤ちゃんもママも体調が良い時期に始めるとスムーズです。
夜泣きに添い乳は良くないの?
おっぱいを飲みながら寝ることが習慣になっていると、夜間の眠りが浅くなったときに赤ちゃんがおっぱいを求めてしまい、夜泣きにつながる場合があります。ただし、添い乳は夜間授乳の負担を減らせるメリットがあります。夜泣きしても添い乳で対応できているのであれば、無理にやめる必要はありません。
赤ちゃんの夜泣きでイライラしたときの対処法は?
赤ちゃんの夜泣きはママの睡眠時間を削るため、どうしてもイライラしてしまいますよね。イライラは赤ちゃんにも伝わり、いつまでも泣きやまないという悪循環になりかねません。
イライラするときは、思い切って寝かしつけの時間を気分転換タイムにしてみましょう。イヤホンで好きな音楽を聞いたり、スマホで好きなサイトやSNSを見たりすれば、イライラした気持ちをすっと逃がすことができます。
もちろんイヤホンは片耳にし、スマホの灯りを赤ちゃんに向けないようにするなどの配慮は必要です。イライラに直接向き合わず、上手に発散できると良いですね。
つらいのは当然だから、思い詰めないで
夜泣きを実際に体験すると想像以上につらく、赤ちゃんのお世話に自信がなくなってしまうママは少なくないでしょう。大人とはいえ、睡眠不足になれば気持ちに余裕がなくなるのは当たり前のことなので、自分を責めたり、「なぜ泣きやまないのだろう」と思い詰めたりする必要はありません。
イライラした気持ちをどうにも持て余したら、パパに話して気持ちを受け止めてもらっても良いでしょう。家族一丸となってつらい時期を乗り越えてくださいね。
夜泣きサポートアイテム
赤ちゃんの夜泣きが続くときには、アロマを活用するのもおすすめです。ただし子どもは大人に比べて嗅覚が敏感なため、長時間の使用は避けるようにしてくださいね。
ママと赤ちゃんのためのナチュラルブランド「AMOMA(アモーマ)」の「ベビースリープ」は、赤ちゃんの夜泣きに悩むママにおすすめのブレンドエッセンシャルオイル。ヨーロッパや地中海で収穫された新鮮な3種類のハーブを原料とし、合成香料・防腐剤などは無添加の精油を作りました。
ラベンダーとベルガモット、クラリセージの香りが、赤ちゃんの「すやすや習慣」をサポートしてくれるでしょう。やさしく香るように、寝かしつけやお昼寝のときにアロマディフューザーに入れて使うと良いですね。
※この記事は2024年1月時点の情報をもとに作成しています。掲載した時点以降に情報が変更される場合がありますので、あらかじめご了承ください。