【助産師・保育士監修】哺乳瓶はいつまで使う?卒業方法や寝かしつけ、卒業後のマグと飲み物は?|助産師監修
赤ちゃんの哺乳瓶をいつまで使うべきなのか、哺乳瓶の卒業時期に悩むママもいるのではないでしょうか。特に寝る前に哺乳瓶でミルクを飲むことが習慣化していると、卒業に苦労するともいわれますね。ここでは、哺乳瓶のスムーズなやめ方のコツ、卒業後におすすめのストローマグやミルク以外の飲み物をご紹介します。
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目次
哺乳瓶はいつまで使う?
栄養面では1歳~1歳半頃を目安に
1歳頃になると、1日3食ごはんを食べられるようになり、離乳食で必要な栄養が摂れるようになります。母乳育児のママたちは、赤ちゃんが1歳から1歳半頃になったころに、卒乳を考えるケースが多いようです。
哺乳瓶でミルクを与えている場合、何歳まで使うか迷ったら、同じぐらいの時期に哺乳瓶での授乳の卒業を検討してみてはいかがでしょうか。このとき、離乳食をしっかりと食べられているかどうかも判断の目安となります。
執着心が強くなる前に
授乳している時間は、赤ちゃんにとってとても安心できる時間です。赤ちゃんは成長するにつれて、安心感からか哺乳瓶に執着する可能性が高くなります。執着心が強くなる前に、哺乳瓶からストローマグやコップに切り替えるようにすると良いでしょう。
また、2歳以降になると、食事や睡眠などの習慣が定着してくるため、哺乳瓶を使い続けていると、哺乳瓶の卒業がより難しくなってくるといわれています。
虫歯ができる前に
赤ちゃんの歯が生え揃ってくると、哺乳瓶を使い続けることで高まる虫歯のリスクが気になるママもいるのではないでしょうか。永久歯と比べて乳歯はとても弱いため、虫歯になりやすいといわれています。哺乳瓶でミルクを飲むと、コップやストローを使ったときよりもミルクが口の中に留まりやすいため、虫歯のリスクがより高くなるようです。
夜間の授乳のときに、哺乳瓶をくわえたまま赤ちゃんが寝てしまうと、虫歯のリスクが気になりますよね。哺乳瓶からマグやコップなどへの切り替えのタイミングをしっかりと考えてあげましょう。
個人差があるため、気にしすぎないように注意
一般的に、1歳を目安に哺乳瓶を卒業するケースが多いようですが、「いつまでにやめなくてはならない」という明確なルールがあるわけではありません。赤ちゃんの成長には個人差があるため、卒業時期はあくまでも目安として考え、神経質になりすぎないようにしましょう。
なお、桶谷式乳房管理法研鑽会とピジョンで開発した「母乳相談室」という哺乳瓶は、一時的に直接授乳がうまくいかない場合の訓練を目的に開発された商品であり、新生児期(生後1ヶ月頃まで)に適した作りになっています。いつまでしか使えない、というルールはありませんが、新生児期以降は母乳育児や他の哺乳瓶に移行する場合が多いようです。
哺乳瓶の卒業方哺乳瓶の卒業方法は?やめ方のコツ
ストローマグを使用する
哺乳瓶の卒業を考え始めたら、まずは「ストローマグ」に挑戦してみましょう。ストローが使えるようになるまでに時間がかかる子も多いため、哺乳瓶の卒業前にストローの練習を始めることをおすすめします。赤ちゃんが哺乳瓶に執着してしまう前にストローマグに切り替えることで、哺乳瓶をスムーズに卒業できたという声があるようです。
練習を始めたら、赤ちゃんがマグに口をつけたときに、たとえ上手に使えなくてもとにかくほめるようにすると、嬉しくなった赤ちゃんが進んでマグを使うようになることがありますよ。
たくさん遊んで気をそらせる
哺乳瓶に気が向かないように、たくさん遊んで赤ちゃんの気を紛らわせるのも効果的です。特に、哺乳瓶がないと眠れないという赤ちゃんは、目一杯遊んで疲れてもらうようにしましょう。疲れていればいるほど、入眠もスムーズになるため、寝かしつけが簡単になるかもしれませんよ。
ママも一緒に哺乳瓶にバイバイをする
パパやママも一緒に哺乳瓶に「バイバイ」といって卒業することで、哺乳瓶からすんなり卒業できたというケースがあります。ただ哺乳瓶を取り上げるだけでは泣いてぐずる場合が多いので、赤ちゃんにしっかりと言い聞かせるようにしましょう。目の前で哺乳瓶をゴミ箱に捨ててしまうという方法も効果的だといわれています。
哺乳瓶に慣れた赤ちゃんの寝かしつけ
寝るまでの流れを作る
哺乳瓶を卒業する際に、一番苦労するといわれているのが「寝かしつけ」です。スムーズな寝かしつけのためには、入眠までの流れをしっかりと作っておくことが大切です。毎日同じサイクルで眠りに入ることで、哺乳瓶に頼らずに眠る習慣をつけたいですね。
寝る前に赤ちゃんに哺乳瓶を与えるのをやめると、最初は泣いてしまうこともあるでしょう。しかし、ここでふたたび哺乳瓶を与えてしまうと、哺乳瓶から離れるのがさらに難しくなってしまうので、ママにも辛抱が必要です。抱っこやおんぶをしたり、静かな音楽をかけたり、絵本を読んだり、赤ちゃんとママに合った入眠の方法を探ってみてはいかがでしょうか。
パパが寝かしつけする
哺乳瓶を卒業すると決めていても、ぐずったり泣かれたりして困ってしまうママは多いですよね。赤ちゃんもママにはつい甘えてしまい、いつまでも寝てくれない場合があります。そのようなときにはパパの出番ですよ。パパが寝かしつけを担当することで、ママのときよりもすんなりと眠ってくれるかもしれません。
わかりやすく言葉で繰り返し伝える
1歳半頃になると、赤ちゃんはパパやママの言っていることが理解できるようになり、言葉でのコミュニケーションが取れるようになってきます。「哺乳瓶はもう使わない」ことや「今後はストローマグやコップを使う」ことをしっかりと赤ちゃんに教えてあげましょう。急にやめるのではなく、哺乳瓶からの卒業について前もって言い聞かせておくことが大切ですよ。
人気のおすすめストローマグ
赤ちゃんが哺乳瓶を卒業すると、次のステップとして、マグなど哺乳瓶以外の容器を使って水分を取るようになります。赤ちゃん用のマグは多くの種類が販売されているので、容量、飲み口の形状、ハンドルの形状、洗いやすさなどのポイントをチェックして、使いやすそうなものを選びましょう。
マグデビューにおすすめ
●コップでマグ ストロータイプ
容量:190mL
対象月齢:6ヶ月頃~●おでかけストローマグ
容量:200mL
対象月齢:7ヶ月頃~
「いきなりストローマグ」は、6ヶ月以降の赤ちゃんのストロートレーニングを大人がサポートするために役立つアイテムです。ストローの練習にぴったりなコップでマグとおでかけストローマグのセットになっています。
コップでマグはふたのプッシュマークを押すと飲み物が出てくる構造で、ストローに慣れるまでの練習をサポートします。ふたを外せばコップとして使用できます。おでかけストローマグとセットで使えば、哺乳瓶からストローマグへと少しずつステップアップできるでしょう。
お手入れが簡単な点や、中身が漏れにくい点も嬉しいポイントです。ハンドルは取り外して使うこともできるので、かさばらずに持ち運ぶことができます。
セット内容:はじめてストロー/はじめてコップ/漏れないストロー
容量:240mL/240mL/340mL
対象月齢:4ヶ月/5ヶ月/6ヶ月
ラクマグは異なるふたつのタイプのストローマグと、初めてのコップ飲みにチャレンジできるキャップがついたセットです。アダプターもキャップもピタッと締まり、おでかけのときに中身がこぼれにくい仕組みになっています。
ハンドルが斜めになっているので、赤ちゃんが顔を上に向けたりマグを斜めにしたりしなくても簡単に飲むことができます。煮沸・レンジ・薬液による除菌・消毒ができるので、衛生面でも安心です。
哺乳瓶卒業後におすすめの飲み物は?
赤ちゃんは成長するにつれて、ミルクだけでなくお茶や水などで水分補給ができるようになります。赤ちゃんに飲ませるお茶としておすすめなのが、ミネラルやビタミンが豊富でカフェインを含んでいない「麦茶」です。赤ちゃん用の麦茶は、生後1ヶ月頃から飲ませることができるほど安全です。
また、生後9ヶ月頃からは離乳食で不足しがちな鉄などの栄養素を補う存在として、フォローアップミルクを活用するママもいます。フォローアップミルクを与えてはいけないわけではありませんが、離乳食が順調に進んでいる場合、必ずしも必要ではありません。
フォローアップミルクは、牛乳の代用品です。牛乳に比べると鉄分やタンパク質などは多く入っていますが、普通のミルクと比べると、鉄分は同じくらいで、銅や亜鉛などの微量成分は入っていません。
その他の栄養バランスも、普通のミルクのほうが整っています。離乳が完了しておらず、フォローアップミルクを与える場合、1日のメインで与えるのは普通のミルクで、補助として与えるのがフォローアップミルクと考えるのが良いでしょう。
麦茶のおすすめ商品
内容量:125ml×3本×12セット
健康ミネラル麦茶として人気の伊藤園方発売されている、国産大麦とミネラル分を含む海洋深層水を原料とした麦茶です。1ヶ月頃から飲ませることができます。赤ちゃんでも飲みやすいようにすっきりとした味わいで、日常的な水分補給に役立ちますよ。
フォローアップミルクのおすすめ商品
内容量:28gx24袋x2箱
1歳頃から与えられる明治のフォローアップミルク「ステップ」です。牛乳や離乳食などの食事では摂取しにくい鉄分を多く含んでいます。その他にも11種類のビタミン・ミネラルやDHAなど、毎日の食事だけでは不足しがちな栄養をまとめて補うことができますよ。持ち運びに便利で誰でも簡単にミルクを作りやすいキューブタイプのほかに、820g缶があります。
先輩ママの体験談
歯の生え始めが早かったため、衛生面を考慮して早い時期での哺乳瓶の卒業を考えました。母乳中心で育てており、哺乳瓶を使う機会が少なかったため、哺乳瓶への執着は特にありませんでした。生後7ヶ月になり哺乳瓶を卒業しようとしたところ、問題になったのがストロートレーニングです。
娘がストローで上手く飲むことができず、お茶などの水分補給に哺乳瓶を使うしかないという状態でした。どうしたら良いのか悩んでいたところ、知り合いのママからリッチェルの「いきなりストローマグ」をすすめられました。試しに購入してみたところ、なんと1日でストロー飲みができるようになりました。
それ以降は、漏れにくさと逆流防止弁が便利なヌービーのマグを長期愛用していました。子どもが振ってしまっても漏れることはなかったので、とても使いやすかったです。
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哺乳瓶卒業は計画的に行いましょう
哺乳瓶はいつまでにやめなくてはならない、という明確な決まりはありませんが、赤ちゃんにとってもママにとっても負担が大きくならないように哺乳瓶を卒業したいですね。また、哺乳瓶卒業のためには、ストローマグなど他の方法で水分補給ができるようになっている必要があります。ストローやコップで水分をとるための準備や練習は、早めに始めておくと良いですね。
※この記事は2023年6月時点の情報をもとに作成しています。掲載した時点以降に情報が変更される場合がありますので、あらかじめご了承ください。