更新日:2017年08月28日

母乳はいつまであげる?卒乳と断乳の違い、やり方、寝かしつけはどうする?

小さかった赤ちゃんもぐんぐん大きくなり、食事もしっかりと食べ始めるころになると、「いつまで母乳をあげ続ければ良いのか」という疑問も出てくるのではないでしょうか。卒乳と断乳の違いや、卒乳のコツをご紹介します。

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目次

    卒乳との断乳の違い

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    母乳をやめる場合は、一般的に「卒乳」と「断乳」というふたつの方法があります。その定義はあいまいで諸説ありますが、基本的には次のように考えられています。

    卒乳とは?

    卒乳とは、子どもが母乳を欲しがらなくなり、飲むのをやめることいいます。何もしなくても自然と子どもが飲まなくなる場合はもちろん、親が計画を立てて母乳を飲まない状況に慣らしていき、徐々に子どもが母乳を必要としなくなっていくことも、卒乳に含まれます。

    自然と子どもが母乳を飲まなくなることを自然卒乳と呼びます。一方、親が計画を立てて卒乳することを計画卒乳といいます。計画卒乳は「自然卒乳」と「断乳」の間にあるような方法で、親子で話し合ったり、子どもの様子を親が観察しながらだんだんと授乳回数を減らしていったりするなどして、子どもが自然と母乳をやめられるように誘導していくやり方です。

    断乳とは?

    断乳とは、大人側の事情で授乳を中止することをいいます。この日に授乳はやめると決めたら、子どもが母乳を求めて強く泣いたとしても授乳をストップするという方法です。

    現在は、母子ともに望むのであれば1歳以降でも母乳育児を続けても問題ない、という考え方が広まっています。アメリカの小児学会は「少なくとも生後1年間は授乳を続け、それ以降は母子が望む限り長く授乳を続けることがすすめられる」とし、世界保健機構(WHO)は「2歳かそれ以上まで母乳育児を続けることをすすめる」としています。

    とはいえ、投薬や妊娠などの理由でどうしても断乳せざるを得ない場合もあります。断乳が必要な場合は、可能な範囲で「計画卒乳」に近づけられると、親子ともに負担が少なくて良いかもしれませんね。

    自然卒乳と平均的な卒乳の時期

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    自然卒乳とは

    赤ちゃんが自発的に母乳を飲まなくなることを自然卒乳といいます。「できれば自然卒乳したい」という考えのママも多いかもしれませんが、自然卒乳の時期とはいつごろなのでしょうか。

    目安は1歳半〜2歳

    自然卒乳ができる赤ちゃんの月齢の目安は、1歳半から2歳頃です。

    世界保健機構(WHO)のガイドラインによれば、6ヶ月から12ヶ月の子どもは必要なエネルギーの半分を、12ヶ月から24ヶ月の子どもは必要なエネルギーの3分の1を母乳から得ているそうです。

    そのため、子どもがしっかりと離乳食が食べられるようになり、母乳からの栄養がなくても活動ができるようになる1歳半から2歳頃に自然卒乳ができる子どもが増えると考えられます。

    赤ちゃんの気持ち

    授乳は赤ちゃんの大切な栄養というだけでなく、ママとのスキンシップとして重要という側面があります。栄養の面で母乳が必要でなくなっても、子どもが心を落ち着かせたり、安心できたりする手段として、授乳を求めることも少なくありません。

    自然卒乳を目指す場合は、こういった子どもの気持ちにも十分に配慮し、子どもが自発的に「もう十分」と思えるようになるまで、たっぷりと授乳をしてあげましょう。

    2歳以降の卒乳も増えている?

    1歳での断乳は不要という考え方が浸透するにつれ、自然卒乳を目指す方も増えています。「子どもが自然にやめるのを待っていたら、2歳を過ぎてしまった」という方も増えているようです。各種機関は「母子が望む限り長く授乳を続ける」ことを推奨しているため、卒乳を待って2歳を過ぎたからといって、早く卒乳しなければと焦る必要はありません。

    ■卒乳に関する筆者の体験談
    筆者の長女も3歳になるまで哺乳を続けていました。最後の方は母乳の量自体も少なかったでしょうし、栄養の面では必要のないものだったかもしれませんが、長女にとっては就寝前にリラックスするための大切な時間だったようです。

    ママが負担を感じないようであれば、子どもが望むときに望むだけ母乳をあげてかまいませんし、大変だと思うようであれば、回数を減らしたり夜だけにしたりするなど、子どもと話し合っても良いと思います。

    卒乳の仕方のコツと注意点

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    次は、計画卒乳の方法とコツについてみていきましょう。

    計画的に卒乳を行う方法

    計画卒乳を行う場合は、段階を踏んで少しずつ授乳回数を減らしていく方法が一般的です。卒乳にかける期間は1ヶ月ほどの方が多いようですが、子どもとママの状況に合わせて柔軟に調整して問題ありません。

    まずは授乳間隔をあけることからスタートします。外出を増やすなど、子どもがおっぱいを思い出さないでいられるような状況作りを心がけてみましょう。ママから離れ、パパや祖父母と過ごす時間を少しずつ増やしてみるという方法もあります。朝・昼・晩・寝る前に1回ずつなど、1日4回程度の授乳回数にするのを目標に、子どものペースにあわせて進めましょう。

    次に、子どもに相談したり言い聞かせたりしながら、「外出のときは飲まない」「夜は飲まない」など、飲まない時間帯を増やしていきます。最終的に授乳が1日1~2回で済むようになったら、卒乳の日の1週間くらい前から、子どもに「〇日になったらおっぱいとバイバイしようね」といった内容の声かけをしておきましょう。

    卒乳の日に母乳を欲しがった場合は、あげた方が良いとする説と、あげない方が良いとする説、どちらもあるようです。断乳を望まず、卒乳の日が後ろ倒しになっても問題ない場合には、1日1~2回の授乳ペースを再度続けて数週間など一定の期間を置いてから、子どもに改めて「〇日にはおっぱいバイバイできるかな」などの声かけを行ってみると良いのではないでしょうか。

    無理に卒乳しない

    一般的な計画卒乳の方法をご紹介しましたが、大切なことは子どもの気持ちを無視して、無理やり授乳をやめてしまわないことです。哺乳をやめることに納得できていないのに、強引におっぱいを取り上げてしまうと、子どもに大きなストレスがかかり、夜泣きなどの原因になる場合があります。

    「卒乳」するには、「子どもが母乳を飲まなくても良いという気持ちになっていること」が大切です。計画卒乳を目指す場合は、「卒乳予定日」を重視するのではなく、「子どもの気持ち」に沿って、計画を進めていきましょう。

    スキンシップを忘れない

    授乳は大切なスキンシップの時間でもあります。授乳しなくなる分、スキンシップをたくさんとるように心がけましょう。卒乳を進めるときは、子どもが哺乳しなくても精神的にリラックスできるよう、一緒に遊んだり抱きしめたりする時間を十分に確保してあげてくださいね。

    おっぱいのケア

    卒乳後に気になるのはおっぱいのケアです。おっぱいが張ったとしても、数日から1週間ほどで自然と解消されることがほとんどですが、人によっては強い痛みをともなったり、乳腺炎を引き起こしてしまったりする場合があります。

    胸のまわりを冷やすことで痛みや張りは多少やわらぎますが、耐えられないほど痛みが強い場合や、張りが何週間も続くような場合は、母乳外来などがある病院や助産院に相談してみましょう。

    卒乳後の寝かしつけは?

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    特に添い乳(赤ちゃんと一緒に横になって授乳する)で寝かしつけをしていたママは、卒乳後はどうやって寝かしつけをすれば良いのか悩んでしまうかもしれませんね。

    卒乳後は赤ちゃんの寝る時間を決め、生活リズムを整えてあげることが大切です。外遊びを増やしてあげたり、お昼寝の時間が長くなり過ぎたりしないよう、卒乳後しばらくは特に気を配ってあげたりしましょう。

    また、添い乳に代わる「寝る前の行動」を決めておくという方法も効果的です。例えば本を読む、子守歌をうたう、手でとんとんと体を軽くたたいてあげるなど、「眠る合図」を決めてそれを毎日繰り返します。赤ちゃんが落ち着いて眠りに入ることのできる方法を探してみましょう。

    卒乳後の寝かしつけには、こちらの記事も参考になりますよ。

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    これで赤ちゃんも朝までぐっすり!?【夜間断乳・卒乳・夜泣き対策】の方法!

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    卒乳に失敗すると...

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    「卒乳できていたのに、おっぱいが張り過ぎてがまんできずあげてしまった」など、卒乳がうまくいかない場合もあるでしょう。

    一度卒乳に失敗すると、子どもの哺乳への執着が強まってしまうことがあるようです。ママの状況が許すのであれば、一定期間望んだ分だけ飲ませてあげるようにし、子どもが落ち着いてきたら、再度卒乳を計画しましょう。ママも子どもも必要以上に焦らないことが、お互いにストレスなく卒乳を迎えるコツですよ。

    理想の卒乳は人それぞれ。親子でストレスの少ない卒乳を目指そう

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    子どもが自然といらないと言うようになるまでずっと授乳したいというのであれば、もちろん素晴らしいことです。仕事などの理由から授乳期間を決めて計画卒乳を進めるというのも、親子のストレスを軽減するには大切なことです。

    理想の卒乳スタイルは人それぞれですが、親も子も幸せな気持ちで授乳期間を楽しめるよう、自分たちにとって無理の少ない方法を選びましょう。

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    青海 光

    都内在住・二児の母。子育てをしながらフルタイムで会社員をし…

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