生後1ヶ月の授乳間隔|1日の母乳・ミルクの量、時間、平均は?先輩ママの体験談も【小児科医監修】
出産直後は授乳に苦労をしたママも赤ちゃんが生後1ヶ月頃になると少しずつ慣れてくることが多いでしょう。しかし、この時期の赤ちゃんは生活リズムがまだ整っていないため、授乳間隔や授乳量などがつかめないママは少なくありません。ここでは、生後1ヶ月からの授乳間隔や母乳・ミルクの量、授乳時間、おっぱいトラブルについて紹介します。
本ページはプロモーションが含まれています
この記事の監修
目次
生後1ヶ月の授乳間隔
生後1ヶ月頃の赤ちゃんには、どのくらいの間隔で授乳をするのか悩むママは少なくありません。授乳間隔は赤ちゃんによって異なるため、紹介している内容はあくまで参考程度にしてください。
目安は2~4時間おき
新生児のころは赤ちゃんの胃が小さく、1回に飲める母乳・ミルクの量は少ないものですが、生後1ヶ月頃からは少しずつ1回に飲める量が増えてきます。生後1ヶ月頃の授乳間隔の目安は2~4時間おきです。ミルクの場合は、1日に6~7回を目安に与えることが一般的です。(母乳は2時間ほどで消化するといわれています。)
授乳間隔が短く頻繁におっぱいを欲しがる赤ちゃんも
赤ちゃんによっては、上手におっぱいが飲めるようになるまで時間がかかる子がいます。ママとくっつくことで安心したいという子もいるため、頻繁に授乳を求める赤ちゃんは珍しくありません。特に母乳の場合は、授乳間隔がなかなか空かない赤ちゃんが多いでしょう。
生後1ヶ月頃は、赤ちゃんが欲しがるだけ授乳してよいとされているので、授乳間隔が短くても問題ありません。頻繁に授乳を求められると、ママは母乳が足りていないのではないかと不安に感じてしまうかもしれません。しかし、赤ちゃんが元気で体重が増えているようなら問題ないケースがほとんどなので、心配しすぎないでくださいね。
娘が生後1ヶ月の頃は、頻繁におっぱいを欲しがって泣いていました。喉をならしながらゴクゴク飲んでいたので、母乳が出ていなかったわけではなく、安心感を求めて授乳を求めていたような気がします。1日に15回以上授乳することも多く、負担は大きかったですが、安心した顔でおっぱいを飲む娘の姿は見ていて飽きませんでした。
授乳間隔が長い赤ちゃんもいる
生後1ヶ月頃になると、夜にまとまって眠るようになる赤ちゃんもいます。日中にしっかりと母乳やミルクが飲めていて体重増加に問題がないようであれば、夜に無理に起こして授乳する必要はないでしょう。
生後1ヶ月の母乳の量と授乳時間(母乳のみの場合)
「厚生労働省 日本人の食事摂取基準」によると、このころの赤ちゃんの1日あたりの哺乳量は、780mLとされています(※1)。ただし、赤ちゃんが1日に飲む母乳の量は個人差が大きいため、あくまで参考程度に考えましょう。
1回の授乳時間は、10~20分程度が目安です。しかし、赤ちゃんによっては、飲むのに時間がかかる場合があるでしょう。授乳時間があまりに長い場合は、母乳外来などで授乳方法について相談してみても良いかもしれません。
生後1ヶ月のミルクの足し方(混合の場合)
母乳とミルクの混合育児の場合、まずは母乳から与えるようにしましょう。授乳を終えたあと、赤ちゃんの様子を見て必要そうならミルクを足してくださいね。足すミルクの量の目安は40~60mLですが、必要であれば、赤ちゃんの様子を見ながらもっと多くのミルクを足しても良いでしょう。
もしもミルクを用意しても赤ちゃんが飲まないようなら、母乳で満腹になっているということなので、無理にミルクを飲ませる必要はありません。
生後1ヶ月のミルクの量(完全ミルクの場合)
生後1ヶ月頃の赤ちゃんには、1回120~160mLのミルクを1日6回程度与えるのが目安です。メーカーによって1回あたりのミルクの量は変わるため、粉ミルクに記載されている商品表示にしたがってミルクを用意するようにしましょう。
ミルクの場合「授乳間隔を3時間以上空けたほうが良い」と耳にしたことのあるママ・パパは多いかもしれません。しかし、近年では、ミルクも赤ちゃんが欲しがるだけ与える「自律哺乳」を推奨する専門家が増えています(※2)。
赤ちゃんがお腹を空かせている様子なら、前回のミルクから3時間以上時間がたっていなくてもミルクを与えて良いでしょう。しかし、赤ちゃんが泣いたからとミルクを与えていると、飲ませすぎになる可能性があります。赤ちゃんが泣く理由には、「お腹が空いた」以外にもさまざま理由が考えられることを頭に入れておきましょう。
母乳がほぼ出なかったので、生後1ヶ月頃から完全ミルクで育てました。1日何回もミルクを作り、哺乳瓶を洗って消毒することは想像以上に大変で、夜中の授乳は特につらかったです。
でも、ミルクをゴクゴク飲む様子はとてもかわいく、それまでちゃんと飲めているのか不安で仕方がなかった授乳時間が、一気に充実した時間に変わりました。私が精神的に安定したので、母子の関係も良くなったと思います。
授乳時にママが気を付けたいこと
授乳中は、さまざまなおっぱいトラブルに悩まされるママが多いです。授乳中のママが注意したい、おっぱいトラブルを紹介します。
乳腺炎
乳腺炎とは、授乳量や回数の減少などによって母乳が詰まり、乳腺が炎症を起こすことです。乳腺炎の症状には、しこり部分の激痛や発熱などがあります。
痛みやしこりを感じたら、赤ちゃんにおっぱいを吸ってもらいましょう。赤ちゃんがおっぱいを飲みきれないときには搾乳してみてください。症状が改善されない場合は、医療機関を受診しましょう。
授乳中、何度か胸にしこりができておっぱいが詰まったことがありました。詰まった部分は少し触れるだけで痛みが走りましたが、悪化する前に解消しようとマッサージしたり、子どもに母乳を飲んでもらったりしていました。幸い病院を受診しなくてはならないほど悪化はしませんでしたが、授乳中はいつおっぱいが詰まるかと不安でした。
乳首の痛みや裂傷
赤ちゃんが生後1ヶ月の頃は、慣れない授乳で乳首に傷ができるトラブルを起こすママが多いようです。授乳前に乳首をマッサージしたり、軽く搾乳して乳首を赤ちゃんがくわえやすい状態にしたりすると、トラブルが軽減されます。赤ちゃんが乳輪までしっかり深くくわえているか、授乳の姿勢を見直すことも効果的です。
おっぱいの張り
母乳育児の場合、授乳間隔が空くとおっぱいが張ってカチカチになることがあります。吸い残しの母乳が結晶化して乳腺が詰まり、痛みが生じる場合もあるでしょう。おっぱいの張りを放置すると乳腺炎の原因にもなるので、赤ちゃんに飲んでもらったり搾乳したりと、早めに対処することが大切です。
普段の授乳回数が多かったためか、少しでも授乳時間が空くとおっぱいがパンパンに張ってつらかったです。特にお風呂のとき、おっぱいが温まることでより張りが強くなったため、湯船につかることもできずにシャワーを急ぎで済ませる日々でした。生後3ヶ月頃になるとおっぱいの張りは治まってきたので、ほっとしたことを覚えています。
授乳中はママと赤ちゃんの絆を育む時間
生後1ヶ月頃の授乳は、赤ちゃんやママによって個人差が大きいものです。周囲と比べて、その違いに戸惑ってしまうママもいるかもしれませんが、我が子の様子を見ながら行うようにしましょう。
完全母乳・母乳とミルクの混合・完全ミルクなど、授乳スタイルは家庭によってさまざまです。どの授乳方法が優れているということはないので、それぞれの育児スタイルに自信を持ち、授乳の時間に赤ちゃんとたくさんコミュニケーションをとることができると良いですね。
※この記事は2022年10月時点の情報をもとに作成しています。掲載した時点以降に情報が変更される場合がありますので、あらかじめご了承ください。