授乳中のツーンとした痛み!乳首・おっぱいが痛い原因と対策は?催乳感覚とは?【助産師監修】
授乳中のツーンとした痛みは「催乳感覚」が原因の可能性があります。助産師が痛みの理由と対処法を解説し、母乳育児中の痛みの種類や個人差、母乳過多への対策を紹介しています。研究によると授乳中はオキシトシン反射が約2分おきに起こり射乳反射は約80秒で始まり1分間続くようです。できるだけ快適な授乳時間でおっぱいをあげたいですね。
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この記事の監修
目次
授乳中にツーンとなる痛み
母乳をあげた後におっぱいが痛くなる場所や痛みの程度は、個人差が大きく人それぞれです。乳首だけが痛い、おっぱい全体が痛い、片方だけ痛い、我慢できないほど痛い、など様々です。それぞれの痛みの原因と対処法についてみていきましょう。
母乳をあげている時に、何とも言えないツーンとした痛みを乳房に感じる事があります。筆者もよく痛みを感じました。我慢できないほどの痛みではないけれど、落ち着かない嫌な痛みだったのを覚えています。
原因
催乳感覚(オキシトシン反射)と言って、新鮮な母乳が出るときにツーンとした感覚が起こります。赤ちゃんが乳首を吸う事により、ママの脳が「母乳が必要だ」と感じて、母乳をたくさん分泌するためにおっぱいに刺激が走るのです。
対処法
催乳感覚は、母乳を与えたいと思っている人には良い感覚です。母乳が出すぎて困る、結構な痛みがあるということでなければ、そのまま様子を見ましょう。
お乳がたまって張る痛み
母乳が良く出るママは、すぐにおっぱいがたまってしまい、痛みを感じることがあるようです。おっぱいをたくさん飲めない新生児期や、外出して長時間授乳が出来なかった時などは、授乳後も母乳がたまって痛い思いをする時があります。その時、おっぱいはどのような状態なのでしょうか。
原因
おっぱいが張った状態とは、作られた母乳がどんどんたまっている状態です。赤ちゃんにおっぱいを吸われた刺激でまた母乳が作られ、張りがおさまりません。おっぱいが常に張っていると痛みを感じる事も多く、不快感がずっと続いてしまいます。あまりにおっぱいが張るとガチガチに固くなってしまい、何かにぶつかったり寝返りを打ったりするのも辛い状態となります。
対処法
たまった古い母乳は搾り出すしか有りません。しかし、乳首をつまんで母乳を出すと、その刺激によってまたどんどん母乳が作られてしまいます。乳首には触らず、おっぱい全体を手のひらで包んで、おにぎりを握るように搾り出しましょう。搾りだす量は、おちょこ一杯程度にしておきましょう。あまり搾り出しすぎると、どんどんおっぱいが作られてしまいます。少し出す程度でも、おっぱいの張りが弱くなれば驚くほど楽になるはずです。
乳頭部分が切れた痛み
特に新生児期などは乳首の伸びも悪く、乳首が鍛えられるまでは何度も乳頭部分が切れて、猛烈な痛みを伴いながら母乳をあげなければならない経験をしたママも多いのではないでしょうか。何故、このような事になるのでしょうか。また、少しでも痛い事が楽になる方法は無いものでしょうか。
原因(赤ちゃん、授乳の姿勢について)
母乳を吸う事に慣れない赤ちゃんは、最初は乳首を浅くくわえがちです。乳首を浅く吸わせると、デリケートな乳頭部分に負担が集中して、乳首が切れる原因となります。また、常に同じ方向から吸わせていると一方向の乳頭ばかり吸われて、乳首が擦れて切れやすくなってしまいます。
対処法
乳首は出来るだけ深くくわえさせましょう。そうする事で、乳頭への負担が減り、切れにくくなります。また、色々な方向から吸わせて、一方向だけに負担が集中しないようにします。もし、どうしても乳首が切れてしまったら、乳首用の軟膏や馬油を塗布したり、乳首カバーをつけたりして、こまめなケアで乗り切りましょう。
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乳頭がつまっている痛み
おっぱいに母乳がたまっている訳でも無く、乳頭が切れている訳でも無いのに、乳頭が激しく痛い事が有ります。その場合、おっぱいはどのような状態なのでしょうか。
原因(白班、乳口炎について)
乳頭のトラブルとして有名な症状に「白班」というものがあります。乳頭に母乳の塊がつまっている状態で、激しい痛みを伴います。私も次男の時に経験しましたが、猛烈な痛みと発熱で本当に辛かったです。乳口に炎症を起こす乳口炎のときにも痛みを伴います。
対処法
白班はできてしまうと、赤ちゃんに授乳したりマッサージをしたりして白斑を取り除き、母乳を外へ搾り出す他ありません。経験しましたが、悶絶の痛みです。そうなる前に予防しましょう。
乳腺、乳管がつまって炎症が起きている痛み
母乳をあげることで生じるおっぱいのトラブルのひとつとして、乳腺炎があります。筆者も一度なりかけましたが、痛くて痛くて本当に辛かったです。つまった乳腺から母乳を搾り出すためのマッサージも、激痛を伴います。乳腺炎とは何が原因で起こるのでしょうか。また、少しでも予防するためにできる事はあるのでしょうか。
原因(乳腺炎の症状と種類について)
乳腺炎は、最初はおっぱいにしこりが出来て痛みを伴うところから始まることが多いです。悪化すると激痛へと変わり高熱が出て、おっぱい全体が赤く腫れ上がります。乳腺に母乳がつまってしまう「急性うっ滞乳腺炎」と、細菌が入って乳腺に炎症が起こる「化膿性乳腺炎」の2種類の乳腺炎が有ります。授乳中のママの数%~30%ほどが乳腺炎になるとデータがあります。通常は10%未満と言われています。(※1)
対処法
おっぱいへの負担を減らすために、胸を圧迫するような下着も避けたほうが良いでしょう。授乳の仕方も、たて抱き、横抱きなど工夫をし、色々な方向からまんべんなく母乳をあげるようにしましょう。
もしおっぱいの詰まりがしこりになりかけていたら、母乳外来で相談し、悪化する前に対処する事も大切です。
おっぱいが痛い体験談
筆者は二回の完全母乳育児を経験しましたが、最初は常におっぱいが痛い体験を繰り返しました。乳頭が切れたり、乳腺炎になりかけたり、次男の時は白班にもなりました。食生活にはできる限り気を付けてはいたのですが、たまにはおいしいご飯や甘いおやつも食べたいですよね。
筆者は、我慢し過ぎてストイックにするよりも、多少のご褒美を楽しみに母乳育児を頑張る方がストレスがたまらないと思いました。母乳の詰まりに効くといわれているたんぽぽ茶を助産師さんにおすすめされ、毎日欠かさず飲むようにしたところ、おっぱいの張り・痛みは軽減しました。あまり食生活に神経質になりすぎず、好きなものを食べながら母乳育児に励むことができましたよ。
もちろん効果に個人差はあると思いますが、おっぱいの悩みにたんぽぽ茶を活用してみてはいかがでしょうか。
催乳感覚とは?
催乳感覚(さいにゅうかんかく)はオキシトシン反射と言い、新鮮な母乳が出るときにツーンとした感覚が起こることをいいます。赤ちゃんが乳首を吸う事により、ママの脳が「母乳が必要だ」と感じて、母乳をたくさん分泌するためにおっぱいに刺激が走るのです。母乳をあげた後におっぱいが痛くなる場所や痛みの程度は、個人差が大きく人それぞれです。乳首だけが痛い、おっぱい全体が痛い、片方だけ痛い、我慢できないほど痛い、など様々です。
催乳感覚は、母乳が順調に作られ、分泌されているサインです。痛みがない場合は、特に心配する必要はありません。しかし、痛みが強い場合は、以下の点に注意しましょう。
・乳房の張りすぎ: 母乳が過剰に作られている可能性
・乳腺の詰まり: 乳腺が詰まっていると、痛みが増す
これらの症状や痛みが強い場合は、助産師や医師に相談しましょう。
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まとめ
おっぱいの痛みは、早めの対処が重要です。乳腺炎も白班も悪化すると本当に大変です。万が一ママが倒れてしまうと、パパも赤ちゃんも困りますよね。腫れや痛みがつらいときは、我慢せずに母乳外来へ相談しましょう。マッサージやアドバイスをもらうなど、早めに対処をすることがおすすめです。痛い事やトラブルは最小限にして、母乳育児を乗り切りましょう。
※この記事は2025年2月時点の情報をもとに作成しています。掲載した時点以降に情報が変更される場合がありますので、あらかじめご了承ください。