【生後2~3ヶ月】赤ちゃんとの生活~生活リズム・コミュニケーション・食事・やっておきたいこと~
生後2~3ヶ月は、少しずつ生活リズムが整い始める時期です。夜にまとまって寝てくれることがだんだんと多くなりますが、早い子では夜泣きが始まることもあります。今回は、生後2~3ヶ月の赤ちゃんの生活について紹介します。予防接種など、この時期から始めたいことも参考にしてみてくださいね。
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目次
生後2~3ヶ月の赤ちゃんの基本的な生活リズム
生後2~3ヶ月の赤ちゃんは、1日の大半を「泣く・飲む・寝る」で過ごします。しかし、昼間に起きている時間が少しずつ長くなり、夜中にまとまって寝てくれるようになることもあります。母乳で育てられている赤ちゃんと比べ、ミルクを飲んでいる赤ちゃんの方が、夜にまとまって眠ることが多いようです。
ただし、個人差が大きいところなので、頻繁に目を覚まして泣くからと、心配し過ぎないようにしましょう。ひとり遊びの時間が徐々に増えてくるので、その時間を活用して家事を進めたり、手を抜けるところは抜いたりすると、ママの負担を軽減できるかもしれませんね。
また、生後2ヶ月頃になると、昼夜の区別が付き始めます。そのため、赤ちゃんにとって「日中は起きる時間、夜は寝る時間」と区別しやすい環境を作り、生活リズムを整えることが大切です。
生後2ヶ月と15日 母乳の赤ちゃんの場合
少しずつ、ひとり遊びをする時間が増えてきました。ただ、まだぐずることが多く、起きているときは抱っこやバウンサーで過ごすことがほとんどです。生活リズムが少しずつ整い始めているのか、お風呂のあとはパパの抱っこで眠ってくれるようになりました。
夜の授乳は、赤ちゃんが泣いて起きる3時間おきです。冷える夜は添い乳で寝かしつけをしていますが、しっかり飲むことができていないようで、頻繁に目が覚めてしまいます。また、朝になるとおっぱいが張ってしまうので、できるだけ起き上がってしっかりと飲ませるようにしています。
生後2ヶ月と20日 ミルクの赤ちゃんの場合
生後1ヶ月半ごろから、まとまって眠ってくれることが増えてきました。最近は、夜には一度起きるだで、ミルクを飲んでぐっすりと眠ってくれます。また、ひとり遊びも増え、寝かしつけなしでひとりで眠ることもありますよ。
ただ、夕方はひとりで眠れないようで、泣いてしまうことが多いです。抱っこをすると落ち着きますが、忙しい時間帯なので困っています。最近は、夕飯の準備を早めに済ませるようにしていますが、抱っこの時間が長く、疲れがたまるのが悩みです。
赤ちゃんの生活リズムを整えるコツ
規則正しい時間で過ごす
赤ちゃんの生活リズムを整えるためには、規則正しい時間で過ごすことが大切です。授乳や入浴のお風呂、睡眠などを毎日できるだけ同じ時間にすることで、生活リズムがつきやすくなりますよ。ただし、赤ちゃんの体調やご機嫌によって、どうしてもスケジュール通りにいかないこともあるので、神経質になりすぎないようにしましょう。
朝早くからカーテンを開ける
人の身体の中の生体時計は、生後1~2ヶ月頃から動き始めます。しかし、生体時計は1日25時間なので、地球時間の24時間とずれてしまいます。ずれをリセットするために、朝に太陽の光を浴びることが大切です。
生体時計を地球時計にあわせられるようになるのは、生後3ヶ月頃からといわれています。朝から日の光を浴びることで、昼夜の区別が付きやすくなるでしょう。
夜は部屋を暗くする
寝る時間には、赤ちゃんが過ごす部屋の明かりを消し、暗くするようにしましょう。授乳やおむつ替えも、ベッドライトや懐中電灯などを活用し、部屋の電気をつけないで行うことをおすすめします。また、なるべく静かにすることを心がけ、赤ちゃんを刺激しないようにしてくださいね。
日中は適度に外出や運動をする
生後2ヶ月の赤ちゃんは、まだ運動という運動はできないものですよね。近所を回る程度の散歩をすると、良い刺激になります。ママの気分転換も兼ね、天気が良い日は、1日1回は外出するようにすると良いですね。
家の中では、赤ちゃんにおもちゃを見せたり、声かけをしたり、音楽を聴かせたりしましょう。日中に適度な刺激を与えると、昼夜の区別が付きやすくなります。しかし、あまり刺激が強いと赤ちゃんの負担になるので、注意してくださいね。赤ちゃんのご機嫌を見ながらやってみてください。
生後2~3ヶ月の赤ちゃんの睡眠
夜にまとまって眠る赤ちゃんが増える
生後2ヶ月頃になると、夜にまとめて4~5時間ほど眠ってくれる赤ちゃんもいます。夜にしっかりと睡眠をとることは、赤ちゃんの成長に大切なことです。生後4ヶ月頃になると「成長ホルモン」が分泌され始めることをご存知でしょうか。
身体の成長を促す成長ホルモンは、夜の深い睡眠中に多く分泌されるといわれています。成長ホルモンの分泌を促すためにも、早い時期から生活リズムを整えるようにしましょう。
夜泣きが始まる赤ちゃんもいる
夜泣きは、生後6~8ヶ月頃に始まることが多いですが、生後2~3ヶ月頃から始まることもあります。夜に赤ちゃんが泣いてしまう原因には、以下のようなものがあります。
・おむつが汚れている
・お腹が空いている
・暑いもしくは寒い
・身体がかゆい、不快感がある
・部屋が明るい、うるさい
・精神的な不安
赤ちゃんは言葉を話すことができないので、夜泣きの原因がはっきりとわからないこともあります。理由がわからないときはまず身体的原因を解消し、落ち着いた環境で赤ちゃんを抱っこしたり声をかけたりしましょう。
ママにとっては負担が大きい時期ですが、パパに頼ったり、赤ちゃんと一緒にお昼寝をしたりと、あまりひとりで頑張りすぎないようにしてくださいね。
生後2~3ヶ月の赤ちゃんの排泄
おしっこ
生後間もない赤ちゃんは、おしっこの回数も量も少ないですが、哺乳量が増えると1日に10回ほどおしっこをするようになり、量も増えてきます。ただし、個人差があるので、おしっこの回数が少なくても、元気があって授乳も順調なら心配しすぎないでくださいね。
うんち
生後2ヶ月頃になると、うんちの回数が減り、毎日出なくなる赤ちゃんも少なくありません。便秘ではないかと不安になるかもしれませんが、元気で食欲もあるようなら問題ないことがほとんどです。母乳の場合、ミルクと比べてやわらかいうんちになることが多いでしょう。
病気の可能性があるうんちの状態
赤ちゃんのうんちの状態が普段と違うときは、病気が原因となっている可能性があります。機嫌が悪かったり、食欲がなかったり、熱があったりする場合は受診しましょう。また、赤ちゃんのうんちが出たら、色を確認してください。
黄色や緑、茶色のうんちは、基本的に問題がないことが多いです。赤や白、黒色のうんちが出たり、うんちに粘液やブツブツが混ざっていたりするときは、うんちを持って医師に相談してみましょう。また、下痢や便秘が長期間続いている場合も、病院へ行ってみてくださいね。
生後2~3ヶ月の赤ちゃんの生活の注意点
生後2ヶ月の赤ちゃんは、手足の動きが活発になります。寝返りはしないものの、少しづつ回転し、ソファーやベッドから転落する可能性もあるので、落ちると危ない場所には赤ちゃんを寝かせないようにしてください。どうしても赤ちゃんのそばを離れなくてはならないときは、落ちない低い場所や柵があるベッドなどに寝かせて安全を確認し、こまめに様子を確認するようにしましょう。
また、生後2ヶ月頃になると、手でいろいろなものをつかむようになります。ガーゼやタオルなどを赤ちゃんの手の届くところに置いておくと、目を離したすきに顔にかかり、窒息する危険があるので、注意が必要です。赤ちゃんが寝る場所には、ぬいぐるみやおもちゃなどを置かないようにしましょう。ガーゼなどは、赤ちゃんの上に落ちてきそうな場所に置かないようにしてくださいね。
生後2~3ヶ月の赤ちゃんとのコミュニケーション
ママと赤ちゃんのコミュニケーションの時間が大切
赤ちゃんは、ママとのスキンシップが大好きなものです。「まだ小さいからよくわからないだろう」と思わず、赤ちゃんとコミュニケーションをとる時間を作ることをおすすめします。生後2ヶ月頃になると、声を出して笑うようになる赤ちゃんもいるので、反応を楽しめるようになりますよ。
赤ちゃんとどんな遊びができる?
おもちゃなしでできる、赤ちゃんとの遊びを紹介します。
・み~つけた:
赤ちゃんの身体のいろいろなところを触りながら、「かわいいおてて、みーつけた」「かわいいおめめ、みーつけた」と話しかけます。お鼻、お口、お耳、お腹など部位を変えながら、リズミカルに赤ちゃんの身体をタッチしてあげましょう。
・ゆらーりゆらゆら:
機嫌が良いときや眠たそうなときなどに、赤ちゃんを抱っこしてゆっくりゆらゆら揺らします。オルゴールをかけたり、好きな音楽のCDを流したり、ママが歌を歌ったりしながらでも良いですね。
赤ちゃんと遊ぶときは、「乳幼児揺さぶられ症候群」を防ぐため、激しく揺さぶらないように注意しましょう。また、生後2ヶ月頃はまだ首がしっかり座っていないので、きちんと支えてあげてください。
おもちゃを活用するのもおすすめ
にぎにぎやベビージムなど、月齢にあったおもちゃを活用するのもおすすめです。赤ちゃんのおもちゃを選ぶときは、赤ちゃんが舐めても問題ない素材で作られているか、部品が外れないか、誤飲する心配がないかなど、安全に注意するようにしましょう。
無理のない範囲で散歩に出かけよう
外気に触れさせたり、外の世界を感じさせたりすることは、赤ちゃんにとってとても大切なことです。そのため、天気の良い日はなるべく散歩に出かけるようにしてみてはいかがでしょうか。散歩へ行くときは季節にあった服を用意し、長時間の外出や人混みの多い場所は避けてくださいね。
母乳の場合、外でも授乳できるようにストールを持って行くと便利です。ミルクは作ってから時間が経つと雑菌が増えるので、作り置きを持ち運ばないようにしてください。外出は30分以内を目安にし、日差しの強い時間を避けたり、木陰を歩いたりして日焼け対策にも気を配るようにしましょう。
生後2~3ヶ月の赤ちゃんの食事
生後2ヶ月になると母乳やミルクの飲み方が上手になり、授乳時間が短くなる赤ちゃんが多いです。ただ活発に動くようになる分、1回の授乳量は増えます。生後2ヶ月の赤ちゃんの中には、母乳だけでは足りなくなる子もいます。
母乳の場合
昼は3時間、夜は3~4時間おきの授乳が目安となります。赤ちゃんもだんだん授乳に慣れてくる時期ですが、飲む量や間隔には個人差があるため、赤ちゃんが欲しがるだけ与えるようにしましょう。
生後2ヶ月頃は、手足の動きが活発になるので、お腹が空きやすくなります。そのため、授乳量が増えますが、急に授乳間隔が短くなってしまったら、授乳量が足りなくなっているかもしれません。この時期から、完全母乳から混合に切り替えるママもいます。
母乳育児を続けたいママは、食事やマッサージ、授乳間隔などに気を配ってみてください。特に授乳間隔に関しては、長すぎるとホルモンの分泌が少なくなってしまいます。また、両方のおっぱいをバランス良く飲ませることも大切です。左右のおっぱいのうち、赤ちゃんが飲みにくそうにしているおっぱいから飲ませるようにすると、両方のおっぱいをしっかり飲んでもらえますよ。
ミルクの場合
生後2~3ヶ月の赤ちゃんのミルクは、1回140~160mLを3時間おきに6回与えるのが目安です。1日の量の目安は、840~960mLになります。体重によって違います。ただし、赤ちゃんの睡眠時間などによって、希望通りいかないことも少なくありません。
そのため、赤ちゃんのリズムにあわせてミルクを飲ませるようにしてください。しかし、間隔を空けすぎると、脱水を引き起こしてしまうことがあります。必要があれば、赤ちゃんが眠っていても起こして飲ませるようにしましょう。
混合の場合
生後2ヶ月からは赤ちゃんの飲む量が増え、母乳だけでは追いつかず、母乳とミルクの混合に移行するママも少なくありません。完全母乳を目指しているママにとってはつらいことかもしれませんが、無理に頑張るよりも、ママと赤ちゃんの負担が軽くなるかもしれませんよ。
赤ちゃんの食事に関する心配事
赤ちゃんがミルクや母乳を吐いたり、飲む量が少なくなったりすると、ママは心配になってしまいますよね。しかし、生後3ヶ月くらいまでは赤ちゃんは身体の機能が未熟なので、吐きやすいものです。体重が増えなかったり、元気がなかったりするときは受診することをおすすめしますが、そうでなければ問題ないことがほとんどですよ。
また、生後2ヶ月頃の赤ちゃんは満腹中枢が発達していないので、お腹がいっぱいでも母乳やミルクを飲み続けてしまいます。生後3ヶ月頃からは、満腹を感じることができるようになってくるので、おっぱいやミルクを飲む量が減ることもあるでしょう。
生後2~3ヶ月の赤ちゃんの予防接種
種類
生後2ヶ月頃から受けられる予防接種には、以下のようなものがあります。
・ヒブ
・肺炎球菌
・B型肝炎
・ロタウイルス
また、生後3ヶ月頃からは、四種混合ワクチンも接種することができるようになります。
予定は余裕をもって組む
0歳児は予防接種の種類も回数も多く、スケジュールを組むのに混乱してしまうママも少なくないのではないでしょうか。せっかく予防接種のスケジュールを立てていても、赤ちゃんの体調不良などが原因で、予定が崩れてしまうことも珍しくありません。
そのため、予防接種のスケジュールは余裕を持って組むと安心です。生後2ヶ月の誕生日を目安に予防接種をスタートすると、無理なくこなせるでしょう。
同時接種を行うのがおすすめ
予防接種は、できれば同時接種を行うことをおすすめします。続けて何本も赤ちゃんに予防接種をすると、ママは心配になるかもしれません。しかし、同時接種をしたからといって、何か問題が起こることはないといわれているので、安心してくださいね。
すべての予防接種を単独で行うこともできますが、毎回病院へ通うのは、パパやママにとって負担が大きいものです。同時接種をすると、負担が軽減されます。どうしても不安なときは、医師に相談してみてください。
3~4ヶ月健診の情報収集をしておこう
生後2ヶ月頃から、3~4ヶ月健診の情報収集を行っておくことをおすすめします。日程や場所、予約が必要かどうかなど、あらかじめ確認しておくと安心ですよ。乳幼児健診には、集団健診と個人健診の2種類があります。
集団健診の場合
集団健診か個人健診かは、自治体によって異なります。詳細については、母子手帳を受け取るときに説明されたり、郵送で連絡がきたりとさまざまです。インターネットで検索すれば、内容を知ることができる自治体がほとんどですが、中には広報誌でしかお知らせがないところもあるので、見逃さないように注意しましょう。
健診を受ける前に赤ちゃんの様子を確認し、気になるところはメモを取っておきましょう。母子手帳に記入をしておくと良いですね。
個人健診の場合
個人健診の場合、自治体が指定する医療機関などで健診を受けることになります。予約が必要なところもあるので、前もってチェックしておくことをおすすめします。当日にうんちやおしっこのチェックが必要な場合もあるので、そちらも確認しておいてくださいね。
生後2~3ヶ月の育児を楽しもう
赤ちゃんの発達や成長には個人差があるものです。生活リズムや睡眠時間などはあくまで目安なので、赤ちゃんのペースを大切にしてあげてくださいね。ママにとってはまだまだ負担が大きい時期ですが、つらいときはパパや周囲の人に頼り、気分転換をする時間をとるようにしてみてはいかがでしょうか。