【助産師監修】新生児・赤ちゃんの部屋の室温は何度が適温?季節ごとの室温・湿度の調整方法を解説

助産師監修・体験談あり|寒い冬・暑い夏など気温の変化が激しい季節には、赤ちゃんが過ごす部屋の室温が気にななりますよね。体温調整が苦手な新生児・赤ちゃんに適切な室温は何度でしょうか。赤ちゃんにとって快適な室温・湿度、エアコンや服装で調整する目安を春夏秋冬別に体験談を交えながら紹介します。

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この記事の監修

河井 恵美
助産師・保育士
河井 恵美

目次

  1. 新生児〜乳幼児期の快適な室温は何度?
  2. 暑い?寒い?室温調整するときのポイント
  3. 【春夏】暖かい・暑い季節の室温・湿度の注意点
  4. 【秋冬】涼しい・寒い季節の室温・湿度の注意点
  5. 暖めすぎ・冷やしすぎに注意しよう
  6. 赤ちゃんをよく見て、触れて感じ、適切なお部屋環境を
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新生児〜乳幼児期の快適な室温は何度?

赤ちゃんは大人とは異なり、自分で水を飲んだり洋服を着たりすることで体温を調節することができません。このため赤ちゃんにとって快適な室温は何度くらいなのかが気になるママは、少なくありません。

基本的には大人の適温と同じ

参考文献により多少の差はありますが、赤ちゃんが快適に過ごせるおおよその室温・湿度は以下です。(※1)(※2)

季節室温の目安湿度
夏期25℃〜28℃60%
冬期18℃〜23℃60%

一般的に大人が感じる適温と赤ちゃんが感じる適温は、ほぼ同じです。夏の暑い日には暑いと感じ、冬の寒い日には寒いと感じているでしょう。ただし、温度だけで判断するのは危険かもしれません。湿度や日差しによっても、感じ方は変わります。暖房・冷房器具を使用したり、服装や布団を調整したりすることで適温を保ちましょう。

新生児期は注意が必要

新生児期は、特に自分で対応調整をするのが難しい時期です。このため新生児期は、大人よりも1枚多めに着せてあげるのが良いという意見もあります。様子を見ながら、室温ではなく洋服で体温調整をしてくださいね。

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暑い?寒い?室温調整するときのポイント

赤ちゃんは体温調節が苦手

赤ちゃんは、自分の力だけでは体温調節が上手にできません。生後1ヶ月くらいから少しずつ大人と同じように体温調節ができるようになりますが、自分で寒いことや暑いことを話せるようになるぐらいまではパパ・ママのサポートが必要です。赤ちゃんは汗をかきやすいため、室温や湿度、風のあて方や服装などで調整してあげましょう。

温度計・湿度計は赤ちゃんのすぐそばに

赤ちゃんに適した温度・湿度の調整のためには、今どれくらいの室温・湿度なのかを知るための温度計・湿度計があると便利です。エアコン本体に温度や湿度が表示されるものもありますよ。ただし数字だけでなく、赤ちゃんの機嫌をみたり身体を触ってみたりして観察することも大切です。

しかし、お部屋の上のほうと、赤ちゃんのいる床近くやベッド付近、さらに肝心の赤ちゃんの布団や衣服の中の温度が同じとは限りません。また、エアコンなどの温度設定もその通りの室温や湿度になっているわけではなく、部屋の広さやエアコンなどの性能によって異なる場合があります。

手足だけではなく、背中やお腹なども触って確認

赤ちゃんが暑がっていないか、寒がっていないかを知るために、手足に触れて確認するママは多いかもしれません。手足は、エアコンなどの影響を受けて体温が変化しやすい部分です。

首の辺りや背中に汗をかいていれば、暑がっているかもしれません。お腹や背中が冷たければ寒がっている可能性があります。体温が変化しやすい手足だけでなく、お腹・背中・首すじなども参考にして、赤ちゃんの様子を観察してくださいね。

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【春夏】暖かい・暑い季節の室温・湿度の注意点

春(3月・4月・5月ごろ)

春は比較的過ごしやすく、ママも赤ちゃんも快適な日が多いでしょう。室温も快適で、エアコンなどの出番もまだ少ないのではないでしょうか。春の室温の適温は25℃程度といわれています。

一方で、春は想像以上に紫外線や窓から差し込む太陽の光にも注意が必要です。直接日があたる部屋の中では、カーテンなどで適度に調整しましょう。

先輩ママの体験談

・5月は暑かったり寒かったりするので温度調節がかなり難しいです。昼間は暑いことが多いので、エアコンを27℃設定にして扇風機で温度を調節しています。夜は網戸にし、暑いと思ったら扇風機を回して温度を調節しています。
(なっちゃんさん/21歳)

先輩ママの体験談

・5月生まれです。天気が良く、室温が暑くなったときには扇風機をかけ、風が直接あたらないように気をつけていました。極力窓を開けて自然の風を入れるようにもしていました。
(わらmamaさん/26歳)

先輩ママの体験談

・暑い日は窓を開けて扇風機でしのいでいたのですが、あせもができてしまったので、それからは一日中エアコンをかけて過ごすようにしました。設定温度は27~28℃と少し高めにし、直接風があたらないように扇風機も回しました。
(はるさん/31歳)

梅雨(6月ごろ)

梅雨の時期には、やはり湿度に注意が必要です。赤ちゃんにとって快適な湿度は、40〜60%前後といわれています。エアコンなどの除湿機能を利用して調整してみましょう。

少し室温が高くても、湿度が低ければ快適な場合もあります。湿度があまりに高い場合は、室温が低くても熱中症になる可能性もあります。身体がまだ暑さに慣れていない時期でもあるため、赤ちゃんもママも気をつけてくださいね。

夏(7月・8月・9月ごろ)

赤ちゃんにとって快適な夏の室温は適温を心がけ、湿度も40〜60%程度になるように調整しましょう。エアコンで除湿もできますが、湿度の設定を下げ過ぎて体感温度が下がり過ぎないようにすることも大切です。

また、エアコンや扇風機の風が、赤ちゃんに直接あたらないように注意しましょう。扇風機でも思った以上に冷えるので、赤ちゃんの近くの温度をよく確認してください。なお肌着は汗を吸ってくれるので、着用したほうが赤ちゃんにとっては快適かもしれません。

夏場でもエアコンなどの影響でお肌が乾燥することもあります。また夏はあせもになることも多いです。肌トラブルにも気をつけましょう。

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先輩ママの体験談

・夏は子どもの様子を見ながらエアコンの設定温度を28℃にしていました。扇風機を併用して直接風があたらないように調整したり、短肌着だけにしたりして調整していました。乾燥しないように霧吹きを使ったり、ベッドパットを冷感素材のものにしたり、できるだけ快適に過ごせるように気を遣いました。
(ママにゃんさん/36歳)

先輩ママの体験談

・7月に生まれたので、一番暑い8月のころはまだ新生児でした。猛暑だったこともあり、1日重エアコンをつけっぱなしにして25℃ぐらいを目安に室温を保っていました。25℃ぐらいだと人によっては少し暑いかなと感じる室温なので、掛け布団の代わりにタオルをかけていました。汗をかくこともなく、お腹など身体の中心が冷たくなることもなかったのでちょうど良かったのかなと思っています。

【秋冬】涼しい・寒い季節の室温・湿度の注意点

秋(10月・11月ごろ)

秋は気温が変化しやすく、調整の難しい季節になります。赤ちゃんに室温だけでなく、服装で細かな調整をするのも良いでしょう。11月ごろからは冷えてくる場合があるので、赤ちゃんが寒くないように夜は布団やスリーパーなどで調整するのがおすすめです。

秋の終わりごろからは、風邪などの感染症の流行が始まります。乾燥と冷えに注意し、加湿器や暖房などをうまく利用しましょう。

冬(12月・1月・2月ごろ)

冬の赤ちゃんに適した室温は20℃前後だといわれています。寒くないようにと着せすぎると、汗だくになり脱水や熱中症のような症状が現れることもあるので、注意が必要です。また、冬の乾燥は肌荒れの原因になることもあります。

外出で使用したアウターなどの防寒具は、暖かい部屋の中に入ったらすぐに脱がせるなど小まめな対応をしてあげましょう。加湿器や暖房器具をうまく使い、赤ちゃんにとって快適な室温を保つことを心がけてくださいね。

先輩ママの体験談

・2月生まれだったので、リビングにいるときは常に暖房をつけていました。設定温度は20℃になるようにし、加湿器も併用していました。
(りさりさ224さん/34歳)

先輩ママの体験談

・ずっと一定の温度になるようにエアコンで調節しました。短肌着・長肌着・ロンパースを着せ、抱っこをするときはおくるみを使いました。ときどき背中や首を触って体温を確かめました。
(はなさん/41歳)

先輩ママの体験談

・2月の出産だったのですが、産院の室温が22℃だったので、退院後もエアコンでその温度にしていました。
(うささん/36歳)

先輩ママの体験談

・冬生まれだったので短肌着・長肌着・ロンパースを着せていました。布団をかけても手が冷たいので心配しましたが、新生児のころは手が冷たくても心配いらないらしいです。言葉が話せないので、寒いのか暑いのかわからなくて大変でした。
(みちゃんさん/22歳)

暖めすぎ・冷やしすぎに注意しよう

暑い夏や寒い冬には、エアコンなどの冷暖房機器を使用して室温を調整する人が多いですよね。快適だと感じる室温には個人差がありますが、基本的に大人が暑い・寒いと感じれば赤ちゃんも同じように感じていると考えて問題ありません。

基本的には目安となる室温(夏期は25℃〜28℃、冬期は18℃〜23℃)に保ち、服装で調節しましょう。汗をかいていたり機嫌が悪かったりする場合には、無理に洋服を着せる必要はありません。赤ちゃんの様子を見て、調整をすることが大切です。

適切な体温を保つことができないと、風邪など赤ちゃんの体調不良につながる可能性があります。赤ちゃんの暖めすぎは「SIDS(乳幼児突然死症候群)」などの睡眠中の赤ちゃんの死亡との関連性も、指摘されています。エアコンなどの暖房器具や洋服、布団などの寝具をバランス良く使って快適な温度を保ちましょう。

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赤ちゃんをよく見て、触れて感じ、適切なお部屋環境を

赤ちゃんにとって快適な室温・湿度について大切なことは、赤ちゃんをよく見て触れて様子を観察し、季節に応じた環境を整えていくということです。

ママやパパにとっては苦労の多い赤ちゃんの環境づくりですが、気持ち良さそうに笑ってくれたら、嬉しさも大きいでしょう。さまざまな器具や洋服をうまく使い、工夫をしていきたいですね。

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