新生児や赤ちゃんの手足が冷たいのは寒いのが原因?対処法や病院へ行く目安

新生児や赤ちゃんの手足が冷たくて驚くママもいるのではないでしょうか。身体は温かいのに手足だけが冷たかったり、寝てるときも手足だけが冷たかったりすると心配ですよね。なぜ、新生児や赤ちゃんの手足は冷たいのでしょう。ここでは、新生児や赤ちゃんの手足が冷たい原因と対処法についてご紹介します。

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この記事の監修

河井 恵美
助産師・保育士
河井 恵美

目次

  1. 新生児や赤ちゃんの手足が冷たいのは寒いのが原因?
  2. 赤ちゃんの手足が冷たいときの対処法!靴下を履かせるべき?
  3. 赤ちゃんの手足が冷たくても温めすぎには注意!
  4. 赤ちゃんに熱があるのに手足が冷たいときは?
  5. 赤ちゃんの手足が冷たくて心配!病院に行くべき目安は?
  6. 手足が冷たいときは、赤ちゃんの体調を見守り判断しよう
  7. あわせて読みたい

新生児や赤ちゃんの手足が冷たいのは寒いのが原因?

新生児や赤ちゃんは周囲の温度に影響を受けやすく、体温は上がったり下がったりと変化しやすいでしょう。赤ちゃんは発汗などの体温調節機能が未熟で、体重あたりの体表面積も大きいため環境温度の影響を受けやすい状態です。

体温調節が上手にできないため、新生児や赤ちゃんは手足を冷やして身体の端末の毛細血管を収縮させることで、熱が外に逃げていかないように調節しています。

たまに新生児や赤ちゃんの手足が紫色で驚くことがありますよね。皮膚が紫色になる症状をチアノーゼといいます。チアノーゼは体調不良のサインでもありますが、寒い時や大泣きした時もなど病気でなくともチアノーゼが見られることはよくあります。チアノーゼが出てもすぐに色が普通になり、赤ちゃんの機嫌が良くいつもと変わらない様子なら、そのまま様子を見てあげましょう。


赤ちゃんの手足が冷たいときの対処法!靴下を履かせるべき?

赤ちゃんが寒いときのサインは?

赤ちゃんは、泣くことで身体の不快感を伝えています。赤ちゃんが寒いときのサインは、手足が冷たく身体を縮めて激しく泣いているときです。新生児や赤ちゃんは、泣くことで熱を作り出し、身体を温めているのです。

顔や唇が青白かったり身体が震えていたりするときも、寒いときのサインかもしれません。新生児や赤ちゃんの手足が冷たいときは、外見から寒さを感じているか判断できることもあるでしょう。

衣類や室温を調整する

新生児や赤ちゃんの手足が冷たいとき、衣類や室温を調整して赤ちゃんの体温調節のお手伝いをしてあげましょう。季節ごとに適切な室温と衣類の選び方をご紹介します。(※室温とエアコンの設定温度には、差があることを覚えておきましょう。外気温やエアコンのきき具合によって、設定温度になるとは限りません。)

■春
室温は25℃くらいが適温といわれています。春は暖かい日もあれば、暖房が必要な寒い日もあります。赤ちゃんの基本の服装は、肌着+カバーオールが良いでしょう。寒そうならもう1枚プラスしても良いですね。

■夏
夏は赤ちゃんの体温が、36~36.5℃くらいに保てるよう室温調整しましょう。室温は25~28℃くらいがベストです。暑い日はボディスーツ1枚で良いですが、冷房が効いている部屋では肌着やカーディガンで体温調節してくださいね。

■秋
秋は気温が変化しやすく、赤ちゃんにとって快適な室温は22~25℃くらいでしょう。赤ちゃんは、肌着+カバーオールで過ごすことが増えますが、寒さが厳しくなれば、肌着をもう1枚プラスしたり、カーディガンやベストを使って体温調節したりするのが良いですね。

■冬
冬の室温は、22~23℃くらいが適しているでしょう。冬はエアコンや暖房の効きすぎに注意が必要です。赤ちゃんの背中が湿っていたり、汗をかいたりしているときは、室温が高すぎるため調節してくださいね。衣類は短肌着+長肌着+カバーオールが良いでしょう。

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冬の室内での靴下は必要?

新生児や赤ちゃんは、手足で体温調節をしているため、冬でも室内では靴下をはかせなくて大丈夫と言われています。靴下をはかせてしまうと、体温が高いときに足から熱を逃がすことができません。手足を冷やすことができないと、体温が下がったときに末端の毛細血管が緩み、よけいに熱を外に逃がしてしまうのです。

赤ちゃんは、手足を使っていろいろなものに触れることで情報を得ているので、基本的に寒い時期でも手足は出しておき、室温や衣類で赤ちゃんの体温を調節してくださいね。
赤ちゃんに触れたり観察したりして、判断してください。赤ちゃんが寒くて機嫌が悪いのではないかと感じるときには、靴下をはかせて様子をみてもかまいません。

赤ちゃんの手足が冷たくても温めすぎには注意!

赤ちゃんは、寒さだけでなく暑さにも敏感です。「SIDS(乳幼児突然死症候群)」は、原因不明による突然死のことで、SIDSの原因のひとつには衣類の着せすぎや布団のかけすぎが考えられます。SIDSは特に冬の時期に起こりやすいとされています。風邪をひかないようにと、布団をたくさんかけたり衣類を着せすぎたりしないよう注意してくださいね。

寝ているときは、熱がこもると手足を冷やして体温調節をしているため、寒い時期でも靴下や手袋で手足を覆わず、全身に布団をかけて寝かせてあげましょう。手足が冷たいからと温める前に、新生児や赤ちゃんに適した室温や服装なのか、全体の状況を確認することが大切です。

赤ちゃんに熱があるのに手足が冷たいときは?

新生児や赤ちゃんが発熱したのに、手足だけが冷たい場合はどのような状況なのか心配ですよね。手足が冷たいのは、熱が上がりきっていない証拠です。熱がまだ上がる場合、手足が冷たく小刻みに身体が震えることがあります。身体が冷えないように温かくしてあげましょう。

熱が上がりきると震えも止まるので、赤ちゃんの様子を見ながら着せすぎや温めすぎに注意して対応しましょう。汗も多くかくため、こまめに着替えをします。発熱による脱水症状を引き起こす可能性があるため、水分補給も忘れないでください。

赤ちゃんの手足が冷たくて心配!病院に行くべき目安は?

新生児や赤ちゃんは、手足を冷やすことで体温を調節しているため、基本的に手足が冷たいだけでは受診する必要はありません。手足の冷えが気になっても、室温や服装が赤ちゃんに適している場合は、体温を測って平熱かどうか確認しましょう。普段から体温を測り、赤ちゃんの平熱を知っておくと安心です。

ただし、手足が冷えているだけでなく、身体の中心部が冷たすぎたり熱すぎたり、いつもと様子が違うときは小児科を受診してください。唇の色が青白い、顔色が悪いときは、身体が冷えていることもあります。機嫌が悪かったり泣き止まなかったりするときは、体温の調節がうまくいかず寒いと感じているかもしれません。体温の異常だけでなく、赤ちゃんの機嫌や食欲の変化にも注意しましょう。

手足が冷たいときは、赤ちゃんの体調を見守り判断しよう

特に初めての赤ちゃんだと、ママやパパは、どうして手足が冷たいのかと心配ですよね。赤ちゃんは体温調節が未熟なため、手足を冷やして上手に体温をコントロールしているのです。最初は心配しすぎてしまうかもしれませんが、手足が冷たくてもミトンや靴下をはかせなくて大丈夫です。

温めすぎはSIDSなど別のリスクを高める可能性もあるため、手足が冷たいときは赤ちゃんの体調を見守りましょう。新生児や赤ちゃんは、本当に寒いと手足の血色や顔色が悪くなるので、赤ちゃんの様子を見極めて衣類や室温調節の判断をしてくださいね。

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