生後3ヶ月半の赤ちゃんの成長の様子は?お世話のポイントとよくある悩みをご紹介!

生後3ヶ月半頃は、授乳間隔があくようになり、睡眠のリズムも少しずつついていく時期です。赤ちゃんの首がすわり、できることが増えていきます。ここでは、生後3ヶ月半の赤ちゃんの成長の様子とお世話のポイントを解説します。

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この記事の監修

千葉 智子
小児科医
千葉 智子

目次

  1. 生後3ヶ月半の赤ちゃんの成長・発達
  2. 生後3ヶ月半の赤ちゃんのお世話のポイント
  3. 生後3ヶ月半頃によくある悩み
  4. 赤ちゃんとの遊び方
  5. 赤ちゃんとの生活で注意したいこと
  6. 3・4ヶ月健診を受けよう!
  7. 上手に息抜きしながら赤ちゃんの成長を楽しもう
  8. あわせて読みたい

生後3ヶ月半の赤ちゃんの成長・発達

体重や身長

厚生労働省の平成22年乳幼児身体発育調査によると、生後3~4ヶ月の赤ちゃんの体重や身長の目安は下記の通りです(※1)。

男の子
女の子
体重5.12~8.07kg4.84~7.53kg
身長57.5~66.1cm56.0~64.5cm

生後3ヶ月くらいから赤ちゃんの活動量は増え、体重増加が少しずつ穏やかになります。このころに体重がなかなか増えなくても、赤ちゃんが元気であれば様子を見ても大丈夫です。もしあまりにも気になるのであれば、かかりつけ医や保健師さんに尋ねてみると安心ですよ。

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首がすわる

首すわりの時期には個人差がありますが、生後3~4ヶ月頃に首がすわる赤ちゃんが多いようです。遅くても生後5ヶ月までにはほとんどの赤ちゃんの首はすわるため、まだ首がすわっていなくても心配はいりません。もし気になるようであれば、赤ちゃんをうつ伏せにして遊ぶ時間を作ってみても良いかもしれませんね。

【体験談】だいぶ首がしっかりしてきました

生後3ヶ月半頃には、首がだいぶしっかりしてきました。しかし、うつ伏せがあまり好きではないようで、うつ伏せにさせるとすぐに真っ赤な顔をして暴れていました。

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寝返りが始まる子も

赤ちゃんの寝返りの時期の目安は生後5~6ヶ月ですが、早い子は生後2~3ヶ月頃に寝返りを始めます。寝返りを始めたばかりの赤ちゃんは、自分で元の仰向けの体勢に戻れません。窒息や転落の危険性が増すことから、安全対策を徹底するようにしましょう。

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生後3ヶ月半の赤ちゃんのお世話のポイント

睡眠と生活リズム

生まれたときには昼夜の区別がついていなかった赤ちゃんも、生後3ヶ月をすぎるとだんだん体内時計が整い始め、生活リズムがついてきます。朝・昼・夜がわかるようになることで、大人の生活リズムに少しずつ近づきます。

生後3ヶ月半頃の赤ちゃんに必要な睡眠時間は、14~17時間といわれています(※1)。お昼寝は午前中・お昼・夕方の1日3回が一般的です。

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授乳

生後3ヶ月半頃には、母乳やミルクを飲むのが上手になっていきます。1回の授乳量が増えるため、授乳間隔があき、授乳回数が減る赤ちゃんが多くなる時期です。生後3ヶ月半頃の授乳の目安は、3~4時間おきに5~8回です。

しかし、赤ちゃんによって1回に飲める量は異なります。育児書通りに授乳回数が減らず心配になるママやパパもいるかもしれませんが、まだ1日に10回以上授乳しているケースは少なくありません。あまり心配せずに、赤ちゃんのペースを見つけてあげてくださいね。

授乳のタイミングがわからないのであれば、育児日記をつけてみてはいかがでしょうか。赤ちゃんが母乳やミルクを飲んだ時間や赤ちゃんの様子を記録すると、赤ちゃんのタイミングが見えてくることがありますよ。

【体験談】授乳回数が減り授乳時間が短くなってきました

生後3ヶ月半頃には、赤ちゃんは母乳を飲むのが上手になってきました。回数も授乳時間も短くなって少し楽になった気がします。夜はまだ何回か起きておっぱいを欲しがります。

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お風呂

赤ちゃんの首がしっかりすわってくる生後3ヶ月頃になると、赤ちゃんをお風呂に入れるのもだいぶ楽になりますね。赤ちゃんと一緒のお風呂タイムはスキンシップにもおすすめです。

赤ちゃんを家族と同じ湯船に入れるときは、お湯の温度を少しぬるめに設定することを心がけるようにしましょう。長時間一緒に入ると、赤ちゃんがのぼせてしまうことがあります。一緒に入浴するときは、5~10分程度にしておくと安心です。ワンオペで大変な場合には、ベビーバスで沐浴を続けても問題ありませんよ。

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おでかけ

生後3ヶ月になったら、外の世界にたくさん触れさせてあげましょう。目で見て、音を聞いて、手で触れるなど、外の世界には、赤ちゃんの発達を刺激する要素がたくさんあります。まだ抵抗力が弱い時期なので、人混みの中や長時間の外出はなるべく避け、赤ちゃんの様子を見ながらおでかけを楽しんでくださいね。

生後3ヶ月半頃によくある悩み

黄昏泣きがひどい

夕方になると決まって赤ちゃんが激しく泣き出すことがあります。これは黄昏泣き(コリック)といい、世界中のママやパパを悩ます現象です。黄昏泣きの原因ははっきりわかっていませんが、生後半年頃には自然におさまります。

夕飯の支度をしようとしたときに限って泣かれるので、家事が進まないというママも多いでしょう。もう少ししたら赤ちゃんをおんぶすることもできるようになります。それまでは夕食の支度の時間をずらしたりちょっと手抜きをしたりと、工夫してみてくださいね。

【体験談】夕飯の時間がずれこむことがよくありました

生後3ヶ月半頃には、赤ちゃんがよくぐずって大変でした。特に夕方には激しく泣くので家事ができず、夕飯がかなり遅くなってしまうことがよくありました。

【助産師・保育士監修】黄昏泣きの原因と対策!いつからいつまで?ないのは…

夜泣きが始まった!

早い子の場合、生後4ヶ月前後から夜泣きが始まります。夜泣きのはっきりとした原因は解明されていませんが、赤ちゃんが大人のように深い眠りにつけるようになるまで、少し時間がかかります。

夜泣きのピークは生後8ヶ月頃といわれていますが、赤ちゃんによっていつまで続くかはまちまちです。長い場合には2歳頃まで続くケースもあるようです。

目の前にギャンギャン泣く我が子がいると、なかなか冷静になるのは難しいものです。眠いのに眠れない日々が続き、ママやパパのストレスや疲労もたまるでしょう。夜泣きは赤ちゃんの成長の過程のため、上手に息抜きをしながら見守ってくださいね。

【体験談】生後4ヶ月前頃から夜泣きが始まり、ひたすら抱っこをしていました

赤ちゃんが生後4ヶ月に入る直前から夜泣きが始まりました。初めは腕で抱っこ、疲れてきたら抱っこ紐…夜、6時間くらいずっと抱っこしていた日もありました。正直しんどくて育児放棄したい気分でした。

しかし、冷静に考えると、赤ちゃんの一番の安心材料はママの私なのです。私にしか守ってあげられないのだから頑張るしかないかなと、なんとか気持ちを保っていました。

【助産師監修】生後4・5・6ヶ月の夜泣きの原因と対策!授乳との関係は?

おっぱいが張らなくなった

赤ちゃんが生後3ヶ月を過ぎたころから、赤ちゃんが母乳を飲む量とママの母乳の分泌量のバランスが取れてきます。以前に比べておっぱいが張らなくなったと感じるママが多いようですが、赤ちゃんが乳首を加えると生産された母乳が分泌されるようになりますよ。

【体験談】母乳が湧き出る実感がありました

生後3ヶ月半過ぎに、今までパンパンに張っていたおっぱいが突然張らなくなったのを覚えています。それまでは、「おっぱいが張ると痛いから飲んで」という感じで、赤ちゃんに助けてもらっていた感じもあったのですが、張らなくなったので、今度は「おっぱいが出るのかな」と心配になりました。

赤ちゃんが泣いてお腹が空いたことを訴えるのでおっぱいを近づけたら、赤ちゃんが乳首を吸った瞬間に母乳が流れてくる感じがわかり、しっかり出ていると実感しました。不思議なことに、まったく張ってなかったおっぱいが赤ちゃんが吸うと同時に張ってきました。生後3ヶ月半頃におっぱいが張らなくなっても心配する必要はないと思います。

赤ちゃんがおっぱいを嫌がる

生後3~4ヶ月頃に赤ちゃんが突然おっぱいを嫌がることがあります。おっぱいが張って飲みにくい、赤ちゃんが授乳の姿勢を気に入らないなど理由があるのかもしれませんね。一時的なことがほとんどなので、あまり心配せず、授乳するポジションなどに気をつけてみてください。

赤ちゃんとの遊び方

生後3ヶ月の赤ちゃんの遊びの中心は、ママやパパとのふれあいです。視力や聴覚が発達し、ママやパパに注目するようになります。赤ちゃんが発する喃語に反応したり、身体を使って遊んだりすると、赤ちゃんは喜びますよ。

手遊び歌

生後3ヶ月半頃の赤ちゃんにおすすめなのが、手遊び歌やふれあい遊びといったスキンシップです。ママやパパが歌いながら赤ちゃんの身体を触ると、赤ちゃんはキャッキャッと声をあげて喜びますよ。

児童館などでもお馴染みの「ぞうきんの歌」など、いろいろな手遊び歌があります。最近ではさまざまな手遊び歌の動画がネット上にアップされているので、ぜひチェックしてみてくださいね。

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ガラガラなどのおもちゃ

生後3ヶ月半になると、視覚や聴覚、手の筋力がついてくるため、おもちゃで遊ぶことを喜ぶ赤ちゃんも増えます。ガラガラなどの音が出るおもちゃを使うと、ママやパパが持っているおもちゃのほうを見るだけでなく、自分でつかんで遊ぶことも増えてくるでしょう。大人が一緒になって反応してあげると赤ちゃんも喜びますよ。

お散歩

お散歩も赤ちゃんにとっては楽しい時間です。「この葉っぱは何の葉っぱだろうね」とママが語りかけながら赤ちゃんが触ったことのない葉っぱに一緒に触れたり、動く虫を観察したりすることは、赤ちゃんにとっては楽しい遊びのひとつです。天気の良い日は、ぜひ散歩にでかけてくださいね。

赤ちゃんとの生活で注意したいこと

赤ちゃんが成長するにつれ、日常生活の中で注意しなければならないことも増えていきます。生後3ヶ月半になると、赤ちゃんはいろいろなものに興味を持ち、手足を自由に動かせるようになります。「誤飲」「窒息」「転落」事故が起こりやすい時期のため、十分に注意をしましょう。

誤飲

生後3ヶ月半頃は手でつかんだものを何でも口に入れる時期です。手足の力がついてきて、少しずつ自分で移動するようになる赤ちゃんもいます。そのため、赤ちゃんの手の届くところに危険なものを置かないようにしましょう。特にタバコや灰皿、ボタン、コインなどは誤飲の危険性が高いため、注意してください。

窒息

新聞やレジ袋、洗濯物など、赤ちゃんの鼻と口を覆うほどの大きさのものは窒息の危険性があります。ぬいぐるみや毛布なども危険があるため、注意するようにしましょう。

転落

転落事故が増えてくるのも生後3ヶ月頃からです。特に注意したいのが、ソファーやおむつ交換台、抱っこ紐からの転落です。赤ちゃんは手足をバタバタ活発に動かせるようになっているため、ソファーやおむつ交換台からは簡単に落ちてしまいます。少しのあいだだからといって、目を離すのは大変危険です。たとえ短時間でも目を離すときには、マットやタオルなどを敷いて床に寝かせましょう。

3・4ヶ月健診を受けよう!

赤ちゃんの健診の時期は自治体によって異なりますが、3・4ヶ月健診はほとんどの自治体で行われています。3・4ヶ月健診では赤ちゃんの首すわりの具合や、股関節脱臼の有無、身体の動き、目の動きなどがチェックされます。

自治体によっては、離乳食の栄養指導が行われることもあるでしょう。赤ちゃんの発育を確認するだけでなく、ママやパパの育児の不安を医師や保健師に相談する機会でもあります。自治体から健診の案内が来たら、ぜひ健診を受けてくださいね。

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上手に息抜きしながら赤ちゃんの成長を楽しもう

生後3ヶ月半になると、赤ちゃんができることは成長とともにだいぶ増えていきます。ママやパパが基本的な赤ちゃんのお世話に慣れる一方で、赤ちゃんの黄昏泣きがひどくなったり夜泣きが始まったりと、新たな悩みに直面することがあるかもしれません。子育てをしていると悩みは尽きませんが、少しずつ上手な息抜きの方法を見つけ、赤ちゃんの成長を楽しんでくださいね。

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