生後4ヶ月の赤ちゃんの発達とお世話の基礎知識【イラストでまるわかり】
赤ちゃんが生後4ヶ月になると、首がすわったり、うつぶせで過ごせるようになったりと、赤ちゃんのできることが増えていきます。ただし成長のスピードには個人差があるため、我が子の発育状況が気になるママやパパもいるでしょう。ここでは、生後4ヶ月の赤ちゃんの発育の様子とお世話のポイントをイラストでわかりやすく解説します。
本ページはプロモーションが含まれています
この記事の監修
目次
生後4月の赤ちゃんの身長・体重
赤ちゃんは生後4ヶ月になると筋肉が発達し、生まれたころに比べるとかなりしっかりとした身体つきになります。
生後3ヶ月頃までに比べ体重の増加がゆるやかになるため、体重がなかなか増えないことが心配になるママやパパもいるかもしれません。しかし、赤ちゃんの顔色や機嫌が良く、身長・体重がともに母子手帳の成長曲線内におさまっているようであれば、あまり心配はありませんよ。
生後4ヶ月の身体の発達~寝返り・うつぶせ~
首すわり
赤ちゃんは、生後4ヶ月頃には首の筋肉がかなりしっかりしてきます。たて抱きにしたときに首がぐらつかなくなるため、このころからおんぶができるようになりますよ。まだ完全に首がすわらない子も、生後5ヶ月頃には首がすわってきます。
うつぶせ
首がしっかりするとともに、少しずつうつぶせで過ごせるようになるころです。最初は、赤ちゃんはうつぶせを嫌がるかもしれません。しかし、うつぶせの姿勢に慣れるにつれ、だんだんと自分で首を持ち上げてまわりをきょろきょろと見まわしたり、好きなもので遊んだりするようになります。
寝返り
赤ちゃんが寝返りを始める時期は生後5~6ヶ月頃が一般的です。ただし、寝返りの時期は個人差が大きく、生後4ヶ月頃に寝返りを始める赤ちゃんは少なくありません。
手や目の発達
生後4ヶ月になると、視力が発達し、目と手・口の動きが連動するようになります。手に触れたものをつかみ、口のほうに持っていってなめることは、生後4ヶ月の赤ちゃんによくあることです。赤ちゃんは、自分の興味のあるものを口に入れてどのようなものなのか確かめているのです。指しゃぶりやこぶししゃぶりも盛んにします。
生後4ヶ月の赤ちゃんの心の発達~人見知り・奇声~
生後4ヶ月になると、赤ちゃんは感情表現が豊かになります。うれしいときに手足をバタバタさせることもあるでしょう。機嫌が良いときに「あーあー」「あーうー」といった声を出して遊ぶことが増える時期です。なかには奇声を発して、ママやパパをびっくりさせる赤ちゃんもいるようです。また、早い子では人見知りが始まります。
まだ離乳食を始めるには早いですが、大人の食事に興味を示し、口を開けるしぐさをしたり、よだれを出したりするようになります。離乳食は生後5~6ヶ月から始められるので、楽しみにしておいてくださいね。
生後4ヶ月の授乳回数や量
母乳・混合の場合の授乳間隔や量
生後4ヶ月を迎えるころには、赤ちゃんはおっぱいやミルクを飲むのが上手になり、1回にたくさんの量を飲むことができるようになります。4~5時間間隔で1日5~6回が授乳の目安です。
一般的に夜間の授乳が減ってくることが多いものの、赤ちゃんの授乳間隔には個人差があります。1日に10回以上の授乳したり、夜間授乳が減らなかったりすることも珍しくないため、心配する必要はありませんよ。
ママの母乳の分泌が安定し、赤ちゃんの飲む力がついてきたことにより、母乳のあとに足していたミルクを飲まなくなることがあるようです。赤ちゃんがミルクを飲まなくなったら、無理に飲ませる必要はありません。
生後4ヶ月頃になると、遊び飲みをする赤ちゃんが増えます。赤ちゃんは、遊び飲みをしながらママとのコミュニケーションを楽しんでいるのかもしれませんね。しかしあまりに授乳に時間がかかるときには、一度授乳を終わらせても良いでしょう。
ミルクの場合の授乳間隔や量
ミルクの場合には、生後4ヶ月頃には200mL程度を1日5回与えるのが一般的です。夜に赤ちゃんがまとまって眠るのであれば、日中は4~5時間ごとに授乳することになります。
ただし、赤ちゃんの体重によって必要なミルクの量は異なります。なかには小食な赤ちゃんもいます。メーカーの指示を目安にしつつ、赤ちゃんが欲しがる量を飲ませるようにしてください。
生後4ヶ月の生活リズムと睡眠時間・夜泣き
生後4ヶ月頃になると、昼間に起きていられる時間が長くなってきます。赤ちゃんに必要な睡眠時間の目安は12~15時間程度です(※)。少しずつ昼夜の区別がつき、夜に8~10時間まとまって眠る赤ちゃんも増えてきます。お昼寝は2~3回することが一般的です。
生活リズムを意識してみよう
生後4ヶ月頃は、だんだんと睡眠リズムがついてくる時期ですが、赤ちゃんによってはまだリズムが整わない場合もあります。リズムが整わないときには、朝は赤ちゃんを決まった時間に起こすようにしたり、お風呂の時間を少し早めてみたりしても良いかもしれませんね。日中に散歩や室内遊びで赤ちゃんに刺激を与えてあげるのもおすすめです。
夜泣きが始まる赤ちゃんも
早い子では、生後4ヶ月頃から夜泣きが始まります。夜泣きのはっきりとした原因はわかっていませんが、生活リズムを整えることで軽減することがあるようです。夜泣きは成長のひとつの過程のため、ママやパパは上手に息抜きしながら、赤ちゃんにつき合ってあげてくださいね。
生後4ヶ月の遊び方とおもちゃ・絵本
生後4ヶ月になると、赤ちゃんは少しずつ自分で物をつかむことができるようになります。音を出して遊ぶことも大好きなので、持ちやすいサイズのガラガラなどを握らせてあげると、ふったりたたいたりするようになりますよ。うつぶせで首があげられるようになると、自分でおもちゃに手を伸ばすようになるかもしれません。
「いないいないばあ」もこの時期におすすめの遊びです。赤ちゃんは手の下にママやパパの顔が隠れていることがわかる時期のため、いつママやパパの顔が出てくるのかを期待して待っています。「ばあ」としたタイミングで赤ちゃんが声を出して笑うこともあるため、ママやパパも楽しく遊ぶことができますね。
首がすわり身体がしっかりしてくる時期のため、身体を使ってダイナミックに遊んであげることもおすすめです。赤ちゃんを抱っこして左右に揺らしたり、膝の上に座らせて上下に動かしたりしてあげましょう。手遊びやふれあい遊びもおすすめです。
生後4ヶ月の赤ちゃんのお世話のポイント
うつぶせ寝を避けよう
赤ちゃんをうつぶせで寝かせると、窒息や乳幼児突然死症候群(SIDS)のリスクが高まることがわかっています。赤ちゃんは必ず仰向けの状態で寝かせるようにしましょう。
赤ちゃんが寝返りを始め、寝ているあいだに自分でうつぶせになってしまうときには、そこまで心配はいりません。ただし、リスクを避けるためにベッドや布団はかたいものを利用し、赤ちゃんのまわりに物を置かないようにしましょう。心配なときには、赤ちゃんをときどき仰向けになおしても良いですよ。
体調の変化に気をつけて
生後6ヶ月までの赤ちゃんは、ママのお腹の中でもらった免疫を持っているために病気にかかりにくいといわれています。しかし実際には、ママが免疫を持っていない病気にかかることは珍しくありません。特にインフルエンザなどの病気が流行る時期には、人混みを避けることが大切です。
赤ちゃんの咳や鼻水がひどかったり、38℃以上の熱が出たりしたときには、病院を受診するようにしましょう。なかには下痢をひきおこす風邪もあるため、赤ちゃんの様子を観察するようにしてください。
赤ちゃんが便秘をしているときには、「の」の字マッサージや綿棒浣腸でお腹を刺激してあげましょう。どうしてもうんちが出ず赤ちゃんが苦しそうにしているときには、病院を受診してくださいね。
服の着せ過ぎに気をつけよう
冬場やクーラーが効いている部屋では、赤ちゃんにあたたかいかっこうをさせたくなりますよね。しかし、赤ちゃんは大人が思っているよりも暑がりです。まだ体温がうまく調整できないため、厚着をさせすぎると体温が上がりすぎることがあります。
赤ちゃんがかいた汗があせもや湿疹の原因になることもあります。赤ちゃんには薄着をさせることを心がけてくださいね。
赤ちゃんの成長スピードを見守って
生後4ヶ月は、首がすわったり夜中に眠る時間が長くなったりと、赤ちゃんのさまざまな成長が実感できる時期です。あやすと声を出して反応したり、身体全体で感情を表現したりと、赤ちゃんとのコミュニケーションも楽しくなってきますね。
しかし、赤ちゃんの成長には大きく個人差があります。発達が早い子も遅い子も、それぞれ個性です。必要以上に悩まず、赤ちゃんの成長スピードを見守ってあげてくださいね。
(文・ままのて編集部/イラスト・さがみかずさ)