生後5ヶ月の赤ちゃんの発達とお世話の基礎知識【イラストでまるわかり】
生後5ヶ月は、離乳食が始まったり寝返りができるようになったりと、赤ちゃんの成長を感じられる時期です。ここでは、生後5ヶ月頃の赤ちゃんの身体と心の発達を解説します。離乳食を始めるタイミングや睡眠リズム、赤ちゃんとの生活で注意したいポイントも参考にしてくださいね。
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目次
生後5ヶ月の赤ちゃんの身長・体重
生後5ヶ月になると、身長や体重が増加するスピードがだいぶゆるやかになります。身体の発達にともない運動量が増えるため、なかには一時的に体重が減る赤ちゃんもいるようです。
赤ちゃんの成長には個人差があるため、周囲の赤ちゃんと比べて心配する必要はありません。心配なことがある場合には、予防接種や6~7ヶ月健診のときにかかりつけ医や保健師さんに相談してみてくださいね。
生後5ヶ月の赤ちゃんの身体の発達
首すわり・うつぶせ
生後5ヶ月頃になると、ほとんどの赤ちゃんの首がしっかりとすわります。うつぶせにすると頭を持ち上げ、首を左右に動かすことができるようになります。
ただし、まだ首の筋肉は強くないので、激しく揺さぶらないように注意しましょう。慣れるまではうつぶせが苦手な赤ちゃんもいますが、少しずつ顔を上げて遊ぶようになりますよ。
手先の発達
生後5ヶ月頃には、赤ちゃんは手先が器用になり、両手でものをつかめるようになります。自分の足をつかんで遊ぶ姿がよく見られるのもこの時期です。
視力の発達
赤ちゃんの視力は、生後3~6ヶ月頃に大きく発達するといわれています。生後5~6ヶ月になると、ものの距離感がわかるようになり、小さなものやコントラストが強くない色が見えるようになるようです。
寝返り
赤ちゃんが寝返りを始める時期の目安は、生後5~6ヶ月頃です。しかし、赤ちゃんによってはうつぶせの状態が苦手で、なかなか寝返りをしないこともあります。なかなか寝返りをしない赤ちゃんに不安を感じてしまうママもいるかもしれませんが、心配しすぎないでくださいね。
お座り
生後5ヶ月になると赤ちゃんの骨や筋肉が発達してくるので、後ろから支えてあげるとお座りができるようになります。早い子の場合、支えがなくてもお座りができるかもしれません。ひとりで安定して座れるようになるのは、生後7~8ヶ月頃が目安です。
生後5ヶ月の赤ちゃんの心の発達
生後5ヶ月は、赤ちゃんがいろいろなものに興味を示す時期です。気になるものに手を伸ばし触ってみたり、口に入れてみたりします。赤ちゃんの好奇心や探究心が見られるのは、心が発達している証拠です。安全面に注意する必要はありますが、赤ちゃんが楽しく動ける環境を整えてあげてくださいね。
言葉(喃語や奇声)
赤ちゃんは生後5~6ヶ月頃から喃語を話し始めます。「きー」「ぶー」「ばー」というような子音を含んだ発声も出るようになる時期です。奇声を発したり、つばを飛ばして遊んだりする赤ちゃんも珍しくありません。
赤ちゃんがおしゃべりをしていたら、相槌を打ったり、赤ちゃんの真似をしたりして、コミュニケーションをとるようにしましょう。パパやママがあやすと、声をあげて笑うこともありますよ。
人見知り
早い子の場合、生後5ヶ月頃から人見知りが始まることがあります。ママ以外の人に近づいたりパパが抱っこしたりするだけで大泣きしてしまう赤ちゃんに、頭を悩ませるママも少なくありません。人見知りは赤ちゃんの心の成長過程のひとつなので、ネガティブにとらえすぎないようにしましょう。
生後5ヶ月からの離乳食
離乳食を始める目安
一般的に、生後5~6ヶ月頃から赤ちゃんの離乳食を開始します。よだれがたくさん出ていたり、家族の食事をじっと見つめていたり、家族の食事中に口をもごもご動かしていたりしたら、離乳食を始めるサインです。ママやパパの気持ちの余裕があるタイミングに離乳食を始めてみましょう。
離乳食初期の食べさせ方
最初は1日1回1さじずつ、つぶしたおかゆを赤ちゃんにあげます。おかゆに慣れてきたら、すりつぶした野菜を1種類ずつ試してみましょう。食材に慣れるまではアレルギーの心配があるため、かかりつけ医が開いている平日の午前中に離乳食を与えると安心です。
初めは上手に食べられない赤ちゃんが多いため、赤ちゃんの機嫌が良いタイミングを見計らうことが大切です。もしも赤ちゃんが嫌がって口をつけてくれない日が続くようなら、無理に進めず、一度中断してもよいですね。
生後5ヶ月の授乳回数や量
離乳食が始まって1~2ヶ月は、まだ食べる量が少ないため、赤ちゃんが欲しがるだけ母乳やミルクをあげましょう。
母乳・混合の場合の授乳間隔や量
生後5ヶ月頃の授乳の目安は、4~5時間間隔で1日に5~6回です。ただし、赤ちゃんの授乳間隔には個人差があります。生後5ヶ月を過ぎても頻回授乳が続いていたり、夜間授乳が減らなかったりしても、そこまで気にする必要はありません。
1回の授乳にかかる時間は10~15分程度が多いようです。授乳時間が長くなる場合には、赤ちゃんが遊び飲みをしている可能性があります。30分ほどで一度授乳を切り上げてもよいかもしれませんね。
ミルクの場合の授乳間隔や量
ミルク育児をしている場合、生後5ヶ月の赤ちゃんには、200mL程度を1日5回程度与えるのが一般的です。ただし、赤ちゃんによって体重が違うため、必要なミルクの量は異なります。メーカーの指示を目安にしつつ、赤ちゃんが欲しがる量を飲ませてあげてくださいね。
生後5ヶ月の生活リズムと睡眠時間
睡眠時間とお昼寝の目安
生後5ヶ月の赤ちゃんに必要な睡眠時間は12~15時間程度だといわれています(※)。昼間の活動時間が長くなり、夜はまとまって眠れるようになる赤ちゃんが増えます。お昼寝は午前・午後に1回ずつが目安ですが、まだ1日3回お昼寝する赤ちゃんもいる時期です。
生活リズムを意識して生活しよう
生後5ヶ月になると、赤ちゃんは昼夜の区別がしっかりとついてくるため、生活リズムを整えるよう心がけましょう。起床、授乳、離乳食、お昼寝、お風呂、就寝などの時間を決め、毎日そのスケジュール通りに過ごすようにすると、生活リズムが整いやすいですよ。
夜泣きが始まる赤ちゃんも
生後5ヶ月には夜泣きが始まる赤ちゃんもいます。パパやママにとって負担が大きい時期ですが、夜泣きは赤ちゃんの成長の過程のひとつです。日中に赤ちゃんとお昼寝をしたり、周囲に相談したり、家族にサポートを求めたりして乗り切れると良いですね。
生後5ヶ月頃の遊び方とおもちゃ・絵本
生後5ヶ月になると赤ちゃんの首がすわります。うつぶせになると仰向けのときよりも視界が広がるため、赤ちゃんをうつぶせで遊ばせてあげましょう。赤ちゃんの前におもちゃを置いてあげると、自分から手を伸ばすことが増えますよ。
好奇心が強い時期のため、外でのお散歩も大好きです。赤ちゃんが声を出したり手を伸ばしたりする様子が見られたら、「あれは〇〇だね」「きれいだね」と声をかけてあげてくださいね。
手遊びやふれあい遊び、絵本の読み聞かせもおすすめです。身体がしっかりしてくるため、安全に配慮しながらダイナミックな遊びを取り入れても良いですね。
赤ちゃんのお世話のポイント
転落に注意しよう
生後5ヶ月になると、寝返りをうったり、うつぶせで身体を動かしたりできる赤ちゃんが増えます。赤ちゃんの成長はうれしいものですが、行動範囲が広がるにつれて危険が増えるため、安全対策が必要です。
特に注意が必要なのが転落です。おむつ替えのために赤ちゃんをベビーベッドに寝かせていたら、赤ちゃんが自分で移動しているということも考えられます。ママやパパがベビーベッドから離れるときには、必ず柵を上にあげるようにしましょう。
誤飲に注意しよう
手に持ったものを何でも口に入れてしまう時期なので、赤ちゃんが誤飲してしまう可能性があるものは、そばに置かないようにしましょう。特に以下のようなものに注意してくださいね。
・ビニール袋
・タバコ
・電池
・薬
・硬貨
体調の変化に気をつけて
生後5ヶ月頃には、赤ちゃんを連れて外にでかけることが増えるため、風邪をひく赤ちゃんが多いようです。赤ちゃんの咳や鼻水が出るときには、無理をせず体調を整えるようにしましょう。38℃以上の発熱があるときや、赤ちゃんの咳や鼻水がひどく食欲が落ちているような場合には、病院を受診してください。
離乳食が始まると、赤ちゃんのうんちがゆるくなったり、硬くなったりすることがあります。赤ちゃんの機嫌が良く食欲があれば問題ないことがほとんどですが、下痢や便秘が心配なときにはかかりつけ医に相談してみてください。
服装の選び方
赤ちゃんが生後5ヶ月になり、寝返りを始めたり、うつぶせで過ごす時間が増えたりすると、どのような服を着せるか迷いますよね。
赤ちゃんの首がすわると、前開きの服のほかに上からかぶせるタイプの服も着せられるようになります。ただし、うつぶせで過ごしているうちにお腹の部分がめくれ上がることがあるため、つなぎタイプの洋服のほうが使いやすそうです。季節に合わせたロンパースやカバーオールなどを用意してあげてくださいね。
赤ちゃんの好奇心を刺激してあげよう
生後5ヶ月になると、赤ちゃんはうつぶせで過ごせるようになり、自分で興味のあるものに手を伸ばすようになります。ひとつのことに集中できる時間は短いですが、いろいろなものに興味を示し、楽しいと声を出して感情を表現する姿が見られるでしょう。赤ちゃんとの毎日の生活の中で、上手に好奇心を刺激してあげられると良いですね。
(文・ままのて編集部/イラスト・さがみかずさ)