赤ちゃんの寝返りはいつから?開始時期の目安は何ヶ月頃?

赤ちゃんが寝返りをなかなかしないと、いつから始めるのだろうとママは不安になってしまいますよね。ここでは、赤ちゃんが寝返りを始める時期の目安や、赤ちゃんが寝返りを始めたころの注意点も、参考にしてみてくださいね。

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この記事の監修

河井 恵美
助産師・保育士
河井 恵美

目次

  1. 赤ちゃんにとって寝返りとは
  2. 赤ちゃんの寝返りはいつから?何ヶ月頃が目安?
  3. 寝返りの時期が他の赤ちゃんより遅い場合も心配は不要
  4. 赤ちゃんの寝返りの練習はいつから?方法、対策は?
  5. 赤ちゃんが寝返りをするようになったときの服装や部屋の注意点
  6. 赤ちゃんの寝返りに関する体験談
  7. 赤ちゃんの寝返りがいつからかは、赤ちゃんの気持ち次第
  8. あわせて読みたい

赤ちゃんにとって寝返りとは

寝返りとは、赤ちゃんが足や腰をひねるなどの動作をして、仰向けからうつ伏せに身体の向きを変える動きのことを言います。一般的に「首すわり」のあと、「おすわり」や「ハイハイ」の前にある赤ちゃんの成長のステップと考えられています。

赤ちゃんは腹ばいになって顔を持ち上げることで視野が広くなり、手を伸ばして気になるおもちゃを触ることもできるようになります。また、うつ伏せから仰向けへの寝返り返りもできるようになると、赤ちゃんは転がりながらの移動も楽しめるようになります。

赤ちゃんの寝返りはいつから?何ヶ月頃が目安?

赤ちゃんの発達は個人差が大きく、寝返りをいつから始めるかは子どもによって違います。首すわりとおすわりのあいだに始めるかどうかも人それぞれです。

寝返りし始める平均的な時期は生後5~6ヶ月頃から

赤ちゃんが寝返りを始める時期の目安は、生後5~6ヶ月頃です。厚生労働省の調査によると、生後6~7ヶ月未満の赤ちゃんの90%は寝返りができるようになっているとのことです(※1)。

ただ、寝返りはこの時期に必ずしないといけないというものではありません。寝返りよりも先にハイハイを始める赤ちゃんもいるぐらいです。生後7ヶ月を過ぎても寝返りをしない場合でも、心配しすぎないようにしましょう。

早いと生後2~3ヶ月で寝返りを始める赤ちゃんも

まれに生後2~3ヶ月頃の首がすわる前に寝返りを始める赤ちゃんもいるようです。赤ちゃんの成長はパパママにとっては嬉しいことですが、まだ赤ちゃんに準備が整っていないまま身軽さゆえに寝返りをして、元に戻れないと泣く赤ちゃんも多いようです。うつ伏せ寝になることや、窒息が心配で夜中寝られないというママの声もよく聞かれます。

赤ちゃんは成長するにつれて、寝返りをしてうつ伏せになった状態から元の仰向けに戻る寝返り返りができるようになります。赤ちゃんがしっかり首を持ち上げられたり、自由に寝返り返りを始めたりするまで、しばらくのあいだ頑張ってくださいね。

寝返りの時期が他の赤ちゃんより遅い場合も心配は不要

赤ちゃんが寝返りをしない理由

寝返りをするためには、腰をひねって、身体の重心を移動させなくてはいけません。大人にとっては簡単に思えることでも、赤ちゃんにとっては難しい動作です。そのため、なかなか寝返りをしないからといって、必ずしも問題があるというわけではありません。赤ちゃんが足を蹴り上げたり、手で足をつかんだりして遊んでいる様子があれば、寝返りがいつから始めるかは、あまり心配する必要はありません。

赤ちゃんによっては、うつぶせの状態が嫌いだから寝返りをしないことがあります。寝返りをしないまま、お座りやハイハイができるようになる赤ちゃんもいますよ。

赤ちゃんが寝返りをしない、遅い理由は?目安はいつごろ?

赤ちゃんの寝返りの練習はいつから?方法、対策は?

寝返りの練習はいつから?

基本的に寝返りをするための練習は不要です。ですが、寝返りをするために環境を整えたり、赤ちゃんの動きに合わせて足でキックするような動作を促したりするなど、無理のない程度に始めても大丈夫です。

寝返りの練習は、生後3ヶ月頃になり、首がすわってから始めることができます。首がすわる前の寝返りの練習は、身体への負担が大きいので、控えるようにしてくださいね。ただ、赤ちゃんの体調が悪いときは、無理に練習しないようにしましょう。

寝返りのための環境づくり

すぐに動いてしまう毛布やタオル、柔らかい布団の上だと、赤ちゃんが踏ん張りづらくなります。また寝返った後に思わぬ事故の原因となります。赤ちゃん用の布団や畳、プレイマットの上に寝かせるようにして、クッションや大人用の掛布団などは片づけましょう。

赤ちゃんの寝返りの練習のやり方は?いつから始める?遊びながら練習できる…

赤ちゃんが寝返りをするようになったときの服装や部屋の注意点

寝返りをしやすい服装をさせる

赤ちゃんが寝返りをしやすいのは、身体を動かしやすい薄着の服装です。厚着をする寒い季節だと、なかなか寝返りをしないことがあります。薄着にした途端、それまで寝返りをしなかった赤ちゃんが寝返りをするようになることもあるようです。赤ちゃんは手足を動かしたり寝返りをしたりすることで、身体を自分で自由に動かす練習をしています。赤ちゃんに薄着をさせて、自由に身体を動かせるようにしてあげましょう。

床は滑りにくいようにする

赤ちゃんを毛布やタオル、沈みこむような柔らかい布団の上に寝かせていると、赤ちゃんが踏ん張れず自由に寝返りを打つことができない場合があります。この時期の赤ちゃんは寝返りだけでなく、ずりばい、ハイハイ、つかまり立ちなど、どんどん身体を動かして成長していきます。赤ちゃんの成長を促してあげるためにも、滑りやすい毛布などは避けると良いでしょう。床にプレイマットをひくと滑りにくく、赤ちゃんもけがをしにくいですよ。

枕や布団で窒息しないように注意する

不慮の事故による赤ちゃんの死亡のおよそ8割は、窒息が原因といわれています。そのうち1番多いのが、眠っているときの事故です(※2)。それを避けるため、赤ちゃんの掛け布団は軽いものを選ぶようにしましょう。

また、ふかふかの布団や枕は、赤ちゃんが寝返りをしてうつぶせになったとき、顔が埋まって窒息する可能性があるので、避けるようにしてくださいね。

安全対策を徹底する

赤ちゃんが寝返りで移動できるようになったら、安全対策を徹底するようにしましょう。ベビーベッドに寝かせるときは、落下防止のため、必ず柵を上げておくようにしてください。ソファに寝かせるのは危険ですのでやめましょう。ハイローチェアなど高さがあるところに赤ちゃんを寝かせるときには、必ずベルトをしてくださいね。

また、タバコやハサミ、電池など赤ちゃんにとって危険なものは、赤ちゃんの手の届かないところに置いておくようにしましょう。キッチンなど、危ないものがたくさんある場所には、赤ちゃんが入れないようにベビーフェンスを設置しておくと安心ですよ。「これくらいは大丈夫だろう」と思わずに、赤ちゃんのためにしっかりと安全対策をするように心がけましょう。

寝返りを始めても、うつぶせ寝に気をつけよう

赤ちゃんをうつぶせ寝にさせると、乳幼児突然死症候群(SIDS)の発症率が高くなるといわれています。赤ちゃんが自由に寝返りや寝返り返りができるようになると、SIDSのリスクは小さくなるといわれています。しかし医師による指示がある場合を除いて、寝かしつけるときは必ず仰向けで寝かせましょう。

ただし赤ちゃんが寝返りをしてうつぶせ寝になることが心配でも、寝返り防止クッションなどには危険性もあります。寝返り自体を防止するのではなく、寝返りをしたときの事故を防止するようにしましょう。

赤ちゃんの寝返り防止グッズは必要?クッションは危険?

赤ちゃんの寝返りに関する体験談

赤ちゃんの寝返りに関してままのてに寄せられた体験談を紹介します。

娘が初めて寝返りをしたのは、生後3ヶ月のことでした。ベビーベッドの足を引っかけ、たまたま寝返りに成功したようで、気づくとうつ伏せの状態になっていて驚きました。それからたびたび寝返りをするようになりましたが、寝返り返りができるようになるまで3ヶ月ほどかかりました。それまでは娘からなかなか目が離せず、大変だったことをよく覚えています。娘が寝返り返りをできるようになってからは、布団に寝かせていたつもりが、まったく違うところに移動していて、驚くこともしばしばでした。それから危険があってはならないと、急いで部屋の安全対策をしました。

赤ちゃんの寝返りがいつからかは、赤ちゃんの気持ち次第

赤ちゃんの寝返りが遅いと、成長に問題があるのではないかと不安になってしまいますよね。ただ、赤ちゃんにも性格や好みがあって、寝返りをいつから始めるかも気持ち次第のことが多いようです。赤ちゃんが機嫌よく手足を使って遊んでいる場合は、心配しなくても大丈夫ですよ。早く寝返りをしてほしいからと、練習を無理強いすると赤ちゃんが嫌になることもあるので気をつけましょう。

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