赤ちゃん・新生児の視力の発達!いつから見える?目の異常や気をつけるべきことは?

生まれたばかりの赤ちゃんは、目が開いていてもあまりよく見えていません。一体いつから見えるようになるのか、気になる人は多いでしょう。ここでは、赤ちゃんの視力に不安がある方や目の異常について詳しく知りたい方のために、乳幼児の視力の発達の仕方や、斜視や弱視などの目の異常、視力に関する注意点などを解説します。

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この記事の監修

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小児科医
染谷 朋之介

目次

  1. 赤ちゃんや子どもの視力の発達!いつから見えているの?
  2. 赤ちゃん・新生児の目の異常
  3. 赤ちゃんの視力の発達のために気を付けること
  4. 視力は赤ちゃんの発達に大きな影響を与える
  5. あわせて読みたい

赤ちゃんや子どもの視力の発達!いつから見えているの?

赤ちゃんや子どもの視力はどのように発達するのでしょうか。順に見ていきましょう

新生児のころからぼんやりと見える

生まれたばかりの赤ちゃんであっても、大人に似た眼球をもっています。しかし、目の働きや、脳に情報を伝える力がまだ未熟なため、はっきりとものを見ることができません。視力は0.01~0.02程度といわれています。明るいものには反応しますが、パパやママの顔はぼんやりと見える程度です。赤ちゃんの視力は徐々に発達し、生後3~5ヶ月頃には0.04~0.08程度になると考えられています。

生後2~3ヶ月で目でものを追えるようになる

赤ちゃんの視力は生後2~3ヶ月頃から急速に成長するといわれています。赤ちゃんは生後2ヶ月頃に両眼でものを見つめられるようになり、生後3ヶ月頃になるとママの動きを目で追うようになります。

3歳頃には1.0程度見える子どもが多い

3歳頃になると、視力が1.0程度になります。さまざまな経験を積み、どこにどのようなものがあるのか、ものを理解できる力が備わります。しかし、子どもは見えているものすべてを認識しているわけではありません。たとえば、足元の段差や目の前に壁があっても気づかないことがあるので、注意が必要です。

6歳頃には大人と同じように見える

視力はものを見ることでどんどん鍛えられます。6歳頃になると子どもの視力は完成され、大人と同じように見えるようになるといわれています。視力に異常がある場合は、6歳頃までに治療をすることが重要です。

赤ちゃん・新生児の目の異常

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赤ちゃんに起こる目の異常について、ひとつずつ説明しましょう。

斜視

斜視とは、ものを見るときに片方の目は対象を見ているのに、もう一方の目は違う方向を向いている状態を指します。片方の目が内側に向いている状態を内斜視、外側に向いている状態を外斜視、上下にそれる状態を上下斜視と呼びます。

斜視は、一方の目の極端な遠視・近視や、目の周りの筋肉や神経の異常が原因で起こります。斜視をそのままにすると片方の目に負担がかかるため、弱視になることがあります。赤ちゃんの目つきに異変を感じたら、眼科に相談しましょう。

弱視

弱視とは、メガネをかけても視力を矯正できない状態を指します。斜視や遠視など、さまざまな原因で起こるものです。弱視の場合は早期から訓練することが重要です。子どもの視力は6歳頃に完成するといわれており、年齢が上がるにつれて視力の回復が難しくなります。

特に注意が必要なのが、片方だけ弱視というケースです。一方の目は見えているため、弱視と気付きにくく、治療が遅れてしまいます。良いほうの目だけで見ようとするため、悪いほうの目の機能がますます低下し、左右の視力に差が開いてしまいます。

遠視

遠視とは、本来は遠くも近くも良く見えない状態を指します。しかし、軽度の遠視であれば、自然に目のピントを調節して対象を見られるため、遠視になってもあまり不自由しないことがあります。視力検査をするまで周囲も気付かないというケースも多いでしょう。

遠視になると、疲れやすく集中力が続かない、寄り目や斜視になるなどの症状があります。遠視が強かったり、遠視の度数に左右差が見られたりする場合は、弱視になる可能性があるので注意が必要です。

赤ちゃんの視力の発達のために気を付けること

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赤ちゃんの視力の発達のために、どのようなことに気を付ければ良いでしょうか。

目を覆わない

ものもらいや目のけがなどを理由に眼帯を使用すると、視力の発達をさまたげることがあるので、注意が必要です。特に乳幼児の場合は、眼帯の使用が短時間であっても弱視を引き起こしかねません。ほかにも前髪などが目に入らないようにするなど、目を覆わないように気を付けましょう。

斜視や弱視の場合には適切な治療を受ける

斜視や弱視の場合は、早めに眼科を受診し適切な治療を受けましょう。視力は6歳頃に完成するといわれており、治療が早ければ早いほど回復する可能性があります。

治療方法は症状に応じて異なります。眼鏡を使って矯正する方法や、視力が良い目にアイパッチをして悪い目の視力を伸ばす健眼遮閉(けんがんしゃへい)という方法、外科手術によって治療する方法などがあります。

3歳児健診で視力検査をしっかりと受ける

各市町村が実施する3歳児健診には視力検査が含まれています。ただし、視力検査に慣れていない子どもが多いので、多くの自治体では家庭で確認する方法を採用しています。

家庭で視力検査を行うと健診の案内に記載されていたら、マニュアルに沿って正しく視力検査を行いましょう。心配な点が見られたら健診で再び視力検査を受けましょう。

気になることがあればすぐに眼科に相談する

子どもの目について不安や心配なことがあれば眼科を受診しましょう。早期に治療することで回復の可能性が高まります。

たとえば、目を細める、片目で見る、目をよくこする、まぶしがる、頭痛を訴える、といった症状は視覚の問題から起こっている可能性があります。あるいは、逆さまつ毛がひどい場合は角膜に傷がつき、視力に影響を与えることがあります。目のトラブルは、小さなことであってもそのままにせず、眼科医に相談しましょう。

視力は赤ちゃんの発達に大きな影響を与える

視力は、正しくものを見る大切な力であるだけでなく、幼児期の発達に大きな影響を与えるものです。両目でものをしっかり見ることで、ものを正確に理解したり、距離感をつかんだりすることができます。さらに、視力は集中力や記憶力、想像力などさまざまな力にも関係しています。

子どもの視力について正しく理解し、異常やトラブルが見られたらすぐに眼科を受診するようにしましょう。

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