【助産師監修】生後4・5・6ヶ月の夜泣きの原因と対策!授乳との関係は?

生後4・5・6ヶ月頃になると突然夜中に泣き出す夜泣きが始まる赤ちゃんがいます。夜泣きは長ければ3歳くらいまで続くといわれており、ママやパパにとって長い戦いになります。つらい時期ですが、赤ちゃんに合った夜泣き対策を早めに見つけることで負担を軽減することができます。夜泣きの原因や対策、夜中の授乳との関係について紹介します。

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この記事の監修

河井 恵美
助産師・保育士
河井 恵美

目次

  1. 生後4ヶ月・5ヶ月・6ヶ月から夜泣きが始まる!?
  2. 生後4・5・6ヶ月の夜泣きの原因
  3. 生後4・5・6ヶ月の夜泣きへの対処法
  4. 生後4・5・6ヶ月の夜泣きの予防法
  5. 生後4・5・6ヶ月の夜泣きに関するQ&A
  6. 夜泣きは必ず終わりがくるもの
  7. あわせて読みたい

生後4ヶ月・5ヶ月・6ヶ月から夜泣きが始まる!?

生後4・5・6ヶ月頃になると、少しずつ赤ちゃんの生活リズムができ、活動量が増えていきます。ミルクを飲むのが上手になり、授乳間隔も空いてくる時期ですが、このころから夜泣きに悩まされるママやパパは増えるようです。なぜ生後4・5・6ヶ月から夜泣きが始まってしまうのでしょうか。

早い子では生後4ヶ月から

昼夜の区別がつき始め夜に長時間眠ってくれるようになる赤ちゃんが増える一方で、生後4ヶ月から夜泣きが始まってしまう赤ちゃんもいます。寝ない赤ちゃんを周囲と比べて心配になってしまうことがあるかもしれませんが、特に問題はありません。

ママやパパは、交互に夜泣き対応をしたり適度に息抜きをしたりしながら、夜泣きに付き合っていきましょう。

生後5・6ヶ月になると夜泣きが始まる赤ちゃんが多い

それまで眠りが安定していたのに、生後5・6ヶ月になるとまた寝なくなったと感じる日が増えてきます。ここで「これが夜泣きかな」と思い始めるママやパパが多いようですね。

夜泣きのピークは生後8ヶ月頃といわれていますが、いつまで続くかという点に関してはばらつきがあります。1~2歳までに終わるケースが多いようですが、まれに3歳まで夜泣きが続く子もいます。

【体験談】生後5ヶ月頃から夜中に泣くように

生後すぐのころから夜中もぐっすり寝てくれていたのですが、生後5ヶ月頃から何度か夜中に泣くことがありました。「これが夜泣きなのかな」と思い不安になり、何よりも自分が睡眠不足になることがつらかったです。

生後4・5・6ヶ月の夜泣きの原因

残念ながら夜泣きの原因ははっきりとはわかっていません。これまでのママやパパの経験を踏まえ、夜泣きの原因になっている可能性が高いものを紹介していきます。

睡眠リズムが整っていない

生後4・5・6ヶ月になると生活リズムが整い、赤ちゃんは少しずつ夜にまとまって眠ることができるようになるといわれています。しかし、生後4~6ヶ月頃は、赤ちゃんの体力がついてきて昼寝の時間が短くなったり、離乳食が始まってお昼寝のタイミングがずれたりする時期でもあります。うまく睡眠リズムが整わず、夜中に起きてしまう赤ちゃんもいるようです。

日中の刺激が強かった

生後4・5・6ヶ月の赤ちゃんはできることが増え、さまざまなことを吸収しています。常に刺激を受けている状態なので、大人が思っている以上に脳が興奮している可能性があります。昼間の記憶を夢の中で思い出して夜泣きとなることもあるようです。

不安な気持ちのあらわれ

夜中起きたらママもパパも眠っていて、周りは真っ暗という状態に不安を覚えることもあるでしょう。赤ちゃんの精神的な成長とともに「怖い」という感情が生まれ、夜泣きが引き起こされている可能性があります。

歯ぐずり

歯ぐずりとは、赤ちゃんの歯が生えてくる前に歯ぐきがむずがゆくなる状態のことをいいます。生後4・5・6ヶ月頃はちょうど歯ぐずりが始まる時期のため、ムズムズとした不快感のせいで夜もうまく眠れないのかもしれませんね。

暑い・寒い

暑い、寒いといった不快感を訴えて泣いているケースもあります。季節の変わり目などは特に注意して様子を見てあげましょう。

【体験談】暑い日には夜に泣くことが増えました

夜泣きが始まったころは、ちょうど暑くなる時期でした。暑くて泣いているのかとも考え、部屋を涼しくしたり、室温調整を工夫したりしました。

生後4・5・6ヶ月の夜泣きへの対処法

抱っこする・マッサージする

ママやパパとのスキンシップに安心する赤ちゃんは少なくありません。抱っこやマッサージで触れ合うことで落ち着いて眠りにつけることがあります。

マッサージといっても難しく考えず、身体を撫でてあげたりトントンと軽く叩いてあげたりするだけでも十分効果が期待できます。ずっと抱っこしなければいけない赤ちゃんの場合、抱っこ紐やスリングを活用すると身体への負担が少なく済みますよ。

【体験談】抱っこか授乳で対応しました

夜中に泣いたら、少し抱っこしていると寝てくれることがほとんどでした。すぐに泣きやまない場合は、授乳するとすぐに寝てくれました。

赤ちゃんをしっかり起こして気分転換

夜中1時間おきに目覚めるような浅い眠りを繰り返しているときは、赤ちゃんを起こしても良いかもしれません。一度しっかりと相手をして気分転換させてあげると、赤ちゃんも満足して自分から眠ってくれることがあります。

バウンサーでゆらゆらする

ずっと抱っこでゆらゆらしているのは大変なので、バウンサーなどを使って揺れを与えてあげる方法も有効です。夜泣きは長い期間続く可能性があるので、ママやパパの身体に負担をかけない対策を見つけることも大切ですよ。

アロマを活用する

赤ちゃんの気持ちを落ち着かせるために、アロマを活用するのもひとつの方法です。ただし、赤ちゃんは大人に比べて香りに敏感です。アロマを使うときは薄めで短時間にとどめるようにしてくださいね。

出典:www.amoma.jp
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ラベンダーとベルガモット、クラリセージの香りが、赤ちゃんの「すやすや習慣」をサポートしてくれるでしょう。やさしく香るように、寝かしつけやお昼寝のときにアロマディフューザーに入れて使うと良いですね。

ドライブに行く

ぐずっていた赤ちゃんが車に乗った途端コテンと眠ってくれたという体験談は多くの先輩ママから寄せられています。夜中にドライブするという発想はあまりないかもしれませんが、夜泣きはいつまでも続くわけではないので、今だけと割り切って試してみるのも良いかもしれませんね。

【体験談】夫と交代で深夜のドライブが日課に

我が子はとにかく夜泣きをしました。おっぱいを飲ませたり、だっこしたり、好きな音楽を聴かせたりといろいろな方法を試してみましたが、一向に泣きやみませんでした。困った挙句、苦肉の策で車で深夜のドライブに行ってみました。すると不思議なことに、すやすやと眠ってくれました。

車を停めるとすぐに起きてしまうので、その日からは夫と交代で深夜のドライブが日課になりました。パジャマを着た大人が子どもを連れてドライブしている姿は何とも異様でした。

生後4・5・6ヶ月の夜泣きの予防法

夜泣きを予防するためには生活リズムを整えることが効果的です。しかし、生活リズムはすぐに身につくものではなく、また身についたからといってひどい夜泣きがなくなるとは限りません。

それでも、今から規則正しい生活を意識することは赤ちゃんにとってもママやパパにとってもメリットばかりです。無理のない範囲で実践してみましょう。

朝は8時までに起こす

朝は8時までには赤ちゃんを起こしてあげましょう。夜泣き対応でただでさえ寝不足かもしれませんが、朝の始まりが早ければその分赤ちゃんは夜も早く寝てくれるようになります。生活リズムを整える第一歩なので、頑張ってみてください。

起きたら光を浴びさせる

起きたらカーテンを開けて部屋を明るく保ちましょう。日中は日の光を浴び、反対に夜は暗い寝室で過ごすことで、赤ちゃんは暗くなったら眠るということを自然と理解するようになります。

日中に適度な刺激を与える

生後4・5・6ヶ月になると赤ちゃんは体力がついてきます。日中にしっかり遊んで体力を消耗させてあげることは、心地良い眠りにつながりますよ。

天気が良い日はなるべく散歩をしたり外気浴したりして日の光を浴びせましょう。日中に太陽の光を浴びると夜に赤ちゃんの体内でメラトニンが分泌されるため、眠りやすくなります。

お昼寝は17時までに切り上げる

生後4・5・6ヶ月の赤ちゃんの昼寝の回数は1日2~3回程度です。日中遊んで夕方に眠くなってしまうこともありますが、昼寝は遅くとも16~17時ごろまでには切り上げるようにしましょう。

お風呂の時間を早める

お風呂と就寝の時間が近すぎると身体がほてってうまく寝つけず、夜泣きにつながることがあります。お風呂から寝かしつけまでに1時間以上は空けることが理想的です。

生後4・5・6ヶ月の夜泣きに関するQ&A

Q.赤ちゃんが夜泣きをしたら授乳しても良い?

生後4・5・6ヶ月の赤ちゃんは夜中に何度も目を覚まして母乳やミルクを欲しがることがあります。母乳育児でもミルク育児の場合でも同様です。授乳して赤ちゃんがすぐに眠りにつき、朝まで眠るのであれば授乳して構いません。

ただし、夜にばかり授乳していると自然と日中の授乳量が減り、さらに夜にお腹が空いて泣き出すという悪循環を繰り返してしまうことがあります。夜中に飲んでいる母乳やミルクの量が多いのであれば、日中にたくさん飲ませるように意識し、少しずつ夜間の授乳回数を減らしていくことは大切です。

Q.夜泣きに添い乳は良くないの?

ひどい夜泣きのときでも、添い乳をするとすんなり寝てくれるという赤ちゃんは多いようです。ただし、夜泣きのたびに添い乳をするのが習慣になると入眠儀式がおっぱいになり、添い乳なしでは寝つけなくなるおそれがあります。

ママにとって添い乳のほうが楽ということであれば無理にやめる必要はありませんが、少しずつ他の方法でも寝かしつけできるようになると良いかもしれませんね。

添い乳での寝かしつけはいつまで?寝ないときには?夜泣きの原因になるの?

Q.夜泣きにおしゃぶりは良くないの?

赤ちゃんが安心して泣きやむなど、夜泣き対策にも便利なおしゃぶりですが、噛み合わせが悪くなるといったデメリットも耳にしますよね。

確かにおしゃぶりの長時間の使用は歯並びに影響するといわれていますが、この時期はさほど気にする必要はありません。また、歯が生える前で夜泣きの間だけなど、短時間なら問題ありません。状況に応じて賢く使うようにしましょう。

Q.赤ちゃんが泣くのは寝言泣きのこともあるの?

夜中に赤ちゃんが泣きだすとすぐに夜泣きと決めつけてしまいがちですが、寝ぼけながら泣いている「寝言泣き」の可能性があります。寝言泣きの場合は夜泣きと違って何か要求があって泣いているわけではないので、少し泣くと自然にまた眠り始めます。しばらく手を出さずに観察してみましょう。

Q.泣かない夜泣きも存在する?

まれに夜中に喃語(なんご)を発し、まるで何かをしゃべっているような行動を繰り返す赤ちゃんもいます。ひどい泣き声に比べれば良いような気がしますが、ママとしては気になる行動ですよね。

日中に受けた刺激を発散するために夜中起きて泣き出すことが夜泣きの原因のひとつとして考えられています。なかには、泣く代わりに喋ることで頭の中の情報を整理している赤ちゃんもいるようです。構造としては夜泣きと似たようなものなので、あまり心配しなくて大丈夫ですよ。

夜泣きは必ず終わりがくるもの

赤ちゃんの夜泣きは産後の身体が回復しきっていない時期に始まり、いつまで続くかわからないつらさもあって参ってしまうママは少なくありません。夜泣きの時期や頻度は赤ちゃんによって差があるので、周囲と比べて「どうして毎晩泣かせてしまうのだろう」と自分を責めてしまうこともあるかもしれませんね。

夜泣きは赤ちゃんの発育の過程で起こる一過性のものなので、かわいそうに感じる必要はありません。ママの身体の負担を少しでも軽くできるよう、寝かしつけに便利なグッズは積極的に使い、パパと交互に対応するなど工夫してみてくださいね。

赤ちゃんに合った夜泣き対策を早めに見つければ、つらい夜泣きにも終わりが見えてきます。精神的な負担もぐんと軽くなるでしょう。夜泣きずっとは続くものではないので、適度に手を抜きつつ乗り切ってくださいね。

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