【助産師監修】みんなどうしてる?赤ちゃんの温泉はいつから?入れ方や注意点、マナーは?体験談あり

子どもが生まれて、初めての子連れ旅行に温泉を選ぶ家庭は少なくないようです。家事や仕事から解放されて温泉宿でリフレッシュすることで、ママやパパの気分転換につながるかもしれません。温泉に行く場合、赤ちゃんはいつから温泉に入ることができるのでしょうか。赤ちゃんの温泉デビューの時期や温泉に入れるときの注意点・コツを紹介します。

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この記事の監修

河井 恵美
助産師・保育士
河井 恵美

目次

  1. 【体験談あり】赤ちゃんの温泉はいつから?
  2. 赤ちゃんの温泉デビュー!入れ方は?
  3. 赤ちゃん・子連れ温泉のマナーと注意点
  4. 子連れで温泉旅行に行くときの持ち物リスト
  5. 赤ちゃんが入りやすい温泉選びの6つのポイント
  6. 赤ちゃんと家族に快適な温泉で、思い出に残る旅行を
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【体験談あり】赤ちゃんの温泉はいつから?

赤ちゃんは何歳から温泉デビューできるのか、気になるママは多いでしょう。赤ちゃんの温泉デビューは、生後何ヶ月からという明確な決まりはありません。では、どのような基準で赤ちゃんの温泉デビューの時期を考えれば良いのでしょうか。

早くても首がすわってから

個人差がありますが、1ヶ月健診で問題がなければ、赤ちゃんは大人と同じお風呂に入れると考えて良いでしょう。しかし、赤ちゃんの首がすわる生後2~3ヶ月頃までは、温泉は控えたほうが無難です。なお、生後1ヶ月までは細菌感染予防の観点からベビーバスでの沐浴が一般的です。

赤ちゃんとの温泉デビューは生後3ヶ月

家族旅行で初めて温泉に行ったのは、生後3ヶ月頃のことでした。赤ちゃんに少しでも温泉を楽しませたい思いがあったのですが、大浴場に生後間もない赤ちゃんを入れるのは気が引けたため、旅館に備え付けられていた貸し切りの家族風呂を予約しました。スイマーバを持参して家族で入浴できたので、良い思い出になりました。

とはいえ、赤ちゃんのお世話があると、ゆっくり温泉につかることが難しいものです。赤ちゃんが寝ている深夜と早朝に、パパと交代で温泉の大浴場を楽しみましたよ。

【保育士ヒトコト】安心感のある環境を赤ちゃんは好みます

赤ちゃんの温泉デビュー、家族のとても良い思い出になったようですね。また、貸し切りの家族風呂を予約されたとのこと、赤ちゃんはとても嬉しかったのではないでしょうか。生後3ヶ月頃までの赤ちゃんは、大勢の人がいる環境ではストレスを感じやすく、慣れ親しんだ安心感のある空気感を好みます。大好きなママ・パパと一緒ということで、赤ちゃんもリラックスして温泉を楽しめたことでしょう。

赤ちゃんとの温泉デビューは生後4ヶ月

生後4ヶ月のときに、伊豆で温泉デビューしました。赤ちゃん歓迎の宿を選んだので、大浴場にバスチェアやベビーソープなどの赤ちゃんグッズが一通りそろっていて便利でした。脱衣場にベビーベッドがあったため、風呂上がりは赤ちゃんを寝かせながら着替えができ、負担が少なかったように思います。

大浴場では、赤ちゃんをしっかり抱っこして入りました。最初はびっくりしてママにしがみ付いていましたが、次第にとても気持ち良さそうに手足を動かしていましたよ。赤ちゃん用のバスチェアが完備されていたので、自分の身体も気兼ねなく洗うことができました。

赤ちゃん歓迎の宿は、一般的な宿に比べて赤ちゃん用の備品が充実しているところがほとんどではないでしょうか。旅館を予約する際は、赤ちゃん用品やベビーベッドの有無を確認しておくと良いかもしれません。

【保育士ヒトコト】周りの赤ちゃんを見て、自分も…!

生後4ヶ月の温泉デビュー、赤ちゃん歓迎の宿を選んでとても快適に過ごすことができたようですね!赤ちゃんグッズが一通りそろっていたということで、周りには同じくらいの月齢の赤ちゃんがたくさんいたのではないでしょうか。そのような環境の中での生活は、生後4ヶ月頃の赤ちゃんには「外の世界」を感じる良い機会にもなります。周りのお友だちがお風呂を楽しんでいる様子を見て、「自分も…!」と楽しめることも、温泉旅行ならではですね!

お座りができるようになると安心

自宅のお風呂と勝手の違う温泉の浴場では、赤ちゃんを普段通りにお風呂に入れることは難しいかもしれません。安定してお座りできるようになると、ベビーチェアやマットなどの上にも座らせることができるので、ママやパパとしては赤ちゃんのお世話がしやくなるでしょう。

ただし、赤ちゃんのお座りが安定していても、何かの拍子に転倒してしまう可能性があります。入浴中は、必ず赤ちゃんから目を離さないようにしてくださいね。

赤ちゃんとの温泉デビューは生後10ヶ月

我が家は、赤ちゃんが生後10ヶ月のときに温泉デビューしました。特に赤ちゃん歓迎をうたっている宿ではありませんでしたが、食事場所にベビーチェアとベビーベッドがあり助かりました。

自分ひとりで赤ちゃんを大浴場に入れるのは不安だったため、部屋に付いているお風呂に一緒に入りました。赤ちゃんは、自宅とは違うお風呂の雰囲気や温度を察知したのか大号泣だったので、大浴場に行かなくて良かったのかもしれません。

子連れ旅行は、時間に追われたり赤ちゃんの様子に気を配ったり大変な面もありましたが、結果的には良い思い出になりました。特に部屋に赤ちゃん用の浴衣があったので、温泉旅行らしい写真が撮れたのは嬉しかったですよ。

施設によってはおむつがとれてから

温泉施設によっては、おむつのとれていない赤ちゃんは入浴できないことがあります。おむつがとれていない赤ちゃんを温泉に連れて行く場合は、赤ちゃんが入浴できるかあらかじめ確認しておくと良いですね。

赤ちゃんの温泉デビュー!入れ方は?

赤ちゃんを初めて温泉に連れて行くとき、どのように入浴させるべきか悩んでしまうかもしれません。赤ちゃんの温泉の入れ方を紹介します。

浴場へ入る前

おむつをしている赤ちゃんの場合は難しいかもしれませんが、可能な範囲で赤ちゃんのトイレを済ませておくようにしましょう。赤ちゃんのトイレが済んだら、まずは赤ちゃんが温泉から上がったあとの服やタオルを準備します。それからママが服を脱いだ後で、赤ちゃんの服を脱がせましょう。

赤ちゃんの服の準備中や、ママが服を脱いでいるあいだ、赤ちゃんには備え付けのベビーベッドなど安全な場所で待っていてもらうと良いですね。

浴場へ入ったら

浴場に入ったら、温泉に浸かる前にかけ湯をします。シャワーを使い、赤ちゃんの身体の汚れをさっと落としてあげても良いですね。赤ちゃんのかけ湯が済んだら、赤ちゃんをベビーチェアなどに座らせて、ママも身体を流します。

かけ湯が終わったら、一度お湯につかりましょう。季節や気温、赤ちゃんの体調によっては、かけ湯の後すぐに赤ちゃんを洗っても良いでしょう。

大浴場の場合は、洗い場で赤ちゃんを洗います。ガーゼを湿らせてかるく絞り、顔をふいていきましょう。顔がさっぱりとしたら、ベビーせっけんやシャンプーで身体、髪の毛を洗います。すべて終わったら、お湯につかって身体を温めましょう。

湯船では

赤ちゃんを抱っこし、一緒にゆっくり湯船に入りましょう。このとき、赤ちゃんのおしりを支えて足のほうからゆっくりと入れていきます。後頭部をしっかりと支えることにも、注意してくださいね。

赤ちゃんはのぼせやすいので長湯はせず、赤ちゃんが温まったら切り上げ、上がり湯をかけて出るようにしてくださいね。

温泉から上がったら

温泉から上がったら、赤ちゃんをタオルで拭いて、準備していたおむつや服を着せます。ママの着替えも済ませたら、脱水を防ぐためにも赤ちゃんとママの水分補給をしっかりと行いましょう。目安としては、20~50CC位の湯冷ましか母乳、ミルクを飲ませることが理想です。

赤ちゃん・子連れ温泉のマナーと注意点

赤ちゃんや子どもを温泉に連れて行くとき、どのようなことに注意すれば良いのでしょうか。

授乳直後や空腹時の入浴は避ける

入浴の時間は日中でも夜でもかまいませんが、授乳のあと1時間以上は開けたほうが赤ちゃんの負担になりません。体調を崩してしまう恐れがあるため、空腹時の入浴も避けましょう。

足元に注意する

温泉の成分によっては、浴場の床が滑りやすくなっていることがあります。浴場の照明が暗めになっている施設も少なくないため、足元に十分に注意しましょう。温泉内では、できるだけ赤ちゃんを抱っこすると良いかもしれません。なお、赤ちゃんを抱っこしているときはもちろん、赤ちゃんがひとり歩きを始めたあとも、手をつなぐなどして転倒には十分気をつけてくださいね。

長湯しない

赤ちゃんは大人と比べてのぼせやすいので、長湯はしないようにしましょう。赤ちゃんの月齢が低いほど注意が必要です。

入浴前にかけ湯をする

入浴前のかけ湯は、温泉のマナーです。赤ちゃんには、「今からお風呂に入るよ」と伝えることにもなります。赤ちゃんもママも、きちんとかけ湯で身体を流してから温泉に浸かるようにしましょう。

もしそそうがあったときには?

もしも赤ちゃんが浴場や脱衣所でそそうをしてしまったら、温泉施設のスタッフに声をかけるようにしましょう。普段からお風呂でそそうをすることが多い赤ちゃんの場合は、温泉付きの部屋などを利用するほうが良いかもしれません。

脱衣所でそそうをしてしまい…

我が家の長男が温泉デビューしたのは、生後2ヶ月でした。赤ちゃんに優しい宿を探して、新婚旅行を兼ねての旅でした。赤ちゃん歓迎の宿には、ベビー用のアメニティが揃っていて、脱衣所にベビーベッドが置かれていたりバスチェアがあったりと、想像以上に快適に過ごすことができましたよ。

しかし、入浴後、服を着せるのに手間取っていたところ、なんと脱衣所でうんちをしてしまったのです。幸いにも自前のバスタオルを敷いている上でのできごとだったので、他の利用客にそう迷惑をかけることはなく、汚れは目立ちませんでした。しかし、後で旅館の担当の人に謝り、掃除してもらいました。

赤ちゃん連れの温泉は事前の準備や問い合わせが大切ですが、マナーに関してもさまざまな事態を想定しておいたほうが良いと思いましたよ。

【保育士ヒトコト】できるかぎり、心と物の備えをしておきましょう!

無事入浴が終わってからの出来事には、ママもびっくりだったでしょうね…!
赤ちゃんは環境の変化にとても敏感です。ママやパパの「何かいつもと違う雰囲気」も鋭く察知します。「非日常なできごと」は赤ちゃんにとって楽しいものであるいっぽう、緊張感を感じるものでもあるため、さまざまな事態への心の備えがあると良いでしょう。

子連れで温泉旅行に行くときの持ち物リスト

赤ちゃんと温泉に行く場合、事前に持ち物を確認しておくと安心です。

□おむつ(4~5枚程度)
□おしりふき
□着替え(2セット程度)
□ガーゼ(2枚程度)・タオル
□バスタオル
□ベビー石鹸・シャンプーなど
□ビニール袋
□赤ちゃんの飲み物
□ミルク・哺乳瓶
□はおりもの(湯冷め防止)
□保湿クリーム
□除菌ウェットティッシュ(ノンアルコール)
□綿棒
□抱っこ紐
□授乳ケープ
□離乳食・おやつ
□健康保険証・母子手帳

【あれば便利な持ち物】
□体温計
□お手拭きティッシュ
□お気に入りのおもちゃ
□おしゃぶり
□スタイ

日帰りと宿泊ではおむつや着替えの量が違いますが、必要と思われる枚数より少し多めを用意しておくと安心です。

赤ちゃんが入りやすい温泉選びの6つのポイント

おむつNGや年齢制限がないか

温泉施設によっては、おむつがとれていない赤ちゃんの入浴ができなかったり、年齢制限を設けていたりすることがあります。赤ちゃんと一緒に温泉に入れるかどうか、あらかじめ施設に確認しておくことをおすすめします。

赤ちゃんとゆったりと温泉を楽しみたい場合は、赤ちゃん向けのプランを用意している施設を利用してみてはいかがでしょうか。

赤ちゃんの肌に刺激の強い温泉成分ではないか

赤ちゃんの肌はデリケートなので、酸性泉や硫黄泉といった刺激の強い泉質の温泉は避けるようにしましょう。温泉成分の薄い単純泉は、赤ちゃんの温泉デビューにおすすめです。

温度は高すぎないか

赤ちゃんを温泉に入れるときは、温度にも注意が必要です。赤ちゃんのお風呂の温度は、夏は37~38℃、冬は38~39℃が目安とされています。しかし、温泉は40℃以上の高めの温度になっていることが多く、大人でも熱く感じる温泉は少なくありません。

赤ちゃんを連れて温泉に行く場合は、施設に温泉の温度を問い合わせておくと良いですね。温泉の温度が高めに設定されている場合は、ベビーバスなどの貸し出しをしてもらえるか確認してみてはいかがでしょうか。

ベビー用アメニティがあるか

赤ちゃんとの旅行やおでかけでは、多くのベビーグッズを用意する必要があります。しかし、ベビー用アメニティがある施設を利用すれば、荷物を軽減することができるでしょう。

赤ちゃん向けのプランがある施設などでは、おむつやおしりふき、ベビーソープなどのベビー用アメニティが用意されていることがあります。ベビーチェアやベビーバスなどの貸し出しサービスの有無も、確認しておきたいポイントです。

脱衣所にベビーベッドがあるか

赤ちゃんと温泉に行くなら、脱衣所にベビーベッドがあるかどうか確認しておくことをおすすめします。ベビーベッドがあれば、赤ちゃんの着替えの準備をしているときやママが服を脱ぐときなどに、赤ちゃんを安全に待たせておくことができるでしょう。ベビーベッドが備え付けられていない温泉の場合は、赤ちゃんを寝かせておけるマットなどを用意しておくと良いですね。

貸切風呂や温泉付きの部屋が利用できると安心

貸切風呂や温泉付きの部屋が利用できると、赤ちゃんの温泉デビューがしやすいかもしれません。ママとパパがともに赤ちゃんと一緒にお風呂に入ることができるので、赤ちゃんのお世話の負担が軽くなるでしょう。万が一、赤ちゃんがそそうをしてしまっても、ほかのお客さんへの迷惑が軽減されるのもメリットのひとつです。

日帰りでも貸切風呂や温泉付きの部屋を提供している施設があるので、宿泊しない場合は日帰りプランをチェックしてみてはいかがでしょうか。

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赤ちゃんと家族に快適な温泉で、思い出に残る旅行を

日ごろの育児疲れを癒やしてくれる温泉は、ママのリフレッシュの時間になりますよね。ただし、赤ちゃんの温泉デビューは焦って行う必要はないので、赤ちゃんの成長や体調、家庭の価値観などによって時期を決めることをおすすめします。

赤ちゃんの温泉デビューには、デリケートな肌にやさしい温泉を選び、事前にしっかりと準備することを心がけてくださいね。温泉旅行はママの身体への負担が大きいため、赤ちゃんだけでなくママの体調も考慮し、無理のない予定を立てると良いでしょう。

※この記事は2023年11月時点の情報をもとに作成しています。掲載した時点以降に情報が変更される場合がありますので、あらかじめご了承ください。

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