更新日:2018年10月26日

赤ちゃんの喃語とは?いつからしゃべる?発達との関係や種類を解説!

赤ちゃんの喃語(なんご)は、パパやママとコミュニケーションをとる手段のひとつとされています。赤ちゃんが声を出す姿は、皆を笑顔にしてくれますよね。とはいえ、話す時期には個人差があり、なかなか喃語を発してくれないと心配になることもあります。ここでは、赤ちゃんの喃語について、種類やしゃべる時期・発達との関係を紹介します。

監修 : ままのて 医師・専門家
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記事の監修

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小児科医
染谷 朋之介

赤ちゃんの喃語(なんご)とは?

喃語(なんご)とは、赤ちゃんがコミュニケーションをとるための言葉を話す前に、おしゃべりをするかのように声を出すことをいいます。初めての喃語には、「バブバブ」「マーマー」「パーパー」などの言葉を発することも多いでしょう。また、月齢が上がるにつれて言葉のバリエーションが増えて、個性的な発音をする赤ちゃんも増えるようです。

厚生労働省が発表している、平成20年版保育所保育指針では「喃語とは自分の欲求を表現して、これに応えてくれたり関わったりする大人とのあいだに、情緒的な絆が作られる」といった説明があります。(※1)

喃語は、赤ちゃんがパパやママへ何かを伝えようとしている、コミュニケーションのひとつと考える専門家が多いとされています。初めは何を伝えているのかわからなく、声を出しているだけのように感じても、実は赤ちゃんは何かを学んで一生懸命アウトプットをしようとしているのかもしれません。

赤ちゃんが声を出したときは、パパやママが喃語に応えてあげて、「ご機嫌だね」「おしっこがでたのかな」などと、気持ちを言葉に表して代弁してあげてはいかがでしょうか。赤ちゃんはパパパやママの声を聞いて、「こういうときは、こう言うのだな」と言語を学んでいくはずですよ。

赤ちゃんの喃語の種類

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子音を使った喃語

日本語は、一般的に母音と子音で成り立っています。母音が「あ・い・う・え・お」に対して、子音はのどの奥から出す音と言われています。言葉で説明をすると難しいですが「ka(か)・ki(き)・ku(く)・ke(け)・ko(こ)」でいうと「k」が子音と呼ばれる音です。

子音を使った言葉は、生後5ヶ月頃から見られる赤ちゃんが多いでしょう。「だー」「ばー」「きー」なども、子音を使った言葉です。赤ちゃんがどのような音を発音できるようになったか観察をすると、成長を知るひとつの目安になりますね。

連続で発音する喃語

音を連続で発音する喃語は、生後6ヶ月頃から見られる赤ちゃんが多いようです。「だーだー」「ばーばー」「まんまん」「うっくん」など、同じ音をくり返すなど発音のバリエーションが増えるでしょう。

赤ちゃんによって好きな発音があるようで、同じ言葉を何度も発することがあります。「他の言葉は話さないのかな」と心配になるかもしれませんが、赤ちゃんのペースで声を出す練習をしている時期です。赤ちゃんが喃語で話したら、「上手に言えるようになったね」「たくさんおしゃべりをしようね」など応えてあげてくださいね。

喃語はいつからいつまでしゃべる?

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赤ちゃんの喃語は、発声の練習や言語を話す練習といわれています。赤ちゃんの口や声帯・喉・横隔膜口の発声器官の筋肉が発達した証でもあるといわれています。赤ちゃんの喃語は、月齢別に見るとどのように成長していくのでしょうか。

生後4~5ヶ月

生後4ヶ月頃になると、赤ちゃんは、「あーあー」「あーうー」「あうあー」と、ふたつの母音を並べた喃語を話し始めます。一般的に、ふたつの母音が発音されたら、喃語をしゃべるようになったと考えて良いでしょう。

生後5ヶ月には「きー」「ぶー」「ばー」というような子音を含んだ発声ができる赤ちゃんが増えます。生後5ヶ月は離乳食を開始する時期でもあります。離乳食を繰り返し噛むことで口の周りの筋肉が鍛えられるため、発声する音の種類が増える赤ちゃんが多いようですね。

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生後6~7ヶ月

生後6ヶ月を過ぎると、「まんまん」「あうあう」というような、同じ音を何度も繰り返す喃語が見られるようになります。この繰り返す喃語は反復喃語(はんぷくなんご)と呼ばれ、発声器官や口周りの筋肉が発達した証です。

生後6~7ヶ月の赤ちゃんは、母音や「ま行」の音が発声しやすく、「まあまあ」というように母音とま行を繰り返す様子も見られるでしょう。「ママと言ったのではないか」という瞬間がみられる時期ですが、赤ちゃんは繰り返す言葉を楽しんでいる状態です。「ママ」と意味を持って話しかけてくれるのは、1歳頃が多いようですよ。

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生後8~9ヶ月

生後8ヶ月になると喃語の種類が増え、音もはっきりと聞き取れるようになります。唇をあわせて発声する「ま行」や、半濁音や濁音といわれる「ば行」「ぱ行」の音も上手に言える赤ちゃんが増えてくるでしょう。

「あむ、あむ」「まん、まん、まん」というように、言葉をふたつや3つに区切った、反復喃語の上達もみられる時期ですよ。

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生後10ヶ月

生後10ヶ月頃には、喃語を発することが少なくなるかもしれません。喃語の代わりにコミュニケーションの機能が発達して、自分が伝えたいことを身振り手振りで表すようになります。

たとえば、おもちゃを取ってほしいときに指をさして声をあげたり、欲求に対して一生懸命「あっ」「う」「ん」と声を出して意思を伝えようとしたりします。これが子どもが話しだすきっかけにつながり、一般的に1歳前後で初めて意味のある言葉話すようになるといわれています。

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喃語をしゃべるとすぐ言葉をしゃべるようになる?

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喃語について、多くの専門家は「喃語が言葉の習得の始まりであり、喃語を経験してから単語や文章を話すようになる」という説を支持しているといわれています。しかし、喃語を話すからといってすぐに言葉を話すわけではなく、喃語と言語は別の分野のものだと主張している専門家もいるようです。

喃語が多いか少ないかというのは、個人差が大きいものです。言葉の習得には、正しく発生できるように、のどや口の筋肉の発達が必要でしょう。それに加えて、赤ちゃんは周りの人が話す言葉を聞き、真似をすることで話せるようになるといわれています。

子どもが意味のある言葉をしゃべるためには、パパやママ、周りの人たちとのコミュニケーションが必要ではないでしょうか。まずは、喃語でおしゃべりする赤ちゃんにたくさん応えてあげて、いろいろな発音や音があることを教えてあげられると良いですね。

赤ちゃんの喃語と発達の関係は?

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おしゃべりが苦手な場合も

赤ちゃんにはそれぞれ個性があり、声を出すのが好きな子もいれば、苦手な子もいます。赤ちゃんが喃語をしゃべる時期は一般的に4~5ヶ月頃とされていますが、実際は個人差が大きく、生後半年で初めて喃語が出たという例も少なくありません。

赤ちゃんの喃語が出るのが遅いからといって、発達に影響しているのではないかと過剰に心配する必要はありませんよ。もしかしたら、大人が話しているのをじっと聞いて、周りを観察しているのかもしれません。赤ちゃんのころはあまり喃語を発さなくても、1歳を過ぎてからたくさん話すようになったという子どももいます。

喃語を話さなくても、あやしたときに嬉しそうに反応し、視線をあわせてコミュニケーションがとれるようであれば様子をみましょう。

喃語と自閉症の関係

なかなか喃語が出ないと、赤ちゃんの発達に遅れがあるのではないかと心配になるかもしれません。喃語はほとんどの赤ちゃんに見られる成長ではありますが、話す時期や量に個人差が大きく、育児書通りにいかないことも多いでしょう。

喃語と自閉症の関係は、明確にこれといった答えはいえないようです。もし、生後8ヶ月頃になっても、大人が話しかけても反応が薄い、名前を呼んだり音を立てたりしても振り向かない、視線があいにくいなどの症状がみられた場合は、医師や保健師に相談しましょう。

のちのち、自閉症と診断された子どもになかにも、喃語がほとんど出なかった赤ちゃんもいれば、生後8ヶ月頃から「マママ」「パパパ」とおしゃべりをしていた赤ちゃんもいるなど、個性はさまざまです。乳児の喃語と自閉症の症状はあくまで発達の目安のようです。2歳頃までは自然に接して、経過を観察してあげてくださいね。

喃語を発したときのコミュニケーションの取り方

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会話するように話しかける

赤ちゃんが喃語を発したら、パパやママは会話をするように話しかけるとコミュニケーションにもつながります。「今日もミルクをたくさん飲んだね」「お風呂の時間だよ」など、状況にあわせて日常会話を楽しんではいかがでしょうか。

赤ちゃんはお腹の中から聞いていたママの声に安心して、積極的に喃語でおしゃべりするかもしれませんね。

いろいろな表情で答えてあげる

赤ちゃんは、接してくれる人の、さまざまな表情の変化を好むという研究データがあるようです。赤ちゃんが喃語を話すとき、声で答えるだけではなく、たくさん笑顔をみせるなど、スキンシップをしていきましょう。

赤ちゃんの手でママの顔を触らせたり、おでこ・鼻・口などを感じさせたり、微笑みや目を見開いたりと、さまざまな表情を見せてあげてください。きっと、ママの話し方や表情によって、赤ちゃんの反応が変わるはずです。

赤ちゃんを見つめるとき、おむつを替えるとき、おっぱいやミルクをあげるとき、寝かせるときなど、赤ちゃんとのコミュニケーションのチャンスは日常のお世話の中でもたくさんあります。「おしっこが出たらおむつを変えようね」「夜は寝る時間だよ」など、さまざまなことを教えてあげられるチャンスですよ。

知られていない喃語の不思議

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言葉が違う国でも赤ちゃんたちの喃語は似ている!

生後2ヶ月で、喉や口、舌を動かす神経が急成長すると、まずはクーイングといって、「あー」「うー」などの母音を中心とした発音ができるようになります。これは、どのような言語を使っていても共通しているようで、生後2ヶ月頃の世界の赤ちゃんたちの多くは「あー」という音から始まるといいます。これは、数ある言葉の中で、特に発音しやすい音のようです。

月齢が上がり喃語を卒業すると、パパやママとのコミュニケーションから、母国語に似たイントネーションに変わるそうです。

生後4~6ヶ月でも喃語をしゃべらない赤ちゃんもいる

喃語をしゃべる時期は、個人差が大きいものです。赤ちゃんの個性によって、にこっと笑顔を作るのが好きな子もいれば、黙って周りを観察するのが好きな子もいます。

赤ちゃんが生後4〜6ヶ月まで喃語を話さないと、発達などで心配になることがあります。しかし、話しかけたらじっと見つめ返してきたり、反応が見えたりするようであれば、コミュニケーションが取れていると考えて経過を観察していきましょう。

耳が聞こえづらい子でも喃語を話す?

赤ちゃんが喃語を話さない場合、音が聞こえづらい可能性が捨てきれないという専門家もいます。しかし、赤ちゃんの耳が聞こえづらい場合でも、しゃべる時期が遅れたり、種類が少なかったりしても喃語を発する例も多くあるようです。

一般的には、喃語は生後4ヶ月頃から、赤ちゃんの好きな音節を繰り返す傾向が出てきます。もし耳が聞こえづらくても、生後11ヶ月~25ヶ月頃から喃語の出る赤ちゃんもなかにはいるようです。

実際は、赤ちゃんの耳が聞こえているか気になっても、生後間もないころに聴覚スクリーニング検査を行い、異常がなければ心配いりません。赤ちゃんの様子をみながら、気になることがある場合は迷わず医師や専門家に相談しましょう。

赤ちゃんの気持ちを知るためにおすすめの本

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0歳の赤ちゃんの気持ちがわかる本
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発売日: 2012年07月
著者/編集: 小西行郎
出版社: 講談社
ページ数: 98p

「0歳の赤ちゃんの気持ちがわかる本」は、赤ちゃんの言葉のない1年間には意味があるとして、視線や表情・しぐさなどから、どのような気持ちを伝えたいのか紹介されています。大人が赤ちゃんの表情を読みとり、それにどのように応えればよいか迷うママにおすすめです。

赤ちゃんの気持ちを読みとることができると、コミュニケーションの幅が広がり、触れあう時間が増えそうですね。

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はじめてママ&パパの育児
¥1,404〜(2018/10/26 時点)

発売日: 2014年09月10日頃
著者/編集: 主婦の友社, 五十嵐隆
出版社: 主婦の友社
ページ数: 223p

「はじめてママ&パパの育児」は、0~3歳の赤ちゃんとの暮らしが丁寧に紹介された一冊です。赤ちゃんの発育・発達・生活・気になることをはじめ、さまざまな育児の疑問に答えてくれます。

さまざまなことが赤ちゃんの写真で解説されているので「実際の症状や発達の目安がわかりやすい」とママたちに好評のようですよ。

喃語は赤ちゃんの成長の証

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赤ちゃんの喃語は、親子のコミュニケーションのひとつです。まだ意味のある言葉をしゃべらないとしても、赤ちゃんの喉や口の筋肉が発達して、さまざまな音を出せるようになったと思うと成長を感じますよね。

なかなか喃語が出ないと心配になることがありますが、赤ちゃんはじっとママやパパが話しているのを見つめて、口の動かし方や発音を学んでいるかもしれません。喃語をしゃべったときは、「じょうずにおしゃべりができたね」「お腹はすいていないかな」など、笑顔で赤ちゃんに返してあげたいですね。

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参考文献
  1. (※1)保育所保育指針(厚生労働省告示第 141 号)より

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