生後3ヶ月の赤ちゃんの発達とお世話の基礎知識【イラストでまるわかり】

生後3ヶ月になると赤ちゃんの首はずいぶんとしっかりし、お世話がしやすくなってきます。あやすと笑い声をあげようになり、赤ちゃんとのコミュニケーションが楽しくなってきますね。ここでは、生後3ヶ月の赤ちゃんの成長や発達と、お世話のポイントをイラストでわかりやすく解説します。

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この記事の監修

千葉 智子
小児科医
千葉 智子

目次

  1. 生後3ヶ月の赤ちゃんの身長と体重
  2. 生後3ヶ月の赤ちゃんの身体の発達
  3. 生後3ヶ月の赤ちゃんの心の発達
  4. 生後3ヶ月の授乳回数や量
  5. 生後3ヶ月の生活リズムと睡眠時間
  6. 生後3ヶ月頃の遊び方とおもちゃ
  7. 生後3ヶ月の体調不良への対処法
  8. 生後3ヶ月のおでかけや旅行の注意点
  9. 赤ちゃんの成長を楽しもう!
  10. あわせて読みたい

生後3ヶ月の赤ちゃんの身長と体重

生後3ヶ月の赤ちゃんの体重は、生まれたときに比べて約2倍近くに増えます。生まれたばかりのころに比べ身体つきがしっかりとしてくるため、安定して抱っこすることができるようになるころです。

生後3ヶ月の赤ちゃんの身体の発達

首すわり

生後3ヶ月頃になると赤ちゃんの首はだいぶしっかりしてきます。縦抱っこをしたときに首を後ろにそらさずにまっすぐに保てる赤ちゃんや、うつぶせにしたときに首を少し持ち上げる赤ちゃんが増えます。個人差はありますが、生後3~4ヶ月頃に首がすわる赤ちゃんが多いようです。

また、早い子では生後3~4ヶ月で寝返りを始めるかもしれません。

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視力の発達

生後3~5ヶ月頃は視力が大きく発達する時期です。カラフルなものに興味を持ち、目の前でおもちゃを動かすと目で追うようになります。さまざまなことを目で確認できるため、ママがそばから離れると泣き出す子もいるでしょう。

手足の発達

赤ちゃんは握力が強くなるにつれて、ガラガラなどを握ったり、興味のあるものを自分で口に入れたりするようになります。

生後3ヶ月頃の赤ちゃんが特に興味を示すのが、自分の手です。自分の手の存在に気づいてじっと手を見つめたり、目の前で両手を合わせたりする「ハンドリガード」いう行動を取る赤ちゃんが多い時期です。指しゃぶりを始める赤ちゃんもいるでしょう。

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生後3ヶ月の赤ちゃんの心の発達

生後3ヶ月になると、赤ちゃんはだいぶ感情表現ができるようになります。ママやパパがあやすと声を出して笑うこともあるでしょう。

身近な人の表情にも注目するようになり、ママやパパが見ているものに視線を向けたり、ママやパパの視線に気づくとほほえみ返したりすることがあるかもしれません。少しずつ赤ちゃんとのコミュニケーションを楽しめるようになりますね。

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生後3ヶ月の授乳回数や量

母乳・混合の場合の授乳間隔や量

生後3ヶ月になると、赤ちゃんが一度に飲める母乳の量が増えることから、少しずつ授乳間隔があくようになります。1日5~8回、3~4時間ごとの授乳が目安です。

なかには夜間の授乳がほとんどなくなる赤ちゃんもいるでしょう。しかし、赤ちゃんによっては授乳間隔が短く、頻回授乳が続くケースもあります。母乳は赤ちゃんが欲しがるだけ与えて問題ありません。

母乳とミルクの混合の場合には、まずは母乳を与えてそのあとにミルクを足すようにしてください。ただし、母乳の分泌量が安定してきている場合には、母乳のあとのミルクをあまり飲まなくなる赤ちゃんもいます。もし夜間だけミルクにする場合には、1回180~200mLを目安にしてくださいね。

ミルクの場合の授乳間隔や量

ミルク育児の場合、生後3ヶ月頃には、1回につき180~200mLを目安に1日に5~6回与えるようにします。ただし、ミルクを飲む量は赤ちゃんによって違うため、メーカーの指示を参考にしながら、赤ちゃんの欲しがる量を飲ませるようにしてください。

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生後3ヶ月の生活リズムと睡眠時間

睡眠時間と昼寝の回数

生後3ヶ月の赤ちゃんに必要な睡眠時間は14~17時間程度だといわれています。少しずつ昼夜の区別がつくようになり、夜中にまとまって眠る赤ちゃんが増えます。ただし、赤ちゃんの睡眠のリズムは個人差が大きく、夜中に何度も起きてしまう赤ちゃんは珍しくありません。

昼寝は午前・昼ごろ・夕方の1日3回程度が一般的です。

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黄昏泣き

生後3ヶ月になると、だんだんと目覚めている時間が長くなり、機嫌良く遊べる時間が増えます。一方で、夕方になるとぐずぐずと泣き続ける赤ちゃんも多くいます。

夕方になると決まって赤ちゃんが泣き出す現象を黄昏泣きといいます。黄昏泣きの原因ははっきりしていませんが、生後半年頃までには自然とおさまるのが一般的です。

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生後3ヶ月頃の遊び方とおもちゃ

おすすめの遊び方

生後3ヶ月の赤ちゃんは、自分の手や身体を意識し始めたところです。くすぐりっこなどのスキンシップ遊びや手遊び歌のように、身体の一部を使った遊びを喜びます。首がしっかりしてくるため、低い位置でたかいたかいをすることもできますよ。

おもちゃで遊ぶことができるようになる時期でもあります。おもちゃを自分で口に運んで、どんなものなのか調べて楽しむようになります。機嫌が良いときには、少しずつひとり遊びもできるようになるでしょう。

散歩も赤ちゃんにとっては楽しい遊びのひとつです。景色を見せたりいろいろな音を聞かせたりしながら、たくさん話しかけてあげてくださいね。

おすすめのおもちゃや絵本

生後3ヶ月の赤ちゃんは、おもちゃを握って口に運んで遊ぶようになります。赤ちゃんの手でも握りやすく、口に入れても安心できる素材のおもちゃがおすすめです。音が出るおもちゃやはっきりした色合いのおもちゃや絵本を選ぶと、赤ちゃんの聴覚や視覚を刺激します。

おすすめのおもちゃ

・ラトル・ガラガラ
・オーボール
・モビール
・ベビージム・メリー
・布絵本
・黒や赤、白を使った絵本

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生後3ヶ月の体調不良への対処法

風邪・発熱時のケア

赤ちゃんは鼻の粘膜が敏感で鼻腔がせまいことから、鼻づまりや鼻水がよく見られます。赤ちゃんの鼻水や鼻くそは、ガーゼや綿棒でやさしく取り除いてあげましょう。鼻づまりがひどいときには、鼻吸い器を使って鼻水を吸い取るか、耳鼻科や小児科で吸引してもらうと良いですよ。

生後3ヶ月の赤ちゃんは一般的に、ママのお腹の中にいるときに獲得した免疫があるために、病気にかかりにくいといわれています。しかし、生後3ヶ月未満で風邪やインフルエンザにかかることもあるのです。病気が流行する時期には、人混みを避けるようにしましょう。

38℃以上の発熱がある場合には、かかりつけ医を受診すると安心です。赤ちゃんがぐったりしていたり、授乳できなかったりする場合には、夜間でもすぐに受診してください。風邪による下痢にも注意が必要です。

便秘のときのケア

離乳食が始まる前の赤ちゃんのうんちは水分が多く、授乳のたびにうんちをすることが多いものです。しかし、なかには生まれて間もないころから便秘になる赤ちゃんもいます。

赤ちゃんのうんちがなかなか出ないときには、お腹を「の」の字を描くようにマッサージしたり、足を動かす運動をしたりしてみてください。それでもうんちが出ない場合には、綿棒にベビーオイルを含ませ肛門を刺激する綿棒浣腸がおすすめです。

赤ちゃんの機嫌が悪かったり、うんちがかたくなったりしている場合には、病院を受診するようにしましょう。

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生後3ヶ月のおでかけや旅行の注意点

赤ちゃんを外に連れ出すと、赤ちゃんがさまざまな刺激を受けることができます。明るい時間にでかけることで、生活リズムがつきやすくなるというメリットもあります。気候が良く、赤ちゃんの体調が悪くなければ、無理のない範囲で積極的に外出するようにしてみましょう。

赤ちゃんが生後3ヶ月を過ぎると、温泉などの旅行デビューをする家庭もあるようです。赤ちゃんに負担をかけないよう、小まめに休憩を取ったり、外出先でお昼寝ができるように環境を整えてあげたりしながら、少しずつ本格的なおでかけを楽しむようにしてくださいね。車に乗るときには、必ずチャイルドシートを使うようにしましょう。

赤ちゃんの成長を楽しもう!

生後3ヶ月の赤ちゃんは、身体も心も大きく成長します。あやすと笑ったり声を出したりするようになり、少しずつ親子のコニュニケーションを楽しめるようになりますね。

赤ちゃんが生まれて3ヶ月たち、ママやパパは赤ちゃんとの生活に少し慣れてきた一方で、疲れが出るころかもしれません。赤ちゃんの成長を楽しみながら、上手に息抜きをして過ごしてくださいね。

(文・ままのて編集部/イラスト・さがみかずさ)

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