おんぶはいつからできる?赤ちゃんとママにとってのメリットとおんぶの仕方のポイント・注意点を解説!
日本で昔から行われてきたおんぶによる育児方法は、さまざまなメリットがあるとして再び注目されています。「おんぶは生後何ヶ月からできるの」「おんぶの仕方がわからない」といった疑問を持つママもいるかもしれませんね。ここでは、おんぶはいつからできるのか、おんぶのメリット、おんぶにおすすめの防寒着などをわかりやすくお伝えします。
本ページはプロモーションが含まれています
この記事の監修
目次
おんぶはいつから?何ヶ月からできる?
日本では、昔からおんぶによって子どもを育ててきました。今では抱っこ紐を使う光景が多く見られますが、自宅ではおんぶをしているというママも少なくないようです。では、おんぶはいつからできるのでしょうか。詳しく説明します。
おんぶ可能な目安は生後4ヶ月から
一般的におんぶができる目安は、首すわりが確認できる生後4ヶ月頃からと考えられています。心配な方は4ヶ月健診などで医師に相談すると良いでしょう。ただし、使用するおんぶ紐や抱っこ紐によって、おんぶの対応時期が異なります。人気商品であるエルゴベビーの場合は、首と腰が完全にすわってから(生後6ヶ月以降)のおんぶをすすめています。
必ず、使用するおんぶ紐や抱っこ紐の説明書をよく確認しましょう。
首すわり前のおんぶは絶対にNG!
首すわり前の赤ちゃんをおんぶすると、赤ちゃんの頭が激しく揺さぶられてしまいます。そのままおんぶを続ければ、赤ちゃんの脳や発達に悪い影響を与えかねません。おんぶはママから赤ちゃんの顔が見えないため、もし赤ちゃんに異変があっても気づきにくい危険性があります。首すわり前のおんぶは絶対にやめましょう。
赤ちゃんをおんぶするメリット
赤ちゃんをおんぶすることで得られるメリットを解説します。
ママと赤ちゃんの視界が広がる
赤ちゃんを向かい合わせで抱っこすると、ママやパパの身体で赤ちゃんの視界を遮ることになります。赤ちゃんは進行方向(正面)を向くことができず、おでかけをしていてもあまり景色が見えません。
一方でおんぶはママやパパの肩越しから、赤ちゃんがさまざまな景色を見られます。周りの景色を見ることは、赤ちゃんの脳にとても良い刺激となります。おんぶするパパやママにとっても、足元がよく見えるようになるので、つまづきにくくなるというメリットがあります。
人間は、外部の情報のほとんどを視覚から取り入れているといわれています。脳が発達段階にある赤ちゃんにとって、特に視覚は重要なものです。積極的におんぶをし、赤ちゃんの好奇心を刺激してあげましょう。
赤ちゃんがママと同じ体験をできる
おんぶはママと赤ちゃんが同じ目線になり、進行方向も同じになるため、さまざまな体験をママと共有できます。外の景色を見る、美しいものに触れるなど、同じ体験を積み重ねることで、ママと赤ちゃんの絆が深まります。
また、おんぶされた赤ちゃんは、ママやパパの行動を間近で観察できるので、ママやパパの行動を疑似体験することができます。おんぶでママやパパと同じ目線で過ごしながら、社会や生活のことを習得していくことができますよ。
赤ちゃんの姿勢が良くなる
おんぶは、抱っこに比べて赤ちゃんの身動きがとりやすいという特徴があります。おんぶをされている赤ちゃんは、手足を動かしたり腰を伸ばしたり、身体を動かしやすい状態にあります。赤ちゃんが腰を伸ばしたりママの背中にしがみついたりする動きは、バランス感覚を磨き、歩行の訓練になるようです。また、赤ちゃんの良い姿勢にもつながるようです。
ママと密着して赤ちゃんが安心できる
おんぶはママの身体と密着するため、赤ちゃんは安心感を得やすくなるでしょう。抱っこよりもおんぶのほうが落ち着いてくれる、すぐに眠ってくれる、という赤ちゃんも少なくありません。
ママが両手を空けられ行動範囲が広がる
おんぶは抱っこに比べてママの両手が空くため、家事と育児を両立しやすくなります。赤ちゃんが泣くたびに家事を中断していたというママも、おんぶによって掃除や料理、洗濯などの家事がはかどるでしょう。寝かしつけも同時にできるので、家事を効率的に進めることができますよ。
おんぶができるようになったら自転車にも乗れるので、行動範囲が広がります。
おんぶと抱っこはどう使い分ける?
抱っこは赤ちゃんの顔が見やすいというメリットがあります。また、抱っこ紐によっては新生児から使えるものや、長時間使用しても疲れにくいものがあります。月齢が低い場合や電車・バスに乗るとき、リュックを使うときなどは、抱っこをするようにしましょう。
おんぶはママの手が空くため、家事をするときや上のきょうだいのお世話をするときに使うと便利です。旅行やおでかけなど、景色を楽しむ場合もおんぶがおすすめです。おんぶと抱っこをうまく使いこなして、家事と育児をより効率的に進めていきましょう。
赤ちゃんとの自転車はおんぶで!
赤ちゃんと一緒に自転車に乗る場合は抱っこではなくおんぶをしましょう。
道路交通法で定められているルールは次の通りです。
・自分+赤ちゃんひとりで自転車に乗る場合
赤ちゃんをおんぶ紐などでしっかりおんぶをしていること
・自分+赤ちゃんひとり&上のきょうだいひとりで自転車に乗る場合
赤ちゃんをおんぶ紐でおんぶし、上のきょうだいは自転車の幼児用座席に乗せる
次の場合は違反になるので注意しましょう。
・赤ちゃんを抱っこして自転車に乗ること
・赤ちゃんと上のきょうだい2名以上で自転車に乗ること(自転車に乗れるのは本人+2名まで)
赤ちゃんをおんぶして自転車に乗るのは、バランスも悪く非常に危険です。やむを得ない場合に乗るようにするとリスクも低くなります。充分に気をつけて、ゆっくりと運転しましょう。
おんぶの仕方
おんぶ紐や一本帯、兵児帯を使ったおんぶの仕方について見ていきましょう。
おんぶ紐での基本的なおんぶの仕方
おんぶ紐を使った基本的なおんぶの仕方を確認しましょう。
1.子どもを椅子などの低い位置に座らせる
2.子どもの足を足ぐりに通す
3.子どもの脇の下に肩ベルトを通して子どもを支えながらおんぶする
4.肩ベルトを胸の前で交差させる
5.両方の肩ベルトを掛具に通す
6.身体の正面でしっかり結ぶ
兵児帯や一本帯でのおんぶの仕方
兵児帯(へこおび)や一本帯を使った昔ながらのおんぶの仕方です。兵児帯や一本帯は、掛具やボタンがなく、おんぶ紐よりも場所をとらずにコンパクトにまとめられます。
1.帯を蛇腹になるように三つ折りにする
2.子どもの両脇と背中に帯を通し、子どもの身体の前で帯を交差させる
3.交差させたポイントを持ちながら、子どもを持ち上げ背中に背負う
4.身体を前傾姿勢にしながら、帯をママの身体の前でクロスさせる
5.帯の片方を両膝ではさむ
6.もう一方の帯を子どもの身体に添うように巻き付ける。子どもの足はママの身体を挟むように開脚させる
7.ひざに挟んでいた帯も同様に巻き付ける
8.両方の帯の端を持ち、ママの身体の前で結び完成
※肩に当たっている部分の帯の蛇腹を広げると、肩への負担を軽減できます。
おんぶをするときのポイント
おんぶ紐や一本帯、兵児帯でおんぶをするときのポイントやコツをお伝えします。
重心を高い位置にする
おんぶ紐で赤ちゃんをおんぶするときは、赤ちゃんを高い位置で背負うことが大事です。重心を高く持ってくることで、ママにとっても負担が軽くなります。
高い位置でおんぶをするには、最初に赤ちゃんを背負うときに、背中ではなく肩に乗せるイメージで背負うことがポイントです。また、肩紐を胸元でねじるときは、身体に添わせながらクロスさせましょう。おんぶし終えたときに、赤ちゃんの目線がママの肩より上になるのが目安です。
赤ちゃんとできるだけ密着する
おんぶ紐を結ぶときに赤ちゃんの身体とママの身体が離れていると、赤ちゃんとママのあいだに空間ができるため、落下事故を起こす危険性が高まります。また、赤ちゃんが下へずり落ちやすくなるので、ママの腰への負担が増える、赤ちゃんが窮屈に感じるなどの不便が生じます。赤ちゃんとできる限り密着しておんぶしましょう。
おんぶを行う際の注意点
赤ちゃんをおんぶするときに注意したいポイントを説明します。
赤ちゃんの落下に注意
抱っこ紐やおんぶ紐の普及につれて、落下事故が多く報告されています。特に抱っこからおんぶに換えるときや、赤ちゃんを背負うときには注意が必要です。落下事故の危険性を回避するには、ママがしゃがんでから赤ちゃんを背負うことが大事です。立ったまま背負うと、高い位置から落下することになり、身体への衝撃も大きくなります。
ソファーなどに赤ちゃんを座らせてからおんぶするのもおすすめです。赤ちゃんの体重が重くなると、赤ちゃんの重みで徐々に下へずり下がることがあります。おんぶの最中もこまめに紐を結び直して、落下事故を防ぐようにしましょう。
股関節の位置を確認する
おんぶをするときは、赤ちゃんの足がM字に開脚していることを確認しましょう。足が伸びていたり、おんぶ紐に挟まっていたりする状態が続くと、股関節脱臼になる可能性があります。おんぶをし終えたら鏡で確認するか、家族にチェックしてもらい、股関節の位置を確認しましょう。
長時間使用しない
おんぶは抱っこに比べて赤ちゃんの身動きがとりやすいですが、同じ姿勢で長時間過ごすと、赤ちゃんの身体に負担がかかります。また、ママの肩や腰を痛めかねません。ある程度おんぶをしたら赤ちゃんを降ろして、身体を伸ばしてリラックスすることが大事です。
おんぶにおすすめのおんぶ紐&抱っこ紐
赤ちゃんをおんぶするときにおすすめのおんぶ紐&抱っこ紐を紹介します。
バディバディアーバンファン 抱っこ紐
対応サイズ:ウエスト65~135cm
対応月齢:新生児~36ヶ月頃
※おんぶ 首がすわった乳児期~36ヶ月(体重15kg)まで
バディバディアーバンファンは、横抱き、対面抱っこ、腰抱き、おんぶ、前向き抱きの5種類の使い方ができる抱っこ紐です。おんぶは生後4ヶ月から使用できます。
赤ちゃんの身体を固定するセーフティサポートにより、おんぶのときの落下リスクを軽減します。使用しないときはコンパクトにまとめられるので、携帯にも便利ですよ。オールメッシュ素材のため、夏場でもサラッとした使い心地が持続します。
保育士さんが使ってるおんぶ紐
対応時期:首がすわってから(4ヶ月頃)~24ヶ月(体重約13kg)まで
保育士の声を取り入れ開発されたおんぶ紐です。赤ちゃんの頭を支えるスリーピングサポートや、掛具の食い込みを防ぐクッションなど、細かい工夫が施されています。おんぶと対面抱っこに対応しているので、シーンによって使い分けられます。
北極しろくま堂へこおび
対応サイズ:フリーサイズ
対応月齢:抱っこは生後2週間から、おんぶは首がすわってから14.9kgまで(約3歳程度)
スリングやおんぶ紐などの育児用品を開発している、しろくま堂の兵児帯です。前向きの抱っこにも使うことができます。綿100%で作られているので、お手入れも簡単ですよ。通気性に優れた、しじら織りの生地を採用しています。
おんぶのときの防寒アイテム
おんぶ育児に便利な防寒アイテムをご紹介します。
ケープタイプのママコート
ポリエステル70%、レーヨン30%
子育て中もおしゃれにこだわりたいというママにおすすめなのが、抱っこ、おんぶに対応しているカシミアタッチの防寒ママコートです。上品さとカジュアルさを兼ね備えたデザインは、どんなコーディネートにも合わせやすく、体形カバーにも一役買ってくれます。
マタニティコートとしても使用できるので、妊娠中から長く使用できるでしょう。色はキャメル、ライトグレー、ネイビー、ブラウンの4色です。自宅で手洗いが可能なので、いつでも清潔な状態で使用できるのもうれしいですね。
リバーシブルダウンのママコート
表地:ポリエステル100%
中綿:ダウン90%、フェザー10%
裏地:ポリエステル98%、ポリウレタン2%
寒さが厳しい地域に住んでいるママにおすすめの防寒着が、ダウンのママコートです。ママの首から腰の下まで丈があるので、赤ちゃんはもちろんのこと、ママの身体もしっかりと守ってくれます。リバーシブルデザインのため、気分やコーディネートによって2通りのデザインを楽しめますよ。
ママエプロン
綿100%
家事をしながらおんぶをするときにおすすめなのが、エプロン型の防寒ケープです。ママの両腕が出るので料理や洗い物でケープが汚れる心配がありません。おんぶ紐でできる胸元のばってんも隠してくれます。抱っこにも使用できます。
赤ちゃんのおんぶに関する体験談
最初は抱っこ専用の抱っこ紐でおんぶをしていたのですが、子どもを背負う位置が低くなんとなく使いにくさを感じていました。なにか良い方法はないか考えていたところ、母にアドバイスをもらい、さらしを使った一本帯のおんぶ方法を教えてもらいました。
最初はやや不安がありましたが、慣れるととても簡単におんぶができるようになりました。抱っこ紐を使うよりも子どもとの密着度が増し、紐を結ぶきつさや赤ちゃんの位置の調節も自在にできるので、肩や腰への負担が少なく感じました。帯自体が軽いというのもポイントですね。
一本帯のおんぶは胸で紐をクロスするため、人前では使いにくいですが、自宅で使うだけであれば問題ありません。ゴミ出しや洗濯ものの取入れなど、人目に触れそうな特は上からポンチョを羽織るようにしていました。
月齢が低いと背負いにくかったり、腕が抜けたりして不安定に感じるかもしれませんが、ある程度骨格がしっかりしてきたら、一本帯でのおんぶがしやすくなると思います。祖母の世代であれば一本帯の使い方をよく知っている方も多いと思いますので、興味がある方は一度尋ねてみてはいかがでしょうか。
おんぶ紐の売れ筋ランキングもチェック!
楽天・Amazonでおんぶ紐のランキングを確認したい方は、以下のリンクから探してみてください。
おんぶで赤ちゃんとのコミュニケーションを楽しもう
おんぶはママの顔が見えないため、赤ちゃんが退屈な思いをするのでは、と感じる方も多いかもしれません。しかし、おんぶは抱っこに比べて赤ちゃんの視界が大きく広がります。見慣れた光景であっても新鮮に感じたり、ママと同じ体験が共有できたりするので、赤ちゃんにとっては楽しい時間となるのではないでしょうか。
また、おんぶは抱っこよりも赤ちゃんとママの顔が近くなるため、コミュニケーションをとりやすくなります。家事をしながら赤ちゃんの好きな歌を歌ったり、おしりをとんとんしたりなどをして、赤ちゃんとの触れ合いを楽しみましょう。