哺乳瓶の煮沸(熱湯)消毒の方法は?煮沸時間や手順は?いつまで続ける?消毒後の乾燥、保管についても解説
手軽にできる「煮沸(熱湯)消毒」は、専用の消毒液や容器を準備する必要がありません。このため、あまり哺乳瓶を使わない人におすすめですよ。煮沸消毒は何分すればよいか、プラスチック製の哺乳瓶も煮沸できるのかといった疑問をはじめ、哺乳瓶の煮沸消毒のメリットやデメリット、手順・煮沸消毒後の乾燥方法や注意を紹介します。
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目次
哺乳瓶の消毒はなぜ必要?いつまでするの?
生まれたばかりの赤ちゃんはママから受け継いだ免疫を持っていますが、その免疫は生後すぐに減少していきます。生後6ヶ月頃には赤ちゃん自身の免疫になっていきますが、大人に比べて未熟であり、雑菌が体内に入ることで体調を崩すリスクが高い状態です。
赤ちゃんの口に直接触れる哺乳瓶を衛生的に使用するためには、丁寧な洗浄と消毒が重要です。免疫が特に未熟な4ヶ月頃までは、毎回しっかりと消毒することをおすすめします。
5ヶ月~6ヶ月頃になると、赤ちゃんは触れたものを口に持っていく頻度が高くなってくるので、消毒をやめるケースが多いようです。ただし、いつまで消毒をするかには個人差があります。衛生面を考えて、1歳ごろまで哺乳瓶の煮沸消毒を続ける人もいます。
哺乳瓶の消毒方法は?
哺乳瓶の消毒方法には、哺乳瓶を熱湯で煮立てる煮沸消毒、電子レンジで加熱しスチームで殺菌する電子レンジ消毒、専用の消毒液に漬け込む薬液消毒の3種類があります。
それぞれの消毒方法に特徴がありますが、この中で最も古くから行われきたのが煮沸消毒です。特別な道具を使わないため、母乳中心で育児をしているママがおでかけで使った哺乳瓶を消毒する際にも取り入れやすい消毒方法です。
哺乳瓶の煮沸消毒のメリットとデメリットは?
哺乳瓶の煮沸消毒のメリット
煮沸消毒の大きなメリットとして、哺乳瓶を浸せる大きさの鍋があれば消毒でき、特別な道具を用意する必要がない点があげられます。また、お湯で煮立てるだけで簡単に消毒できるのも魅力です。
基本的には完母(完全母乳育児)でたまに粉ミルクを使用する程度であれば、特別な準備がいらない煮沸消毒がおすすめです。
哺乳瓶の煮沸消毒のデメリット
煮沸消毒のデメリットとして、消毒中は鍋から目が離せないことがあげられます。特に赤ちゃんが自分で動き回る時期になると注意が必要です。煮沸消毒の直後は哺乳瓶が非常に熱くなっているため、冷ましてからでないと調乳できません。哺乳瓶をすぐ使うことができないのは、不便に感じるかもしれませんね。
また、旅行など外出先では煮沸消毒が難しいので、薬液消毒など別の方法のほうが便利でしょう。
哺乳瓶の煮沸消毒の前に洗浄を!雑菌に注意すべき哺乳瓶の箇所は?
哺乳瓶を消毒する前には、哺乳瓶の汚れを十分に落としておくことが重要です。残った粉ミルクのカスは煮沸すると膜状に固まり、それを繰り返すと固まった汚れが取り除けなくなってしまうことがあります。
特に、哺乳瓶や哺乳瓶のちくびの溝は粉ミルクの残りカスやだ液がたまりやすく、雑菌が繁殖しやすい部分です。洗い残しがないように、煮沸消毒の前には汚れを丁寧に取り除くようにしましょう。特に哺乳瓶のちくびや口に汚れがたまりやすいので、哺乳瓶専用のブラシ・スポンジで丁寧に洗いましょう。
哺乳瓶を洗う際に使用する洗剤は、一般的な台所用洗剤でも問題ありません。ただし専用の洗剤は食品に使われる成分のみで作られているなど、赤ちゃんにやさしい洗剤になっているものが多いです。
哺乳瓶の煮沸消毒の手順や時間は?プラスチック製も煮沸してOK?
煮沸消毒に必要なもの
煮沸消毒に必要な道具は以下の通りです。
◯煮沸するとき
・鍋(哺乳瓶がすっぽりと入る大きさのもの)
・煮沸消毒用のトング
◯煮沸した後
・布巾やキッチンペーパーまたは哺乳瓶スタンド
鍋は、哺乳瓶が浸かるサイズのものであれば、手持ちのもので問題ないでしょう。大きめの鍋なら数本まとめて煮沸消毒することもできます。
トングは菜箸で代用できますが、取り出す際に哺乳瓶が滑って火傷をしたり、哺乳瓶を落として割ってしまったりする危険があるため、専用のトングを準備することをおすすめします。また衛生面からも専用のトングのほうが安心ですよ。
煮沸消毒した後は、哺乳瓶を乾燥させるために、清潔な布巾やキッチンペーパーまたは水が切れる哺乳瓶スタンドを使います。
手順と煮沸時間の目安
煮沸消毒の基本の手順は、以下の通りです。
1.鍋に哺乳瓶がしっかりと浸る量の水を張り、哺乳瓶本体、ちくび、キャップなどを入れます。哺乳瓶本体の中に水が入るようにし、しっかりと沈めましょう。
2.基本的に沸騰してから10分を目安に煮立てます。乳首などガラスでないものは3分ほどで良いでしょう。
3.トングを使い、お湯から取り出します。取り出した後は、清潔な布巾やキッチンペーパー、哺乳瓶スタンドなどで乾燥させます。
煮沸消毒に入る前に、哺乳瓶をしっかり洗浄し、汚れを落としておくことが重要です。「2」の煮沸の時間については、製品によって推奨する煮沸時間が異なる場合があるので、パッケージなどに表示がある場合はその時間に従いましょう。
煮沸消毒の際の注意点
熱湯を使うため、特に哺乳瓶を取り出す際には火傷に注意が必要です。鍋肌は100℃以上の高温になるため、哺乳瓶や哺乳瓶のちくびが鍋肌に触れると変形することがあります。十分に余裕がある哺乳瓶を入れられるサイズの鍋でたっぷりのお湯を使いましょう。また、過度な煮沸消毒は哺乳瓶やその他の部品を傷めることがあります。特に哺乳瓶のちくびは、長時間煮沸したままにしないよう注意しましょう。
哺乳瓶に熱湯をかけるだけで消毒完了とする、または使用後の哺乳瓶を洗わずにそのまま煮沸するといった自己流の煮沸消毒は危険です。
プラスチック製は耐熱温度100℃以上のものなら煮沸OK
プラスチック製の哺乳瓶であっても、耐熱温度が100℃以上の製品については煮沸消毒を行うことができます。煮沸消毒を行う前に、説明書やパッケージなどに記載されている耐熱温度を必ず確認しましょう。また、煮沸消毒中の鍋肌は100℃以上の高温になるため、プラスチック製品が触れると変形することがあるので注意が必要です。
哺乳瓶の煮沸消毒後の乾燥・保管はどうする?
煮沸消毒後の哺乳瓶は乾燥させてから保管しましょう。水滴が残ったまま保管すると、カビや埃の付着の原因になります。
煮沸消毒で熱湯から取り出した後は、清潔な布巾やキッチンペーパーの上、または哺乳瓶用の乾燥スタンドの上で自然乾燥させます。このとき、哺乳瓶の口を下にして乾燥させ、哺乳瓶の中に水がたまらないようにすることで、カビや雑菌の繁殖を防ぐことができます。乾燥しづらい場合や水滴が気になる場合は、布巾やキッチンペーパーを使って水分を拭き取っても良いでしょう。
乾燥させた後は、埃や汚れがつくことを防ぐために、フタつきの容器で保管することをおすすめします。哺乳瓶専用のケースが使いやすいですが、密閉できる100均のタッパーやフードケースなどを代用することもできますよ。
哺乳瓶の煮沸消毒におすすめのグッズ
【商品重量】118 g
【梱包サイズ】31 x 11 x 2 cm
【本体】ポリプロピレン(ガラス繊維20%含む)
【先端部】水添型スチレン。ブタジエン共重合樹脂
ピジョンは、半世紀以上に渡り育児関連商品を生み出しているメーカーです。哺乳瓶分野では、コンビとともに有名なメーカーのひとつといえるでしょう。
ハンドルは哺乳瓶をつかみやすい角度になっており、重さのあるガラス製の哺乳瓶からちくびなどの小物まで、あらゆるものをつかみやすいやわらかい素材でできています。プラスチックでコーティングされているのでさびる心配がなく、分解できて洗いやすいため、衛生的に使うことができるのも嬉しいポイントです。煮沸消毒だけでなく薬液消毒にも使用できます。長さは30cm以上あるので、薬液消毒ケースや煮沸に用いる鍋の底まで余裕を持って届きますよ。
哺乳瓶の乾燥におすすめのグッズ
【サイズ】ケース W235 × D225 × H25 (mm)
【内容】台座(スター)、スタンド棒5本、 (大×2本、中×2本、小×1本)
【材質】さくら
【原産国】日本製
水はけが良く丈夫な素材であるさくらの天然木を使った、インテリアにも馴染みの良い哺乳瓶スタンドです。スタンド棒は簡単に取り外しできるので、コンパクトに収納できます。星形の本体台座の裏面には滑り止めがついており、キッチンでも安心して使用できます。赤ちゃんが哺乳瓶を卒業した後は、マグやグラス用として長く使うことができる点も嬉しいですね。
哺乳瓶の保管におすすめのグッズ
【セット内容】本体、乳首トレイ、水切りトレイ、蓋
【素材】本体、乳首トレイ、水切りトレイ:ポリプロピレン(耐熱温度120℃)
フード(蓋):ABS樹脂(耐熱温度80℃)
哺乳瓶やちくびをコンパクトに保管できるピジョンの収納ケースです。フタがついているため、埃や汚れを防ぎ哺乳瓶を清潔に保つことができます。保管ケースの中でそのまま乾燥できるよう、水切りトレイがついています。また、哺乳瓶のちくびやキャップ、おしゃぶりの収納が可能なトレイもついているので、小物もすっきりと収納できますよ。ミッキーとミニーのデザインがかわいいので楽しく使うことができますね。
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自分に合った消毒方法を選んで
煮沸消毒は、特別な道具が必要なく手軽に行える消毒方法です。哺乳瓶を使う頻度が少ない人には、おすすめの消毒方法です。ただし粉ミルクを使用する機会が多い場合、手持ちの哺乳瓶の本数が少ないと夜中に煮沸消毒をしなければならなくなるので注意が必要です。
煮沸消毒、電子レンジ消毒、薬液消毒は、どの方法も高い殺菌力があり効果に大きな差はありません。それぞれの消毒方法の違いや特徴を知った上で自分に合ったやり方を選びましょう。また旅行のときや夜のみ電子レンジ消毒または薬液消毒をするなど、タイミングや場面によって消毒方法を使い分けするのもおすすめですよ。