夜間断乳はいつから?夜間断乳の方法・失敗したときの対処法・寝かしつけ方法
赤ちゃんが生まれてしばらくは、夜中も授乳をせねばならず「夜にまとまって眠りたい」と思うママは多いことでしょう。そんな方におすすめなのが、夜間断乳という方法です。昼間はこれまで通り授乳しますが、夜中はおっぱいやミルクを与えません。夜間断乳のやり方やメリット、コツをご紹介しますので、ぜひ参考にしてくださいね。
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目次
夜間断乳とは?
夜間断乳とは、夜中の授乳をやめることです。昼間はこれまでと同じように授乳を続けます。本格的な卒乳・断乳の前に行われるもので、寝不足に悩んでいる、職場復帰を控えている、次の妊娠を希望するなどの理由から実践されています。
夜間断乳のメリットは?夜泣きがなくなるの?
夜間断乳にはどんなメリットがあるのでしょうか。順にご説明します。
赤ちゃんが夜中にまとまって眠るようになる
夜間断乳により夜中の授乳がなくなるので、赤ちゃんが朝までぐっすり眠ってくれます。翌朝もすっきりと目覚め、機嫌良く起きるようになった、という声もあります。
赤ちゃんの夜泣きがなくなることがある
最初の数日は赤ちゃんが激しく夜泣きをすることがあります。しかし、夜間断乳により夜中はおっぱいがないことを赤ちゃんが理解すると、夜泣きの回数が徐々に減り、夜泣きそのものがなくなることも多いようです。
ママの身体が休まる
夜中の授乳がなくなると、夜泣きも少なくなるため、ママの睡眠時間を確保しやすくなります。これまで睡眠不足に悩んでいたママにとっては、とても大きなメリットと言えるでしょう。また、寝る前にお酒をたしなむことができるので、寝かしつけの後にリラックスタイムを楽しむママもいます。
おっぱいトラブルが少なくなる
夜間断乳により、母乳の分泌を段階的に減らすことができるので、本格的な卒乳・断乳時の乳腺炎リスクを軽減できます。また、赤ちゃんによってはおっぱいをくわえたまま眠ってしまう子も多いものです。夜間断乳をすると、赤ちゃんが乳首を噛む、ひっぱるなどで乳首を痛めるトラブルが少なくなります。
赤ちゃんが離乳食をよく食べるようになる
「せっかく離乳食を作っても、なかなか食べてくれない」という悩みを持つママは多くいます。夜間断乳をすることで、特に朝食を食べる量が増え、赤ちゃんが離乳食を食べる楽しみを感じやすくなります。離乳食に慣れることで、赤ちゃんのおっぱいやミルクへの依存が低くなり、本格的な卒乳・断乳もスムーズになるでしょう。
虫歯リスクの軽減
夜間に授乳をすると、赤ちゃんが虫歯になるリスクが高まります。母乳自体が虫歯の原因になることはないとされていますが、離乳食の残りかすが歯についた状態で授乳をして眠ってしまうと、虫歯になる可能性が高いといわれています。
母乳が口の中にたまりやすい上の前歯の周辺は、特に注意が必要です。歯みがきをしっかりと行ってから夜間断乳を進めることで、虫歯になりにくくなります。
夜間断乳はいつから始める?目安は?
夜間断乳開始時期に特に決まりはないため、赤ちゃんやママに最適なタイミングで行いましょう。一般的には、生後6~8ヶ月頃から夜間断乳を始める家庭が増えるようです。ママが仕事復帰を予定している場合は、その前に夜間断乳をしておくことで、睡眠時間が確保しやすくなります。ママや赤ちゃんの体調が悪いときは延期しましょう。
夜間断乳の方法
夜間断乳の具体的なやり方をご紹介します。
赤ちゃんの生活リズムを整える
夜間断乳を始める前には、赤ちゃんが決まった時間に眠れるように生活リズムを整えることが大事です。あまりこだわる必要はありませんが、食事、お昼寝、お風呂、就寝の時間をある程度決めておきましょう。生活リズムを整えることで、決まった時間になると赤ちゃんが自然と眠たくなり、寝かしつけやすくなります。
入眠の儀式をつくる
おっぱいやミルクに代わる、赤ちゃんにあった寝かしつけの儀式を作りましょう。部屋を暗くしたり、お気に入りの子守唄を歌ったり、読み聞かせを行うなどがおすすめです。最初は試行錯誤するかもしれませんが、慣れてきたらスムーズに寝かしつけができるようになります。
赤ちゃんに言い聞かせる
夜間断乳を始める日からは、寝かしつける前に「今日から夜のおっぱいはナイナイだよ」のように、赤ちゃんに言い聞かせてみましょう。最初は抵抗するかもしれませんが、徐々に赤ちゃんなりに状況を察してくるようです。言い聞かせにより、スムーズに断乳できたという声も多いですよ。
スムーズな夜間断乳のポイント
ここでは、スムーズに夜間断乳をするためのポイントをご紹介します。
昼間にしっかりと身体を動かす
赤ちゃんを夜にしっかりと熟睡させるために、昼間に身体を動かすように心がけましょう。寝る直前にあまり激しい刺激を与えると、赤ちゃんがかえって興奮を強めてしまうため注意してください。
寝る前のスキンシップをしっかりと取る
赤ちゃんにとっておっぱいやミルクの時間は、ママとの大切なスキンシップの時間です。夜間の授乳がなくなることで、赤ちゃんの気持ちが不安定になることもあるでしょう。寝る前には、たくさん抱っこをするなどの愛情表現を行い、赤ちゃんが安心するように心がけましょう。
最初の数日は泣いても我慢
最初の数日は赤ちゃんが激しく泣いてしまうため、罪悪感をもつママも少なくありません。しかし、ここでおっぱいやミルクを与えてしまうと、逆効果です。断乳しようとしている赤ちゃんの足を引っ張ってしまいます。
いずれはぐずりや夜泣きの回数が減り、朝までぐっすり眠ってくれるようになるので、そのときを信じて待ちましょう。ただし、赤ちゃんやママが体調を崩した場合などは、無理に夜間断乳を継続する必要はありません。
家族に協力してもらう
夜間断乳は、激しい寝ぐずりや夜泣きを招くので、睡眠不足や疲労を感じてしまいがちです。また、赤ちゃんがママを見るとおっぱいを思い出して激しく泣いて抵抗することがあります。最初の数日は、パパや家族と交代できるように協力してもらうと良いでしょう。また昼間の育児や家事についても無理をせず、周囲の協力を得ながら進めてくださいね。
夜間断乳に失敗したときの対処法
赤ちゃんやママの体調、断乳の状況次第によって、夜間断乳は中断してもかまいません。しかし、おっぱいやミルクへの執着が強くなる可能性があるので、次の断乳がしづらくなる場合があります。なるべく無理なく断乳できるまで、タイミングを待つようにしましょう。
夜間断乳後の寝かしつけ方法
夜間断乳後は、おっぱいやミルクに代わる寝かしつけ方法が必要になります。添い寝や抱っこ、背中やお腹をトントンする、おでこをさするなど、さまざまな方法がありますのでいろいろと試してみてください。
家族で夜間断乳を乗り越えよう
夜間断乳後しばらくは、激しい夜泣きや寝ぐずりによって、ママも赤ちゃんも疲れがたまってしまうかもしれません。心が折れそうになることもあるでしょう。最初のつらさを乗り越えれば、ママも赤ちゃんも夜中にぐっすりと眠れるようになります。夜間断乳ができたときには、赤ちゃんがたくましく見えるかもしれませんね。
つらいときは無理をせず、パパや家族の協力を得ながら進めていきましょう。本格的な卒乳・断乳の日まであとわずかです。限られた授乳の日々を大切に過ごしてくださいね。