【月齢別】新生児・赤ちゃんの寝かしつけの方法やコツ!おすすめグッズもご紹介|助産師監修
新生児や赤ちゃんの寝かしつけに、苦労しているママやパパも少なくないのではないでしょうか。今回は基本的な寝かしつけ方法から、月齢別のおすすめの寝かしつけ方法までご紹介します。寝かしつけに便利なグッズや、一風変わった方法も参考にしてみてください。ママやパパと赤ちゃんにぴったりの寝かしつけ方法を助産師監修でお届けします。
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目次
基本的な赤ちゃんの寝かしつけ方法
規則正しい生活を心がける
毎日決まった時間に起こしたり寝かしつけたりと、規則正しい生活を心がけると、生活リズムを整えることができます。お風呂や授乳、食事などの時間も、ある程度決まった時間に行うのが理想です。ただ、赤ちゃんの機嫌や体調などによってずれてしまうこともあるので、あまり時間を守ろうと神経質に考えすぎないようにしましょう。
入眠儀式を作る
絵本を読んだりお気に入りのぬいぐるみを抱かせたりと、毎日寝る前に決まった習慣を行うようにすると、条件反射で眠りにつきやすくなりますよ。習慣が定着するまで時間がかかってしまうかもしれませんが、毎日続けることが大切です。赤ちゃんが眠たそうにしたら入眠儀式をするようにしましょう。
不快なことを減らす
おむつが汚れていたり、お腹がすいていたりすると、いくら寝かしつけようと頑張っても赤ちゃんを眠らせるのは難しいものです。そのため、まずは身体的に不快なことを減らしてあげるようにしましょう。汗をかいていたら服を着替えさせたり、授乳後はしっかりゲップを出してあげたりすることも大切です。
赤ちゃんの眠る環境を整える
赤ちゃんを寝かしつけるときは、部屋を暗くして、静かでリラックスできる環境を整えましょう。また、パパやママの体温で赤ちゃんが眠る布団を温めておくのも、心地良い眠りにつくための良いアイデアといえますよ。
音楽を流す
オルゴールや胎内音など、赤ちゃんが気に入るような音楽を流すことも、寝かしつけに効果的です。ただアップテンポの激しい曲などは、赤ちゃんを興奮させてしまう可能性があるので、避けるようにしましょう。
赤ちゃんがいるお部屋の温度・湿度を適切に保つ
寝かしつけのときに限らず、赤ちゃんの過ごす部屋の温度や湿度は適切に保つようにしましょう。温度の目安は、冬は20~25℃、夏は外気よりも4~5℃低い程度です。湿度は50%前後、加湿するときも60%を超えないように気をつけましょう。またエアコンを使うときは、赤ちゃんに直接風が当たらないようにしてくださいね。
【新生児期】赤ちゃんの寝かしつけの方法
生まれたばかりの赤ちゃんはの睡眠パターンは、 1~2 時間の覚醒と 1~4時間の睡眠を繰り返します。浅い眠りが多く、ささいな刺激で目を覚ましてしまうことも少なくありません。(※1)
赤ちゃんとのスキンシップを積極的にとる
赤ちゃんの手を握って、両手をくっつけたり離したりするなど、赤ちゃんとのスキンシップを積極的にとるようにすると、赤ちゃんも安心して眠ってくれるかもしれません。また赤ちゃんをうつ伏せに寝かせ、背中を優しくなでおろしても良いですね。
このとき、赤ちゃんの顔が布団に挟まって、窒息してしまわないように気をつけましょう。また赤ちゃんが眠ったら、仰向けにするのを忘れないでくださいね。
おひなまきを試してみる
おひなまきは、赤ちゃんをママのお腹の中にいたころと同じような体勢にする方法です。新生児期にみられるモロー反射で、赤ちゃんが起きてしまう可能性を減らすこともできますよ。詳しい方法は、動画を参考にしてみてくださいね。
おひなまきはゆるすぎてはあまり効果がありませんが、きつすぎても赤ちゃんの呼吸や体温調節をさまたげてしまうので注意が必要です。また足はあぐらをかくような状態にし、無理にねじらないようにしましょう。
【生後1~2ヶ月】赤ちゃんの寝かしつけの方法
生後1~2ヶ月頃になると、昼に起きている時間が少しずつ長くなり、生活リズムが整い始めます。しかし、まだ1日24時間のリズムに合わせることが難しい時期です。
またこの時期には「抱っこしていないと赤ちゃんが眠ってくれない」と悩むママやパパも少なくありません。
スリング・抱っこ紐を使う
赤ちゃんが抱っこでしか眠ってくれないと、寝かしつけをするママやパパの負担は大きいですよね。そんなときに便利なのが、スリングや抱っこ紐です。赤ちゃんを楽に抱っこできるだけでなく、両手があくので、家事などの用事を済ませることもできますよ。
ただ、商品によっては首がすわらないと使えないものもあるので、生後1~2ヶ月頃の赤ちゃんにも使えるものを探してみてくださいね。
ベビーラック・バウンサーを使う
優しい揺れで赤ちゃんをあやしてくれるベビーラックやバウンサーは、抱っこ好きの赤ちゃんも気に入ってくれるかもしれません。赤ちゃんをすぐに抱っこできないときや、ママやパパが腕などを痛めているときなどにも重宝します。
手動のものや電動のものなど、さまざまな商品が販売されているので、使いやすいものを見つけてみてはいかがでしょうか。
【生後3~4ヶ月】赤ちゃんの寝かしつけの方法
生後3~4ヶ月頃になると、昼夜の区別がついてきて、1日24時間のリズムを整えることができるようになります。そのため、規則正しい生活を心がけ、赤ちゃんの生活環境を整えることが大切です。
朝はカーテンを開ける、夜は電気を消す
人の身体にそなわっているといわれる生体時計は、1日24時間ではなく25時間で動いています。毎日朝の光を浴びることで、1日24時間に調節しているのだそうです。(※2)
そのため、朝赤ちゃんを起こすときは、カーテンを開けて日光を浴びるようにしましょう。また、夜になるとメラトニンという睡眠を促すホルモンが分泌されます。
しかし強い光を浴びると、メラトニンの分泌をさまたげてしまうので注意しましょう。夜には電気を消して部屋を暗くし、スマートフォンやテレビも控えるようにしてくださいね。
【生後5ヶ月~1歳】赤ちゃんの寝かしつけ方法
生後5ヶ月を過ぎると、睡眠のリズムが整ってきて、決まった時間に眠るようになります。睡眠だけでなく、食事やお風呂などの時間を一定にし、生活リズムを整えるようにしてくださいね。お昼寝は午前に1~2時間、午後に2時間程度が目安となります。
寝かしつけの方法は、これまでに試したものの中から赤ちゃんに合った方法を続けましょう。また5ヶ月以降は、夜泣きが始まる時期でもあります。赤ちゃんの夜泣きに悩むママは、以下の記事を参考にしてみてくださいね。
パジャマを着せる
起きている時間と寝る時間のメリハリをつけるため、赤ちゃんにパジャマを着せるようにしてみてはいかがでしょうか。赤ちゃんが気持ち良く着ることができる、肌触りの良い素材を選ぶのがおすすめですよ。また寝ているときにお腹が冷えないよう、腹巻が付いているものなどを選んでも良いですね。
夜泣きの対処法
赤ちゃんの夜泣きのピークは、生後7~9ヶ月頃といわれています。赤ちゃんが夜泣きをするときは、身体的な不満を解消し、やさしく声をかけたり抱っこをしたりして不安を解消してあげましょう。昼間たっぷり遊んであげたり、お風呂でぬるめのお湯にのんびり浸からせてあげたりすると、夜泣きの予防に効果が期待できますよ。
【1歳~】子どもの寝かしつけ方法
1歳以降は、歩き始めるなど赤ちゃんの動きが活発になる時期です。しっかりと日中に身体を動かすことで、夜もきちんと寝てくれるようになります。昼にたくさん身体を動かしているのに、赤ちゃんがなかなか寝てくれない場合は、お昼寝の時間を調節しても良いですね。
楽しい入眠儀式で布団に入ってもらう
赤ちゃんが歩くようになると、寝かしつけようとしても、嫌がって布団にすら入ってくれないことがあります。そういうときには、赤ちゃんが楽しめる入眠儀式を考えてみてはいかがでしょうか。絵本を読んだり、手遊びをしたりするのがおすすめです。
天井いっぱいの映像と音楽が楽しめるホームシアターも、入眠儀式にぴったりです。赤ちゃんの寝かしつけのために開発されたリラックスメロディが搭載されています。
胎内音や波の音も加わった全32曲入りです。
寝たふりをする
赤ちゃんがなかなか布団に入らないときは、ママやパパが寝たふりをするのもひとつの方法です。はじめはママやパパを起こそうとしてきますが、根気よく寝たふりを続けていると、諦めて寝てくれるようになるかもしれません。もし赤ちゃんが顔を叩いてくるようなら、うつ伏せになって寝たふりをしても良いですね。
意外に効果的?変わった寝かしつけ方法
背中ボスボス
赤ちゃんの寝かしつけというと、やさしくトントンするイメージがありますよね。しかし、ボスボスと音が出るよう、強めに叩く方法もあります。手のひらを少し丸めて、背中よりも少し下の辺りを叩くようにしましょう。ただ、あまり強く叩き過ぎないように注意してくださいね。
スクワットで寝かしつけ
赤ちゃんを抱っこした状態で、スクワットをするという寝かしつけ方法もあります。寝かしつけをするママやパパにとって負担は大きいですが、実際に多くの方が効果を実感しているので、騙されたと思って一度挑戦してみてはいかがでしょうか。
ビニール袋のガサガサという音を聞かせる
ビニール袋のガサガサという音は、赤ちゃんが好きな音のひとつといわれています。胎内の音に似ていて安心するのではないかという説もあります。赤ちゃんを泣き止ませたいときにも効果的なので、おでかけのときに持ち歩いておくと便利ですよ。
ティッシュで顔をなでる
ティッシュで顔をなでるだけで、赤ちゃんがすぐに寝るというのだから驚きですね。効果の有無は個人差がありますが、一度試してみてはいかがでしょう。
ドライブをする
赤ちゃんがどうしても寝てくれないとき、ドライブをするママやパパも少なくありません。車の心地良い振動に、赤ちゃんもぐっすり眠ってくれますよ。ただママやパパが寝不足のときは、居眠り運転をしないように注意してくださいね。
またドライブでの寝かしつけを習慣化してしまうと、ほかの方法で眠ってくれなくなるかもしれないので、最終手段として試すことをおすすめします。
赤ちゃんの寝かしつけで注意すべきこと
ベッド・布団での寝かしつけ
ベッドや布団で添い寝して赤ちゃんを寝かしつけると、ママやパパのぬくもりを感じられて赤ちゃんも安心するもの。赤ちゃんのささいな変化にも気づきやすいというのも、大きなメリットです。ただ布団やマットレス、ママやパパの身体などで赤ちゃんが窒息してしまうリスクがあるので、注意が必要です。パパやママは赤ちゃんとは違う布団で少し離れて寝るようにしましょう。
ママやパパのベッドと赤ちゃんのベビーベッドを並べて寝かせるようにすると、窒息だけでなく転落の可能性も減らすことができるのでおすすめですよ。また添い乳をするママも少なくありませんが、添い乳をしないと赤ちゃんが眠らなくなることもあるので、寝かしつけと授乳は分けるようにしましょう。
赤ちゃんをベッドや布団で寝かせるときは、なるべく単調なリズムでトントンしたり、子守唄を歌ってあげたりしてくださいね。またうつ伏せの状態だと乳幼児突然死症候群(SIDS)のリスクが高まるといわれているので、仰向けで寝かせるようにしましょう。
抱っこでの寝かしつけ
赤ちゃんを抱っこで寝かしつけるときは、首がすわるまでは横抱きにするようにしましょう。首がすわったら、縦抱きでも良いですね。歌を歌ったり、身体を揺らしたりしながら寝かしつけると効果的です。ただすぐに寝てくれないからといって、激しく揺さぶることはしないでくださいね。
赤ちゃんの脳に損傷を与え、最悪の場合命を落としてしまうこともあるので、注意が必要です。また赤ちゃんを布団やベッドに置くときは、手足が脱力していたり、呼吸が深かったりと熟睡しているのを確認してからにしましょう。おくるみで包んだ状態で抱っこし、そのまま布団に置くようにしても良いですね。
赤ちゃんの寝かしつけに関する体験談
筆者は添い乳で寝かしつけを習慣にしていたため、夜中に娘が何度も目を覚ましてしまい、苦労しました。このままではいけないと、添い乳を止めて添い寝で寝かしつけようとしたものの、3時間以上号泣され、結局添い乳に戻してしまいました。
一度習慣になった入眠儀式を途中で変えるのは難しいものです。抱っこや添い乳での寝かしつけは、低月齢のうちは楽に感じますが、子どもが成長していくとママの負担が大きくなってしまいます。
今思い返すと、添い乳ではない方法で娘を寝かしつけるようにすれば良かったなと感じています。今だけでなく先のことも考えて、長く使える寝かしつけ方法を見つけておけば良かったとも思います。
我が家は夜はまとめて寝てくれる子どもだったのですが、眠りに落ちるまでに時間がかかり、ベビーベッドにひとり取り残すと、30分でも40分でも平気で声を張り上げて泣き続けるので、毎晩まず添い寝をして寝たらベビーベッドに運ぶ、という手順を踏んでいました。
それでも、ベビーベッドに置いた瞬間にパッと目を覚まして泣き出すこともあるので、「背中スイッチ入っちゃったね」なんて言って笑いつつも半泣きで寝かしつけをする日々でした。
我が家は夫婦の寝室の隣に子ども部屋があり、そこにベビーベッドを置いて子どもを寝かせていました。大体子ども部屋は9時に消灯し、一度寝れば朝7時くらいまでは目を覚まさないのです。手がかからないほうだとは思うのですが、電気を消してから寝るまでが毎日大泣きでした。
毎日のルーティーンなのに、まるで初めての体験かのように毎晩ギャンギャンと泣いていました。よく考えれば私は専業主婦なので、子どもが部屋でひとりきりでママと離れるというのは寝るときだけだったので、寂しかったのだと思います。
赤ちゃんにあった寝かしつけ方法を探してみよう
赤ちゃんがなかなか寝てくれないと、ママやパパもストレスがたまってしまいますよね。ただママやパパのイライラは赤ちゃんにも伝わってしまうので、余計に眠ってくれなくなることもあります。そんなときは、今回ご紹介したさまざまな寝かしつけ方法を試してみてはいかがでしょうか。赤ちゃんに合った方法が見つかるかもしれませんよ。
※この記事は2021年11月時点の情報をもとに作成しています。掲載した時点以降に情報が変更される場合がありますので、あらかじめご了承ください。
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