【保健師監修】お昼寝の寝かしつけにはコツがあった!ぐっすりと寝かしつける10の方法
赤ちゃんや子どものお昼寝は個人差が大きく、スムーズに寝てくれる子もいれば、ぐずってギャン泣きをしたり眠いほどテンションが高くなったりと、なかなか寝ない子もいます。実際に、お昼寝の寝かしつけに手こずっているママも多いでしょう。ここでは、赤ちゃんや子どものお昼寝の時間に活用できる、寝かしつけのコツを10選紹介します。
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目次
赤ちゃんや子どもの寝かしつけに疲れていませんか?
赤ちゃんや子どもの夜の寝かしつけだけではなく、お昼寝の寝かしつけに苦労をしているママは多いようです。寝る前のスタイルにはそれぞれ個性があり、ギャンギャン大泣きしたり、眠る寸前まで瞳を閉じなかったり、眠いほどテンションが高かったりと、ママを困らせる行動をとることもありますよね。
ここでは、ままのて編集部に寄せられた「お昼寝のときに、赤ちゃんや子どもの寝かしつけに困った」というママの体験談を紹介します。
生後5ヶ月の赤ちゃんの昼寝で困っています。午前中に1回、午後に2回程度お昼寝をしますが、昼寝前に大泣きをして寝かしつけに1時間ほどかかります。さらに、やっと寝たと思っても、ベビーベッドに降ろすと泣いて起きてしまい…ほぼ一日中抱っこをしています。ほとほと疲れてきました。
我が家の1歳2ヶ月の長男は、眠いときほどテンションが上がります。お昼ご飯を食べてしばらくすると機嫌が悪く、何をしてもグズグズなので昼寝を促すのですが「もっと、もっと」と遊びを続けようとしたり、奇声をあげながら走り回ったりと、日ごろの生活よりもテンションが高くなります。しかし、本人は眠いので、はしゃいでいる最中に転んだり集中力が続かなかったりと、すぐにグズグズ泣きだします。
もっと遊びたい思いはわかるのですが、かたくなに昼寝をしようとしないので、いつも無理やりおんぶをして寝かしつけています。
お昼寝には個人差があると聞いていましたが、我が家の次男は2歳ごろにはお昼寝をまったくしなくなりました。私も一日中遊びに付きあわされてヘトヘトです。さらに、お昼寝をしないと夕方ごろにグズグズしだして、夕飯・お風呂の時間に機嫌が悪くなります。夕食や入浴の準備、すべてのことを前倒しに進める生活です。
子どもが早めに寝てくれるのはありがたいですが、一日を超特急で過ごしている気分なので、心身ともに疲れがたまります。
月齢や年齢的な個人差はありますが、子どもがスムーズにお昼寝をしないと、家事や日常の生活がまわらないと感じるママは多いようです。せめて、夕食の準備ができる時間は確保したいですよね。
次に、できるだけ赤ちゃんや子どもがスムーズにお昼寝ができるように、10のコツやアイテムを紹介します。
【ボディタッチ】をして寝かしつけ
ボディタッチは、親子のコミュニケーションのひとつとされ、赤ちゃんや子どもが安心する行為といわれています。また、ボディタッチの一環でもあるマッサージには、リラックス効果がありますよね。ここでは、子どもに与えたいボディタッチやマッサージを紹介します。
1.眉毛や眉間のマッサージ
赤ちゃんや子どもがなかなか眠らないときに、眉毛や眉間を優しくさすってあげることでスムーズに寝つくというママが多いでしょう。眉毛や眉間をマッサージして寝かしつける方法は、保育園のお昼寝の時間に保育士が活用するなど、さまざまな場所で実践されているようです。
眉毛や眉間をさする寝かしつけには、明確な科学的根拠はないとされています。しかし、眉毛や眉間をさすることで瞳を閉じるため、眠りを誘いやすいのではないかとの説があるようです。お昼寝の際、一緒に横になったときに赤ちゃんや子どもの目が開いているようならば、そっと目元をマッサージしてあげても良いですね。
ただし、眉毛や眉間をさすっているときに子どもが不意に動いている、爪などで子どもの目を傷つけないように気をつけてください。さすっている時は手先から目を離さないようにし、爪を短く整えたり指輪を外したりして行う事が望ましいでしょう。
2.耳・耳たぶをマッサージする
赤ちゃんや子どもの耳や耳たぶを優しくマッサージすると、寝つきが良くなったというママもいるようです。くすぐったいと耳を触らせてくれない子どももいるため個人差がありますが、耳を優しくマッサージすることで、スムーズに眠る子どももいるでしょう。
また、耳そうじをしている最中に眠ってしまったという体験談もあります。寝かしつけに耳そうじをする際は、ベビー綿棒など柔らかいタッチのもので、力加減に気をつけながら試しても良いですね。
そのころの私は、1歳2ヶ月の長男の寝グズリに手をやいていました。いつも抱っこでの寝かしつけですが、抱っこをしても身体に力を入れて暴れたり反り返ったりと、眠いのになかなか寝ません。1歳前の子どもとはいえ力いっぱい抵抗をされると、身体の負担が大きくて困っていました。
寝かしつけについてママ友と話していたところ、「眉間や耳を触っているとすんなり寝る」という話を聞きました。毎日の寝グズリにまいっていた時期だったので、わらにもすがる思いで、抱っこをしながら泣き叫ぶ長男の耳を優しくつまんでマッサージを始めたのです。
すると、いつもは長いと1時間程度手こずっていた寝かしつけが、半分程度の時間になりました。長男も耳を触られると、スーッと落ちるように寝ることが多くなり、寝かしつけがとてもスムーズになりました。
他のママ友は耳のマッサージは効果がなかったという人もいたので個人差が大きいのかと思いますが、我が家はこの方法で、寝かしつけのストレスを減らすことができましたよ。
3.手のひらや足の裏をマッサージする
赤ちゃんや子どもがなかなか寝ないときは、手のひらや足の裏をにぎったりマッサージをしてあげたりして、手足が冷えていないか確認してみましょう。赤ちゃんや子どもは次第にママの体温に安心して眠りやすくなるかもしれません。
厚生労働省が発表する「健康づくりのための睡眠指針 2014」では、良い睡眠のためには、寝るときの環境づくりや体温調節も重要とされています(※1)。子どもは体温調節の機能が未熟なので、室温などの環境づくりもスムーズに眠るための大切な要素です。
季節に応じて、エアコンなどの冷暖房器具を上手く利用しても良いですね。また、身体が冷えている場合は、濡らしたタオルをレンジで温めたタオルで手足をマッサージしてあげても良いでしょう。眠りを邪魔しない、快適な体温を保つことができるよう心がけてくださいね。
季節がらもあるかもしれません。子どもが8ヶ月のころにお昼寝の寝かしつけがうまくいかず困っていたところ、一緒に横になり足を握ってあげると寝つきやすくなると感じました。そのころは冬で、子どもの寝つきが悪かったり泣いて起きたりするときは、必ず手足が冷たくなっている気がしたのです。
そこで、お昼寝前や睡眠の途中で起きたときは、手で手足を温めてあげることにしました。すると、スムーズに寝つくことが増えて、寝かしつけが楽になった気がします。我が家は、子どもが快適な体温を保てないときはサポートをしてあげることで、寝つきが良くなりましたよ。
4.背中をトントンする
赤ちゃんや子どもの背中をトントンとして寝かしつけるのは、親子のスキンシップでもメジャーな方法です。保育園でも子どもの背中をトントンとして寝かしつけている保育士も多いようです。呼吸や心音にあわせて、横になっている子どもの背中を優しくたたいてあげましょう。
このとき、ママが子守唄を歌ってあげたり成長をほめてあげたりと、安心する声かけができると良いですね。
赤ちゃんや子どもが落ち着く【歌&BGM】
5.子守唄を歌ってあげる
子守唄とは、赤ちゃんや子どもをあやしたり寝かしつけたりするときに、歌われる唄です。子どもが寝つきやすいようにゆったりした曲調であったり、聞き取りやすい高めの音域であったり、さまざまな唄が歌われています。
CDを流すのも良いですが、ママが赤ちゃんや子どものために歌ってあげてはいかがでしょうか。トントンと、ボディタッチをしながら歌っても良いですね。歌に自信がなくても、眠いときにママの声は心も身体も落ち着くはずですよ。
6.オルゴールを決まった時間に流す
オルゴールの音は、高音域で奏でられる、赤ちゃんや子どもが聴きとりやすい音のひとつです。赤ちゃんや子どもの好みで、オルゴール音楽を決まった時間に流したり、寝かしつけに用いたりと利用しているママも多いようです。
ある程度の月齢の赤ちゃんや子どもの生活リズムを整えると、お昼寝の時間が定まりやすく、寝かしつけがスムーズにいきやすいのではないでしょうか。起床時間や就寝時間、離乳食を始めているなら食事の時間をある程度決めておくと、一日の生活リズムの目安につながります。
そのなかで、お昼寝の時間にオルゴールを流すという方法は、生活リズムを整えるのに効果があるかもしれませんね。
【添い寝】は赤ちゃんや子どもの安心を誘う
赤ちゃんや子どもが、ママの抱っこでしか眠れない時期があったという先輩ママもたくさんいます。しかし、抱っこはママの身体に負担があるだけでなく、体力的にも限界がありますよね。ここでは、添い寝で眠れるコツを紹介します。
7.ママの心音を聞かせる
赤ちゃんや子どもは、ママやパパの心音を聞くと落ち着くといわれています。子どもがなかなか寝つかないときは、ママやパパの胸に頭をうずめるようにして、一緒に横になってはいかがでしょうか。
特に、ママの心音は体内で10ヶ月間聞いていた音です。聞き慣れた心音が響き、自然と子どもたちが安心して添い寝で眠ってくれるかもしれませんね。
8.横になり呼吸をあわせる
赤ちゃんや子どもが顔を横に振ったりぐずったりと、眠いサインを出したら、添い寝をして呼吸をあわせてみましょう。このとき、子どもに聞こえるように呼吸をあわせてあげると良いようです。
ママが寝たふりをするように目をつぶったり、カーテンを閉めて部屋を暗くしたりするなど、眠れる環境も工夫できると良いですね。
ママも気持ちが安らぐ【お話&絵本編】
9.読み聞かせで寝る前のルーティーンを作る
夜寝る前だけでなく、お昼寝のときに絵本を読み聞かせたり物語を紡いだり、子どもにママの声を聞かせてあげるとスムーズに寝つくという家庭も多いようです。寝かしつけにおすすめの絵本もたくさんあるので、親子でお気に入りの一冊を見つけてみてはいかがでしょうか。
寝る前の読み聞かせをルーティーンにすると「もう寝る時間だな」といった生活のリズムを作りやすくなるかもしれませんね。
10.寝る前のお話タイムを作る
寝る前は、絵本でなくてもママやパパがつくったお話を聞かせるのも、素敵な習慣です。子どもがテーマを出して物語を作ったり、日によってさまざまなストーリーを考えたりと、子どもとのお話しタイムを入眠儀式として取り入れているママもいるようです。
たとえば、物語を作るならば、日ごろのできごとをストーリーにのせても良いでしょう。また、ストーリーの中の主人公を「○○ちゃん(くん)」と、子どもの名前入れても良いですね。起承転結など難しいことを考えず、思い浮かぶままに物語を紡いではいかがでしょうか。
寝ないときは気持ちを切り替えて子どもと遊ぶ
赤ちゃんや子どもの寝つきには個性が大きくて、どのような工夫をこらしてもスムーズにお昼寝をしなくて悩むママもいることでしょう。ママは、寝ない子どもにイライラしても仕方ありません。
ときに、お昼寝の寝かしつけは「諦める」ことも大切なようです。なかなか寝てくれないときは、「今日はもう寝ない日なんだ」と割り切り、赤ちゃんや子どもと遊んだり、家事をしたりするように切り替えてはいかがでしょうか。
赤ちゃんや子どもは日々成長しているので、少しずつお昼寝の時間がずれたり眠らなくなったりするものです。子どもの体調や機嫌をみて、焦らずに、ゆったりとお昼寝ができると良いですね。
寝る前の環境を整えて、眠りを誘おう
お昼寝は、赤ちゃんや子どもの体力を回復したり情緒を安定させたりと、さまざまなメリットがあります。赤ちゃんや子どもがお昼寝をしてくれると、ママも身体を休めたり家事をしたりと時間ができますよね。
しかし、何をしてもママが思うように寝ないときはあります。海外のコホート研究では生後6ヶ月の赤ちゃんと1歳の赤ちゃんと比較して昼寝の時間が1時間短くなっており、3歳になると昼寝の時間が半分にまで短縮していました。
月齢や年齢、子どもの個性によってお昼寝のスタイルは大きく変わってくるため、さまざまなお昼寝の入眠方法を試しても寝ないときは、諦めることも必要なのかもしれません。日々の成長に合わせたお昼寝のスタイルを見つけてあげられると良いですね。
※この記事は2023年7月時点の情報をもとに作成しています。掲載した時点以降に情報が変更される場合がありますので、あらかじめご了承ください。