寝かしつけはいつまで必要?子どもにひとり寝させるトレーニング法とコツ

子どものお世話の中でも、寝かしつけが非常に大変だと感じているママは多いようです。そんなママは、寝かしつけがいつまで必要なのかを知っておくと、寝かしつけのゴールが見えてくるので気持ちが少し楽になるでしょう。寝かしつけはいつまで必要なのか、ひとり寝に向けてのトレーニング方法を紹介します。

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この記事の監修

二見  朝子
保健師
二見 朝子

目次

  1. 子どもの寝かしつけはいつまで必要?
  2. 子どもの寝かしつけをいつまでする?何歳までが一般的?
  3. 子どものひとり寝のトレーニング法は?
  4. 子どものひとり寝を成功させるコツは?
  5. 子どもの自信とママの愛情で、寝かしつけを卒業しよう
  6. あわせて読みたい

子どもの寝かしつけはいつまで必要?

昼夜の区別がなかった赤ちゃんも、成長するにつれて睡眠リズムが確立し、寝かしつけは添い寝としての要素が強くなってくるでしょう。今度は「寝かしつけはいつまで必要なのだろう」と考えが浮かぶものです。

いつまで寝かしつけが必要かという疑問に、「何歳まで」というはっきりとした答えはありません。寝かしつけ自体が貴重な親子のコミュニケーションになっているので、寝かしつけがいつまで必要かというデータより、甘えたいという子どもの気持ちを最優先しましょう。

いつまで寝かしつけをするかという期間は、誰かと比べる必要はありません。ママ友や祖父母から「いつまで寝かしつけしているの」「何歳まで添い寝するつもり」という意見があっても気にしなくて良いでしょう。寝かしつけがいつまで必要かはそれぞれなので、パパやママがもう大丈夫と思えるまで続けてあげてくださいね。

子どもの寝かしつけをいつまでする?何歳までが一般的?

子どもの寝かしつけがいつまで必要かについては各家庭のペースによりますが、寝かしつけをストレスに感じているママは多いのも事実です。しかし、いつまでも続くように思える寝かしつけにも終わりは来ます。

一般的には、幼稚園入園の3歳~小学校入学ころまでに寝かしつけを卒業する家庭が多いようです。幼稚園や保育園のお泊り保育をきっかけに、子ども自身が「もうひとりで眠れるよ」と言い出したというケースもあるでしょう。

寝かしつけ卒業の時期は、早い子と遅い子で3~4年の幅があり、これは子どもの性格的なもの、きょうだいの有無など、様々なことに影響を受けるようです。上にきょうだいがいる子どもは、比較的早く寝かしつけを卒業しています。一方で、ひとりっ子やきょうだいの上の子は遅くまで寝かしつけを必要とすることも多いようです。

寝かしつけ卒業の時期は、早い子と遅い子で3~4年の幅があり、これは子どもの性格的なものと、きょうだいの有無によっても変化しているようです。上にきょうだいがいる子どもは、比較的早く寝かしつけを卒業しています。一方で、ひとりっ子やきょうだいの上の子は遅くまで寝かしつけを必要とする比率が高いといわれています。

寝かしつけを卒業するのは何歳までという決まりがあるわけではありません。小学校入学後も、子どもやママ・パパにとって適切だと思えるタイミングまで寝かしつけを続けて問題ありません。しかし、小学校に入ると、林間学校・臨海学校などに行く機会もあるため、少しずつひとり寝のトレーニングを進めていけると良いですね。

子どものひとり寝のトレーニング法は?

子どもが寝かしつけを卒業し、ひとりで眠れるようになることを「ひとり寝」といいます。ひとり寝はパパやママと子どもが別々の部屋に寝ることですが、同じ部屋の布団にひとりで寝ることも立派なひとり寝といえるでしょう。子どもがスムーズにひとり寝ができるようになるために、おすすめのトレーニング方法を紹介します。

ステップ1.入眠儀式をつくる

ひとり寝を実現するにあたり、眠るべき時間だということを子どもに認識させる必要があります。「もう寝る時間だ」と子どもが自発的に思うことで、ひとり寝の成功率はぐんと高くなるでしょう。

そのために大切なのは、寝るまでのリズムを時間をかけて子どもの身体に定着させることです。たとえば、歯磨きとトイレを済ませたら、絵本を読んで「おやすみなさい」と電気を消す、と毎日決まった流れを作りましょう。

このように寝るまでの作業のルーティン化したものを入眠儀式と呼んでいます。毎日決まった入眠儀式を行うことで、子どもの心も身体も寝る準備をしてくれるようになりますよ。

ステップ2.添い寝をやめる

添い寝をやめるというのは、ひとり寝に向けての大きな一歩ではないでしょうか。もちろんいきなりうまくいくとは限らないので、段階を踏んで進めていきましょう。

まずは一緒にベッドに入るのをやめ、パパやママはベッドサイドで見守るようにしてみてください。絵本を読むなどの入眠儀式を行ったら、そのまま距離を取ったまま消灯し、「おやすみ」と声を掛けて子どもが寝つくまで見守ってあげます。子どもはひとりでベッドに入っても怖くないと学び、ひとり寝に自信を持ち始めるでしょう。

ステップ3.おやすみ後の見守りの時間を短くしていく

ベッドサイドでの見守りに慣れてきたら、その時間を徐々に短くしていきます。大切なのは芽生え始めた「ひとりでも大丈夫」という安心感を消さないことなので、子どものペースにあわせながらゆっくりと進めましょう。「おやすみ」の声かけ後にパパやママが部屋を出ても、最終的に子どもは自分の力で眠れるようになります。

子どものひとり寝を成功させるコツは?

子ども用の寝具を用意する

住宅事情などで子どもの部屋を用意することはできなくても、子ども用の布団をそろえることはそれほど難しくないのではないでしょうか。自分専用の寝具があるという喜びから、子どもは眠ることに対しても前向きな気持ちを持ってくれるでしょう。カバーや毛布は子どもの好きな色やキャラクターにしても良いですね。

子どものやる気を引き出す

ひとり寝を成功させるには、子どものモチベーションをあげることが重要です。幼稚園や小学校に上がったタイミングや、お泊り保育の後など、子ども自身にお兄さんお姉さんになった自覚が芽生えた様子が見えたときが、ひとり寝を提案するチャンスです。

拒否されるどころか、自立心がくすぐられ、予想以上にすんなり受け入れてくれたという意見が多いようですね。上手に子どものやる気を引き出してみましょう。

子どもの相棒を用意してあげる

ひとり寝に挑戦しようと思っても、やはり最初のうちはひとりぼっちの寝室に不安を感じます。そんなときは、子どもと一緒に眠ってくれる「相棒」の存在が背中を押してくれるかもしれません。

相棒はお気に入りのおもちゃやタオル、ぬいぐるみなどが良いでしょう。何であれ、子どもが不安を感じたときに「ひとりではない」と思える存在は、寂しさを吹き飛ばしてくれるでしょう。

トレーニングが進んだらほめてあげる

寝かしつけをしなくても眠れた日は、翌朝にたっぷりとほめてあげましょう。高めのテンションで「すごいね。もうお兄さんだね」と大げさなくらいにほめ、頭をなでる・抱きしめるといったスキンシップをいつもより多くすることで、子どもの自信につながります。

朝からほめられたら子どもは、気持ち良く1日が始められます。子どもにとって気持ちの良い朝はパパやママにとっても気持ちの良い朝になるでしょう。ひとりで寝ることが素晴らしいことだとわかれば、子どもも「今夜も頑張ろう」と前向きになること間違いなしです。

子どもの自信とママの愛情で、寝かしつけを卒業しよう

寝かしつけは何年にも渡って必要とされるお世話のひとつで、大変さは経験した人にしかわかりません。いつまでも続く寝かしつけにストレスを感じるくらいなら、思い切って寝かしつけの卒業を検討しても良いでしょう。

始めのうちはかわいそうかなと感じるかもしれません。しかし、寝かしつけを卒業したおかげで、ママはひとりの時間を持つことができ、日中もっと子どもに優しくできたという声もあります。翌朝たっぷりとほめられた子どもは、大切な成功体験として大きな自信を持つようです。

ママは子どもを信じ、自立の第一歩であるひとり寝を温かく見守ってあげてくださいね。

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