フォローアップミルクとは?いつからいつまで必要?おすすめ商品5選|助産師監修
助産師監修|離乳食の3回食が始まる生後9ヶ月頃に与えるとされるフォローアップミルク。フォローアップミルクとは、どのようなミルクなのでしょうか。育児用の粉ミルクの違いや、飲ませ方と選び方、フォローアップミルクの必要性、注意点を解説します。おすすめのフォローアップミルクや、アレルギー用ミルクの人気商品も紹介します。
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目次
フォローアップミルクとは?
フォローアップミルクは育児用の補完食品の一種で、離乳食で不足しがちな栄養素を補う役割を持っています。生後すぐから赤ちゃんに与えることのできる一般的な粉ミルクと異なり、フォローアップミルクは新生児には与えることができません。
フォローアップミルクには、離乳食だけでは不足しがちな「鉄分」「たんぱく質」「カルシウム」「ビタミン」などが含まれています。育児用の粉ミルクと同じように、フォローアップミルクにも牛乳の成分が含まれているので、牛乳アレルギーの子どもには飲ませるときには注意が必要です。フォローアップミルクを飲ませるか検討しているママは、牛乳アレルギーの可能性も含め、かかりつけの小児科医に相談しておくと安心ですね。
フォローアップミルクの選び方や比較のポイント!
フォローアップミルクは、メーカーによって強化している成分などが異なります。また、商品自体も缶やキューブ型などいくつかの種類があります。フォローアップミルクを選ぶときに注目したいポイントと、商品比較の参考になるポイントを3つご紹介します。
取り入れたい栄養素は?
フォローアップミルクには、離乳食では不足しがちな鉄分やたんぱく質などの栄養素や、母乳に近い成分の栄養素が含まれています。他にもメーカーによって強化している成分が異なりますが、子どもの発達、成長に欠かせない栄養素が配合されています。含まれている栄養素の成分と役割は下記の通りです。
・オリゴ糖:腸内環境を整える
・カルシウム:止血、神経や筋肉の働きを助ける
・リン:歯や骨を作る
・ビタミンD:カルシウムやリンの吸収を促進する
・DHA:情報伝達物質や神経系の発達、保護、再生を助ける
・アラキドン酸:神経、免疫、などの機能を調整する、情報伝達物質
・βカロテン:免疫を増強する、発育促進や肌の健康維持
・鉄:全身に酸素を運ぶ
・カルシウム:骨や歯を作る
手軽に携帯できる?
フォローアップミルクの種類は、缶タイプ、スティックタイプ、固形のキューブタイプなどがあります。持ち運びには、コンパクトで外出先でもミルクが作りやすい、スティックタイプやキューブタイプが向いています。
価格を比較しよう
フォローアップミルクの価格は、メーカーやタイプによってさまざまです。大缶と呼ばれる1缶820g~830gのフォローアップミルクは、1缶あたり1,000円台前半~後半くらいの価格で販売されています。持ち運びしやすいスティックタイプやキューブタイプは、大缶に比べて、少し高めの価格設定となっていることが多いでしょう。メーカーや商品によっても価格が異なるので、購入するときは店頭やネットショップで価格を比較してみてくださいね。
フォローアップミルクの飲ませ方
フォローアップミルクも、一般的な粉ミルクと同じように哺乳瓶で赤ちゃんに与えることができます。しかし、コップやストロー付きマグなどに入れて飲ませるのが、子どものコップ練習にもなりおすすめです。
フォローアップミルクは、月齢や体重、離乳食の量をもとに、パッケージに記載されている目安量を参考にして与えるようにしましょう。飲ませるタイミングは、離乳食を与えたあとや、おやつタイムが良いでしょう。
一日に飲ませる量の目安は、生後9~12ヶ月頃で1日450〜600mL程度、それ以降はおやつのタイミングなどに1日400mL程度です。たんぱく質やカルシウムを過剰摂取してしまうと、腎臓に負担がかかってしまう場合があるため、フォローアップミルクの与えすぎには注意しましょう。また9ヶ月以前には、フォローアップミルクではなく母乳や育児用のミルクを赤ちゃんに与えるようにしてくださいね。
フォローアップミルクのおすすめ商品5選!
フォローアップミルクのおすすめメーカーと、メーカー別の人気商品をご紹介します。
1.手軽にDHAを摂取できる「ビーンスターク つよいこ」
生後9ヶ月~3歳頃の子どもが対象の、ビーンスタークのフォローアップミルク「つよいこ」。DHAと鉄を手軽に摂取できるフォローアップミルクです。他のフォローアップミルクに比べて口当たりが軽い点が特徴で、濃厚な牛乳が苦手、という子どもにも飲みやすいといわれています。
商品ラインナップは、820gの大缶、300gの小缶、持ち運びに便利な14g×18本のスティックタイプがあります。
2.母乳の成分に近い「アイクレオ アイクレオのフォローアップミルク」
「アイクレオのフォローアップミルク」は満9ヶ月頃~3歳頃の子どもに与えることができます。離乳食では摂取しづらい、ビタミンDやビタミンC、鉄などの栄養素をバランス良く含んでいるフォローアップミルクです。
母乳に含まれるヌクレオチドという栄養が配合されていて、エネルギー代謝をサポートします。さっぱりとした飲み口で、毎日の栄養補給にはもちろん、離乳食やおやつの材料として使うこともできますよ。
商品ラインナップは、片手でも簡単に開閉できるキャップ付きの820gの大缶と、13.6g×10本のスティックタイプがあります。
3.腸内環境を整えるのに最適な「森永 チルミル」
満1歳頃~3歳頃の子ども向けの森永のフォローアップミルク「チルミル」です。3種類のオリゴ糖と、ラクトフェリン、DHA、鉄分などが配合されています。低温のお湯や水にも溶けやすく、手間がかかりません。飲み口も比較的軽いので、離乳食作りにも使いやすいでしょう。
商品ラインナップは、820gの大缶、14g×10本のスティックタイプが代表的です。初回に専用セットを購入し、次回からは詰め替え用を使用できるエコらくパックも人気です。
4.キューブタイプが人気「明治 ステップ」
1歳頃から与えられる明治のフォローアップミルク「ステップ」です。牛乳や離乳食などの食事では摂取しにくい鉄分を多く含んでいます。
商品ラインナップは、820g缶の他に、持ち運びにも便利で計量が簡単なキューブタイプのミルクが人気です。
5.お財布にやさしい価格が人気 「和光堂 ぐんぐん」
満9ヶ月頃~3歳頃の子ども向けの和光堂のフォローアップミルク「ぐんぐん」です。あっさりした風味で、牛乳より多くの鉄分を含んでいます。カルシウムやDHAが強化されているので、栄養素をバランス良く摂り入れることができます。1缶あたりの価格も比較的低価格なので、フォローアップミルクをたくさん飲む子どものいる家庭では重宝するでしょう。
商品ラインナップは、830g缶と300g缶、スティックタイプは14g×10本入りです。
フォローアップミルクは必要?フォローアップミルクを飲まない場合は?
フォローアップミルクは本当に必要ない?
フォローアップミルクは必要なのか、という疑問の声もありますよね。フォローアップミルクは母乳の代わりに飲ませる一般的な粉ミルクとは違い、必ず飲ませないといけないミルクではありません。母乳育児でもミルク育児でも、離乳食で栄養素が摂れていれば問題ないので、赤ちゃんの成長にあわせて必要に応じて飲ませるようにしましょう。
母乳育児の場合、母乳の出が悪くなり、赤ちゃんの栄養不足が気になるときにフォローアップミルクを活用するのが一般的です。子どもが離乳食を嫌がりあまり食べてくれないときなども、フォローアップミルクを飲ませることで栄養素を補えます。
子どもがフォローアップミルクを飲まない!
子どもがフォローアップミルクを飲まない、ということもあるかもしれません。しかし、フォローアップミルクはあくまで栄養補助の目的のために与えるものなので、無理に飲ませる必要はありません。もしフォローアップミルクを飲ませたい事情がある場合には、マグやストローの種類を変えてみたり哺乳瓶を使ってみたりするなど、使用する容器を変えてみるのもおすすめです。急に積極的に飲んでくれるようになる子もいるようです。
またフォローアップミルクは、一般的な育児用粉ミルクと同じように作り置きはできません。フォローアップミルク自体の栄養価が高いため、長時間置いておくと雑菌が繁殖したり、成分が変わってしまったりすることがあるからです。特に飲み残しをそのまま保管しておくと、唾液などから雑菌が繁殖しやすくなります。飲まないときは捨てて、次のフォローアップミルクをあげるタイミングで作り直すようにしてください。
それでもたくさんフォローアップミルクが余ってしまうという場合には、フォローアップミルクを使った離乳食やお菓子を作るのがおすすめです。「フォローアップミルク レシピ」で検索すると、簡単でおいしそうなレシピがたくさんヒットしますよ。
フォローアップミルクと牛乳の違いは?
フォローアップミルクは、離乳食や母乳の代わりの育児用ミルクではなく「牛乳の代替品」としてとらえる人が多いでしょう。
牛乳は子どもが1歳をすぎてから与えることが推奨されています。1歳未満の赤ちゃんは消化器官が未熟で、牛乳のたんぱく質を消化吸収するのがむずかしいといわれているためです。また、牛乳のたんぱく質の消化が十分にできない場合に、アレルギー反応を起こすケースもあります。
一方、フォローアップミルクは牛乳よりタンパク質を多く配合し、消化や吸収に優れた成分となっています。さらにフォローアップミルクは、牛乳では不足しがちな「鉄」や「ビタミン」を補うことができるよう栄養成分が調整されています。
フォローアップミルクで下痢をするの?
フォローアップミルクに変えた途端に子どもが下痢をした、という経験を持つママも多いようです。フォローアップミルクの利用開始と、風邪や予防接種といった普段とは異なる体調の変化が重なった、ということも理由として考えられます。しかし、フォローアップミルクにはたんぱく質を始めとしたたくさんの栄養分が含まれているため、赤ちゃんや子どもの未熟な消化機能では処理しきれずに下痢をしてしまった、ということも考えられます。
フォローアップミルクを飲ませて下痢になってしまったという場合には、ひとまずフォローアップミルクの使用を中止して、かかりつけの小児科医に相談すると良いでしょう。
もし牛乳アレルギーが見つかったり、通常のフォローアップミルクでは下痢をしたりするという場合には、食事で十分な栄養素が摂れるよう工夫するのも良いでしょう。
しかし、卒乳から牛乳への移行を考えてフォローアップミルクを検討していたというママには、アレルギー成分を抑えた育児用ミルクを使用するのもおすすめです。こうした低アレルゲン物質のミルクを与える場合にも、必ずかかりつけ医に相談してからにしましょう。
牛乳アレルギーの赤ちゃん子どもでも飲める「森永 ニューMA-1」
ミルクのアレルギー成分を低減させ、乳たんぱく質消化物とアミノ酸をバランス良く配合した低アレルギーの育児用ミルクです。乳糖を始めとした牛乳成分の他にも、大豆、卵成分を含まないように配慮されています。
森永の育児用ミルクには、他にも3種類の特殊ミルクが発売されています。アレルギーの症状や特徴にあわせて飲めるミルクが変わるので、かかりつけの医師に相談してから使用しましょう。
フォローアップミルクを与える際のその他の注意点
他にもフォローアップミルクを与える際には下記のことに注意をしましょう。
フォローアップミルクが離乳のさまたげになるケースも
フォローアップミルクは、離乳食の初期に与えると栄養バランスが崩れたり、フォローアップミルクだけでお腹がふくれてしまったりして、離乳のさまたげになってしまうケースがあります。離乳食の進み具合を確認しながら与えると安心ですね。
また、たんぱく質やカルシウムを過剰摂取してしまうと、腎臓に負担がかかってしまう場合があるため、一日に与える量をしっかり守りましょう。
早期にフォローアップミルクを始めると母乳が減る?
離乳食が始まる生後6ヶ月頃から、母乳の代わりにフォローアップミルクを与えてしまうと、赤ちゃんが母乳を飲む機会が減り母乳が作られなくなってしまう恐れがあります。そのためフォローアップミルクを与る時期が早すぎると、母乳育児のさまたげになることがあります。
生後9ヶ月以前に、母乳や一般的な粉ミルクの代わりにフォローアップミルクを与えることはやめましょう。フォローアップミルクは、粉ミルクに比べてタンパク質やミネラルが多く含まれており、かえって栄養バランスが崩れる可能性があります。
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フォローアップミルクは赤ちゃんの成長にあわせて活用しよう
子どもの成長スピードは個人差が大きく、同じ月齢でもできることや体形などにばらつきがありますよね。特に初めての子育ての場合は、離乳食が足りているのか不安になるかもしれません。心配なときは、健診時や子育て相談などで相談するのもおすすめです。
フォローアップミルクは、子どもの離乳食の食べる量や進み具合、母乳の出方など、子どもやママの状態によって栄養を補助する目的で与えるようにしましょう。