Q&Aで解説!1歳9ヶ月の赤ちゃんの発育・発達とお世話のポイント!

2歳近くなると子どもはどんどん個性豊かになっていきます。子どもの自我が芽生えとともに好き嫌いや反抗期が始まるため、パパやママにはこれまでと違う悩みが出てくる時期かもしれませんね。ここでは、1歳9ヶ月の子どもの発達から卒乳、トイトレなどママが気になるポイントを集め、Q&A方式で解説します。

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この記事の監修

河井 恵美
助産師・保育士
河井 恵美

目次

  1. Q.1歳9ヶ月頃の身長・体重は?
  2. Q.1歳9ヶ月頃の食事は?
  3. Q.夜泣きがひどいときには?
  4. Q.まだしゃべらなくても大丈夫?
  5. Q.癇癪・イヤイヤがひどいときには?
  6. Q.お昼寝は必要?
  7. Q.歯磨きを嫌がるときには?
  8. Q.トイレトレーニングはいつごろから?
  9. Q.発達が遅くて心配なときには?
  10. Q.育児でイライラしたときの対処法は?
  11. 性格の違いが顕著になってくる時期
  12. あわせて読みたい

Q.1歳9ヶ月頃の身長・体重は?

厚生労働省「平成22年乳幼児身体発育調査」によれば1歳9ヶ月~10ヶ月未満の子どもの平均体重・身長は以下の通りです(※1)。

男の子女の子
平均体重10.99kg10.35kg
平均身長83.4cm82.0cm

子どもの洋服のサイズは、80~90cm前後を着せているママが多いようです。子どもの発育やメーカーのサイズによっては、95cmでも大きすぎずにかわいらしく子どもが着られる場合もあるでしょう。靴のサイズは12~14cmが平均的です。

Q.1歳9ヶ月頃の食事は?

1歳9ヶ月頃は、多くの子どもは離乳食を終え幼児食に移行する時期です。大人と同じ食事メニューへと徐々に近づいていきますが、子どもの味覚はまだ発達途中なので味付けは薄味を心がけましょう。

大人とまったく別のメニューを毎回作るのは大変ですから、取り分けメニューを上手に活用してくださいね。食事量の目安は大人の半分程度が目安です。

食べないときの対応方法

1歳9ヶ月程度だとまだ食べることにそれほど興味がない子どももいるようです。食事量には個人差があり、本人の食欲や身体の発達状況によっても差が出てきます。小食でも健康に問題なければそれほど心配はありませんよ。

しかし、なかには子どもの好き嫌いで悩んでいるママもいるのではないでしょうか。特に野菜を食べない子どもは多いようです。調理方法を工夫することで少しずつ食べられる野菜が増えていくこともありますが、食べられるようになるまで数年かかることもあります。

【体験談】嫌いなものも一応取り分け、あとは本人に委ねていました

子どもは1歳半くらいからナスの食感が苦手に。食卓に出すときは一応お皿にも取り分けますが、食べるかは本人に任せていました。保育園でも家でも食べない時期が2年くらい続きましたが、たまに「おいしいよ」と勧める程度にしました。

3歳のある日、保育園で友達に感化されたのかナスを少し食べられたことに自信をつけ、そこから急に食べてくれるようになりましたよ。

授乳はいつまで続ける?

日本では子どもが1歳前後で卒乳をする場合が多いので、1歳9ヶ月になっても授乳している場合には「もうやめなきゃ」と思っているママもいるかもしれませんね。しかし、WHOでは2歳までの授乳を推奨しているので、1歳9ヶ月を過ぎて授乳を続けていても長すぎるということはありません。

ただし、母乳ばかりで子どもの食事量が増えない場合には、卒乳を検討してみても良いでしょう。基本的にはママと赤ちゃんの気持ちで卒乳を決めても問題ありませんから、自分たちの選択を大切にしてくださいね。

【体験談】2歳まで授乳を続けました

子どもの2歳の誕生日まで授乳を続けました。男の子ということもあり1歳9ヶ月頃はママである私自身が授乳に少し苦痛を感じていましたが、子どもがおっぱいが大好きだったため、2歳まで頑張りました。

2歳になると親の言っていることがしっかりとわかるため、「2歳のお誕生日で卒業ね」と言い聞かせて、わりとスムーズに断乳できたと思います。授乳中は食が細く心配しましたが、断乳したとたんによく食べるようになりました。

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Q.夜泣きがひどいときには?

1歳9ヶ月でも夜泣きをする子どもはいます。赤ちゃん時代からずっと夜泣きが続いている子どももいれば、反対に今までぐっすり眠っていたのに急に夜泣きをするようになる子どももいます。

夜泣き対策としては、早寝早起きで生活リズムを整える・寝る環境を作る・日中しっかり身体を動かすといったことが一般的です。しかし、こういった方法を実践していても子どもが泣き止まないこともあるでしょう。精神的にも肉体的にも成長している時期のため、子どもが日中のできごとを思い出して興奮してしまい、夜泣きが引き起こされている可能性があります。

夜間に泣いても飲み物を飲んだらすぐに眠りについた、単なる寝言泣きだったという例もあります。少しのあいだ様子を観察してみても良いですね。授乳をしていると眠りが浅くなるという子どももいるので、夜泣きがひどい場合は卒乳を検討しても良いかもしれません。

Q.まだしゃべらなくても大丈夫?

1歳9ヶ月頃には、おしゃべり好きな子は二語文を話し始めるようになります。その一方で2歳くらいまでまったく話さない子も多く、言葉の発達というのは個人差が大きいと考えられています。

大人が話す言葉を理解できていても、そこから自分で言葉を話すようになるまでは時間差が生じる子どももいるようです。周囲の言葉を理解できているようなら、基本的に発達の問題はないとされているので、あまり心配しなくて大丈夫ですよ。

Q.癇癪・イヤイヤがひどいときには?

イヤイヤ期のピークは2歳頃だといわれています。正常な成長の証とはいえ、1歳9ヶ月頃には自我の目覚めとともにイヤイヤや癇癪がひどくなり、ママやパパにとっては大変な時期かもしれませんね。

イヤイヤ期の子どもには、本人の気持ちを受け入れ、可能なことは自分で選ばせたりやらせたりしてあげることが有効です。ただし、危険が伴うことには毅然とした態度で対応しましょう。

またママやパパは、あまりストレスをためないよう適度に受け流すことも重要です。子どもの興味を他のことへそらす、気持ちが落ち着くまで見守り待ってあげるという方法も良いでしょう。

そのため、イヤイヤ期の子どもとの生活では余裕を持って行動することをおすすめします。特に忙しい朝の時間帯などはママやパパも余裕をなくしがちなので、時間にゆとりを持って準備しましょう。

【体験談】イヤイヤの発動スイッチを見つけて!

1歳9ヶ月頃に息子のイヤイヤ期が始まり苦労しました。しかし、2ヶ月3ヶ月と続くうちにイヤイヤが始まるパターンがある程度読めるように。息子はとにかく「全部自分でやりたいタイプ」だったので、先回りして準備することをやめ、とりあえず自分でやらせました。そのために何事も時間にゆとりを持って行動しなければならず大変でしたが…。何が癇癪のスイッチか読めるようになると親も心に余裕が生まれます。

【助産師監修】イヤイヤ期はいつから?第一次反抗期の8つの対応とやっては…

Q.お昼寝は必要?

1歳9ヶ月の子どもの睡眠時間の目安は、11~14時間がベストだと考えられています(※2)。多くの子どもはまだお昼寝が必要な時期ですから、午後に1回お昼寝時間を設けると良いですね。昼食後の12~15時くらいがおすすめです。

【体験談】お昼寝をしないと夕方が大変

1歳9ヶ月頃は保育園のある平日は朝6時半に起きて昼食後に1時間半~2時間昼寝し、夜は20時半までに寝るという生活リズムでした。休日は3時間ほど昼寝することが多かったです。

まれに昼寝なしで過ごす日がありましたが、その場合は夕方にかけて機嫌が悪くなり、ぐずっているうちに寝てしまい夕食を食べ損ねることも。子どもも親も大変なので、平日も休日もあまりリズムを崩さないように気を付けていました。

Q.歯磨きを嫌がるときには?

虫歯予防のためにも歯磨きを習慣にしましょう。子どもが歯磨きを嫌がる場合は、歯磨きに関する絵本を読み聞かせたり好きなキャラクターの歯ブラシを選ばせてあげたりして、歯磨きに楽しいイメージを持ってもらいましょう。

Q.トイレトレーニングはいつごろから?

一般的には1歳後半~2歳にトイレトレーニングを始める家庭が多いようです。焦る必要はありませんが、子どもがある程度のおしっこを膀胱にためられるようになったと感じたら、トイレトレーニングを検討してみましょう。

初めは失敗して下着や洋服を何度も汚してしまうので、洗濯物がすぐに乾く夏からトイレトレーニングを始めたという先輩ママも多いようです。

Q.発達が遅くて心配なときには?

赤ちゃんの発達は個人差が大きく、全員が育児書通りの成長を見せるとは限りません。成長がゆっくりな子どもも、多くの場合は徐々に周囲に成長が追いついていきます。

しかし、なかには発達障害と診断される子どももいます。文部科学省の調査では、小中学校の通常学級児童全体の6.5%程度は発達障害の可能性がある子どもであると示唆されており(※3)、発達障害の子どもは実はそれほど珍しいことではないといわれています。

発達障害と聞くとショックを受けるママやパパが多いですが、早く療育を始めることで、子どもが社会生活に対応しやすくなることがあります。心配な場合は専門家に相談してみましょう。

Q.育児でイライラしたときの対処法は?

大きくなったとはいえ、1歳9ヶ月の子どものお世話はまだまだ大変です。さらにイヤイヤ期を迎える子どももいて、育児の疲れが出やすい時期でもあります。下のきょうだいの妊娠や出産がぶつかることもあり、肉体的にも辛さを感じるママもいるでしょう。

イライラしたときは、自分ひとりの時間を作ることが大切です。休みの日にパパと家事や子どものお世話を分担したり、実家を頼ったりして、なるべく周囲に家事・育児の助けを求めましょう。

家族を頼るのが難しい場合は、ファミリーサポートや一時保育を利用する方法もあります。有料のサービスを利用することも検討しながら、ママは意図的に気分転換できる時間を持つようにしてくださいね。

【体験談】買い物やマッサージで気持ちを切り替え

1歳9ヶ月頃は産休明けに職場復帰して数ヶ月で、私も子どももリズムがつかめずしんどかった時期です。体力的には頑張れても心に疲れがたまるとついパパにきつくなってしまって…。そこで数ヶ月に一度、パパの休みの日や早帰りの日にひとりで買い物やマッサージに行かせてもらいました。

行く前は少し罪悪感があるのですが、帰るころには身体も心も軽く「疲れてたんだなぁ」と改めて実感しました。気分転換するとまた家族に優しくなれるので、少し無理をしてでもリフレッシュすると良いと思います。

性格の違いが顕著になってくる時期

赤ちゃんだった我が子ももうすぐ2歳ということで、その成長ぶりにほっとしたり心配になったりしますよね。1歳9ヶ月頃は子どもの性格がよりはっきり表れ始める時期なので、周囲の子どもと我が子を比べて、いろいろと感じることもあるのではないでしょうか。

イヤイヤや癇癪を起こした子どもに、ママやパパはイライラすることもある時期ですよね。しかし、どの子もまだまだ発達途中ということに変わりはありません。子どもも自分の気持ちのコントロールの仕方を学んでいる時期です。焦らず長い目で見て、子どもの成長を楽しんでくださいね。

ママ自身もまだ母親2年目です。疲れてしまったときは家族や外部機関を頼ってくださいね。ひとりの時間を持って息抜きをすることで、また一段と子どものかわいさを感じられることもありますよ。

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