【超簡単】離乳食の鮭レシピ7選&フレークの作り方!いつから?缶詰OK?冷凍術を紹介

栄養がたっぷりの鮭は、赤ちゃんの離乳食に大活躍します。鮭はいつから使えるのか、どんな種類があるのかなど気になるママも多いようです。ここでは、鮭を使ったおすすめレシピや下ごしらえの方法などを紹介します。手軽で時短にもなる冷凍術もぜひ活用してくださいね。

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この記事の監修

南城 智子
管理栄養士
南城 智子

目次

  1. 離乳食の鮭はいつから?缶詰や瓶のフレークは与えていい?
  2. 【超簡単】離乳食の下ごしらえ&鮭フレークの作り方
  3. 【便利】離乳食の鮭の冷凍保存のコツ&解凍法
  4. 離乳食中期(生後7・8ヶ月頃)のレシピ
  5. 離乳食後期(生後9・10・11ヶ月頃)のレシピ
  6. 離乳食完了期(1歳~1歳半頃)のレシピ
  7. 鮭の栄養と選び方
  8. 栄養豊富な鮭を上手に離乳食に取り入れよう
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秋が旬の鮭ですが、現在では季節に関係なく、さまざまな種類の鮭がスーパーに並んでいますよね。普段の食卓やお弁当にも活用しやすい鮭は、種類や下処理に注意すれば離乳食にも取り入れることができますよ。

離乳食の鮭はいつから?缶詰や瓶のフレークは与えていい?

鮭は、魚の中でも手に入りやすく調理しやすいため、赤ちゃんの離乳食としておすすめです。鮭は、離乳食中期(モグモグ期)・後期(カミカミ期)・完了期(パクパク期)に使えますが、赤ちゃんの体調や様子を見ながら少量ずつ取り入れましょう。

鮭をいつからどのようなかたさ・形で離乳食に取り入れるのか、目安は以下の通りです。

時期
かたさ・形状
離乳食初期(ゴックン期) (5・6ヶ月頃) ×脂分が多いので与えない。
離乳食中期(モグモグ期) (7・8ヶ月頃) ◯舌でつぶせる程度のかたさにする。熱湯で加熱し、細かくほぐす。食べにくい場合は、ほどよくすりつぶし、とろみをつける。
離乳食後期(カミカミ期) (9~11ヶ月頃) ◯歯ぐきでつぶせるバナナ程度のかたさにする。熱湯で加熱し、あらめにほぐす。
離乳食完了期(パクパク期) (1歳〜1歳半頃) ◯歯ぐきで噛みつぶせる程度のかたさにする。熱湯で加熱し、5mm程度にほぐす。

サーモンと鮭は、生物学的には近いのですが同一ではありません。一般的に販売されているアトランティックサーモンは脂が多いため、離乳食には鮭がおすすめです。

サーモンを使う場合は、お湯をかけて余分な脂と塩気を落として調理しましょう。

離乳食の鮭は中期ごろから与える

鮭は、アスタキサンチンという色素により身が赤いですが、白身魚に分類されます。鮭は、白身魚の中でも脂が多いため、離乳食に使う場合は中期(モグモグ期)以降がおすすめです。

魚は下処理が面倒なイメージがありますが、刺身用の鮭であれば、骨や皮が処理されているので調理しやすいですよ。アトランティックサーモンと区別してくださいね。

鮭はアレルギーに注意

赤ちゃんに初めて鮭を与えるときには、特に注意が必要です。鮭は消費者庁の「アレルギー表示推奨」21品目のひとつに指定されています。(※)

どの食材にもいえることですが、初めて食べるものは、食材の中心までしっかりと加熱したものをごく少量から始めましょう。赤ちゃんの皮膚や体調などに異常があればすぐに病院に行けるように、平日の午前中に与えるのがおすすめです。

※2019年9月、特定原材料に準ずるものに「アーモンド」が追加され、20品目から21品目に変更されました。

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後期以降は缶やフレークを使ってもOK

離乳食後期(カミカミ期)には、鮭の缶詰やフレークを使えます。ただし、缶詰やフレークには塩分が強いため、そのまま離乳食に使うのは避けましょう。

鮭の缶詰は水煮缶を選び、調理する際にはお湯で塩抜きをして、骨や皮を丁寧に取り除きましょう。フレークを使う場合も、離乳食期にはしっかりと塩抜きが必要です。

【超簡単】離乳食の下ごしらえ&鮭フレークの作り方

離乳食に鮭を使う場合、下ごしらえをして鮭フレークを多めに作って冷凍しておきましょう。忙しいときでも手軽に調理ができ、時短につながるのでおすすめです。

市販の鮭フレークは塩分が多いため、自宅で作ると塩抜きやゆで方などの調節ができて安心ですね。ここでは、簡単な鮭フレークの作り方を紹介しますが、ブレンダーを持っている方は活用するとさらに手軽にできますよ。

鮭フレークの作り方

離乳食用の鮭フレークは生鮭がおすすめですが、塩鮭を鮭フレークにする場合は、塩気が強いので事前に塩抜きをします。塩抜きは、鮭を水で洗ってお湯をかける、またはお湯でゆでておこないます。

塩鮭は、塩分濃度が高い辛口や中辛ではなく、甘口を選ぶようにしましょう。

1.生鮭を鍋に入れてゆでる
2.冷めたら皮と骨を取り除く
3.月齢に応じた大きさにほぐしたら完成

レシピポイント

スーパーで売られている鮭の切り身は、塩味が付けられているものがほとんどです。下ごしらえではしっかりゆでて、余分な塩気や脂分を取り除いておきましょう。ゆでる前に鮭の皮と骨を取り除いても良いですよ。(骨を取っておくとほぐしやすくなります)

刺身用の鮭を使って下ごしらえを時短

鮭を離乳食に取り入れる際に、おすすめなのが刺身用の鮭です。刺身は、骨や皮が取り除いてあるので手軽に調理しやすく時短にもなりますね。(サーモントラウトと表記されているものが多いです)

しっかりと加熱をしてから、赤ちゃんに与えるようにしましょう。

【便利】離乳食の鮭の冷凍保存のコツ&解凍法

離乳食を毎回はじめから作ることは、時間も手間もかかり大変です。フリージング離乳食を用意しておくと、レンジで解凍するだけなのでとても便利ですよ。

ここでは、下ごしらえや調理をした状態でまとめて冷凍しておく方法や、解凍方法を紹介します。

製氷皿で冷凍

製氷皿は、赤ちゃんが食べる分量に合わせて小分けに冷凍できるのでおすすめです。鮭をペースト状にしたものや、細かくほぐした鮭フレークを入れて冷凍しましょう。

1食ずつフリーザーバッグに入れて冷凍

フリーザーバッグは、省スペースで必要な分量を取り出せるので便利です。密閉する際には、できるだけ空気を抜くと新鮮な状態を保てますよ。

ペースト状やピューレ状の鮭は、フリーザーバッグに平らな状態で入れます。菜箸などで筋をつけておくと冷凍後に取り出しやすくなります。

月齢によっては、調理した鮭を一食ずつラップでくるみ、フリーザーバッグにまとめて冷凍しても良いですね。

そのままラップにくるんで冷凍

鮭を切り身のまま保存する場合は、ゆでて骨を取り除いた後に、ラップでくるんで冷凍するのも良いでしょう。離乳食に必要なぶんだけすりおろして使えます。

冷凍した鮭の解凍方法

冷凍した鮭の常温解凍は、傷みの原因になるので、冷蔵庫内で解凍します。一度加熱して冷凍していますが、そのまま離乳食に使うのではなく、必ずしっかりと再加熱しましょう。

離乳食中期(生後7・8ヶ月頃)のレシピ

離乳食中期(モグモグ期)におすすめの、鮭を使ったレシピを紹介します。雑炊など、7・8ヶ月頃から食べやすくて人気の離乳食にチャレンジしてみましょう。

※以下、この記事のレシピでは600Wの電子レンジを使用した場合の加熱時間を記載しています。

鮭とにんじんのスープ

材料
・鮭 15g
・にんじん 15g
・野菜スープ 大さじ4

作り方
1.湯通しした鮭を細かくほぐす
2.にんじんをやわらかくなるまでゆでて、みじん切りにする
3.小鍋に野菜スープと鮭・にんじんを合わせてひと煮立ちさせる

レシピポイント

赤ちゃんの離乳食の進み具合や好みに応じて、片栗粉や離乳食用のとろみのもとを使い、とろみをつけるのもおすすめです。

野菜スープは、赤ちゃんが食べたことのある野菜を鍋でゆでて作ります。特に味付けは必要なく、野菜の風味を教えてあげてくださいね。離乳食の進み具合により、生後5ヶ月から使用できる市販ベビーフードの野菜スープを使用しても良いでしょう。

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鮭の雑炊

材料
・鮭 10g
・キャベツ(葉の部分) 5g
・7倍粥 大さじ3
・だし汁 大さじ3

作り方
1.湯通しした鮭を細かくほぐす
2.やわらかくなるまでゆでたキャベツをみじん切りにする
3.鍋に7倍粥とだし汁、鮭とキャベツを入れ5分ほど加熱する

レシピポイント

にんじんやほうれん草など野菜を変えたり、追加したりしても良いでしょう。

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離乳食後期(生後9・10・11ヶ月頃)のレシピ

離乳食後期(カミカミ期)におすすめの、鮭を使ったレシピを紹介します。シチューやハンバーグなど、大人のぶんから取り分けできるレシピが人気ですよ。

鮭とブロッコリーのシチュー

材料
・鮭 20g
・ブロッコリー(穂先の部分)20g
・粉ミルク(溶いたもの) 大さじ1と1/2
・水 50mL
・水溶き片栗粉 適量

作り方
1.鮭を焼き、骨と皮を取り除いてからほぐしておく
2.ブロッコリーをやわらかくなるまでゆでて、5mmほどに切る
3.鍋に水50mLを入れ1と2を加えて、やわらかくなるまで煮る
4.粉ミルクを加え、ひと煮立ちさせたら水溶き片栗粉を入れてとろみをつける

レシピポイント

粉ミルクは甘みがあるので、味付けをしなくてもおいしくなります。粉ミルクがない場合は、離乳食用のホワイトソースを使うと手軽にできますよ。

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鮭と豆腐のハンバーグ

材料
・鮭 20g
・絹ごし豆腐 30g
・片栗粉 大さじ1
・青のり 適量
・油 適量

作り方
1.鮭はゆでてほぐしておく
2.絹ごし豆腐をつぶし、鮭と青のりと片栗粉を加えて混ぜる
3.油をひいたフライパンに、2をスプーンですくって丸くなるように入れる
4.両面をこんがりと焼く

レシピポイント

やわらかいので、スプーンを使うと成形しやすいです。手順の最後にフライパンに蓋をして蒸し焼きにすることで、ふんわりとやわらかいハンバーグになりますよ。

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離乳食完了期(1歳~1歳半頃)のレシピ

離乳食完了期(パクパク期)におすすめの、鮭を使ったレシピを紹介します。1歳頃になると、小松菜など栄養が豊富な野菜を使ったチャーハンや、手づかみで食べられる鮭おにぎりなど、大人と同じような食事が人気です。

鮭フレーク入り卵焼き

材料
・卵(全卵) 1個
・鮭フレーク 小さじ2
・牛乳 大さじ1

作り方
1.鮭フレークにお湯を回しかけ塩抜きをする
2.ボウルに卵、鮭フレーク、牛乳を入れて混ぜる
3.卵焼き器に油をひいて熱したら弱火にして半量を入れて巻く
4.残りの卵を3で巻いた卵の下にも流し入れて巻く

レシピポイント

最初に焼く半量に、鮭フレークを多めに入れておくと、食べる際に鮭がボロボロと落ちにくくなるのでおすすめです。牛乳にアレルギーがある場合は、溶いた粉ミルクを使用しても良いでしょう。

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鮭おにぎり

材料
・鮭 15g
・軟飯 80g
・すりごま 少々
・焼きのり 1/4枚(全型)

作り方
1.鮭はゆでてほぐす
2.軟飯に鮭とすりごまを混ぜる
3.一口大に成形する
4.焼きのりはキッチンバサミで1cm角に切り、おにぎりの前後に1枚ずつつける

レシピポイント

焼きのりは、赤ちゃんの誤嚥(ごえん)を防ぐためにも、刻みのりのように細く切って使うのもおすすめです。

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鮭と小松菜のチャーハン

材料
・軟飯 80g
・鮭 20g
・小松菜(葉先) 1枚
・溶き卵(全卵) 大さじ2
・しょうゆ 2~3滴

作り方
1.鮭は焼いてほぐしておく
2.小松菜はみじん切りにする
3.フライパンに油をひき、小松菜を炒めしんなりしたら鮭を加える
4.卵を回し入れ、軟飯も加えて炒める
5.仕上げにしょうゆを2~3滴入れて軽く炒める

レシピポイント

塩鮭や鮭フレークを使う場合は、塩抜きをしても塩気があるため、しょうゆは不要です。

しょうゆは原材料に大豆や小麦粉が使われていますが、製造過程でアレルゲンのほとんどが分解されて離乳食にも使用できるケースがほとんどです。しかし、アレルギー症状が起こらないと言い切れないので、初めて使用するときは色付け程度にしましょう。

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鮭の栄養と選び方

鮭にはどのような栄養が含まれているのでしょうか。赤ちゃんが食べるものなので、新鮮で状態が良いものかチェックして選ぶようにしましょう。

鮭は栄養満点

鮭には、良質なたんぱく質やさまざまな栄養素が含まれています。鮭にはビタミンDが豊富に含まれていて、赤ちゃんの成長に必要なカルシウムの吸収を助ける働きがあります。

他にも多くのビタミンB群や、鉄分などを効率よく摂取できるため、赤ちゃんはもちろん大人にもおすすめの食材です。

離乳食の鮭の選び方

離乳食におすすめの鮭の種類と選び方を紹介します。どの鮭を選ぶ場合でも、傷まないように早めに調理しましょう。

離乳食に鮭を使う場合、生鮭か刺身用が良いでしょう。刺身用としてはキングサーモンやアトランティックサーモンを取り扱うお店が多いですが、脂分が多いため熱湯で脂を落として使います。

生鮭はムニエル用と表記されていることもあります。塩鮭を使う場合は、塩分濃度が低めの甘口タイプを選ぶようにしましょう。

選び方のポイントは以下の通りです。
・皮にツヤがあり、身がふっくらしていて崩れていないもの
・さし(白い筋)が多いほど脂が多いため、離乳食ではさしが少ないものを選ぶ
・骨の周りに血がついていないもの
・パックにドリップ(水分)や血がたまっていないもの

栄養豊富な鮭を上手に離乳食に取り入れよう

鮭は、豊富な栄養を含み、一年を通して購入できる魅力的な食材です。鮭を使った離乳食は、アレンジがしやすく、大人と取り分けできるものも多いのでぜひチャレンジしてみましょう。

レパートリーが増えてくると、赤ちゃんの好みもだんだんわかってきます。赤ちゃんが喜んで食べてくれるように、いろいろなレシピを参考にしながら、離乳食作りを無理なく楽しんでくださいね。

※この記事は2019年10月時点の情報をもとに作成しています。アレルギーに関する詳しい情報は、下記のリンクをご覧ください。

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