【小児科医監修】赤ちゃんのつたい歩き・たっち・ひとり立ちはいつから?注意点と練習方法

赤ちゃんがひとりでたっちをするようになると、成長を感じてうれしくなりますね。。一方で、赤ちゃんがなかなかひとり立ちせず、不安になることもあるでしょう。赤ちゃんがつかまり立ちからつたい歩き、そしてひとり立ちする時期はいつになるのでしょうか。つたい歩きやたっち・ひとり立ちができる時期や注意点、練習方法についてご紹介します。

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この記事の監修

染谷 朋之介
小児科医
染谷 朋之介

目次

  1. 赤ちゃんのつたい歩きはいつから?
  2. 赤ちゃんのたっち(ひとり立ち)はいつから?
  3. 赤ちゃんがつたい歩き・たっちする時期の注意点
  4. つたい歩き・たっちの時期におすすめのおもちゃ
  5. つたい歩き・たっちは赤ちゃんのペースを見守ろう
  6. あわせて読みたい

赤ちゃんのつたい歩きはいつから?

つたい歩きとは?

つたい歩きとは、赤ちゃんが机やソファなどにつかまった状態で、手足を移動させながら歩くことをいいます。赤ちゃんがつたい歩きをはじめる時期には個人差があり、だいたい生後10ヶ月頃が多いようです。早い子では生後7ヶ月くらいからつたい歩きをはじめます。一方で、1歳を過ぎてからつたい歩きをする赤ちゃんもいます。

つかまり立ちからつたい歩きまでの時期

赤ちゃんがつかまり立ちをはじめるのは生後7ヶ月~10ヶ月頃といわれており、つたい歩きに移行するまでは個人差があります。つかまり立ちができて数週間~1ヶ月ほどでつたい歩きをする赤ちゃんが多いようです。つかまり立ちのときに手が届きそうで届かないような場所におもちゃを置いてあげると、最初の1歩が踏み出しやすいかもしれません。

赤ちゃんがひとりで歩けるようになるのは、1歳2~3ヶ月頃が目安とされています。しかし、赤ちゃんのあんよの時期は個人差が大きいものです。赤ちゃんがなかなか歩かないと心配かもしれませんが、1歳半くらいまではゆっくり成長を見守ってあげてくださいね。

赤ちゃんのたっち(ひとり立ち)はいつから?

赤ちゃんがたっち・ひとり立ちをはじめるのは、生後10ヶ月~1歳2ヶ月頃といわれています。筋肉や神経が発達しバランスがとれると、つかまり立ちからたっちに移行していきます。

赤ちゃんがたっちをして、1歩を踏み出そうとしては座ってしまうのは、体重移動がまだ上手くいかないからです。1歩2歩と進んでいるうちにコツをつかんでいき、いよいよあんよができるようになりますよ。

赤ちゃんがつたい歩き・たっちする時期の注意点

転倒対策のためマットを敷くなど環境を整える

バランスがとれるようになるまで、赤ちゃんはつたい歩きやたっちのときに何度も転んでしまう可能性があります。転倒したときに怪我をしないよう、ジョイントマットを敷くのがおすすめです。特にフローリングでは滑りやすく転んだときの衝撃も大きいため、十分に気を付けてくださいね。

ジョイントマットなら、敷きたい場所の広さにあわせて選ぶことができる、水洗いができるものが良いでしょう。食べこぼしやおもらしをしても、ジョイントマットの上なら外してすぐ洗えるので、ママの負担も軽減されますね。

室内では靴下を脱がせる

室内では、赤ちゃんが滑って転倒しないよう靴下を脱がせましょう。素足なら足の指に力が入りやすく、思い切り踏ん張ることができるため、転倒することも減りますよ。

寒い時期には手足が冷たくなるため、赤ちゃんに靴下をはかせることもあるかもしれません。しかし、基本的に室内では冬でも赤ちゃんに靴下をはかせる必要はないとされています。もし赤ちゃんに靴下をはかせる場合は、裏側にデコボコの滑り止めがついた靴下を選ぶと良いでしょう。

家具の角をコーナークッションなどで保護する

赤ちゃんのつたい歩きやたっちの時期にもっともこわいのは、家具の角に顔や頭などぶつけてしまうことではないでしょうか。家具の角は、赤ちゃんがたっちしたときにちょうど目線の位置にくるため、大変危険ですよね。

赤ちゃんがつかまりやすいテーブルやテレビ台などの角ばった部分には、コーナークッションなどを活用して怪我をしないよう保護しましょう。コーナークッションは、100均などで手軽に購入できます。

赤ちゃんの手の届くところに危険なものを置かない

赤ちゃんは生後5ヶ月を過ぎると何でも口に入れてしまうため、手の届く場所に危険なものを置かないよう注意しましょう。つかまり立ちができると、テーブルの上のものに手が届くようになります。手に取ったものを誤って口に入れてしまわないよう、なるべく手の届くところにはものを置かないようにしてください。

特にタバコやボタン電池は飲みこんでしまうと身体に有害なため、注意が必要です。最近では、赤ちゃんの誤飲を防ぐために開発された「誤飲チェッカー」が販売されています。誤飲しやすいものをチェックするのに、役立ててみてはいかがでしょう。

熱いコーヒーやお茶を触ると赤ちゃんが火傷をしてしまう危険があります。赤ちゃんの手が届くローテーブルなどには、熱い飲み物が入ったカップを置かないようにしましょう。

【体験談】夫がタバコを置き忘れ、血の気が引きました

娘がつかまり立ちを始める前に、危ないものはすべて手の届かないところに片づけました。しかし一度夫がタバコをうっかりリビングのテーブルに置きっぱなしにしていて、娘が遊んでいたことがありました。幸い口に入れることはなく、箱から中身を出していた段階で気づいたので事故にはつながりませんでしたが、タバコを手にした娘をみたときは血の気が引きました。

引き出しや扉にストッパーを設置する

赤ちゃんは好奇心旺盛です。ママの行動をよく見ているので、同じように引き出しや扉を開けてみようとします。キッチンの収納は包丁やハサミ、洗面台の低い位置にある収納には石けんや洗剤など、赤ちゃんにとって危険なものはたくさんあります。赤ちゃんにさわられたくない収納などの引き出しや扉は、ストッパーを設置して開けられないようにしましょう。

ストーブやウォーターサーバーには対策を

冬にストーブやヒーターを使う家庭は、赤ちゃんが火傷をしないように対策をしましょう。ストーブやヒーターの高さは、赤ちゃんがつかまり立ちするのにちょうど良い高さです。ベビーガードでストーブの周りを囲んで、赤ちゃんが近づけないようにしてください。

ウォーターサーバーは、お湯が出ないようにチャイルドロックをかけると安心ですね。冷蔵庫や洗濯機などのチャイルドロックがついている家電には、必ずロックをかけることをおすすめします。

雑誌や本を積み重ねない

赤ちゃんが行動する場所に、雑誌や本を積み重ねておくことも危険です。積み重なった雑誌に手をかけてつかまり立ちをしようとしたら雑誌が崩れ、赤ちゃんが転倒したり怪我をしたりする可能性があるからです。

雑誌や本の角にぶつけて怪我をしたり、紙で手を切ってしまったりすることも考えられます。赤ちゃんは好奇心旺盛で、大人の理解を超える行動をしてくることがあるかもしれません。常に赤ちゃんのまわりにあるものは危険がたくさんあることを意識し、転倒や怪我を防げる環境を作ることが大切です。

ぶら下がっている紐は手の届かない長さに

ブラインドやシェードの紐、カーテンのタッセルは、赤ちゃんの手が届かない長さにまとめておきましょう。手が届く長さにあると、転んだときに手をひっかけたり指をひっかけたりして怪我の原因となります。首がひっかかってしまうと、最悪の事故につながりかねません。

椅子やテーブルなどの上に置いたバッグの紐も、赤ちゃんの手が届かないようにすることが大切です。赤ちゃんが紐を引っ張った場合、上から重いものが落ちてくる危険があるからです。同様に、テーブルクロスやテーブルランナーも赤ちゃんが引っ張れないように端を固定するか、外しておくなどの対策をしましょう。

赤ちゃんのつたい歩き・たっちの練習方法

赤ちゃんがなかなかつたい歩きやたっちをしないと、パパとママは心配ですよね。周囲につかまりやすいものがないなど、つたい歩きをしやすい環境が少なかったり、赤ちゃん自身がつたい歩きをする機会をうかがっていたり、つたい歩きやたっちを始めるまでのペースは赤ちゃんによって違います。

基本的につたい歩きやたっちの練習をする必要はありません、とはいえ、始めようとする様子がなく心配という場合は、遊びの中で親が上手にサポートしてあげると良いでしょう。

赤ちゃんの両手を持って歩く練習をさせる

ママやパパが、赤ちゃんの両手を持って歩く練習をしてみてはいかがでしょうか。最初は、親が赤ちゃんの向かいに立って両手を取ります。ママやパパが一歩下がると、赤ちゃんが一歩前に出すという動作を繰り返します。

赤ちゃんは、練習を続けることでバランス感覚を養い、両手から片手だけでも歩けるようになるでしょう。慣れてきたら、ゆっくり手を離してみます。様子を見ながら、赤ちゃんのやる気やペースにあわせてサポートしてくださいね。

手押し車・カタカタを使う

赤ちゃんが興味を引くおもちゃを使い、つたい歩きやたっちのサポートをするのも良いですね。手押し車は、前へ進むと音が鳴ったり、いろいろなしかけがあったりすると、赤ちゃんも喜んで押してくれそうです。

赤ちゃんは、音が鳴るものや光るもの、動くものが大好きなので、上手におもちゃを活用してつたい歩きやたっちのサポートができると良いですね。

つたい歩き・たっちの時期におすすめのおもちゃ

1.おしぐるまひよこ

押すたびにひよこが上下に動き、カタカタ音が聞こえてくるのがかわいらしい手押し車です。ひよこたちが赤ちゃんのあんよのお手伝いをしてくれます。先端は壁などを傷つけないようクッショバンパーつきで、ママにもやさしい手押し車ですね。

【シンセーインターナショナル】おしぐるまひよこ
¥4,139〜(2023/07/10 時点)

■対象年齢:1歳~
■サイズ:幅30×奥行40×高さ37.5cm

2.アンパンマン 乗って!押して! へんしんウォーカー

【アガツマ】アンパンマン 乗って!押して! へんしんウォーカー
¥8,718〜(2023/07/10 時点)

■対象年齢:8ヶ月~4歳
■サイズ:幅43×奥行54×高さ48cm
■電池:単三×3本

子どもたちが大好きな「アンパンマン」のへんしんウォーカー。成長にあわせて形を変えられるので、長く使えるとママたちからも好評です。

おすわりの時期は正面のしかけ遊び、つたい歩きの時期はウォーカーにして、足こぎができるようになったら乗用玩具としても使えますね。アンパンマンやバイキンマンがやさしく声をかけてくれますよ。

3.六輪車(ミニ)

【銀河工房】六輪車(S)
¥3,630〜(2023/07/10 時点)

■対象年齢:6ヶ月~3歳
■サイズ:幅7.5×全長8×高さ7.5cm

何でも口に入れる赤ちゃんにも安心な、ヨーロッパ安全基準をクリアした塗料が使用されている、2004年には「日本グッド・トイ」を受賞している日本製のおもちゃです。6個の車輪がそれぞれ進行方向に回転するもの、逆回転するものと不思議な動きに、赤ちゃんは興味津々です。

ハイハイから歩き始めの赤ちゃんの動作をサポートするのにも良いでしょう。手の届きそうで届かない場所に置くと、赤ちゃんが自然とつたい歩きをしたりたっちをしたりするかもしれません。思わず手を伸ばしたくなるおもちゃと評判です。

つたい歩き・たっちは赤ちゃんのペースを見守ろう

赤ちゃんの成長は目覚ましく、つたい歩きやたっちがまわりの赤ちゃんより遅くても心配する必要はありません。慎重に1歩を踏み出そうとしていたり、ほかのことに興味があったりと、赤ちゃんの機嫌や気分によっても異なります。

つたい歩きやたっちをする時期は個人差があるため、赤ちゃんのペースでゆっくり見守ってあげましょう。おもちゃを使って赤ちゃんの興味を引いたり、ママが手を取って歩く感覚を教えてあげたりしても良いですね。

特に練習は必要ないので、今の時期にしか見られない赤ちゃんの姿を目に焼きつけてくださいね。また、つたい歩きやたっちを始めたら、まわりに危険なものがないか家の中の環境を見直しましょう。

※この記事は2023年6月時点の情報をもとに作成しています。掲載した時点以降に情報が変更される場合がありますので、あらかじめご了承ください。

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