【年齢別】保育士のおすすめ遊びアイテムはコレ!0.1.2歳の遊び方を解説!おうち時間を楽しもう 河西景翔#13
保育士・子育てアドバイザーとして活躍する河西景翔先生の連載第13弾。おうち時間に、子どもとどのような遊びをしようか悩むママがたくさんいます。おもちゃも飽きてきた…という方も多いのではないでしょうか。ここでは保育のプロに、家庭にあるものでできる遊び方を教えてもらいました。身近なものでバリエーション豊富に遊んでくださいね。
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目次
自宅で過ごす時間が増えると、どのような遊びをして良いか迷うという質問をたくさん受けました。
私がおすすめする、0・1・2歳児でぜひ楽しんでもらいたい遊びは、「布」を使った遊びです。年齢別にご紹介しますので、参考にしてみてください。
0歳児のおすすめ「布」遊び
0歳の赤ちゃんは感触から楽しんで
初めて赤ちゃんと布遊びをする際は、感触の良い生地を選びます。0歳児は特に、「月齢」に重きをおいて、月齢が上がるに従い、「つるつる」「ふわふわ」「ごわごわ」した素材を変えていくと良いですね。
たとえば、ママの顔を布で隠して、出したり隠したりを繰り返す。これだけでも、0歳の子どもにとってはとても楽しい遊びです。
「つまむ」「引っ張る」にもチャレンジしよう
つまむことができるようになると、いろいろなものをつまむ遊びに夢中になります。ティッシュを箱からつまんで出すという遊びに頭を抱えるママも多いのではないでしょうか。
ただ、これは子どもの発達が伸びようとしている行動です。「だめよ」と言ってしまいがちですが、箱の中に、ハンカチを数枚入れて、穴から引き出す遊びを用意してはいかがでしょうか。
ママやパパがお手本を見せてあげよう
最初はママやパパが楽しそうに遊ぶ様子を子どもへ見せていくと、自然と子どもは遊びに興味を持って、「じぶんもやってみたい!」という気持ちになり、遊び始めます。遊びに慣れたら、このおもちゃをふたつみっつと増やして、家のさまざまな場所に置いておくと、ずり這い(ハイハイ)やつかまり立ち、二足歩行をして、おもちゃのところまで行き遊びを楽しみます。ここで、子どもは、手先の運動だけでなく、移動運動を含んだ遊びへとつなげていくことができるのです。
0歳児クラスで、よく子どもと行っていた遊びを紹介します。
布をボールのように丸めて、子どもの頭の上に乗せます。
「〇〇ちゃんの頭にちょんちょりんが乗ってる」というセリフを言いながら、頭の上に布を乗せると、子どもはそれを落とすために首を下に向けます。「布が、頭から落ちた」だけでも、子どもたちは、その布が落ちる様子を不思議に思ったり、楽しく思ったりします。
そして、「もっともっと!」と訴えてきます。大人からしたらちょっとしたことでも、子どもからすれば不思議なことなのでしょう。子どもの目線に立っていろいろな遊びを楽しめるような工夫をしていきたいですね。
1歳児のおすすめ「布」遊び
立って引っ張り出すことを学ぼう
1歳になると、二足歩行する子どもがほとんどでしょう。
ハンカチや布の先を縛っておき箱の中に入れておいてみてください。1枚ずつではなく、連なった布を箱から出すためには、座ったままではなく、立って引っ張り出すことを学びます。「しゃがむ」「ひっぱる」「立ち上がる」と、膝や腕の力をこの遊びから学ぶことができるようにもなります。
布を高く上げてキャッチしてみよう
布を上に投げてキャッチするという遊びを1歳児くらいから子どもと行っていたのですが、この運動は子どもの「布を目でとらえる」「キャッチする」を繰り返す行うことで、身体だけではなく、「目と手の協応操作」という能力(脳を使った運動)を高めることもできるようになります。
2歳児のおすすめ「布」遊び
「遊び」の中に「習慣」を取り入れてみよう
2歳になると、手の力や足の力が強くなり、できることが増えてきます。布を「折る」「丸める」「たたむ」などの活動を遊びの中に取り入れていくと、自然と自分の脱いだ衣服などもたためるようになります。
日常の中で大切な習慣は、極力遊びの中に取り入れ、子どもたちへ無理なく楽しみながら学ばせていくと、大人が子どもへ指導をするときに、苦労をしなくて済みます。これが、「遊びの中で習慣をつけさせる」ということにつながるのです。
大きな布を使って身体いっぱい遊んでみよう
大きな布を用意して、パパとママが布の両端を持ち、子どもを布の中に入れてハンモックのように揺らしてあげる遊びがおすすめです。ほかにも、家族みんなで布の端を持って上下に揺らし、大きな風を作って遊んだり、布を綱引きのようにして引っ張り合いをしたりなど、この年齢ではさまざまな「布」遊びを楽しむことができるようになってきます。
小さな布を使うよりも大きな布を使うことは、全身の力を必要とします。全身を動かすという遊び・運動をすることで、子どもの情緒の安定にもつながるので、ぜひ意識をして行ってみてくださいね。
「布」1枚使った遊びでも、年齢・発達によってその遊び方はさまざまです。子どもの発達をとらえながら、遊びを考えていくと、子どもたちが伸びようとしている才能をより高めることができます。
ぜひ紹介した布遊びを参考にして、親子で楽しい時間を過ごしてくださいね。
※この記事は2020年5月時点の情報をもとに作成しています。
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著者情報:河西景翔(かわにし けいと)
保育士・子育てアドバイザー。
小学生の頃から保育士を目指し、中学から保育園でのボランティア活動を通して、日本音楽学校に入学し、保育士・幼稚園の資格を取得。
「子育て中のママやパパと、共に悩みながら最良の道を切り開く」
を念頭において、日々奮闘中。
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