【保育士解説#4】仕事と育児の両立が不安なママ&パパへのアドバイス!慣らし保育までにできること:河西景翔先生
保育士・子育てアドバイザーとして活躍する河西景翔先生の連載第4弾。今回は、いよいよ職場復帰が決まったママへアドバイスをいただきました。子どもが保育園に早く慣れるためのコツや園に尋ねておきたいことなども、チェックしたい項目です。仕事と育児の両立はとても不安ですが、先生のアドバイスでひとつずつ不安を解消してくださいね。
本ページはプロモーションが含まれています
この記事の監修
目次
保育園が決まったら親子でやっておきたいこと
保育園の入園が決まったら園まで散歩する
入園が決まったら、子どもと一緒に今後通う保育園までの道のりを散歩してみることをおすすめめします。その際、天気の良い日だけ散歩するのでなく、雨などの悪天候のときや夕方(迎えに行く時間帯)も散歩してみましょう。
天候が良いときと悪いとき・朝と夜の時間帯では、道のりの感覚が変わってきます。道のりで危ない場所はないか、どのような場所に気をつけたら良いのか事前にシミュレーションして、送迎に関わる人と情報共有しておくと安心ですよ。
かかりつけの病院を決めておく
慣らし保育が始まったとたんに、37.5℃以上の熱を出して保育園を休まなければいけない子どもがいます。子どもはたくさんの人の中で生活するという耐性が大人よりも低いので、最初は集団生活のストレスなどで病気になるケースが増えます。
かかりつけの病院は、通いやすい保育園の近くの病院にするか、少し遠くても生まれたころから通っている病院にするか。事前に受診するなどして、かかりつけの病院を考えておくと良いでしょう。
入園のしおりを確認しておく
1日の生活リズムは保育園によってさまざまです。しかし、入園のしおりなどに書かれている1日の過ごし方をお手本に、生活のリズムを整えておくこと慣れ保育を早く終わらせるコツにもなります。ぜひ、入園のしおりなどを参考に生活リズムを整えてみてくださいね。
また、保育園で使うものを早めにそろえ、子どもの目に付く場所に置いたり実際に触れさせたりしてみましょう。より、保育園生活を身近に感じることができます。
保育園が決まったら親子でできることは、第3回の「慣らし保育」の記事でも紹介しています。
保育園に早めに慣れるためにも、ぜひ親子でできることを入園までに試してみてください。
慣らし保育までに園に尋ねておきたいこと
園生活で不安に思うことは慣らし保育前に尋ねておくと安心です。
基本的にどの保育園でも、入園前の説明会前後に「親子面談」というものが行われます。そこでは、子どもに関してさまざまな質問に答えることになります。
おおよそ15分〜30分程度の面談が一般的でしょうか。面談では、以下のような質問があります。
主に保育園から質問される内容 |
---|
子どもの睡眠時間 |
子どもの性格 |
子どもの好きな遊び |
家での子どもの呼び名 |
保育園に預ける前に、集団で過ごすような場所で過ごしてきたかどうか |
アレルギーの有無 |
送迎は主にパパやママ、祖父母など誰が行うか |
園に対しての要望(説明会で疑問に感じた点などの質疑応答) |
さらに保育園に質問したい項目がある方は、以下のような質問が多くありました。
さらに深堀した質問 |
---|
子どもが不安になったときに安心できるような材料(お気に入りのタオルなど)を園へ持ち込むことができるか |
着替えはどのくらい必要なのか |
保育園で指定外とされている洋服はあるか(ロンパース着用は可能か) |
保育園での子ども用の靴はどのようなタイプが適しているか |
家庭状況調査票に書いていない人が急遽迎えに行くことになった場合は、対応が可能か |
震災などで帰宅が困難なときの園側の対応はどのようなものか |
事前に園に聞きたいことをまとめておけば、入園前の面談で大半の疑問や要望は解消できるのではないでしょうか。
保育時間や基本的な生活は、説明会で配られる園の手引き(入園のしおり)に記述されていることがほとんどなので、事前にチェックしておきましょう。
入園後でも直接聞きづらいことなどは、おたより帳を通して質問することが可能です。
ママやパパの不安を取り除くためにも、その都度疑問や気になることは聞いておけると良いですね。
仕事・育児の両立が不安なママへ
職場に復帰するというよりも、我が子と離れることに関して不安を感じるママが多いのではないでしょうか。職場復帰が決まっても、子どもとできるだけ一緒に過ごしたいというママも少なくありません。
できるだけスムーズに仕事と育児を両立するために、私が考えるポイントを紹介しますね。
社会復帰に向けてトレーニングしてみる
早ければ、1月下旬に保育園が決まる地域もありますよね。一般的に、保育園が決まってから入園するまで約2ヶ月あります。スムーズに職場復帰するためにも、ママ自身が子どもから自立できるような時間を作っていくと良いかもしれません。
たとえば、月に1~2回でも良いので平日パパに休みを取得してもらえたら、ママは子どもから離れて復帰する会社に顔を出しに行っても良いでしょう。子どもと同様、ママも社会復帰に向けてのトレーニングをしてみるのもおすすめですよ。
夫婦での家事・育児の分担を決めておく
家事と育児と仕事、すべてできるのか…と不安に感じる方も多いですよね。そんなときは、きちんとパパや祖父母などの周囲の協力者と、3ヶ月くらいのスケジュールや分担表を作成してみてはいかがでしょうか。
ママが家事と育児をすべてやるという時代は、徐々に終わりを告げています。家事も育児も立派な仕事です。仕事から帰ってきてまた仕事(家事・育児)をするのはとてもではありませんが、復帰早々は身体も体力も持ちませんよ。家事・育児をきちんとパパや周囲の協力者と分担して、ぜひママは社会復帰に専念してください。
保育園決定から入園まで2ヶ月程度の期間があるケースがほとんどです。そのあいだに、とにかく計画を練る、実際にママとパパで職場復帰後のシミュレーションをしてみることが大切だと思います。
事前のシミュレーション通りにいかないことも多いですが、4月からスムーズにスタートを切るためにもぜひ試してみてくださいね。
保育園入園に向けて河西先生からのアドバイス
はじめのうちは、ママもきっと保育園に預けて離れるのが苦しいかもしれません。しかし「自立」は生きていく中で大切な過程のひとつです。ママも心にメリハリをつけて、社会復帰に励んでくださいね。
慣らし保育の期間中は、子どもも相当なストレスを抱えています。なかには夜中に突然泣き出したり朝にいつもよりも元気がなかったり、精神的に不安になってしまう子もいるでしょう。
子どものようすがいつもと違うときは、保育園から帰ったあとの家事を手抜きしても大丈夫です。そのぶん子どもをぎゅっと抱きしめてあげるなど、スキンシップの時間を大切にしてあげてくださいね。
初めての保育園に入園するときは、不安がつきものです。子どもだけではなく、ママやパパも不安に思うことも多いでしょう。
できるだけ不安を解決できるよう、気になることは園や在園しているママに聞いておくと安心です。ぜひ、親子で楽しく保育園に通うイメージをしてみてくださいね。
※この記事は2020年2月に作成しています。
河西景翔先生による子育てのアドバイス動画はこちら!
YouTubeのままのてチャンネルでは、専門家の先生による育児に関するお役立ち情報を配信しています。河西先生の動画も好評配信中ですよ。ぜひチャンネル登録をよろしくお願いたします。
最先端の幼児教育
赤ちゃんの寝かしつけ方法
赤ちゃんとの関わり方
赤ちゃんのげっぷのさせ方
河西景翔先生のコラム
著者情報:河西景翔(かわにし けいと)
保育士・子育てアドバイザー。
小学生の頃から保育士を目指し、中学から保育園でのボランティア活動を通して、日本音楽学校に入学し、保育士・幼稚園の資格を取得。
「子育て中のママやパパと、共に悩みながら最良の道を切り開く」
を念頭において、日々奮闘中。
妊娠・育児に関するお役立ち情報発信中!
ままのてのTwitter・Instagramをフォローすると、最新マンガの更新情報をご確認いただけます。ぜひチェックしてみてくださいね。