PTA役員の種類や仕事内容や決め方は?断り方は?【体験談】総会の服装や挨拶、免除規定など

子どもが小学校に入学すると、PTA役員になるなど学校の運営に関わりをもつ方が多いでしょう。PTA役員と聞くと大変そうな印象があり、つい身構えてしまうというママも多いのではないでしょうか。ここでは一般的なPTA役員の組織体制や仕事内容、決め方について解説します。先輩ママの体験談も紹介するので、参考にしてみてくださいね。

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目次

  1. 小学校のPTA役員とは?
  2. 【本部】小学校のPTA役員の種類とは?仕事内容は?
  3. 【クラス】小学校のPTA役員の種類とは?仕事内容は?
  4. 小学校のPTA役員の活動頻度は?
  5. 小学校のPTA役員決め!選出方法は?
  6. 小学校のPTA役員でありがちなトラブル
  7. 小学校のPTA役員の免除規定はある?
  8. 小学校のPTA役員の断る方法は?拒否しても良いの?
  9. PTA総会や保護者会はどんな服装が良い?
  10. PTA役員になったときにどんな挨拶をしたら良い?
  11. 小学校のPTA役員に関する体験談
  12. PTA役員は貴重な経験のひとつ
  13. あわせて読みたい

小学校のPTA役員とは?

PTAとは、「Parent Teacher Association」の略です。教師と保護者が学校運営に関してさまざまな形で協力をする組織を指します。一般的に、小学校のPTA役員は、全体の方針を取り決める本部役員と、それ以外のクラス役員とで分けられます。それぞれがどのような仕事内容であるかについて詳しく解説していきます。

【本部】小学校のPTA役員の種類とは?仕事内容は?

本部役員は、組織のイメージとしては、生徒会役員に近いものがあります。一般的に小学校のPTAの本部役員には、どのような種類があるのでしょうか。

PTA会長

PTA会長は、本部全体の代表というポジションです。小学校全体を統括するだけでなく、学外の行事に参加する機会も多くなる立場です。発言力が高く、地域でも知名度のある方や地元の基盤を築いているような方が担うことも少なくありません。

PTA副会長

会長の補佐役としての立場にあたるのが、PTA副会長です。仕事内容としては主に、PTA会長のサポートを行います。会長の代理として学外の行事に参加する機会もあり、会長と同じ業務内容をこなすことを必要とされる場合もあります。業務量に関しては、学校によって異なる部分が多いでしょう。

書記(庶務)

PTA会議の議事録作成や会議書、企画書など各種書類の作成が主な仕事です。書記業務がないときは、庶務や雑務をこなすことも多々あり、仕事内容は多岐にわたるケースが多いようです。あらかじめ雑務込みの場合には、書記ではなく庶務という名称にしている学校もあります。

会計(経理)

PTA会費の管理を任される立場にあたります。PTA活動における支出などすべてのお金の流れを管理するほか、予算決めや取りまとめなどを行うこともあります。領収書の管理や記帳など、仕事内容は比較的明確でしょう。

会計監査

会計から上がってくる決算報告に間違いがないかを確認し、問題がなければそれを証明する立場にある役です。会計が合っているかどうか、誤った使い方をしているところがないかなどチェックします。

本部役員は比較的活動頻度が多い

子どもが通う小学校のPTAは、本部役員、郊外役員、学級委員、給食・文化委員、地区委員がいます。
・本部役員…PTA全体の運営が円滑に進むよう活動します。
・郊外役員…各地区の青少協とのパイプ役として活動します。
・学級委員…PTA会費を徴収したり、担任とPTA会員の交流を深めるため、担任と生徒と保護者を交えた学級活動を行ったりします。
・給食・文化委員…より良い学校給食を目指して活動します。
・地区委員…子どもの郊外生活が安全で楽しいものとなるように活動します。
活動頻度は役員・委員により異なりますが、本部役員は全体を取りまとめているので、活動頻度は多いかと思われます。

保護者の職務経験に合った役を選ぶケースも

書記の仕事は、自宅に持ち帰って作業できるので、パソコンを用いた作業が得意な保護者が引き受けることが多いようです。会計の仕事は、経理など事務経験がある方が務められるケースが多いようです。

【クラス】小学校のPTA役員の種類とは?仕事内容は?

本部役員以外は、クラスや学年のお世話係としての仕事が主でしょう。名称などはその学校や地域によって異なりますが、学級委員と専門部(専門役員)などでざっくりと役割別に区分けしている学校が多いようです。一般的な委員会の主な役割について解説します。

学級委員(学年委員)

PTA本部とつながりをもち、学年全体の活動を取りまとめる役割を担うのが、学級委員の仕事です。学級委員や学年委員など名称はさまざまですが、クラス単位の企画運営というよりは学年全体の行事企画など行う業務が一般的でしょう。

広報委員

各種PTA活動の内容を伝える広報誌などを作成するのが主な仕事内容です。それらに関わる取材や原稿作成なども行います。広報誌の発行回数は学校によって異なるため、仕事量も左右されるようです。

地区委員(校外委員、安全委員)

学校内や周辺の安全パトロール、安全看板の設置や安全講習会の企画など、子どもたちの安全に関わる仕事を主に行います。春先に、横断歩道の前で立つ旗当番なども、地区委員が担当していることが多いようです。

文化部員(実行委員)

読み聞かせ会や文化講演会、人形劇や郊外への見学会などの企画運営を行う委員です。文化教養部や教養委員といった名称で活動している学校もあります。

体育委員(保健体育委員)

校外マラソン大会やスポーツ親睦会、運動会など、運動にかかわる行事の運営やサポートを行う委員です。企画だけでなく、当日になんらかの当番として参加することも少なくありません。

環境美化委員

学校周辺の鉢植えやプランターなどに、花を植えたり水や草の手入れを行ったりする委員会です。学校によっては、教育の一環として生徒たちと一緒に美化清掃活動を行っているところもあります。こうした美化清掃活動の企画や運営に携わることもあるでしょう。

選考委員

次年度の本部役員を推薦するために、どの人が良いのかを選考する役割をする委員です。適任者を選んで推薦するだけでなく、直接電話などで交渉するケースもあります。選考委員の活動内容は学校によって大きく異なるでしょう。

ベルマーク委員

学校内で集めたベルマークを仕訳して、集計するのが主な仕事です。最近では、ベルマークを集める学校が減ってきているため、ベルマーク委員がない学校もあります。

学校によってはこのほかにも、サークル活動や子ども会に関わるPTA委員などが存在する場合もあります。

低学年のうちに経験しておくと良い?

私は現在、学級委員の副委員長を務めています。月2回の学級委員会と運営委員会の出席にくわえ、委員会準備、各学年の学級活動の連絡係や委員会への出欠確認などをしています。子どもが低学年のうちからPTAを引き受けたのですが、高学年になるほど(6年生は卒業対策委員も選出)大変と聞いていたので、早めに終わらせたかったという経緯があります。学校にもよるとは思いますが、1子1役の場合、楽なのは早く役を終えてしまうことかと思います。

人気のある役職は…

選出人数がひとりでなく複数の役職や、季節行事などの一発もの系、また、新設の役職も「自由度が高そう」ということで人気があるようです。前年度にどの委員が意外と楽だったか、逆に意外と大変だったか、といった噂によっても人気は変動する気がします。

高学年、とくに6年生になると卒業関連もあって仕事の内容が重たくなりがちなので、働いているママを中心に、低学年のうちにやってしまいたいという人が多いですね。高学年になると、立候補者が出ない役員もあり、まだ役員をやっていない人からくじ引きなどで選ばれるようになります。だれがどの学年で役員をやったか、などはリストで一元管理されているようです。

小学校のPTA役員の活動頻度は?

PTA役員の活動頻度は、学校や役員によって異なります。本部役員や学級委員であれば、月に1回程度が一般的です。そのほかの専門部の場合には、企画運営する行事や運営内容によって活動頻度が大きく変わってきます。行事を行うタイミングで集中して活動することもあれば、数ヶ月に1回といったペースで活動することもあります。

小学校のPTA役員決め!選出方法は?

小学校のPTA役員はいったいどのようにして決めるのでしょうか。立候補によってすべての役員が決まるのであればスムーズで良いのですが、現実的になかなかそうもいきませんよね。PTA役員の主な選出方法をいくつか紹介します。

立候補を募る

小学校のPTA役員の選出方法は、その学校によってさまざまです。保護者会当日に希望を募るケースもありますが、事前に保護者に対して紙が配られ、できる役員に「○」をつけて提出するよう求める学校も増えてきているようです。

立候補の場合であれば希望する役を優先的に行うことができるという制度を設けている学校が多いようです。一方で人気の役に希望が集中する場合は、抽選を行うこともあるようです。

選考委員による推薦で決める

本部役員や学級委員などの場合は、選考委員による推薦で決めるケースが多いようです。推薦といっても役員決めをするときに急に名前をあげるのではなく、事前に相手に了承をとる形が一般的でしょう。役員選出期限までに、選考委員が推薦候補者に対し、電話などで丁寧に説得を行うことも少なくありません。

くじ引き

最近では、トラブルを防ぐために最初からくじ引きで決めるという学校もあります。公正を期すために最初からすべての役員をくじで決めるケースも多いようです。専門部(専門委員)などは比較的立候補する方が多いため、まずは立候補を募った上で、残った役員に対してくじ引きをするということもあるでしょう。

役員選出の保護者会を欠席する場合

役員を決める保護者会に、仕事や家庭の都合でどうしても参加できない方もいますよね。欠席することが事前にわかっている場合、立候補する役員を提出するよう求められることがあるでしょう。くじ引きで決める学校の場合は、代わりの人にくじを引いてもらい、決まったらそれに従うことを表記した委任状などを提出するよう求められることもあるようです。

無断で欠席する場合や、本人と連絡が取れない場合には、どの委員にも振り当てられないケースもあるようです。こうしたことが不公平だという声も多く、しばしばトラブルに発展しているケースもみられます。子どもの学校生活に関わることなので、極力役員選出に協力することをおすすめします。最低限のマナーを守ることが、トラブルを避けるポイントでしょう。

立候補がない限りくじ引き

我が子が通う小学校では、各運営委員の委員長・副委員長は立候補がない限りくじ引きで決めます。特に子どもが一人目かつ1年生のママが委員長を引き当ててしまうと、本当に大変そうでかわいそうでした。

くじ引きやじゃんけんで選出

PTA選出の仕方は、立候補者を募り、複数いる場合はくじ引きやじゃんけんで決めていきます。立候補者がいない場合も、くじ引きで決めていきます。現在ではほとんどのお母さんが仕事をしているので、仕事を理由に免除することはできません。他学年の子どもの分で役員や委員を務めている場合は、同じ年度に重ならないようにしてもらいます。

本部役員は一度経験すると次年度からの候補者から外れることができるので、やっておくと次年度から楽という声もあります。実際、私は上の子で学級委員を務めていますが、下の子の分では本部役員の候補者のひとりになるので、上の子で本部役員をしたほうが良かったのかなと思うところもあります。

学年によって役員の決め方が異なります

事前に希望を聞かれたうえで、立候補者多数の場合は上の子の学年はくじ引き、下の子の学年はじゃんけんで決定しています。年度初めに役員決めの集会があるのですが、欠席する場合は委任状で「集会に欠席した場合、そこでの全決定に従います」と同意させられます。現役員が、年度末までに次年度の役員を推薦するという動きもまれにあります。

小学校のPTA役員でありがちなトラブル

小学校のPTA役員と聞いただけで、気が重く憂鬱に感じてしまうという方も多いのではないでしょうか。学校によって保護者会の雰囲気は大きく異なりますが、お互いがけん制し合ったり、重い空気が流れたりすることもあるでしょう。PTA役員がなかなか決まらず、押しつけ合うことでその後の人間関係のトラブルに発展してしまうこともあります。

役員が決まった後も、業務量が多く、役員会や打ち合わせに参加したくないと感じる方も少なくないようです。理由をつけて参加しない方がいると、不公平感から人間関係がこじれてしまうというケースもよくみられます。

常識の範囲で活動を

PTA活動というとさまざまなトラブルを耳にしますが、私自身はトラブルに巻き込まれたことはありません。強いてあげれば、フルタイム勤務の保護者が一度も会議に出席しなかった、お酒を飲んで会議に出席し決まったことに対して茶々を入れる人がいた、といったことが過去にあったようですが、PTA活動のトラブルというより、常識の問題という気がします。

小学校のPTA役員の免除規定はある?

PTA役員は任意参加としている学校がある一方、子どもひとりあたり1回は在学中に役につくよう制度化している学校も存在します。学校ごとの規定にもよりますが、以下のような場合は、PTA役員につくことを免除されるケースがあるようです。

すでにPTA役員を経験済み

在学中の6年間のうちに1回でも役員を務めた経験がある方は、その後は免除とされるケースがあります。ただし役員経験後2~3年などの期限つきで免除となる場合もあるなど、適用規定は学校によってさまざまです。

父子家庭または母子家庭

父子家庭や母子家庭など、子どもの預け先がなく現実としてPTA活動が難しいという環境を配慮して、PTA役員を免除となることがあります。ただし、父親や母親のひとり親世帯であっても、祖父母などの親族が身近にいて子どもを預けられる環境の場合には免除にならないことが多いようです。

妊娠中もしくは未就学児がいる

妊娠中の方や未就学児がいる家庭の場合、免除になるケースが多くみられます。ただし、免除対象となる未就学児の年齢は、学校によって異なるでしょう。

介護が必要な家族がいる

家族の中に要介護者がいるような場合、家を空けられないといった事情から、PTA役員を免除されることがあります。ただし、ひとり親世帯と同様に、近くに頼ることができる親戚や家族がいる場合には、免除対象とならないケースがあるようです。

引っ越しの予定がある

役員を決める時点で転勤や引っ越しなど、通っている学校を離れることがわかっている場合は、免除対象となることがあるでしょう。ただし、「引っ越しするかもしれない」というような、あいまいな状況ではその対象となりません。

「子どもひとりにつき役員を1回」が原則ルール

子どもが通う小学校では、基本的に子どもひとりにつき1回役員を引き受けなければいけません。さらに、小学校のPTAとは別に地区の役員も、基本的に子どもひとりにつき1回引き受けなければいけないため、我が家のように子どもが3人いると計6年間は小学校のPTAに属することになります。そこで、役員会(本部役員)になることで、子どもが何人いても2年間の任期を終えるとPTA役員が免除になると聞き、引き受けることにしました。

実際に本部役員の活動が始まると思いのほか忙しく、週に2回程度は必ず学校へ行っています(各運営委員は月に1~2回程度だと思います)。忙しいとはいえ、子どもたちの学校での様子を間近で見られたり、先生方と近しくなれたりすることから、考えようによってはさまざまなメリットがあるなと感じていますよ。

また、PTA役員を子どもひとりにつき一回引き受けるという決まりがあるとはいえ、1回も引き受けない(役員に決まっても定例会や活動に参加しない)まま卒業をしていく方もいるようですね。

小学校のPTA役員の断る方法は?拒否しても良いの?

昨今は共働き世帯が増え、フルタイムで働くママも珍しくはなくなりました。そのような環境に置かれていても、働きながらPTA役員をこなしているママが多いのが現状です。フルタイムの共働き世帯というだけではPTA役員を断ることが難しいかもしれませんが、勤務時間が極端に長い場合などは事情を理解してもらえることもあるでしょう。

やむを得ない事情がありPTA役員を引き受けられない際は、その旨を選考委員や現在PTA役員をしている方に丁寧に説明するしかありません。伝え方がとても難しいですが、自分勝手な思いでやりたくないというのではなく、努力をしたもののどうしても引き受けることができない、という旨を伝えることが重要です。トラブルに発展することがないよう、偽った理由で回避しようとすることはやめておいたほうが賢明でしょう。

フルタイムママも協力し合って参加

PTA役員を務めている方の中にはフルタイムで働くお母さんもいます。仕事でどうしても委員会に出られない場合は、ほかの役員の方と交代で出席するなど、役員同士フォローし合いながら活動しています。

PTA総会や保護者会はどんな服装が良い?

会長や副会長などの役員や、保護者会で司会を受け持つ方の場合には、あらかじめドレスコードが伝えられることが多いようです。一方で、一般の保護者の服装について詳しく伝えられることはないため、何を着ていけば良いのか迷ってしまうママも多いのではないでしょうか。

小学校にもよりますが、PTA総会や保護者会などでは比較的フォーマルに近い服装をしてくる保護者が多いでしょう。スーツで身を固めるほどまでのきちんと感は必要ありませんが、ジャージやスウェットなどの極端にラフすぎる格好は周囲からの印象を悪くしてしまうためおすすめできません。清潔感を重視したシャツブラウスとスカートのコーデや、ワンピースにジャケットスタイルなど、いわゆるオフィスカジュアル風の服装であれば問題ないでしょう。

PTA役員になったときにどんな挨拶をしたら良い?

PTA役員になると、PTA総会などで挨拶を求められることがあります。こうした場面で自己紹介などをする際には、短く簡潔にまとめ、明るく話すことがポイントです。挨拶に決まりはありませんが、基本的には「自己紹介+簡単な挨拶+決意+締めの挨拶」程度で十分でしょう。

「初めてのことで至らない点も多いかと思いますが、皆様のお力をお借りして頑張りたいと思います。」といった簡単な挨拶でかまいません。ネガティブな印象を与えないよう、できるだけ前向きな言葉で締めるようにすると良いですね。

小学校のPTA役員に関する体験談

ままのて編集部に寄せられた、PTA役員に関する先輩ママの体験談を紹介します。

ママ友からの情報が役職選びの鍵

1年生と3年生の母です。PTAの役員はまだやったことがありません。我が子たちの小学校は全校生徒900人超で、子ひとりにつき在学中に1回以上は役員をやる決まりです。役員は学年委員、推薦委員などぜんぶで7種類あります。

学校からの配布物だけでは、本当の中身はわかりません。なので年度替わりの前後に、おもに低学年かつ第一子のママたちが、高学年ママに話を聞いたりして情報収集することが多いようです。この時期は公園でママが集まると、「PTAの希望、どれにする?」とよく話題になります。

年度ごとにメンバーが変わるため、仕事のやり方と効率の良し悪しが毎年変わるようです。「長」になる人が積極的で気が利く人だと、それだけでその役職はみんな楽だといいます。フルタイムで働いていても精力的に参加する人もいれば、立候補してなったわりには仕事を理由に定例会などにほとんど顔を出さないで終わる人もいるようです。ボランティア活動だけに、温度差はかなりあると聞きます。それゆえに、私のまわりではお友だち同士で前もって話をつけておき、一緒に立候補する人が多いですね。実際にお友だち同士で同じ役員をやっている人たちは、とてもやりやすそうです。

PTA本部役員で書記を務めています

私は現在、PTAの役員会(本部)に所属して書記を引き受けています。仕事内容は、役員会(本部)は、運営委員会(各委員会)の総括や、保護者へのお手紙作成、PTA会費などの集計、PTAサポーター(保護者が協力する環境整備や白衣修繕など)の振り分けなど、いわゆるPTAの運営といった活動でしょうか。各運営委員(地区や学年、広報など)は、それぞれ決められた内容に準じて活動しています。さまざまな考えや価値観の保護者の団体であるということからも、とても難しい組織なのでは…と活動を通して痛感しています。

PTA活動の一年を振り返って

PTA活動全般で気になっているのは、情報共有の在り方です。PTAでは1年単位で人が変わっていくため、仕事の手順を記したマニュアルが存在しません。前任者の引継ぎがすべてで、横の連携もないことから、情報の伝達漏れがあったり、解釈が変わっていたりすることがありました。結果的に、別部署に同じ説明を繰り返す場面がたびたびあります。みんなが共通で知っておくべきことについては情報を一元化したり、基本的なマニュアルを作ったりしてもよいのではないかと感じています。

情報ツールが一致していないことも、PTA活動をやりにくくしている要因になっています。今はスマホ、ガラケー、PCと使用しているツールがバラバラなため、全員同じタイミングで資料、メッセージ、スケジュールを共有できていません。

みんなが全体の動きを見通せないまま、手探りで作業をすすめている現状です。そのせいでモチベーションもいまいち上がらないところがある気がします。ほかの学校ではPTA独自のホームページなどを作っている事例もあるようです。こうした良い事例を参考にしながら、スマートな運営ができればPTA活動の悪い面も少しは払しょくされるのではないでしょうか。

PTA活動は忙しい、トラブルが起こる、活動に意味がない…などどデメリットが強調されがちですが、放課後や登校時の見守り、学校備品の整備、学校行事のサポートなど、PTAの活動自体はなくてはならないものです。また、空調設備が壊れるなどの学校の困りごとに対して「PTAが言っている」というと、教育委員会や行政が早く対応をしてくれるというメリットもあるようです。

「PTAをなくす」という風潮ではなく、活動を効率化するための方策を考える風潮であってほしいなと思います。

仕事をしている保護者が多いのが現状です

子どもが通う学校では、PTA組織が常任委員と全体委員に分かれています。全体委員は学年委員、事業部、選考委員会で構成されています。専門部には広報部、総務部、保健環境部、交通部、地域安全部などの部が設けられています。常任委員は学年委員長、専門部部長、執行部、学校長が務めます。

PTA役員として保護者に求められるのは全体委員、つまり学年委員と事業部の活動です。役決めは年度初めの懇談会で希望者を募り挙手制で行われます。PTAへの加入は任意ということですが、加入意思を問われることはありませんでした。

PTA活動全般の取りまとめは、常任委員の中の執行部です。全体委員とは別組織として活動しています。役決めは選考委員や現執行部の推薦で行われます。各部門で行われる仕事の割り振り、PTA活動の配布資料作成、近隣住民との調整、PTA主催のイベントの運営、PTA連合会や自治体関連行事への参加などが主な業務です。活動任期は2年です。

ママ友とのトラブルなど、経験者から大変だったと話を聞くことはありますが、私自身はまだ始動したばかりで大変さを感じることはありません。仕事をしているお母さんが多いことから、なかなか連絡が取れないということはあります。また、役員や委員を経験している保護者は、どの役職が楽なのか知っているので、自分からすぐに楽な役職に立候補する人がいると聞いたことはあります。

PTA役員は貴重な経験のひとつ

PTA役員や委員というと、大変な仕事といったイメージや、人間関係などが複雑で面倒なものといったイメージを持っている方も少なくありません。必然的に人との関わりが増えるため、憂鬱で仕方がないという方もいるでしょう。

しかし、PTA役員を担う時期は、子どもの人生に置き換えると長いようで短く感じられるかもしれません。「子どもや先生との関わりが増える」「我が子や学校について知ることができる」「仕事を楽しむ」といったポジティブな気持ちをもって関わることができると良いのではないでしょうか。

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