幼稚園の役員ってどんな仕事?役職ごとの役割は?どれくらいの頻度で幼稚園に行くの?

幼稚園の役員の仕事は、どのようなことをするのでしょう。幼稚園によって、1回は引き受けなければならない場合とそうでない場合とがあり、できることならスムーズに役員が決まると良いですよね。幼稚園の役員の種類や仕事内容について、筆者の体験もまじえて詳しくご紹介します。

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目次

  1. 幼稚園の役員ってどんなことをするの?
  2. 幼稚園の役員の役職は?
  3. 役員が幼稚園に集まる頻度は?
  4. 幼稚園の役員になったときのメリット
  5. 年長児の「卒園対策委員」とは?
  6. 幼稚園の役員は必ずやらなければいけないの?
  7. 働くママでも役員は務まる?
  8. 役員制度がない幼稚園もあるの?
  9. 子どものためにできることは積極的にやっていこう
  10. あわせて読みたい

幼稚園の役員ってどんなことをするの?

幼稚園の役員の役割

役員と聞くと責任が重そうと感じてしまいそうですが、幼稚園によって与えられる役割やそれぞれの負担の度合いも異なります。

幼稚園の役員には、役員同士の顔あわせや保護者の懇談会のセッティング、クラスの連絡係、バザーや遠足などの学年行事など、幼稚園の先生だけでは補えきれない部分を主に保育時間内にサポートするという役割があります。

幼稚園によっては年に数回、クラスごとにママたちだけで「ランチ会(茶話会)」が行われることもあります。幼稚園の中だけでなく、ママ同士が親睦を深めたりゆっくり話をしたりできる機会をもうけるために、役員が企画をすることもあるようですね。

役員決めはいつ?

幼稚園の役員決めは、入園もしくは進級してすぐに行われることがほとんどです。4月上旬に役員決めをすることが多く、新しいクラスではじめてママたちがゆっくり顔をあわせる日でもあります。幼稚園によっては、役員を決める前に一人ひとり自己紹介をして、子どもの性格や好きなこと、普段の様子などを紹介します。

ひとクラスに何人役員がいるの?

幼稚園によって異なりますが、役員はひとクラスに複数名(2~3人)いることが多いようです。役員にならなかった人を対象に、運動会やバザー、お楽しみ会などの行事の係を募る園もあり、行事の係にならなかった人も園児ひとりにつき年間1回は行事の係のお手伝いをする、といった規定がある園もあります。

役員の任期は1年間で、役員選出はまず立候補を募ります。立候補で決まらない場合は、じゃんけんやくじ引きで公平に決めることがほとんどです。

幼稚園の役員の役職は?

幼稚園の役員は、会長、副会長、書記、会計と主に4つの役職とクラス役員があり、この他に広報などの役職をもうける幼稚園もあります。各役職の職務の範囲や負担の大小は、幼稚園によって異なるでしょう。

会長

役員を取りまとめる代表であり、多くの幼稚園では年長クラスの保護者から選出されます。園の行事など、全体をまとめたり指示を出したりする役割をします。行事によっては、先生や園児、保護者の前で挨拶(スピーチ)をすることもあるでしょう。

副会長

会長を補佐するのが副会長の役割です。現場では、代表である会長が身動きをとれないこともあり、運動会やバザーといった行事の指示役は副会長がメインで行うことも多いようです。ママによっては、会長より副会長の仕事がより大変だと感じることもあるでしょう。

書記

書記の仕事は、役員会で話し合われた内容や決定事項を記録し、報告書にまとめることです。手書きであったりパソコンで作成したり、やり方は園によってさまざまです。会長や副会長といった重役に比べると取り組みやすく、文章をまとめるのが得意な人が書記を務めることも多いでしょう。

会計

お金の管理をする会計の仕事は責任重大ではありますが、意外にも、幼稚園の会計ではそこまで難しい作業は要求されません。経理の経験や簿記の資格も特に必要とされないことが殆どです。主な仕事は、銀行への入金と引き出し、出納帳の記入などです。昼間に銀行に行かなければならないため、日中仕事をしているママは時間の調整が難しいかもしれませんね。

クラス役員

クラスごとの連絡や行事のとりまとめを行うクラス役員を、各クラスの保護者から選出されることが多いでしょう。園によっても異なりますが、クラスに複数名置くことも多いようです。

各行事などの係

幼稚園によっては、行事ごとに係を選出することもあるでしょう。内容は園によって異なりますが、主にどのような行事があるのでしょうか。

■運動会
運動会では、トイレや怪我の手当てといった園児のお世話係、競技ごとに綱引きや玉入れなどを設置する競技係。プログラムの入れ替えの際の園児の誘導係、ライン係など、先生だけでは補えないことをサポートします。本番当日だけの仕事であったり、リハーサルを行っても1~2回であったりするので、係のために幼稚園に行く頻度は低いでしょう。

■バザー係
バザー係は、当日に販売する手作り品の準備や食品の管理・販売など、準備期間に2~3ヶ月ほどかかります。バザーの直前は毎日のように幼稚園に集まったり自宅で準備をすることもあるため、ほかの係に比べると負担が大きいと感じるママもいるようです。

■お楽しみ会係
幼稚園によっては、お楽しみ会のすべてを係に一任することもあります。クラスごとに何をするか係が決め、親子で一緒に行うこともあるようです。お楽しみ会にあわせて給食試食会を行う幼稚園もあります。子どもが毎日どんな様子で給食を食べているか見られる良い機会ですね。外部の音楽家やスポーツ選手などを招いてイベントを行ったり、園内でお誕生日会を行ったりする園もあります。

役員が幼稚園に集まる頻度は?

役員が幼稚園に集まる頻度は、少なくても月に1~2回、多いときでは毎週集まることもあるでしょう。なかには準備期間に時間がかかったり、ひと月に行事が詰まっている場合は、連日顔をあわせることもあるようです。

集まるのは日中、子どもが幼稚園に行っているあいだがほとんどです。仕事をしているママは、出席のため調整しなければならないこともあるでしょう。

働くママが増え、役員の中でも仕事をしているママがほとんどという場合もあります。その場合は、仕事のためにやむをえず欠席をすることがあっても、お互いに理解と協力をすることができるのではないでしょうか。

幼稚園の役員になったときのメリット

幼稚園の役員は責任が多くて大変そう、というイメージを持つ人もいるかもしれませんね。でも、役員だからこそのメリットもあります。ここでは、役員になったときのメリットをご紹介します。

子どもの保育風景を見ることができる

役員になると、幼稚園に足を運ぶ回数も増えるため、子どもの幼稚園での様子を見られるチャンスもあります。子どもがお昼を食べている様子や制作をしている姿など、参観日でも見られない姿を見ることができるかもしれませんね。

担任以外の先生とも親しくなれる

幼稚園では、担任の先生以外とはなかなか接点をもつことができないのではないでしょうか。役員になると、担任だけでなく園長や主任、事務の先生といった普段関わりの少ない先生と親しくなれることもあるでしょう。いろいろな先生とも親しくなれることで、担任の先生以外からも子どもの様子を教えてもらえることが増えそうですね。

役員同士で情報交換ができる

役員で顔をあわせる機会が増えると、自然とママ同士が仲良くなり、ほかのクラスの様子や違う学年の様子なども知ることができます。幼稚園についてのささやかな疑問で先生に聞くまでもないようなことは、役員の集まりのついでに解決できるかもしれませんね。

年長児の「卒園対策委員」とは?

幼稚園の役員のひとつとして、筆者の子の通う園では「卒園対策委員」というものがあります。園ごとに名称は異なれど、卒園対策の役員を置く園は多いようです。筆者の体験も参考に、「卒園対策委員」の概要を解説します。

卒園対策委員の仕事

幼稚園では各役員の選出のほか、年長の保護者から「卒園対策委員」の選出も行われます。卒園対策委員とは、卒園式の後に行われる謝恩会を準備する役員です。園によって、卒園式と同じ場所で行う場合と違う場所に移動して行う場合とがあります。

幼稚園によって始動する時期は異なり、年明けから活動したり、1年かけてじっくり準備をしたりとさまざまです。卒園式という大事なイベントの締めくくりを任されるため、責任の重い大切な役割ですね。なお園によっては、卒園アルバム委員と謝恩会委員を別途もうける場合もあります。

【主な仕事内容】
■卒園アルバムまたはDVD作成
■謝恩会の内容を企画
■先生方への花束や記念品の贈呈
■卒園児への記念品選び
■当日の会場設営、司会進行、後片付けなど

卒園対策委員は何人必要?

幼稚園により卒園対策委員の人数は異なるでしょう。立候補するママが多いほど役割を分担でき、当日の流れもスムースにいくかもしれません。ただ、あまりに人数が多すぎてママたちの意見がまとまらず、卒園式までの準備期間が気まずいムードになってしまうこともあるようです。人数が多すぎるのも大変かもしれませんね。

卒園対策委員のメリット

卒園対策委員は通常の役員より大変そう、というイメージを持つママもいるようです。幼稚園最後のイベントというだけに、責任を重く感じることもあるでしょう。しかし、最後のイベントということは、幼稚園に関われる最後のチャンスでもありますね。

3年間お世話になった幼稚園への恩返し、親にとっても幼稚園最後の思い出作りとして、卒園対策委員に立候補するママも少なくないようです。

卒園対策委員は、役員のように表立っての活動ではなく、どちらかというと裏方のイメージが強いのではないでしょうか。人前に立つのは苦手だけど、幼稚生活の最後を飾る思い出を作りたいと思うママにおすすめかもしれません。

幼稚園の役員は必ずやらなければいけないの?

家庭の事情により、幼稚園の役員を免除されることもあります。たとえば、「在園中のほかのきょうだいで役員をしている」「下の子がまだ小さい」「妊娠中である」「身内の介護で忙しい」といった理由があてはまります。

最近では働くママも増えているため、「仕事をしているから」という理由は通用しないこともあるようです。幼稚園からとくに指示がなくても、在園中のきょうだいや下の子がいないママには、役員を率先して引き受けてほしいと期待されることが多いようですね。

働くママでも役員は務まる?

幼稚園の役員は、平日の昼間に集まったりイベントごとに忙しかったりするため、一般的に専業主婦のママが引き受けているという印象があるかもしれません。しかし最近では仕事をするママも増え、働きながら役員を努めているという声もよく聞きます。フルタイムの正社員ではなくパートタイムで働くママなら、少し融通が利くかもしれませんね。

役員会の集まりのために、わざわざ仕事を休む必要はないことが多いでしょう。仕事をしている曜日を前もって伝えておけば、その曜日を避けて集まる日時を設定してもらえたり、やむをえず欠席した日は議事録を確認させてもらえたり、会長から簡単な報告メールがあったりするものです。

役員をやるなら早いほうが良い?

年長の役員では会長など重役を任される可能性があるため、働くママが役員をするなら子どもが年少のうちに済ませておくのも良いでしょう。親も子も幼稚園のことがまだよくわからない状態であったりするため、年少の役員ではそこまで難しい役割は任されることはないからです。

在園中、一度は必ず役員を務めなければならない園であれば、できるだけ早いうちにしておけると良いかもしれませんね。

役員制度がない幼稚園もあるの?

幼稚園によっては、役員制度を廃止している場合もあります。役員制度を廃止している幼稚園では、クラスの連絡係やママたちのランチ会などを企画するために、クラス役員だけを選出する場合があります。運動会やバザーなどの行事のサポートをするため、必要な係だけを選出することもあるでしょう。

役員制度がないため、クラス役員が卒園対策委員を兼任したり、卒園対策委員だけ別に選出する幼稚園もあるようです。どのような役員決めが行われるのかは園によって異なるため、入園前に役員制度について確認しておくと安心ですね。

子どものためにできることは積極的にやっていこう

幼稚園の役員と聞くと「なんだか大変そう」とマイナスイメージを持ったり、「仕事をしているから、できれば引き受けたくないな」と思ったりするママもいるかもしれません。しかし、役員を経験して良かったというママの声は少なくありません。子どもたちが幼稚園生活を楽しく過ごすために何ができるかを考え、企画した内容が形になったときの達成感はすばらしいものではないでしょうか。

役員という仕事は、決してすべてが楽なものではありませんが、それ以上に得られるものもたくさんあります。大事な我が子が通う幼稚園だからこそ、役員になったからには積極的に取り組めると良いですね。

※この記事は2023年7月時点の情報をもとに作成しています。掲載した時点以降に情報が変更される場合がありますので、あらかじめご了承ください。

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