幼稚園の夏休みはいつからいつまで?夏休み中の行事や保育料がかかるって本当?
幼稚園では7月の後半には子どもたちが楽しみにしている夏休みが始まります。幼稚園での初めての夏休みの場合、保育料はどうなるのか、預かり保育の有無やスケジュールなど、疑問が多くあることでしょう。ここでは、幼稚園の夏休みについて、体験談を交えてわかりやすく解説します。
本ページはプロモーションが含まれています
目次
幼稚園の夏休みはいつからいつまで?
一般的に幼稚園の夏休み期間は、7月18日前後から8月31日までとされています。これは幼稚園が文部科学省が管轄している教育機関という位置づけからきているもので、夏休みの開始時期は小学校とほぼ同じかあるいは少し早く始まることが多いでしょう。
また、ほとんどの幼稚園が夏季休暇の直前や直後は一日保育ではなく半日保育としているようです。
夏休みの保育料はどうなるの?
夏休み中は幼稚園のカリキュラムがなく休みとなりますが、多くの幼稚園では夏休みのあいだも幼稚園の保育料が引き落とされます。幼稚園では、1年間の保育料を12ヶ月で割りだしているため、毎月一定の金額を支払う必要があります。ただし、給食費やバス通学費など、費目によっては計上されないこともあるため保育料について疑問がある際は各園に問い合わせてみると良いでしょう。
夏休み中に保育料がかからない場合は、その分ほかの月に支払う金額が高額な可能性があります。詳細は幼稚園の方針によって異なるので、入園式で配布された資料や、幼稚園に問い合わせるなどをして確認しましょう。
夏休み中も幼稚園に登園できる?
夏休み中の預かり保育とは?
預かり保育は、通常保育の終了後に子どもを幼稚園で預かってもらえる仕組みです。夏休み中も保護者の都合により子どもを見られないときに、幼稚園の預かり保育を利用できる場合があります。文部科学省の令和3年度幼児教育実態調査によると、公立幼稚園の4割以上、私立幼稚園の6割以上で夏季休業中の預かり保育を平日と同程度に実施しています。
夏休み中の預かり保育は、共働き世帯でなくとも、パパやママが急に体調を崩したときなど、もしものときにありがたい仕組みです。利用方法や持ち物が書かれた資料は、すぐに取り出せるように保管しておきましょう。
夏休みの預かり保育の費用
通常の保育料に加えて、1日ごとに追加料金が発生します。預かり保育の料金は園や地域によって異なりますが、700~1,200円程度に設定されていることが多いようです。
夏休みの預かり保育ではどんなことをするの?
学期中の幼稚園では教育的な活動が多くありますが、預かり保育はやや家庭的で比較的自由にのびのびと遊ばせるケースが多いようです。
預かり保育は縦割りのクラスの中で行われます。年少の子どもであれば、年上のお兄さん、お姉さんからいろいろなことを学べるでしょう。また、年長の子どもであれば年下の子どものお世話をする機会が多くなります。普段交流が少ない学年の子どもと接する機会が増えるので、お互いに刺激を得られそうですね。
夏休みの預かり保育に関する体験談
筆者の子どもが通う私立幼稚園では、預かり保育を実施しており、基本的に毎日利用しました。預かり保育は夏休み期間のうち、お盆休みと教員の研修(2日間)期間を除いた日程で行われていました。時間は、8:30~18:00まで預かってもらえました。
持ち物は、お弁当、水筒、プールバッグ(水着・タオル)、体操服、お昼寝布団です。学期中はお昼寝がないので、夏休み前に急きょお布団セットを準備しました。預かり保育のタイムスケジュールは以下の通りです。
登園後~10:00 室内での自由遊び(おりがみ・ぬり絵・ブロックなど)
10:00~11:30 プール遊び
11:30~13:00 お弁当 食べた子から自由遊び
13:00~15:00 お昼寝
15:00~16:00 DVD・読み聞かせ・手遊びタイム
16:00~17:00 外遊び
17:00~18:00 室内での自由遊び(プラレール・ままごと・ブロックなど)
※雨天時はプール遊び・外遊びは中止
夏休みの預かり保育は、子どもにとっても先生やお友達と過ごせる楽しい時間です。専業主婦の方でも、子どもが友達とたくさん遊べるようにと、預かり保育を利用するケースが見られました。
幼稚園の夏季保育ってなに?
夏休み中の生活リズムに慣れてしまうと、長期休暇明けは精神的にも身体的にも負荷がかかってしまいます。そのため、幼稚園のなかには夏季保育といって、2学期が始まる前に通常保育に慣れるための期間を設けています。
画期保育ではおよそ1週間程度、午前中のみの半日保育を実施します。できるだけ夏休み中も早寝早起きを心がけ、2学期にはスムーズに登園できるようにしましょう。
幼稚園の夏休み中に行われるイベント
夏祭り・夕涼み会
7月~8月には、たいていの幼稚園で夏祭りや夕涼み会が実施されます。内容は幼稚園によってさまざまです。園児による歌や踊り、教員や保護者による出し物、バザーや出店、ゲームコーナー、花火など、子どもから大人まで楽しめるイベントが盛りだくさんです。
子どもの服装は、指定がなければ浴衣や甚平がおすすめです。夏場の暑い時期なので、水分を常に摂取できるように、水筒などを準備しておきましょう。うちわや虫よけスプレーがあるとなお良いでしょう。
年長になるとお泊まり保育がある
幼稚園のなかには年長児を対象に、1泊2日程度のお泊まり保育を実施するところがあります。お泊まり保育では、親元を離れることで子どもの自立心を育んだり、共同生活を通じて協調性や社会性を育てたりするなどの目的があります。子どもが無事に過ごしてくれるかどうか心配ですが、一回り成長して帰ってきたと感じる親も多いです。
お泊まり保育は園内で行うこともありますが、近隣の宿泊施設で実施するケースもあります。内容は、水遊びや虫取りなどの野外遊び、調理実習、夜は星の観察や花火など、園によって多種多様です。
夜尿症や夜驚症など、睡眠中の心配ごとがある場合は前もって担任の先生に相談し、希望の対応を紙に書いて渡すようにしましょう。
夏休み中、幼稚園の先生は何をしているの?
夏休み中の先生の業務は幼稚園によってさまざまです。夏休み中は掃除や草むしりなど、園内の管理を行ったり、預かり保育の当番や夏祭りなどの準備をしたりと、見えないところでの仕事を担っています。特に教育熱心な幼稚園は、教員のスキルアップに力を入れています。夏休み中は、ピアノの練習や研修会への参加など、多忙な日々を送る先生も少なくありません。
幼稚園に暑中見舞いは出す?
幼稚園によっては、夏休み中に先生から暑中見舞いのハガキが送られてくることがあります。無理に返信を出す必要はありませんが、もし子どもがお返事を書きたいと言いだしたら、お手伝いをしてあげましょう。
表面(宛名・差出人)はママが担当し、裏面には絵やスタンプ、シールなどを用意して、子どもに任せてみてはいかがでしょうか。もし文字を書くことに興味があれば、自分の名前や先生の名前を書かせてあげると良いでしょう。
幼稚園にはなぜ夏休みがあるの?
幼稚園は文部科学省が管轄している教育機関で、小学校などと同様に夏休みがあります。文部科学省の幼稚園教育要領によると「幼稚園の毎学年の教育週数は、特別の事情のある場合を除き39週を下ってはならないこと」とあり、それにしたがって夏休みなどの休暇が設定されています。
保育園は、厚生労働省が管轄している児童福祉施設です。保育園は、就労などの事情により、日中に家庭で子育てができない親の代わりに保育を担ってくれるところです。そのため、お盆休みはありますが夏休みはありません。
幼稚園の夏休みは子どもと思い切り遊ぼう
普段楽しそうに幼稚園に通っている子どもたちも、パパやママともっとたくさん遊びたいと感じているかもしれません。普段仕事などで子どもとなかなか遊ぶことができないママやパパも、夏休みのあいだは、できるだけ子どもと接する時間を増やしてあげたいものですね。
子どもの体力をつけるには外遊びがおすすめです。涼しい早朝や夕方を狙って、公園で思い切り遊んではいかがでしょうか。室内で遊ぶ場合は、ぬり絵やパズルなど、集中力を高める遊びをするのもおすすめです。
また児童館など、就園児でも遊べる公共施設にでかけると、同じ年代の子どもたちと交流できます。近隣のおでかけスポットも確認してはいかがでしょうか。今年の夏は親子共々、思い出に残る夏休みを過ごしてくださいね。
※この記事は2024年6月時点の情報をもとに作成しています。掲載した時点以降に情報が変更される場合がありますので、あらかじめご了承ください。