幼稚園とは?どんな活動をする?時間&費用!園の種類など基礎知識を紹介
一般的に、満3歳になると幼稚園に入園する子どもが多いでしょう。幼稚園とはどのような活動するのでしょうか。幼稚園のカリキュラムや種類、時間、費用など気になることがたくさんあります。幼保無償化についても確認しておきましょう。ここで紹介する幼稚園の基礎情報を参考に、子どもと親に合った幼稚園を選んでくださいね。
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目次
幼稚園とは?
幼稚園とは満3歳~就学前までの子どもが通う教育機関です。文部科学省が管轄しており、幼稚園教育要領に基づいて運営されています。
幼稚園は、義務教育前の人としての基礎を培う時期に、子どもの心身の発達を支援するために設立された施設です。子どもを保育し健やかな成長のためのふさわしい環境を与えると学校教育法で定められています。
義務教育ではないので、幼稚園に入らないという選択肢もあります。また、幼稚園に入りたい人は各園の特色などから希望の園を選ぶことができます。入園希望者をほぼ全員受け入れる園もあれば、試験や面接などを受けて入園が決まる園もあります。
幼稚園は大きく3種類に分かれる
幼稚園は大きく私立、公立、国立の3種類に分かれます。
【私立幼稚園】
民間の学校法人や宗教法人、財団によって運営されている幼稚園。
現在私立幼稚園に通う子どもが最も多く、全国の幼稚園児の8割程度です。
【公立幼稚園】
自治体によって運営されている幼稚園。
園の数自体は少なくないものの、一つの園に通う園児の定員が少なく設定されているため、公立保育園に通っている園児の総数も少なめです。公立幼稚園が廃止された自治体もあります。
【国立幼稚園】
国によって運営されている幼稚園。
国立大学に附属していて定員は多くはありません。国立幼稚園がない自治体もあります。
保育園とは管轄がちがう
保育園は家庭での保育がむずかしい子どもを保護者に代わって保育する施設で、こども家庭庁が管轄しています。早くて生後4ヶ月くらいの乳児から就学前までの子どもが利用できます。
一斉保育と自由保育
多くの幼稚園では一斉保育の時間と自由保育の時間が設けられているようです。どちらの配分が多いかは園の方針や特色によって差があるようです。
一斉保育
一斉保育とは幼稚園のカリキュラムに沿って子どもたちが一斉に同じ遊びや制作、学習などの活動をすることを指します。先生や友だちの話を聞くことや理解すること、自分の役割や課題をこなすこと、周囲と力をあわせ、目標を達成することなどを学ぶ時間といえます。
一斉保育が主な幼稚園では、子どもの自主性が育たないのではないか、各課題の得意不得意で子どもの成長に差が出るのではないかなどを心配する声も聞かれるようですね。そのような点も踏まえて、先生たちはしっかり課題への準備をしたうえで、子どもにみずから考えさせる部分は任せる、苦手なことをしり込みする子どもへの働きかけを工夫するなどの配慮をしているでしょう。
自由保育
自由保育とは子どもたちの自由な意思で遊びや活動を楽しむことを指します。子どもが自分でしたい遊びを見つけ、友だちと一緒に思い思いに遊べる時間です。
園庭で身体を使って遊ぶことが好きな子どももいれば室内で遊ぶのが好きな子どももいます。室内遊びや園庭遊びなど、大枠だけ先生が決めて、その中で好きなことをして良い、という幼稚園もありますが、何をするかは自分次第という幼稚園も多いでしょう。ボール遊び、鬼ごっこ、探検、おままごとやお絵描き。子どもたちは思い思いに自分の好きな遊びに没頭します。
自由保育は子どもの自主性や創造性などを育てるのが目的ですが、課題やトラブルを解決する力を身に着けるような場でもあるでしょう。社会生活で必要なルールやマナーを学ぶ時間ともいえます。
さまざまな規制のあるなか、本当に自由な時間を子どもたちに与えるのは簡単ではありません。自由保育の時間は、子ども同士や先生との信頼関係の上に成り立つ時間といえます。子どもたちの発達に応じた遊びを選べるように先生が事前に準備や工夫をしている場合が多いでしょう。
保護者のなかには自由保育は先生がすべての園児を管理することがむずかしいだろうと心配する声もあるようです。放任保育と取られることもあります。それぞれの園児の個性がぶつかってトラブルが起きたり、先生の目が行き届かない可能性から保護者が心配するような場面もあるでしょう。園児の定員に対しての先生の数に制限もあり、園側が取れる対応も限られていて、先生のなかにもジレンマがあるという話もあります。
幼稚園の具体的な活動内容
幼稚園の活動内容は園の方針によってさまざまです。宗教団体が運営する施設では、カトリックや仏教の教えに沿った行事や授業が行われている園もあります。モンテッソーリ教育や自然教育に特化した幼稚園もあります。
体育・体操
子どもの年齢相応の運動能力、体力を助長するための体育・体操の時間が設けられている幼稚園が多いようです。走ることや夏場のプール、縄跳び、マット運動などが取り入れられるでしょう。幼稚園によっては専門の先生や指導員がいる場合もあるようです。体育・体操の時間の充実が特色となっている園もあります。
お絵描き・制作
課題に沿って工作や写生、保護者の顔を描くなどのお絵描きの時間もあれば、自由保育の一環として、好きなものを描いたり作ったりする時間のある幼稚園も多いでしょう。この造形活動は子どもの創造力や集中力を養い、達成感や喜びをもたらすようです。
ひとりで制作するだけでなく、グループ、クラス、学年といった大人数で一つのものを作り上げるというカリキュラムを実施している園も多いでしょう。自分の役割を全うするという目的を果たすためには、他者と意見を調整したり、協力したりしなければなりません。制作の活動は社会生活の基礎を学ぶ場になるでしょう。
音楽・リズム
幼児期に音楽と触れ合うことは情操教育にとても良いといわれています。多くの幼稚園がいろいろなかたちで音楽教育を授業に取り入れているでしょう。歌やピアニカ、打楽器などのほか、リトミックなどの身体を使って音を楽しむような時間を取り入れる園もあるようですよ。
鼓笛隊や合唱といった大人数での音楽活動に力を入れている幼稚園もあるようです。自己表現ができるようになったり、友だちと仲間意識を持ったりというような効果が期待できそうですね。
読む・書く・数
小学校に入る前の子どもに文字の読み書きや数の理解を学ばせることは、基本的に幼稚園教育要領のなかでは義務付けられてはいません。
しかし幼稚園のなかには、通常の授業の中でこういった学習の時間を設けている園も多いでしょう。就学までに学習ペースを身に着けたり、小学校の教科学習についていけるような基盤をつくったりするなどの狙いがあるようです。しかし、小学校入学後にはしっかりと学習時間が設けられているのだから、いわゆるお勉強に近いことはまったくやらないという幼稚園もあるようです。
英語や英会話などの授業のある幼稚園も多いでしょう。子どもの個性や親の方針に応じてバランスの良い幼稚園を選べると良いですね。
園外保育
自然と触れあい、自然の中でしかできない体験をすることは、子どもが成長していくうえで情緒面、体力面を育てるのにとても有効だといわれています。また草木や虫などに興味を持ち、図鑑や本などで調べるといった知的好奇心を満たす経験もできることでしょう。田植えなどの農業体験や、野山への遠足などが企画されている幼稚園も増えているようです。
工場などに見学に行くような機会が設けられている幼稚園もあります。普段接している保護者や先生以外の働く大人を見たり、さまざまなものが作られる過程を知ったりする機会は、子どもの知的好奇心を刺激することでしょう。
こうした園外活動そのものを特色としている幼稚園も多いでしょう。子どもや保護者の方針にあった園外活動に取り組む幼稚園に出会えると良いですね。
お泊まり保育(宿泊保育)
年長クラスにはお泊まり保育がカリキュラムに組まれている幼稚園も多いでしょう。ママやパパがいない状況で友だちや先生と、宿泊施設や幼稚園でひと晩一緒に過ごす体験は、心細くも冒険心をくすぐる貴重な体験となるでしょう。ほとんどの子が自分に自信をつけて帰宅することでしょう。
しつけ
登園時、降園時のあいさつや、「ありがとう」「ごめんなさい」といった気持ちを伝える挨拶を促すことは多くの幼稚園でみられる光景でしょう。なかには、姿勢や靴のそろえ方、衣服の着脱の仕方、歩き方などに一定のルールを定め、徹底したしつけをおこなう幼稚園もあります。
マナーやルールを学ぶことは大切ですが、どの子にも向き不向きがあり、なかには厳しい口調を命令だと感じて萎縮してしまう子どももいるでしょう。
また子どもは親を写す鏡ともいわれています。幼稚園でどれだけ厳しくされていても、家庭内でパパやママが規律にこだわりがないようだと、子ども自身が規律を身に着けることはなかなかむずかしいものです。家庭や子どもにあったレベルのしつけをおこなう幼稚園を選ぶ必要があるでしょう。
幼稚園の預かり時間は?
基本の保育時間
幼稚園教育要領では標準保育時間は4時間とされています。一般的な幼稚園の一日の流れは下記の通りです。
・登園:8時半ごろ~9時半ごろ
・午前の活動:9時半ごろ~11時半ごろ
・昼食:11時半ごろ~13時ごろ
・午後の活動:13時ごろ~14時ごろ
・降園:13時半ごろ~14時半ごろ、年少児から順に降園
預かり保育を実施する園も
通常預かり時間前の8時半以前の早朝保育や、14時以降から夕方ごろまでの預かり保育をおこなう幼稚園が多くみられます。夏休み、春休みといった長期休み期間にも預かり保育をおこなう園もあるでしょう。そのため、幼稚園に子どもを通わせる共働きの家庭も増えてきています。
幼稚園に入園できる年齢は?
幼稚園に入園できる年齢は満3歳、4歳、5歳の就学前の子どもです。なかには4年保育をおこなう幼稚園もあり、プレ保育と呼ばれる未就園児クラスを設けている幼稚園も多くみられます。どの年齢から幼稚園に行かせるのが自分の子どもにあっているかを見極めることも、幼稚園選びでは大切でしょう。
幼稚園の費用は?
幼稚園は幼保無償化の対象に
2019年10月より幼児教育・保育の無償化がスタートしています。この制度は幼稚園、保育所、認定こども園などを利用する3歳から5歳までの子どもの利用料が無償化されるというものです。
幼稚園の場合、入園できる時期にあわせ、満3歳になった日から無償化の対象となります。また、子ども・子育て支援新制度の対象の幼稚園の場合は利用料が無料となり、制度の対象ではない幼稚園の場合は月額2.57万円の上限が設けられています。通園予定の園がどちらに該当するか、園もしくは自治体で確認しておきましょう。
利用料のほかに発生する通園送迎費、食材料費、行事費などの経費は保護者は保護者が負担します。入園時には入園料や制服代、そのほかの園の指定品を購入する費用がかかる場合もあります。
独自のカリキュラム料を支払う幼稚園も
幼稚園の無償化の対象となる保育料は園や地域によって大きく異なります。英語や音楽など独自のカリキュラムを採用している園は、別途徴収するケースも少なくありません。
幼保無償化の対象となる保育料以外の料金が必要かどうかは、対象の園に確認しておくと良いでしょう。
幼稚園に入園するための手続きは?
幼稚園の入園に必要な手続きは、保護者と園とが直接行います。
一般的な入園手続き
幼稚園に入園するためには、希望の園に入園願書を提出するのが一般的です。多くの私立幼稚園では願書の提出日の当日か数日以内に面接があるでしょう。願書の提出日や面接、試験の日程などが地域の幼稚園で同日に設定されているケースが少なくないため、幼稚園を併願する家庭は多くはないようです。
各幼稚園によって願書が配られる日程や願書の受付の日時が異なります。願書を出すときに、出願料や入園料のかかる幼稚園もありますので詳細はしっかり調べてください。
面接は一般的に、保護者と幼稚園の方針のすりあわせや、子どもとの顔あわせなどのような場ですが、なかには服装や質問内容などに暗黙のルールがある幼稚園もあります。下調べはしっかり行いましょう。
幼稚園受験
名門私立幼稚園や国立幼稚園などでは、いわゆるお受験をしなければならないでしょう。幼稚園の特色やカラーによって受験の対策もかなり異なります。家族が一致団結しなければならない場面も多いため、夫婦でしっかりと話し合い、どの幼稚園を受けるのかを選択するようにしましょう。
多様化する幼稚園
ひとくちに幼稚園と言っても、現在ではさまざまな保護者のニーズに応えられるよう多様化しています。基本的に幼稚園は学校教育が始まる前に、親元を離れて集団教育を体験する場です。
就学前に体験することは子どもの人生に大きな影響を与えるという話もあるため、ママやパパのなかには幼稚園選びにナーバスになっていることがあるかもしれません。しかし幼稚園の先にはどの子どもにも小学校が待っています。子どもが元気に育ち、自信を持って小学生になれるよう、その子にあった幼稚園選びをすることが大切ですね。
※この記事は2024年8月時点の情報をもとに作成しています。掲載した時点以降に情報が変更される場合がありますので、あらかじめご了承ください。
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