幼稚園・保育園・認定こども園の違い!特徴とデメリット・メリット

2015年4月に施行された「子ども・子育て支援新制度」で、教育と保育の場がより幅広くなりました。しかし、幼稚園・保育園・認定こども園の違いが分かりにくいという方も少なくありません。ここでは、各施設の特徴やメリット・デメリットについてわかりやすく紹介します。入園先を検討する際の参考にしてみてくださいね。

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目次

  1. 幼稚園・保育園・認定こども園の特徴とは?
  2. 幼稚園・保育園・認定こども園の費用の違い
  3. 支給認定区分と利用できる認可施設
  4. 幼稚園・保育園・認定こども園のメリット・デメリット
  5. 子どもにあった施設を選ぼう
  6. ままのて限定!無料相談でプレゼントがもらえる
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幼稚園・保育園・認定こども園の特徴とは?

小学校入学前の子どもを預ける施設には、主に幼稚園・保育園・地域型保育・認定こども園があります。従来の保育園・幼稚園のほかに、国は2015年に改正された子ども・子育て支援制度で認定こども園の増設、2017年には地域型保育の推進を進めていく方針を固めました。

幼稚園の特徴

幼稚園は、基本的に満3歳以上の未就学児に教育を施す施設です。幼稚園の多くは私立幼稚園ですが、公立や国立の幼稚園もあります。各幼稚園が特色ある教育を園児に施す、というのが魅力のひとつといえるでしょう。

幼稚園の日中の過ごし方には、決まったカリキュラムをこなす一斉保育と、それぞれの園児が自由に過ごすことのできる自由保育があります。ほとんどの幼稚園で一斉型保育の時間と自由形保育の時間が設けられていますよ。

最近では、4年保育やプレ保育のクラスがある幼稚園も増えてきています。

【管轄省庁】文部科学省
【教育・保育内容の基準】幼稚園教育要領
【標準的な預かり時間】一日4時間程度。多くの園で預かり保育を実施
【預けられる年齢】満3歳~就学前の子ども
【先生の資格】幼稚園教諭
【給食】給食の有無は幼稚園によって異なる
【入園申し込み方法】各園に直接

保育園の特徴

保育園は家庭外の保育が必要な子どもを保育する児童福祉施設で、保育所とも呼ばれます。

■保育園の種類
・認可保育園…国の認可を受けた園
・認可外保育園…各自治体の助成を受けて運営する園
・認可外保育園…運営母体独自の経営で運営する園

認可外保育園といっても、ひとりでも乳幼児を保育する施設では行政の監査を受けることになっているため、保育の質に差があるわけではありません。認可保育園に子どもを預ける際には、仕事や通院、介護などの事情により家庭外の保育の必要としている証明が必要です。現在、多くの自治体では待機児童が問題となっているため、認可保育園に入園ができない家庭や、認可保育園に入園できても第一希望ではない園に通っている家庭もあります。

【管轄省庁】こども家庭庁
【教育・保育内容の基準】保育所保育指針
【標準的な預かり時間】8時間または11時間状況に応じて延長保育を実施
【預けられる年齢】0歳~就学前の子ども
【預けられる条件】家庭外の保育を必要としていること(認可保育施設)
【先生の資格】保育士
【給食】認可保育園は給食あり認可外保育園は運営母体の方針による
【入園申し込み方法】認可保育施設:自治体が入園申し込みを受け付け、選考認可外保育園:各園に直接
保育園とは?園の種類や保育時間は?保育料は無償?保育所との違いを紹介

地域型保育の特徴

都市部では深刻な待機児童問題を解消するため、地域型保育事業である家庭的保育(保育ママ)や小規模保育を推進しています。地域型保育は保育園と同じように、家庭外の保育が必要な子どもを保育する児童福祉施設、対象となる児童は0歳児~2歳児です。

地域型保育には家庭的保育、小規模保育園、事業所内保育、居宅型保育の4種類があります。

【管轄省庁】こども家庭庁
【教育・保育内容の基準】保育所保育指針
【標準的な預かり時間】種類によって保育標準時間が異なる
【預けられる年齢】0歳~満2歳の子ども
【先生の資格】小規模保育園、事業所内保育園、居宅型保育:保育士家庭的保育(保育ママ):自治体が定める研修を修了し、保育士と同等以上の知識や経験を持つと市町村長が認めた人
【給食】自園調理が基本お弁当持参の施設もある
【入園申し込み方法】自治体が入園申し込みを受け付け、選考
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認定こども園の特徴

認定こども園は待機児童問題の解消と充実した地域子育て支援を狙って、こども家庭庁が管轄する施設です。幼稚園としての教育、保育園としての保育を兼ね備えた施設で、保護者が働いている・いないにかかわらず利用することができます。既存の幼稚園や廃園となった幼稚園のスペースを活用して開所している園が多いようです。

【管轄省庁】こども家庭庁
【教育・保育内容の基準】保育所保育指針・幼稚園教育要領
【預かり時間】幼稚園としての利用(1号認定の子ども):9時前後から14時前後預かり保育の利用が可能保育園としての利用(2号認定・3号認定の子ども):7時ごろから18時前後早朝保育、延長保育が利用可能
【預けられる年齢】0歳~就学前または満3歳~就学前の子ども
【先生の資格】幼保連携型:幼稚園教諭の免許状と保育士資格を併有(2024年度末までは片方のみで可とする経過措置あり) その他の施設:満3歳以上は幼稚園教諭と保育士資格の併有が望ましい。満3歳未満は保育士資格が必要
【給食】保育園としての利用(2号認定・3号認定)の子どもには給食の提供が義務付けられている。
【申し込み方法】幼稚園としての利用(1号認定の子ども):園に直接保育園としての利用(2号認定・3号認定の子ども):自治体が入園申し込みを受付け、選考
認定こども園の管轄はどこ?種類や時間・利用方法!幼稚園・保育園との違い…

幼稚園・保育園・認定こども園の費用の違い

2019年10月より幼保無償化がスタート

2019年10月より、幼児教育・保育の無償化が始まりました。子どもの年齢や通っている園によって受けられる支援の内容が異なりますが、一般的に3~5歳と一部の0~2歳の子どもが無償化の対象となります。無償化の対象となる3歳以上の子どもについて、幼稚園、保育所、認定こども園等を利用する場合は上限月額2.57万円、認可外保育施設等を利用する場合は上限3.7万円の支援を受けることができます。

認可、認可外保育園に通う子どもが支援を受けられますが、認可外保育施設においては各施設が定める利用料を支払う必要があります。ほかにも、保育料のみ無料で給食代は支払うという園もあるでしょう。

いくら程度を支払うことになるかは園によって異なるため、疑問に思うことは対象の施設に問い合わせると安心ですね。

独自のカリキュラム料を支払う幼稚園も

幼稚園の無償化の対象となる保育料は園や地域によって大きく異なります。英語や音楽など独自のカリキュラムを採用している園は、別途徴収するケースも少なくありません。

幼保無償化の対象となる保育料以外の料金が必要かどうかは、対象の園に確認しておくと良いでしょう。

支給認定区分と利用できる認可施設

2015年4月からはじまった子ども・子育て支援新制度では、子どもの年齢や保育の必要性に応じて、3つの支給認定区分を定めています。この区分により利用できる保育所などの施設や時間に違いがあるのです。

1号認定

満3歳~就学前の家庭での保育ができる子ども。
【利用できる施設】幼稚園・認定こども園

2号認定

満3歳~就学前の家庭での保育が難しい子ども。
【利用できる施設】保育園・認定こども園・一部の地域型保育

3号認定

満0歳~2歳の家庭での保育が難しい子ども。
【利用できる施設】保育園・地域型保育・一部の認定こども園

幼稚園・保育園・認定こども園のメリット・デメリット

幼稚園のメリット・デメリット

幼稚園では各園それぞれ、特色や個性のある教育をおこなっていることが特徴としてあげられます。

【メリット】
・保育時間が短めなので家庭での子育てを楽しめる
・近所の小学校にそのまま上がる子どもも多いので、小学校入学の際には心強い
・就学前に読み書きを体験できたり、園内で習い事をしたり教育面で子どもを伸ばすことができる

【デメリット】
・給食のない園ではお弁当を作るのが大変
・預かり保育の定員が少なく、長時間の利用ができないことがある
・3歳から6歳の3年間しか預けられず、子育ての負担が大きいと感じるママもいる
・親の参加行事が多く、ママ友付き合いが難しいと感じるママもいる

子どもを保育園と幼稚園に通わせたママが違いを徹底解説!学力や預かり時間…

保育園・地域型保育のメリット・デメリット

保育園は原則として家庭での保育が欠ける場合に利用可能な施設です。ママが安心して保育をおこなえるよう相談に乗ってくれたり、子どもの個性に応じたアドバイスをしてくれたりするケースもあるでしょう。

【メリット】
・子どもが0歳から預けることができる
・安心できる環境で子どもを長時間預かってもらえる
・給食があったり行事が最低限であったりと、保護者の負担をへらす努力がされている
・生きるために必要な生活の基礎動作(排泄や着替えなど)を子どもに教えてくれる

【デメリット】
・入園の倍率がとても高く、低年齢から子どもを預けないとなかなか認可保育園に入園できない
・赤ちゃんのうちから平日に子どもが親と過ごす時間が短くなり、子どもも保護者も寂しいと感じることがある
・小学校入学前に「学習」の習慣をつけづらい
・保護者が仕事を辞めると退園しなくてはならず、事情があっても仕事を辞められない

最近注目されている地域型保育は、通常の保育園に比べ子どもの人数が少なく、深い愛情をかけられる保育が期待できるでしょう。ただし、預かり時間が短い施設が多いことや、基本的に0~2歳児の受け入れに限られているため、3歳以降の預け先をまた探す必要があります。

認定こども園のメリット・デメリット

認定こども園は 幼稚園と保育園が一体化した施設です。待機児童問題の解消のための施策のひとつとして生まれました。原則的には保護者が働いている、いないに関わらず、すべての子どもが利用できます。しかし、地域によって施設数にばらつきがあり、十分な支援の受け皿になっていないという声も聞かれます。

【メリット】
・保育園と幼稚園の良い面をあわせ持っている
・年齢や家庭の状況が異なる子どもたちがひとつの場で交流できるので、他人を思いやる優しさや集団生活のマナーやルールを学んでいくことができる
・保護者の就労にかかわらず入園できるため、入園後に新しく仕事を始めたり、働いていて仕事をやめたりすることもできる

【デメリット】
・子どもたちは園で過ごす時間が一律でないため、降園が早い子ども、遅い子どものあいだに溝ができることがある
・働いている保護者と働いていない保護者のあいだで、PTA活動や行事への参加などに負担の差ができ、温度差が浮き出てしまう
・世帯収入に応じて保育料が設定されるため、幼稚園を利用するときよりも保育料が高額になる家庭もある

【認定こども園】特徴や幼稚園・保育園との違いは?メリット・デメリットは?

子どもにあった施設を選ぼう

子どもを幼稚園や保育園に預けようと考えたときに、どの施設が子どもにとって良いのか悩む方は多いでしょう。どの形の施設を選ぶとしても実際にその施設に滞在し、友達と学び、生活をするのは子どもです。子どもの適用能力、成長のスピードは親の想像を超えるものです。親がしっかり子どもに寄り添っていれば、どの施設に行くことになっても、間違いということはありません。

子どものタイプや気持ちをよく見極めたうえで、家庭の事情や保護者の想いを加味して、各家庭にあった預け先を選べると良いですね。

※この記事は2024年7月時点の情報をもとに作成しています。掲載した時点以降に情報が変更される場合がありますので、あらかじめご了承ください。

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