突発性発疹の保育園登園基準とは?家での過ごし方と注意点

2歳児にまではほとんどの子どもがなると言われている突発性発疹。突然の高熱、熱が下がると発疹がでます。治療法が特別ないので自宅療養となることが多い疾患です。共働きの家庭も多い最近では、保育園をそんなに長く休ませられない!という声もよく耳にします。突発性発疹になった時の登園基準と、家での過ごし方について解説します。

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目次

  1. 突発性発疹の保育園登園基準
  2. 突発性発疹の症状の進行
  3. 突発性発疹の原因
  4. 突発性発疹中の家での過ごし方
  5. 突発性発疹中の注意点
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突発性発疹の保育園登園基準

厚生労働省のガイドライン

厚生労働省が公表している保育所における感染症対策ガイドラインでは、突発性発疹になった場合の、医師の診断後に登園届けを書いてもらう際に、登園可能となる目安として「解熱後1日以上経過し、全身状態が良いこと」とされています。

一般的には熱が下がったら登園できる

突発性発疹の症状は、高熱とその後の発疹ですので、熱が下がっていれば発疹が出ていても、感染の可能性が低いことから、登園が可能とされているようです。特別登園停止期間など定められていないため、感染による登園の見通しは専門医師と相談指示を仰いで決めることが多いようです。

うつる病気であることを自覚しておく

突発性発疹は、麻疹や水疱瘡ほど感染力は強くありませんが、うつる病気です。しかし、唾液を介して感染する経口感染が多いことから、保育園などの施設内よりも家庭内で感染する可能性が高いといえます。確かに人からうつる病気ではありますが、集団感染予防の観点からは、麻疹や水疱瘡とは少し異なる点とも言えるかもしれません。

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突発性発疹の症状の進行

潜伏期間

ウィルスに感染してからの発病するまでの潜伏期間は10日から14日程度とされています。

突然の高熱

病名にあるように、突発性発疹の症状の特徴は突然の発熱で、38~39度の高熱が3~4日続きます。中には40度以上にまで上がる場合もありますが、その後、自然と熱が下がります。また、発熱の間、風邪のような重い症状には至らないことがほとんどで、熱が高くても意外と元気なことが多いというのが特徴です。

高熱が下がると同時に全身に赤い発疹が出る

高熱が次第に下がると同時に、背中やお腹を中心に顔や手足を含め、全身に赤い発疹が出てきます。広範囲に広がることから、一見痒そうに見える発疹ですが、かゆみはありませんが不快に感じてぐずる子もいます。そのため、熱が下がった後の方がむしろ機嫌が悪くなり、保護者を困らせることも多いでしょう。

発疹は2~4日ほどで消える

発疹は2~4日ほどで消えます。突発性発疹の場合、鮮やかな赤色の少し盛り上がっている発疹が、お腹や背中を中心に出て、顔や手足に広がることもありますが発疹は跡も残らずにきれいに消えます。

高熱により熱性けいれんを伴うことがある

突発性発疹では高熱が出ますので、高熱に関連して熱性けいれんを発症するお子さんもまれではありません。より頻度は下がりますが、熱性けいれんの他に合併症として脳炎にかかる可能性もあります。

突発性発疹の原因

ヒトヘルペスウイルス6型の感染

突発性発疹の原因はウイルスへの感染で、ヒトヘルペスウイルス6型というウイルスに感染することで発症します。まれですが、ヒトヘルペスウイルス7型というウイルスに感染した場合も、突発性発疹と同じような症状が出ることがあります。

親から赤ちゃんへウイルスが感染する

感染経路としては、ヒトヘルペスウィルス6型またはヒトヘルペスウィルス7型の抗体を両親や家族が多く、抗体を持っていない赤ちゃんと接触(飛沫感染)することで感染します。主に唾液が赤ちゃんの口に入ることが原因となります。

飛沫感染や経口感染で感染する

ママやパパとのキスやスプーン、コップなどの共有による経口感染の可能性が高いと言われています。また、感染力は強くないとされますが、保育園などで感染した園児の唾液のついた玩具などを触り、その手が口に入ることで間接的に感染する可能性もあります。しかし、お母さんから引き継いだ免疫が生後6ヶ月前後になくなってくる自然経過や、集団生活に長時間入っていない月齢であることも加味すると、こうした感染経路は少ないかもしれません。

ママからもらった免疫が切れるころ発症

生後まもなくの赤ちゃんが突発性発疹を発症する理由としては、母親から生まれる際に引き継いだ免疫が、だいたい6カ月前後で無くなるために、ウィルスに感染しやすくなるためです。

ヒトヘルペスウイルス6型と7型で2回かかることもある

一度感染すれば、免疫を得ることが出来るため突発性発疹は2度はかかりませんが、原因となるウイルスが2種類あることから、それぞれのウイルスが原因となる場合は、まれに2回発症することもあります。

突発性発疹中の家での過ごし方

食欲があれば、いつも通りに授乳や離乳食を与える

食欲があれば、いつも通りに授乳や離乳食をあたえるようにしましょう。脂質やたんぱく質など消化に悪いものは熱がある時は控えるようにしましょう。また水分を多く含むものを摂るよう心掛け脱水症状を起こさないように注意が必要です。

高熱が下がればお風呂に入っても良い

発疹が出ている場合でも入浴は問題ありませんが、高熱の間は体力消耗も激しいので入浴は控えましょう。「お風呂に入ってうつらない?」。と心配になるかもしれませんが、突発性発疹がお風呂のお湯を介して感染するということはないので、熱がなく元気な場合はお風呂に入れてあげて下さい。

熱が下がれば外出可能

突発性発疹は感染力が低いといわれているため、基本的には外出しても問題ないようです。ただ、お子さんが発熱をしている段階では外出は避けて、熱が下がって落ち着いてくるまで待っているほうが良いでしょう。熱が下がり発疹の段階になってくれば、ほとんど治ったといえる状態ですので外に出ても大丈夫といわれています。

ゆっくりと過ごす

突発性発疹で熱が下がったものの赤ちゃんがとても不機嫌になることもあります。泣き止まない、ぐずり続ける、寝ない、あるいは夜泣きするなどの不機嫌な様子は、発疹が出始める頃から最長1週間ほど続くことがあるので、できるだけ家でゆっくり過ごすようにしましょう。

突発性発疹中の注意点

高熱が下がって体力が消耗していることを意識する

熱のせいで体力を消耗している場合が多いので、熱が下がってもあまり無理はさせずに、お風呂等に入れる際も十分に注意が必要です。出来るだけ赤ちゃんの機嫌の良い時にしてあげて下さいね。

外出が可能になっても安静を心がける

熱が下がっていれば外出も可能ですが、突発性発疹は治った後に不機嫌になることも多いので、ママはせっかく外に出ていても大変かもしれません。できれば発疹が収まって、お子さんが元気になってからの外出をすることをおすすめします。

高熱中は脱水症状に注意する

熱が高い時には脱水症状が一番危険ですから、こまめに水分補給を心がけましょう。また、突発性発疹と同時に下痢を併発することもあるので、いつもより余計に水分補給する必要があります。ただし、ロタウイルス胃腸炎などのような胃腸風邪ほどの下痢になることは少ないです。

突発性発疹の発熱の場合、高熱のわりには元気なことがあり食欲もある場合がほとんどですから、そんなに急に脱水症状を訴えることはないはずですが、発熱でたくさんの水分が失われていますので、いつもよりも意識して水分を補給してあげるよう注意しましょう。

高熱が続くときや40度近いときは医者を受診する

突発性発疹自体はそれほど心配のない病気ですが、高熱の原因はなかなか分かりづらいので、発熱が続くようなら専門の医療機関を受診しましょう。熱が出やすい赤ちゃんでも、発症月齢的に初めての高熱ということが多いでしょう。脱水の程度や他の病気の可能性を否定するためにも一度病院での診察をおすすめします。

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