【関東版】子育てしやすい人気の街は?選ぶポイント&取り組みは?東京・神奈川・千葉・埼玉を紹介
子どもが生まれると、大人だけで暮らすときと異なる視点で生活環境や住空間を見直す必要がでてきますね。子どもとママやパパにとっての暮らしやすさを考えたとき、子育てしやすい街に居を構えるのも選択肢のひとつとなるでしょう。ここでは、民間の調査で上位にランキングされる関東の子育てしやすい街とその取り組みについてご紹介します。
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目次
【関東エリア】編集部おすすめ 人気の子育てしやすい街
松戸市(千葉)
松戸市は「子育てしやすい街づくり」を市の最重要施策のひとつに掲げており、その取り組みは各所で高い評価を得ています。のびのびと子育てしながら仕事も充実させたいママ・パパにおすすめのエリアです。
たとえば松戸市ではママやパパが送迎しやすいように駅前・駅中の保育園を整備をすすめており、小規模保育施設数は千葉県トップです。幼稚園では、早朝・夕方・長期休暇中の預かり保育を実施しています。
ママとパパが働いている家庭では保育園を選択するのが一般的ですが、松戸市では幼稚園を選択できる仕組み「送迎保育ステーション」も用意しました。送迎ステーションに子どもを預けると、そこから幼稚園への送迎をしてもらえるシステムで、幼稚園の降園後は送迎ステーションで保育を担ってくれるので安心です。
・駅前、駅中の保育園が充実し、小規模保育施設数は千葉県トップ
・預かり保育を行う幼稚園が多く、働くママ・パパを支援
・送迎保育ステーションあり
・自然が多く、のびのびと子育てできる環境
・都内、主要駅まで30分以内のアクセス
流山市(千葉)
流山市のキャッチフレーズは「都心から一番近い森のまち」。豊かな自然と、新しい街並みが共存するベッドタウンです。人口減少に嘆く自治体が多い中、子育てファミリーからの高い支持を受け流山市の増加率は国内でもトップクラスを誇ります。
人気の理由はきめ細かく手厚い子育て支援策にあります。たとえば小学校の低学年を対象とした子ども居場所づくり事業は、長期休暇中に保護者が不在となる家庭の子どもに学校を開放し、居場所を提供しています。ここではさまざまな学習プログラムが体験でき、子どもにも大人にも有意義な施策となっています。
送迎保育ステーションの設置や保育施設が設置された子育て応援マンション認定制度の導入、さらには子育て中のママも多様な働き方ができる場所として都内上場企業のサテライトオフィスを誘致するなどしています。次々と積極的な取り組みが打ち出されており、今後の発展が期待されている街といえるでしょう。
・自然と新しい街並みが共存している環境
・夏休みなどの長期休暇に学習プログラムが体験できる
・送迎保育ステーションあり
・保育施設が設置された「子育て応援マンション認定制度」を導入
・ママが働きやすいように都内企業のサテライトオフィスを誘致
・つくばエクスプレス線が開業し、都心へのアクセスが向上
藤沢市(神奈川)
湘南の海に面した南部、緩やかな丘陵地が広がる北部、そしてショッピングセンターが充実した中心部と多様な表情を持つ藤沢市は、子どものうちからさまざまな体験ができる街です。
江の島に続く片瀬海岸や鵠沼海岸は、日本有数のマリンレジャースポットです。年間を通して海や自然と親しめるのは魅力ですね。湘南台文化センターこども館や図書館など、親子で楽しみながら学べる施設も充実していますよ。
藤沢市ではサポートが必要なママ・パパのために、ショートステイ事業・トワイライトステイ事業という一時預かり制度を用意しています。より広範囲なサポートが受けられるファミリー・サポート・センター事業も展開しており、働きながら子育てしやすい環境が整っています。
・JRや小田急など6路線が利用でき、都心へのアクセスが良い
・マリンレジャースポットがあり、海や自然と親しめる環境
・ショッピングセンターやこども館などの施設が充実
・慶応義塾大学など4つの大学のキャンパスあり
・一時預かり制度がありママ・パパをサポート
厚木市(神奈川)
神奈川県の中心に位置する厚木市は、都会と自然がほどよく調和する街です。地域で子どもを育てるという意識が高く、ママたちのグループが自主的に保育を行うコミュニティ保育や地域ぐるみ家庭教育学級事業に取り組んでいます。
共働き世帯の支持を集める施策として評価されているのは保育施設の充実と、保育の質の高さです。幼稚園送迎ステーションや放課後児童クラブも整備され、安心して子どもを預けられる環境がそろっています。
ほかにも予防接種スケジュールをお知らせするメールサービスや自転車ヘルメット購入費用助成、紙おむつやおしりふきシートの支給などユニークな事業を多く打ち出しています。諸条件をクリアした40歳未満の世帯に対して支出される住宅取得費用の補助金もおさえておきたい支援です。
・新宿まで約50分、横浜まで約40分とアクセスが良好
・都会と自然がほどよく調和した環境
・ママたちのコミュニティが活発
・幼稚園送迎ステーションや放課後児童クラブが整備されている
・保育施設が充実し、保育の質の高さも評判
・ユニークな子育て支援制度や住宅取得補助金あり
さいたま市(埼玉)
さいたま市は4つの市が合併により新設された政令指定都市で、地域によって異なる文化が根付いているのが特徴です。大宮駅から東北・北海道、山形、秋田、上越、北陸につながる新幹線が発着しており、東日本へのアクセス拠点としても機能しています。
さいたま市は教育に力を入れており、放課後や土曜日に学習や体験活動をサポートするチャレンジスクール推進事業を全市立小・中学校で行っています。チャレンジスクールでは寺子屋のようなスタイルで地域のボランティアが活動を支援し、子どもたちの社会性や自主性を育んでいます。
子育ての迷いや悩みを抱えるママたちをサポートする子育て親支援講座「ノーバディーズ・パーフェクト」も特色ある取り組みといえるでしょう。参加者同士で話し合う機会を設け、交流を通じて問題解決に導いてくれますよ。
・文教都市、商業都市など市内の地域によって特色あり
・全市立小、中学校で放課後や土曜に学習、体験活動ができるように支援
・迷いや悩みや抱えるママたちの交流の場を提供
・浦和駅や大宮駅など主要駅から都心まで約30分のアクセス
福生市(東京)
福生市は東京都多摩地域の西部に位置します。「子育てするなら ふっさ」を合言葉に、市長、副市長、教育長および管理職が「イクボス・ケアボス宣言」をした全国でも珍しい街です。自治体のトップ自らワーク・ライフ・バランスに取り組み、さまざまな子育て施策を発信してきました。
学童クラブ・保育園の整備を進めて待機児童をなくしたり、地域の商店街で割引や特典が受けられる子育て支援カードを発行したりと、働きやすさと生活のしやすさを支援しています。産後と赤ちゃんが1歳を迎えるタイミングで、育児ギフトやパッケージの贈呈も行っていますよ。
さらに慶應義塾大学SFC研究所と連携し、幼児教育・保育の質を高めるコンサルティングなどを実施しています。保育園のICT化も進んでおり、園との情報共有がスマートになりました。今後のサービス向上が期待されますね。
・自治体のトップ自らワークライフバランスに取り組んでいる
・学童クラブや保育園の整備をすすめて待機児童はゼロ
・産後と赤ちゃんが1歳になるときに育児グッズなどがプレゼントされる
・幼児教育、保育の質を高めるために大学の研究所と連携
・和と洋の文化が融合し、豊かな国際性が育まれる環境
荒川区(東京)
荒川区は東京都の北東部に位置する街です。日暮里・舎人ライナーやつくばエクスプレス線の開業、主要駅周辺の再開発が進められてきました。隅田川沿いに位置する立地から、災害に強い街づくりを推進しており、近年は子育てしやすい街としてファミリー層の人気を集めています。
子育て教育都市としての側面を持ち、保育施設の整備や放課後子ども総合プラン事業に力を入れています。区内すべての小学校で実施されている放課後子ども教室「にこにこすくーる」は、保護者の就労状況にかかわらずすべての児童が登録できます。
さまざまな立場に配慮したきめ細い支援策も特徴といえるでしょう。妊娠中や育児についての相談を24時間受け付ける「あらかわキッズ・マザーズコール24」、父親向けに子育て情報を発信する「あらかわパパスクール」、多胎児がいる家庭にタクシー利用料金などを助成する「ツインズサポート事業」など、さまざまな取り組みが用意されていますよ。
・JRや私鉄、地下鉄が利用でき、スーパーも充実
・保育施設の整備に力をいれている
・親の就労状況にかかわらず、小学生は「放課後子ども教室」を利用できる
・妊娠中や育児の相談を24時間受け付けるサポート体制
・パパ向けの育児情報発信あり
子育てしやすい街を選ぶポイントは?
ママやパパが安心して過ごすためにも、子どもを預ける保育施設や安心して遊べる公園、小児科のある病院などの子育て関連施設が充実していることが大切です。子育て世代に向けた行政のサービスも気になりますね。
近年は女性の社会進出が進み、共働き世帯も増えています。これから就労を予定しているママもいるでしょう。子育てがしやすさを判断するためのポイントをおさえてみても良いですね。
1.保育施設の充実
保育施設には都道府県の認可などを受けた認可保育所、地域型保育事業、幼保連携型認定こども園と、これらの施設以外で保育をすることを目的に設置された認可外保育施設があります。保育施設の開所時間は最長11時間が原則ですが、24時間保育や夜間保育、病児保育など多様なサービスが受けられるかどうかも子育てのしやすさを判断する基準となります。
最近では、子育て支援の一環として幼稚園による預かり保育を推進する動きがでてきました。地域を評価するときは、子どもを預ける施設の種類や実施されている制度・サービス、待機児童の数などを目安にしてみましょう。
2.子育て関連施設の充実
子育て中は遊び、学び、安心・安全にかかわる施設が近くにあると満足度がアップするでしょう。以下のような施設や場所があると子育てしやすいと感じる方が多いようです。
・徒歩圏内で行ける公園がある
・少し足を延ばして一日楽しめるような大きな公園がある
・自然と触れ合える施設や、科学館、博物館
・職業体験やワークショップを行う企業や商工会、大学の活動が活発な地域
(SNSを活用しユニークな発信を行っていることも)
・病院や歯科医院など、子どもを診てもらえる施設の充実
最近ではシュタイナー教育やイエナプラン、インターナショナルスクールなど、特徴的な教育の実践校に入学するため移住するケースも増えています。
病院はママやパパ、どちらかひとりのときでも連れて行きやすいことが望ましいですね。夜間救急や休日診療を案内する窓口が設置されている地域だと、いざというときに安心です。
3.子育てを支援する行政のサービス
日本では、児童手当や幼児教育・保育の無償化などさまざまな子育て支援策が設けられていますね。これと同様に、都道府県や市町村単位でも独自の制度を設けています。街選びの際は、自治体がどのような取り組みを行っているか調べておきましょう。
【子育てにかかる費用を助成】
・中学生もしくは高校生までの医療費助成
・紙おむつの購入費用助成
・任意予防接種助成
・給食費助成
【近年増えている子育て支援サービス】
・電動アシスト付自転車の購入費用の助成
・英語検定料の助成
・一生餅やランドセルをプレゼント
・送迎保育ステーションの設置
4.安全性・利便性
子どもが事故や事件に巻き込まれないよう、安全性の確保という視点で街を見ることも大切です。地域の警察署が公表しているデータや不動産会社からの情報をもとに、治安に対する評判を確認しておきたいですね。
可能であれば日中と夜間など異なる時間帯の雰囲気を確認し、通園・通学路などの人通りやショッピングモールなどの客層を見ておくと安心です。
子育てのしやすさには利便性も大きく影響します。スーパーや薬局などが充実し公共交通機関といった移動手段が発達していると、子育てがしやすくなるでしょう。ネットスーパーの配達エリアも確認しておきましょう。
ポイントをおさえて子育てしやすい街をみつけよう
子育てしやすい街では、さまざまな子育て支援が用意されていることがわかりますね。ほかにも男女共同参画や移住促進、防災、教育といった観点から街づくりの方針を探ると、街の未来がみえてきますよ。大学を中心とした産業創出やシティープロモーションもおさえておきたいポイントです。
ハード面と同様に、ソフト面も注視しておきましょう。近年はコミュニティの魅力が再確認され地域の人、企業、自治体が一体となってさまざまな取り組みを実施しています。ゆるやかなつながりを保ちながら子どもの体験の場を広げ、安心・安全に子育てしていきたいですね。
※この記事は2022年6月時点の情報をもとに作成しています。掲載した時点以降に情報が変更される場合がありますので、あらかじめご了承ください。